SIIスピンドルシリーズ

Page 1:精 密 加 工 技 術 を 支 え るスピンドルシリーズ千葉県松戸市高塚新田563 〒270-2222電話番号：047-392-2091 FAX：047-392-2476http://www.sii.co.jp/mt/spindle/1611-1000-CDG-KP

Page 2:高品質21腕時計製造から始まった超 高 精 度の追 求高い技術が要求される腕時計製造で培った精密加工技術。中でも、私たちは研削加工の分野で実績と経験を積み重ねて参りました。SII スピンドルシリーズは SII 製内面研削盤用の超高速高周波スピンドルを起源とし、以来半世紀、お客様から高い信頼を頂いております。新製品である“SSPG シリーズ”は、豊富な経験に新技術を取り入れ開発され、“ゴールドスピンドル”としてデザインを一新し、新たなステージに踏み出しました。また、回転数 30 0,0 0 0 min-1 まで対応した H シリーズ、それに加え高速超高精度油静圧やエアスピンドルなど、豊富なバリエーションを取り揃えております。高出力のビルトインモータ搭載回転軸の大径化により高速・高剛性化高出力・高剛性高精度ベアリング（UP、P2等級）使用振動・騒音が少ない高精度高品質高 能 率 加 工超 精 密 加 工高 信 頼 性全ての部品を厳選、独自の組立技術、入念な組立調整機能検査システムによる品質管理1881年 服部金太郎が服部時計店（現セイコーホールディングス）創業1937年 第二精工舎（現セイコーインスツル 以下SII）設立1964 年 セイコー精機 設立1966 年 内面研削盤開発 超高速高周波スピンドルM20(200,000 min-1)を開発2001年 セイコー精機はセイコーインスツルメンツ（現 SII）と合併2009 年 SIIはセイコーホールディングスの100％出資会社となる2013 年 スピンドル単品販売開始 新シリーズリリースCONTENTS概要S I I スピンドルシリーズS S P G シリーズHシリーズその他スピンドル流体 軸受けスピンドルカスタム対応周辺機 器貸出 / 修 理技 術 資 料取 扱 上の注 意スピンドル仕様 確 認シート13491112131516172122超精密研削盤の心臓部超高速・高精度・高剛性スピンドル旧セイコー精機時代より約半世紀に亘り積み重ねた信頼と実績世界に誇る超精密研削加工究極の形状精度を実現腕時計の生産技術で培った精密加工技術・精密組立技術

Page 3:4製品分布（回転数と定格出力の分布）2422201816141210864200 40,00020,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000Output[kW]rev. [min-1]SSPG-030SSPG-045M5H-TM5C-TSSPG-075SSPG-090SSPG-150M8H-TMM11H-TM M18HM15H-UPM20S I I スピンドルシリーズSII スピンドルシリーズのラインナップです。お客様の加工用途・設備環境に合ったスピンドルを取り揃えております。今後も、続々と新機種を増やしてまいりますのでお問合せ下さい。各機種の仕様は詳細ページに掲載致しました。さらなる高出力・高剛性・高精度化と静音化を両立工作機械や半導体製造機器、電子部品加工機など広い分野で高まる超精密加工のニーズ。SSPGシリーズは、そうした幅広い要求に応えるため、開発されました。超高精度・高出力・高剛性の実現により、スピンドル１本で粗加工から仕上げ加工まで対応可能です。また、カスタマイズが容易で、研削加工・ミーリング加工用にも仕様変更できます。加工用途に限らず、多様なニーズに対応しています。標準機をベースに、特殊仕様スピンドルのご要望にお応えします。最高回転数(min-1)定格出力S1(kW)SSPG シリーズ大径軸受採用機種 弊社内面研削盤搭載機種H シリーズ NEW H シリーズP4∼P11∼P12∼P13∼P9∼グリーススピンドル 高周波ロータリドレッサ 特殊品対応油静圧スピンドル エア静圧スピンドル30,00045,00075,00090,000150,000(18)∼3310∼(32)4.52.50.94形式表示S SP G - 045 T 100最高回転数(min-1)定格出力S1(kW)50,00080,000110,000150,000180,000200,0009.02.671.830.940.90.2加工用途：  G：研削 D：ドリル M：切削 軸受枚数： S：2 枚 T：4 枚出力 (S1)：×100 [W]特殊仕様：CT(クーラントスルー)SSPG シリーズ3最高回転数：×1000 [min-1]潤滑方式：SP：オイルエア AR：エア GS：グリース HS：油静圧Seiko Instruments Inc.