SPSパルス通電加圧焼結装置　総合カタログ

Page 1:SPSパルス通電加圧焼結装置総合カタログ研究開発用パルス通電加圧焼結装置シリーズ生産用パルス通電加圧焼結装置シリーズ株式会社シンターランド放電プラズマ焼結加工のパイオニアSINTER LAND

Page 2:放電プラズマ焼結加工のパイオニア「シンターランド」は国内初のSPS加工センターとして1999年に設立されました。「JPX」と「LABOX」は、当社グループ機械製造部門が24年間にわたって培ったSPS装置製造技術の豊富な経験・ノウハウに加え、さまざまな受託研究開発、受託加工から生まれたSPS焼結加工ノウハウ、アプリケーション技術をベースに新開発された生産用と研究開発用のSPS装置です。ナノ材料、傾斜機能材料、ファインセラミックス、各種電子材料など新素材の生産および開発に最適です。「シンターランド」はSPS技術を基盤にお客様のご満足を第一に考え、相互信頼を大切にし、お客様と共に成長していくことを企業理念として“創造の世界”を追求していきます。SINTER LANDXXX「JPX」と「LABOX」の中に「 X 」が詰まっています。ラボックスジェイピーエックス エックス無限の可能性大量生産第四段階生産システム最 大 加 圧 力最大パルス電流出力３チャンバーシステム: ６００トン（６MN）: ４０,０００A: 予熱/SPS焼結/冷却（インバータ電源搭載）3チャンバー式トンネル型SPS生産システム模式図（上面視）主な仕様ワーク搬入ワーク搬出昇降装置昇降装置 予熱室焼結室冷却室「世界最大」の３チャンバー式トンネル型SPS生産システムシンターランドは新素材創製技術・SPS技術をトータルにエンジニアリングし“ものづくり”の新たな世界を拓きます。材料開発から大量生産まで小型卓上第一段階材料開発 サンプル試作 生産（中・少量）第二段階 第三段階中型 生産用Φ300mm Al2O3（相対密度:98%）製品試作φ70mm焼結体各種材料の小サイズ試料材料開発の基礎実験に適した研究開発支援ツール研究開発から製品試作までをカバーする汎用SPS装置大サイズ焼結体を作製可能な性能を有し、中・少量生産まで対応

Page 3:円筒縦置半月チャンバー（S型）新発想のLABOXタッチパネルスクリーンパルス電源と加圧機構をスペックアップ小型卓上機の上位機種シリーズ斬新なアイディアが詰め込まれた完全ワンボックスタイプのSPS装置Ｆ型S型シリーズシリーズ研究開発用パルス通電加圧焼結装置シリーズコンセプトは“高機能＆シンプルオペレーション”必要な機能を絞り込み開発H型M型シリーズH型M型 標準機 ACサーボモータ式手動油圧式LABOX-110（写真は卓上部（オプション機器を含む）） LABOX-110H（写真は卓上部）LABOX-3１５（写真はオプション機器を含む）LABOX-625S（写真はオプション機器を含む）円筒横置前扉型チャンバー（Ｆ型）F型Ｓ型 標準機 円筒縦置半月チャンバー円筒横置前扉型チャンバーR&Dから量産までに対応！！パルス通電加圧焼結装置のワイドバリエーション。ニューコンセプトに基づく「第五世代SPS装置」●独自開発の高効率省エネ型電源独自開発のDCパルスインバータ電源の搭載により、従来型装置に比べて消費電力を大幅に削減。より少ないエネルギーでより高品質な試料の作製が可能です。●制御性能に優れた加圧機構加圧機構に応答性の高いACサーボモータ方式を採用することで、従来の油圧方式では難しかった加圧力の精密制御と静音設計を実現。●高精度なプロセス管理焼結温度、昇温降温スピード、加圧力、保持時間などのパラメータを自由に設定することができ、適切なプロセス管理により実験の再現性を高めることができます。●短いサイクルタイム100∼５00℃/分の高速昇温を可能とする特殊通電機構と高い冷却能力を有しています。ホットプレス、HIP、常圧焼結法などの従来法とは比較にならないスピーディな試料作製を実現します。●熟練不要のシンプルオペレーションタッチパネルの採用、各種インターロック機能、メンテナンスの容易さなど、操作性、作業性、安全性に配慮した設計により、初心者でも高品質な試料を作製することが可能です。●高コストパフォーマンス●試料作製用ツールとして最適●コンパクト＆軽量設計（キャスター移動可）●先進材料開発に必要な機能を集結●高温・高速昇温にも余裕の大容量電源●100シリーズの特長を継承●半月型チャンバー（S型）採用による高い作業性●新発想のタッチパネルスクリーン●試料台高さをスピーディに調整可能なパルサーダイヤル30kN[3.06tonf]80mm（オープンハイト200mm）ACサーボモータによる縦一軸加圧 φ90mm2500℃（常用2200℃）ロータリーポンプ（到達真空度 6Pa）2500Ａ1500Ａ 5000Ａ最大加圧力Z軸加圧ストローク加圧制御試料台寸法最高使用温度真空排気機構最大パルス電流出力型式 LABOX-315 LABOX-325 LABOX-350※試料組成、焼結型寸法、保持時間などにより制限があります。※60kN{6.12tonf}150mm（オープンハイト250mm）ACサーボモータによる縦一軸加圧 φ90mm2500℃（常用2200℃）ロータリーポンプ（到達真空度 6Pa）5000Ａ2500Ａ 7500Ａ最大加圧力Z軸加圧ストローク加圧制御試料台寸法最高使用温度真空排気機構最大パルス電流出力型式 LABOX-625 LABOX-650 LABOX-675※試料組成、焼結型寸法、保持時間などにより制限があります。※10kN[1.02tonf]50mm（オープンハイト150mm）φ70mm2500℃（常用2200℃）ロータリーポンプ（到達真空度 6Pa）2500Ａ※試料組成、焼結型寸法、保持時間などにより制限があります。※H型はタッチパネル非対応モデルです。※1000Ａ 1000ＡACサーボモータによる縦一軸加圧最大加圧力Z軸加圧ストローク加圧制御試料台寸法最高使用温度真空排気機構最大パルス電流出力型式 LABOX-110 LABOX-125 LABOX-110 H型手動油圧式縦一軸加圧

