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クロックソースの信号純度は、システムの性能に直接影響を与えます。正常に動作させるには、信号純度がデザイン要件を満たしていることを検証する必要があります。
アナログ回路やデジタル回路の設計では、ターゲットシステムで使用されているクロック信号を使用し、そのクロック信号に依存したものになります。クロックはシステム全体の性能に直接影響を与えるため、必要な要件を満たす優れた性能を備えていることが不可欠です。
デザインに使用するクロック発生器を選択/開発するため、または提供されるシステムクロックが設計を担当する部分で適切な性能を発揮できるようにするためには、性能を検証してニーズを満たしていることを確認する必要があります。位相雑音、ジッタ、広帯域ノイズ、スプリアスが代表的な性能指標です。
このカタログについて
ドキュメント名 | クロックソースの検証 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.2Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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クロックソースの検証
クロックソースの信号純度は、システムの性能に直接影響を与えます。正常に動作させるには、
信号純度がデザイン要件を満たしていることを検証する必要があります。
R&S®FSWPを使用した、クロックソースの位相雑音とジッタの測定 R&S®FSWPは、達成可能な感度レベルをグレーで色分けして表示します。
課題 超低ジッタのクロックを測定するために、R&S®FSWPに第2局
アナログ回路やデジタル回路の設計では、ターゲットシステム 部発振器を内蔵することによって、相互相関を可能にし、位相
で使用されているクロック信号を使用し、そのクロック信号に 雑音感度を高めることができます。有用な相関がいくつあるか
依存したものになります。クロックはシステム全体の性能に直 わかるように、測定器には指定された設定の達成可能な感度
接影響を与えるため、必要な要件を満たす優れた性能を備え レベルがグレーで色分けされて表示されます。グレーの領域が
ていることが不可欠です。 トレースの下にはっきり見られる場合は、測定値が正しいこと
がわかります。内蔵信号源は超低雑音なので、広い感度範囲を
デザインに使用するクロック発生器を選択/開発するため、ま 実現するのに必要な相互相関はごくわずかです。このため、クリ
たは提供されるシステムクロックが設計を担当する部分で適 ーンな信号の測定時間が大幅に短縮されます。
切な性能を発揮できるようにするためには、性能を検証してニ
ーズを満たしていることを確認する必要があります。位相雑音、 R&S®FSWP ハイエンド電子計測ソリューションに加え、ミッド
ジッタ、広帯域ノイズ、スプリアスが代表的な性能指標です。 レンジの測定器もあります。R&S®FSPN 位相雑音アナライザ/
VCOテスタでは、相互相関、アラン分散測定、および低予算用
ローデ・シュワルツのソリューション のVCO特性評価などの位相雑音測定が利用できます。
R&S ® FSWP 位相雑音アナライザ/VCOテスタは、クロックソー
スの検証に最適なツールです。クロックジッタは、通常、タイム
ドメインで測定されます。優れた感度を得るためには、周波数
ドメインに切り替えて、位相雑音測定に基づいてクロックジッ
タを測定します。周波数ドメイン手法では、ランダムジッタと周
期ジッタも簡単に分離できますが、これはスプリアスレベルに
よって簡単に確認できます。積分範囲と評価雑音フィルターを
簡単に変更可能で、最高の感度を備えた、より高度なジッタ特
性評価用ツールです。
Application Card | Version 02.00
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R&S®FSWPの特長: R&S®FSWPには、有用なアドオンが標準で付属していま
► 周波数レンジ:1 MHz~8/26.5/50 GHz す:VCOの特性評価のための低雑音内蔵DC電源。最大16 Vの
► 最大500 GHz(外部ミキサー使用時) 電源と最大28 Vの同調電圧源が搭載されています。このため、
► 相互相関と極めて低ノイズの内蔵基準信号源による高感度 クロック・ソース・モジュール用の電源が無料で付属しているこ
の位相雑音測定 とになります。クロックソースが周波数同調可能で、VCOのデザ
– -172 dBc(1 Hz)、代表値(キャリア周波数1 GHz、 インをベースにしている場合は、電源電圧と同調電圧のテスト
オフセット10 kHz) は簡単に実行できます。
– -158 dBc(1 Hz)、代表値(キャリア周波数10 GHz、
オフセット10 kHz) R&S®FSWPは、クロックがシステム全体の性能に影響を及ぼ
さないようにするために、クリーンなクロックソースの性能を
スペクトラム・アナライザは通常、スプリアスサーチに使用され 検証するのに最適なツールです。より経済的な選択肢として
ます。R&S®FSWPには、位相雑音テスタの周波数レンジ全体を R&S®FSPNもあります。
カバーする、ハイエンド・スペクトラム/シグナル・アナライザが
搭載されています。スペクトラム・アナライザ・モードでスプリア 詳細はこちら
スを探索することができます。他の測定器は不要です。大画面 www.rohde-schwarz.com/product/fswp
なので、ディスプレイ上に複数の結果ウィンドウを同時に設定し www.rohde-schwarz.com/product/fspn
て、位相雑音測定の結果とスペクトラムを並べて表示できます。
アプリケーションノート
R&S®FSWPの特長 ► 1 MHz~50 GHzをカバーする、相互相関法を使用したダイ
► シグナル・スペクトラム・アナライザおよび位相雑音アナラ レクトダウンコンバージョン方式の位相雑音アナライザ
イザを一体化 ► 位相雑音の測定の不確かさの解析とトレーサビリティ
► ハイエンド・シグナル・スペクトラム・アナライザ (1EF95)
► -156 dBm(1 Hz)(ノイズキャンセルなし)の低い表示平
均雑音レベル(DANL)と、25 dBm(代表値)の高いTOIに
よる、広いダイナミック・レンジ
► 80 MHz 信号解析帯域
► 総合測定不確かさ:<0.2 dB(3.6 GHzまで)、
<0.3 dB(8 GHzまで)
スペクトラムドメインにおける
位相雑音測定とスプリアス/高調
波サーチの 同時実行
Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG R&S® は、ドイツRohde & Schwarz の商標または登録商標です。
www.rohde-schwarz.com PD 5215.0663.96 | Version 02.00 | 11月 2021 (ch)
クロックソースの検証
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