※SSPG105T017はM11H-TMに統合しました。※弊社 Hシリーズとの取付互換はありません。大出力省エネ高剛性高精度高速回転工具取付互換性静音保証期間特 長同回転数帯の従来機比 1.1∼2.1 倍従来機と比較しエアの消費量減大径軸受採用ベアリング等級UP 採用。低振動。dmn 値 240∼270 万ネジ インロー（特殊対応可 詳細はP.13）海外製スピンドルとの形状互換性有70dB前後2,000h（標準寿命20,000hで設計）研 削 加 工 ミーリング加工スペース

Page 4:65205220 220050100150200250Voltage[V]rev. [min-1]0.000.501.001.502.002.503.003.504.00rev. [min-1]Torque[Nm]T230T330-350VVoltage[V]rev. [min-1]0501001502002503003504000.002.004.006.008.0010.0012.0014.0016.0018.00rev. [min-1]Torque[Nm]0 15000 30000 45000S6-60%0 15000 30000 450000 10000 20000 300000 10000 20000 30000S1(T230)S1(T330-220V)S6-60%(T230)S1(T330)S6-60%(T330)S1T330-220Vφ149.9φ115φ132φ63434.5φ149.8280 Clamping area （25）582016 80.5φ150h5M36×2SW5580500.0010.002φ36 0.008 0.0035.5Air purgeinlet φ6Cooling fluidIn φ10Cooling fluidOut φ10Exhaust andoil drain φ8Power cable connectorMS3102A32−17POil & Airinlet φ6φ28 0.008 0.0037040M28×2φ5.17.250.0010.002φ119.8φ43.5φ102327φ120h5φ119.974 209 Clamping area （24.9）3212Air purge inlet（φ6／0.1MPa）Cooling fluidOut φ10Cooling fluidIn φ10Exhaust andoil drain φ8Power cable connectorMS3102A24−11Oil & Airinlet φ6SSPG-030 T180 / T230 / T330 SSPG-045 T100項 目加工内容最高回転数回転方向取付方向主軸端形式軸径シール用エア冷却方式潤滑モータ仕様剛性値（参考）静的振れ精度センサ仕 様 仕 様内 容内 容   T230 T330クイル式研削 ※切削用途はご相談ください30,000 min-1クイル側から見て反時計方向水平 / 垂直（クイル下向き） ※別仕様M36（図示）65 mm必要油冷却、水冷却（防錆剤入り）方式 オイルエア粘度 ISO VG32設定 都度、算出致します電圧 三相 350V 三相 220V周波数 1000 Hz極数 4 極定格出力26.0 kW (S6- 60%) 33.0 kW (S6- 60%) 25.0 kW (S6- 60%)23.0 kW (S1-100%) 37.0 kW (S1-100%) 21.0 kW (S1-100%)定格トルク16.5 Nm (S6-60%) 17.0 Nm (S6-60%) 17.0 Nm (S6-60%)15.1 Nm (S1-100%) 15.4 Nm (S1-100%) 15.4 Nm (S1-100%)定格電流 53 A (S1-100%) 76 A (S1-100%)ラジアル 200 N/μmスラスト 125 N/μmラジアル 2 μm 以下スラスト 1 μm 以下サーミスタ PTC 130 ℃項 目クイル式研削 ※切削用途はご相談ください45,000 min-1クイル側から見て反時計方向水平 / 垂直（クイル下向き）  ※別仕様M28（図示）φ45 mm必要油冷、水冷（防錆剤入り）流量 6 l/min 前後に調整方式 オイルエア粘度 ISO VG32設定 都度、算出致します電圧 三相 220V周波数 1500 Hz極数 4 極定格出力11.5 kW (S6- 60%)10.0 