Page 4:多彩広範な実験を可能にするワンボックス機のハイエンドマシンSPS加工ノウハウとSPS装置生産実績を ベースに新開発!!モジュール構造でチャンバー増設可能な SPSシステムLABOX-3050（写真はオプション機器を含む）円筒水冷真空チャンバーJPX-300GⅢ（写真はオプション機器を含む）グローブボックス付パルス通電加圧焼結装置LABOX-125GHニーズに合わせて装置をカスタム化お客様のご要望、用途に合わせたカスタム装置のご相談をお受けしております。部品変更、高真空仕様への改造、グローブボックス、搬送機構、離型アシスト機構などのユニット追加、研究開発用機種の生産用装置化、接合専用SPS装置の製作、特殊仕様のオリジナル装置の製作など、さまざまなニーズにお応えします。ナノフェーズ材料、熱電変換材料、磁性材料などの研究に適した低価格小型グローブボックス付SPS装置。粉末充填から焼結まで試料を大気曝露させることなく作業可能です（グローブボックスから焼結チャンバーへ試料の直接搬送が可能）。カスタム装置●SPSデータ収録システム焼結データをPCのLCD画面上にリアルタイムで描画し焼結データ管理を行います。●SPSデータアナライザーSPSデータ収録システムの上位システム●赤外線放射温度計（ブラケット付）非接触型の温度計です。1000℃以上の温度測定に必要です。●高温領域測定用熱電対1000℃以上で直接（接触型）測温をする場合に必要です。●チラーユニット冷却水を一定温度にコントロールし、冷却能力の安定化に有効です。●ロータリーポンプオイルクリーナーロータリーポンプオイルの交換サイクルを大幅に延ばすことができます。●高真空装置（ディフュージョンポンプ）5×10-3Pa程度まで真空引きが可能になります。●加圧力プログラムコントローラー●温度プログラムコントローラー（LABOX-110以外は標準装備）●ハンドプレス型への粉末の充填、圧粉、離型の作業性が大幅に向上します。●各種SPS焼結型（グラファイト製、超硬製、鋼製、セラミックス製他）および治具標準品の他、さまざまな寸法・仕様・材質の焼結型を取り扱っております。●その他機器、消耗品につきましてもご相談ください。オプション機器、消耗品SPS データ収録システム赤外線放射温度計各種ＳPS 焼結型●クラス最大の10000A電源を搭載●小片試料作製から製品試作まで対応の高汎用性●高スペックながら省エネ、省スペース●生産量に合わせシステムアップ（マルチチャンバー後付け）可能なフレキシブルシステム●イニシャルコストを抑え事業化を支援●独自開発の高効率省エネ型電源●高い安全性と容易なメンテナンス構造●高いプロセス管理能力による高再現性●高速昇温を可能とする特殊通電機構と        高い冷却能力による高スループット生産用パルス通電加圧焼結装置シリーズシリーズ150kN{15.3tonf}150mm（オープンハイト250mm）ACサーボモータによる縦一軸加圧φ150mm2500℃（常用2200℃）ロータリーポンプ・メカニカルブースターポンプ（到達真空度 6Pa）7500Ａ5000Ａ 10000Ａ最大加圧力Z軸加圧ストローク加圧制御試料台寸法最高使用温度真空排気機構最大パルス電流出力型式 LABOX-1550 LABOX-1575 LABOX-1510K300kN{30.6tonf}180mm（オープンハイト280mm）ACサーボモータによる縦一軸加圧φ200mm2500℃（常用2200℃）ロータリーポンプ・メカニカルブースターポンプ（到達真空度 6Pa）7500Ａ5000Ａ 10000Ａ最大加圧力Z軸加圧ストローク加圧制御試料台寸法最高使用温度真空排気機構最大パルス電流出力型式 LABOX-3050 LABOX-3075 LABOX-3010K※試料組成、焼結型寸法、保持時間などにより制限があります。※3MN{305.9tonf}150∼600mm（オープンハイト600∼1000mm）φ300∼φ900mm2200℃（常用2000℃）15,000A / 20,000A / 30,000A / 40,000A出力の異なる4タイプがあります1.2MN{122.4tonf} 6MN{611.9tonf}最大加圧力加圧ストローク焼結ステージサイズ最高使用温度最大パルス電流出力型式 JPX-120G JPX-300G JPX-600G※試料組成、焼結型寸法、保持時間などにより制限があります。※※