kW (S1-100%)定格トルク3.4 Nm (S6-60%)3.2 Nm (S1-100%)定格電流47 A (S6-60%)42 A (S1-100%)ラジアル 125 N/μmスラスト 91 N/μmラジアル 2 μm 以下スラスト 1 μm 以下サーミスタ PTC 130 ℃加工内容最高回転数回転方向取付方向主軸端形式軸径シール用エア冷却方式潤滑モータ仕様剛性値（参考）静的振れ精度センサV-F curve SSPG-045T100Torque curve SSPG-045T100V-F curve SSPG-030 T230/ T330Torque curve SSPG-030 T230/ T330新製品30,000 min-145,000 min-1研削用切削用 研削用切削用最高回転数 最高回転数

Page 5:87220220050100150200250S1(SSPG-075)0.000.100.200.300.400.500.600.70V-F curve SSPG-075T045/090T025rev. [min-1]Torque[Nm]6.7136φ9.4φ19φ79.8φ80h583 Clamping areaClamping areaCooling fluidOut φ8Exhaust andoil drain φ6Power cable connectorMS3102A20-15Oil & Air inlet φ6Air purge (Option)155.5φ4 0.0050.002M4SW8.52.60.0010.0020.000.020.040.060.080.010.030.050.07Torque[Nm]164050100150200250Voltage[V]φ23.5φ16φ100h5(23.396.8 )51411181381232628226194φ99.8Cooling fluidOut φ10φ8Cooling fluidIn φ10φ8Exhaust andoil drain φ8φ10Power cable connectorMS3102A20−18Oil & Air inlet φ6φ14 0.0070.002φ9 0.0050.002M14×1.5M9×1.2518939274.23.90.0010.0020 30000 45000 7500015000 60000 900000 30000 45000 7500015000 60000 90000S6-60%(SSPG-075)S1(SSPG-090)S6-60%(SSPG-090)SSPG-075SSPG-090S10 50000 100000 1500000 50000 100000 150000S6-60%(23.9)299.5 14.5Cooling fluidIn φ8SW20SW14SSPG-075 T045 / SSPG-090 T025S SSPG-150 S010仕 様内 容項 目    075     090クイル式研削 ※切削用途はご相談ください75,000 min-190,000 min-1クイル側から見て反時計方向水平 / 垂直（クイル下向き）  ※別仕様M14 インロー（図示） M10 インロー（図示）φ25 mm φ17 mm不要 ※オプション対応油冷、水冷（防錆剤入り）流量 5.0 l/min 前後に調整方式 オイルエア粘度 ISO VG32設定 都度、算出致します電圧 三相 220V周波数 1250 Hz 1500 Hz極数 2 極定格出力5.2 kW (S6- 60%) 3.0 kW (S6- 60%)4.5 kW (S1-100%) 2.5 kW (S1-100%)定格トルク0.66 Nm (S6-60%) 0.3 Nm (S6-60%)0.57 Nm (S1-100%) 0.27 Nm (S1-100%)定格電流20 A (S6-60%) 13 A (S6-60%)17 A (S1-100%) 12 A (S1-100%)ラジアル 56 N/μm 37 N/μmスラスト 53 N/μm 32 N/μmラジアル 2 μm 以下スラスト 1 μm 以下サーミスタ PTC 130 ℃クーラントスルー加工内容最高回転数回転方向取付方向主軸端形式軸径シール用エア冷却方式潤滑モータ仕様剛性値（参考）静的振れ精度センサ特殊仕様仕 様項 目 内 容加工内容最高回転数回転方向取付方向主軸端形式軸径シール用エア冷却方式潤滑モータ仕様剛性値（参考）静的振れ精度センサクイル式研削 ※切削用途はご相談ください150,000 min-1クイル側から見て反時計方向水平 / 垂直（クイル下向き）  ※別仕様M4 インロー（図示）φ10 mm不要水冷（防錆剤入り）流量 3 l/min 前後に調整方式 オイルエア粘度 ISO VG32設定 都度、算出致します電圧 三相 164V周波数 2500 Hz極数 2 極定格出力1.1 kW (S6- 60%)0.94 kW (S1-100%)定格トルク0.07 Nm (S6-60%)0.06 Nm (S1-100%)定格電流8.5 A (S6-60%)7 A (S1-100%)ラジアル 14.6 N/μmスラスト 12.5 N/μmラジアル 2 μm 以下スラスト 1 μm 以下-- --Voltage[V]rev. [min-1]rev. [min-1]rev. [min-1]Torque curve SSPG-075T045/090T025S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S6-60%(SSPG-075)S1(SSPG-090)(SSPG-090)(SSPG-090)(SSPG-090)(SSPG-090)(SSPG-090)(SSPG-090)SSPG-090SSPG-090SSPG-090SSPG-090SSPG-090SSPG-090SSPG-090V-F curve SSPG-150S010Torque curve SSPG150S010新製品75,000 min-190,000 min-1150,000 min-1最高回転数最高回転数研削用 研削用

Page 6:1099M5C-TM5H-TM8H-TMM11H-TM M15H-UPM18HM20キャノンプラグMS3106A28-6P(日本航空電子)潤滑用配管φ６×φ４×３(５本)35ﾟ45ﾟ 45ﾟ冷却水IN 冷却水OUT排気(2m)(ケーブル長さ)Ｍ121714φ1518361703002022286φ150h50-0.018スピンドル取付4−Ｍ8回転方向φ32.8φ94ボックスレセプタクルCE05-2A20-15PDS-B(第一電子)潤滑用配管φ６×φ４×３（３本）45ﾟ 45ﾟボックスレセプタクルCE05-2A20-15PDS-B45ﾟ 45ﾟ 冷却水IN φ10冷却水OUT φ10排気冷却水IN φ10冷却水OUT φ10排気φ100h50-0.015φ10スピンドル取付6−Ｍ6（第一電子）潤滑用配管φ６×φ４×３（３本）198140 Clamping area 2019145407510Ｍ81013ボックスレセプタクルCE05-2A20-15PDS-B(第一電子)潤滑用配管φ６×φ４×３(３本)45ﾟ 45ﾟ冷却水IN 冷却水OUT排気Ｍ579φ6127.5208517.5540 40スピンドル取付4−Ｍ6φ100h50-0.015回転方向φ10φ99φ18φ80φ99キャノンプラグMS3106B16S-1P(日本航空電子)(2m)(ケーブル長さ)冷却水IN冷却水OUT潤滑用配管排気25ﾟ 65ﾟＭ347φ3φ430°スピンドル取付4−Ｍ6135172150305102405φ80h50-0.013回転方向φ6φ50φ78Ｍ61211φ8175120 Clamping area 201514610 55 40スピンドル取付6−Ｍ6φ100h50-0.015φ99φ70φ13.6S I I スピンドルのロングセラーSII 製内面研削盤に標準搭載されているスピンドル、Hシリーズです。半世紀に渡る研削加工の実績に裏打ちされた高速かつ高精度なスピンドルは、今なお、お客様よりご愛顧頂いております。さらなる進化を目指し、HシリーズをフルモデルチェンジしたNEW Hシリーズをリリースしました。エアフロー改善や配管数削減によりエア流量を削減、潤滑油 VG10 ／ 32 双方に対応した新シリーズです。M8H-TM（80,000min-1）、M11H-TM（110,000min-1）がラインナップに加わりました。※基本仕様はそれぞれ従来型と同等です。研 削 加 工（ 内 面・端 面 ）Hシリーズ / NEW Hシリーズ仕 様仕様 型式 M5C-T M5H-T M8H-TM M11H-TM M15H-UP M18H M20定格出力 kW 7.2 9.0 2.67 1.83 0.94 0.9 0.2定格トルク Nm 1.72 0.32 0.16 0.06 0.048 0.00961.38定格電圧 V 200 200 155.5 160.4 164.1 200 130周波数 Hz 833 833 1,333 1,833 2,500 3,000 3,333最高回転数 min-150,000 50,000 80,000 110,000 150,000 