Page 5:SINTER LANDwww.sinterland.jp製造・販売 販売店株式会社シンターランド放電プラズマ焼結加工のパイオニア〒940-2055 新潟県長岡市雨池町 123TEL.0258-25-8008 ／ FAX.0258-25-8010株式会社エヌジェーエス【関西SPSセンター】〒610-0332 京都府京田辺市興戸地蔵谷１番地同志社大学京田辺キャンパスD-egg211号室TEL.0774-65-4008 FAX.0774-65-4709〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-14-8 オフィス新横浜ビル3FTel.045-475-1611 ／Fax.045-470-3638www.njs-japan.co.jpSL05-005201311NSPS放電プラズマ焼結技術が、「ものづくり」を未来へと融合させます。真空チャンバー加圧ユニット冷却機構真空ユニット電極、加圧軸電極、加圧軸スペーサースペーサー加圧加圧パンチパンチダイ材料パルス電源制御ユニットパルス電流パルス電流SPSとは放電プラズマ焼結（SPS：Spark Plasma Sintering）法は、パルス通電加圧焼結法、プラズマ活性化焼結法、通電加熱焼結法などさまざまな名称で知られる次世代型の材料合成加工法です。SPSプロセスの基本構成図SPSの原理一般的な焼結に用いられる熱的エネルギーや機械的エネルギーに加えて、パルス通電による電磁的エネルギーや被加工物の自己発熱および粒子間に発生する放電効果などを複合的に焼結の駆動力としている点にSPS法の大きな特徴があります。先進新材料開発におけるSPSの圧倒的な優位性SPS法は、従来法ではアプローチできなかった領域において著しい効果を発揮します。● 難焼結材料や多元素材料に対する易焼結性● 粒成長を抑制し微細組織構造を維持した焼結が可能      （ナノ粒子への高い適用性）● 試料内の温度傾斜（数百度/mm)をコントロール可能● 粒子表面の浄化効果（吸着ガス・酸化被膜の除去）や粒子表面の活性化● 組成、密度に偏りのない均質な焼結体を作製可能● 密度コントロールが容易（多孔体から緻密体まで）● 高真空、還元雰囲気への低依存● 従来法に比べ低温、短時間での迅速焼結● 広い対応温度域（低温から2000℃を超える超高温領域まで）幅広い応用範囲（適合プロセス）「焼結」だけではなく「接合」「成形」「合成」「表面改質」分野でも効果を発揮します。あらゆる材料に対応被加工物の材料種としては、金属、セラミックス、ポリマーから複合材料までほぼ全ての材料種をカバーします。出発材料の性状（粒径、組成、純度など）の影響をあまり受けず高品質の焼結体を作製できることも大きな特長です。【主な対象材料系】アモルファス材料、多元素材料、高融点材料、金属ガラス、ナノフェーズ材料、傾斜機能材料、多孔質（ポーラス）材料、金属間化合物、ファインセラミックス、サーメット、金属、各種合金、先端複合材料（カーボンナノチューブ/カーボンナノファイバー、FRC/FRM）【具体的な適用分野例】熱電変換材料、ターゲット材（スパッタリング用、蒸着用など）、高熱伝導材料、磁性材料、透光性材料、電子デバイス材料（圧電素子、誘電体など）、超硬合金、硬質工具（ダイヤモンド/CBN）、金型材料、回収資源（レアメタル、希土類など）の再焼結、生体適合材料（人工骨、歯科材料など）、耐摩耗材料、耐熱材料、レアメタルの代替材料、超伝導材料、固相拡散接合