180,000 200,000胴径 mm φ150 φ150 φ100 φ100 φ100 φ100 φ80軸径 mm φ35 φ35 φ20 φ15 φ10 φ10 φ6定格電流 A 29.5 38.7 15.1 10.4 7 6 2.94極数潤滑方式空気流量 NL/min 250 250 150 150 150 150 225潤滑油 相当品油供給量冷却液冷却液流量 L/min 6≦ 6≦ 3 3 3 3 3冷却液温度 ℃ 25 25 25 25 25 25 25総質量 kg 27 27 10.1 9 6.7 6.7 3.5保証期間 h 1,500 1,500 1,500 1,500 2,000 1,500 1,000オイルエア（アズビル TACO ミクロンルブ）ISO VG10/VG3210 sec/shot (VG10)40 sec/shot (VG32)6 shots/min6 shots/min水 ( 防錆剤含 )2特 長回転数高精度高速回転工具取付標準周辺設備50,000∼200,000 min-1 までの充実したラインナップベアリング等級P2 採用dmn 値220∼290万ネジ インロー（オプションユニット）お見積りも承ります回転方向回転方向ISO VG10 ISO VG10形式表示M 5 C - T J Cモータ出力クラス：  H：高出力（高剛性） C：中出力特殊仕様： C：研削液貫通型潤滑方式：  J：オイルジェット潤滑無印：オイルエア潤滑スピンドルの特徴：  T：スラスト方向負荷容量大UP：高精度タイプ最高回転数：×10000 [min-1]

Page 7:1211その他スピンドル 流体軸受けスピンドル特 長グリーススピンドル電子部品加工用スピンドルクーラントスルーATC( オートツールチェンジャー ) 引きコレットタイプφ62×(L)252 mm60,000 min-11.2 kW本体サイズ (D)最高回転数出力特 長高周波ロータリドレッサ仕 様U121 D1U121 D2U121 D310,00010,00010,0000.050.050.05555555左回転左回転右回転ストレートテーパーストレートMicron-lub または Oil-mistMicron-lub または Oil-mistMicron-lub または Oil-mist1.241.241.24特 長油静圧スピンドル弊社自動旋盤搭載主軸油静圧軸受採用130×(H)125 mm0.5 μm 以下、NRRO 0.1 μm強力な振動減衰性20,000 min-12.9kW本体サイズ (D)回転振れ最高回転数出力特 長ハイブリッドスピンドル弊社内面研削盤搭載主軸複合型 ( 動圧静圧 ) 軸受採用（油静圧と油動圧軸受のハイブリッド）160×(H)130 mm5,000 min-11.5 kW本体サイズ (D)最高回転数出力特 長エア静圧スピンドル大型回転装置用φ1100×(L)150 mm大容量 ラジアル方向負荷 10,000 N( オフセット 500 mm)1,150 min-1本体サイズ (D)容量最高回転数比較：ハイブリッドスピンドル作 業 環 境 改 善 ・ 省 エネルギー 化 に 貢 献・グリース潤滑はオイルミスト飛散が無く作業環境を改善。・オイルエア潤滑に比べエア使用量が少なく省エネルギー・低騒音。超 高 精 度 加 工 対 応 品 ・ 長 期メンテナンスフリー・スピンドル軸が外周部に非接触であるため、高精度・長寿命化が可能。・平均化効果によりきわめて高い回転精度が得られる。ナノ加工（超高精度品）ナノ加工（超高精度品）超高精度加工●内面研削のドレッシング工程において使用されるロータリドレッサにビルトインの高周波モータを組み込むことにより、小型化・高速化を達成したドレッサユニットです。●CBN 砥石等のドレッシングユニットとして最適なものです。●ディスクタイプのドレッサが軸端に取り付け可能であり、取り付け後の振れ出しも容易です。モデル最高回転数［min］出 力［kw］電 圧［V］回転方向 軸 形 状 潤 滑 方 式重 量［kg］

Page 8:1413ご希望のスピンドルが標準品にない場合は、SII までご相談ください。本カタログに掲載されているスピンドルをベースに設計変更が可能です。各項の A・B・C 表記は、設計負荷と費用を考慮したカスタマイズの難易度を表しています。カスタマイズが容易である順に A・B・C とランク付けされます。カスタム対応※上の構造図は、SII 製品 SSPGシリーズをモデルとしています。ベアリング (B)）更変さ長（)B(力出ターモ回転方向 (A)ツール固定方法コネクタ (A)センサ冷却液 (A)スピンドルの垂直取付 (A)取付形状 (C)胴径 (C)各種センサの取付はご相談ください。・温度監視  モータ (A)  ベアリング部 (C)・回転・速度検知 (B)・ツールクランプ検知 (C)スピンドルの長さに応じてモータを長くできるため出力が上がります。お客様がご使用になる用途に合わせベアリングを変更致します。サイズ、型式の変更で予圧量も変化することから剛性・精度の調整が可能となります。弊社標準の回転方向はクイル側から見て反時計回り (CCW) ですが、時計回り(CW)も可能ですのでご相談下さい。※CCWにて取付部が左ネジの場合 (B)ご使用になるツールの形状、寸法などの情報を頂ければ、お客様のニーズに合ったスピンドルを提供します。HSK やコレットなど固定方法や、ATCなど各種ご要望にお応えします。・ATC (C)・マニュアル HSK (B)・コレット (B)MIL規格のMSコネクタを取り付けています。寸法内であれば変更できます。推奨は水（防錆剤入り水）ですが、油の使用も可能です。ただし冷却 効 率 が 落 ち ま す の で 実 質 的モータ出力が低下する前提でのご使用となります。クーラントスルータイプ（加工液貫通型）のご要望にもお応え致します。水平取付が標準仕様ですが、垂直取付の対応が可能です。胴径を大きくするとモータサイズを大きくできるため出力を上げることが可能です。クランプ式取付・フランジ取付など、お客様の取付方法に合わせたスピンドルも検討致します。取付方法の変更、特殊な環境下でご使用になるスピンドル、本カタログに掲載されていないような特殊仕様のスピンドルをご検討の際には、弊社までお気軽にお問合せください。尚、特殊仕様のスピンドルは受注生産となっておりますので、仕様の内容、見込使用本数、初期納入時期などをご提示いただければ幸いです。（最小単位 2 本から推奨させて頂いております）カスタム対応は、別途、開発費が掛かります。クーラントスルー (C)

Page 9:1615スピンドルの安全かつ安定した運転の為に周辺装置のシステム構築が重要になります。以下の図は標準的なシステム構成例です。（オイルエア潤滑の場合）セイコーインスツルではスピンドルの貸出/修理サービスを提供しております。お客様のニーズに合わせ、期間のご相談承ります。まず一度、お問合せください。周辺機器 貸出 / 修理A. ドライバ容量：仕様書の定格電流よりも余裕を持って高い定格電流の物。（高調波成分の小さい機種。もしくは出力側 3 相リアクトルなどのフィルタ取付）ケーブル：シールドケーブルであること。B. 潤滑装置潤滑方式：オイルエア潤滑能力：仕様書に記載された潤滑設定を満足できること。C. エアパージ流量：エアパージの流量はスピードコントローラ等で調整してください。D. 冷却装置冷却能力：周囲環境温度の上昇値を考慮して、仕様書の要求能力よりも高い能力の物とすること。電気エアオイルエア冷却液スピンドルの貸出について修理の流れ● 修理の申込み・受付弊社製品お取扱店、もしくは弊社までご連絡ください。セイコーインスツル 保全サービス課TEL：047-392-7868 FAX：047-392-2476URL：http://www.sii.co.jp/mt/spindle.html（お問合せフォームにて）営業時間：月∼金 8:15 ∼ 17:15（弊社休業日は除く）● 製品送付先お客様にて製品を梱包し弊社までご送付ください。宛先：〒270-2222 千葉県松戸市高塚新田 563セイコーインスツル㈱ 精機事業部 保全サービス課宛注）製品は、搬送時にスピンドル軸端への負荷・衝撃が無いよう梱包してください。注）防錆剤（油）を塗布し、水分の混入が無いように梱包してください。注）必ず貴社名がわかるようにしてご送付ください。● 修理費用・期間製品が弊社に到着後、修理費用ならびに期間をお見積りしご連絡致します。お見積りのご承認をもちまして、修理依頼（修理開始）とさせて頂きます。保証期間中に故障した場合には弊社が無償で修理いたします。保証期間はお買い上げの日より各機種ごとに定められていますので、仕様一覧にてご確認ください。故障の原因、または故障時の使用状態によっては有償とさせて頂く場合があることをご了承ください。B,C,D 共通 配管チューブ：内部が見える耐油性に優れた物。周辺機器選定の注意事項システム構成は、スピンドルと各周辺機器の仕様に基づいて決定してください。また、詳細は各機器メーカーにお問合せ下さい。ご要望に応じて周辺機器設計も承ります。ご相談ください。貸出品のご依頼の流れ① お問い合わせ 仕様確認シートまたは、お電話、FAXにてお申し込みください。セイコーインスツル 工機営業課TEL：047-392-2091 FAX：047-392-2476URL：http://www.sii.co.jp/mt/spindle.html（貸出依頼シートにて）営業時間：月∼金 8:15 ∼ 17:15（弊社休業日は除く）② お打ち合わせ③ 回答④ 発送⑤ 貸出品試験⑥ 返却貸出スピンドルの評価試験を行って頂きます。要望がございましたら、サービスマンが立ち上げ補助を行います。御社の貸出要望をヒアリングさせて頂いたのち、貸出についての打ち合わせを行わせて頂きます。貸出日を御回答します。貸出費用：無料（お客様の責任範疇で破損された場合、修理費を頂くことがございます。）貸出期間：1ヶ月貸出製品：SSPG-045 T100 / SSPG-075 T045 / SSPG-090 T025SCT / SSPG-150 S010 ラインナップ拡大検討中弊社から到着希望日にお送りします。評価の終わりましたスピンドルをご返却ください。

Page 10:1817スラスト剛性ラジアル剛性スピンドルの各仕様は以下のような相関関係により構成されています。協調関係：一方の能力向上がもう一方の向上につながる関係対立関係：一方の能力向上がもう一方の向上につながらない関係※振り番号ごとに簡単に解説しています。尚、あくまでも一般的条件下における関係性理解の補助としての図となります。技術資料スピンドル仕様 相関関係図潤 滑９協調関係：対立関係：潤滑条件が良好である場合、全ての性能的要素が改善されます※上記関係図の通りの相互関係にはならない場合もございます。 スピンドル選定の一例としてご参照いただき、詳細は弊社技術までお問い合わせください。剛 性5 軸 径４ 冷 却8回 転 数2寿 命７精 度1 出 力6胴 径３精 度1回 転 数２スピンドルの精度は直接加工精度に影響するため、スピンドルには厳しい精度が要求されます。初期の精度はもちろん、安定した生産性を実現するには、精度を維持し続ける必要があります。● 回転振れ部品加工精度・組立精度・軸受精度・使用ベアリングの精度等級が影響します。組立時には予圧を最適な値に調整します。● 位置精度モータの発熱により部品が膨張変形するため、位置精度が不安定になります。精度の良い冷却装置を備え、変形を防ぐことが重要です。また、膨張量は温度上昇とサイズに比例します。胴 径３胴径が大きいと軸受径やモータ外径を大きくできます。モータ外径を大きくしますと、出力を大幅に増加できますので、飛躍的な大出力・高剛性化が可能です。軸 径４軸径を大きくするほどラジアル剛性が高くなり、かつ大径工具を取り付けることが出来るので、さらに加工点での剛性が高くなります。しかしながら、軸径を大きくすることで、部品大型化による熱変形量増加や、回転軌道が長くなることから振動発生リスク増などのトレードオフが生じます。どこに重点を置くかの判断が必要となります。剛 性５外力に対する主軸の位置変化しづらさの度合いのことです。以下は非運転時の剛性である静剛性について述べます。スピンドルの場合、剛性はラジアル方向とスラスト方向に分けて考えられます。▼ ラジアル剛性 外周方向の剛性値のことです。軸受から加工点までの距離に影響を大きく受けますので、長い工具先端における剛性は著しく低下します。▼ スラスト剛性 軸方向の剛性値のことです。工具端面加工の加工能力に影響します。剛性は軸受予圧で増減可能ですが、「過度な高剛性化＝ベアリングへの負担増＝短寿命化」となりますので、設計時に最適なバランスを考慮しています。※注意 剛性は負荷容量（耐荷重）とは異なります。ツールの周速を上げることで高精度・高能率な加工が実現できます。一方、アンバランス振動増、軸受の短寿命化、発熱増による熱変形などの現象が発生します。弊社スピンドルでは上記デメリットを最小限に抑えておりますが、選定の際はメリット・デメリットのバランスを考慮の上、必要最低限の回転数を選定ください。● ベアリングP2 または UP 級セラミックボールベアリングを採用しています。鉄に対し半分以下の比重、優れた耐摩耗性により、低騒音・長寿命・低発熱を実現し、高速回転運転を可能とします。● dmn 値ベアリングの公転速度を表す値として用いられます。計算式は次の通りです。● 周波数 (Hz)回転数の単位を変えた表記方法です。モータの極数と回転数との関係は以下の通りです。dm：ピッチ円直径 (mm)n : 回転数 (min-1)dmn = dm×nn = f×60×2Pn : 回転数 (min-1)f : 周波数 (Hz)P : 極数各仕様の相互関係が複雑に交錯しているため、要求仕様の優先順位を明確にすることが重要です。

Page 11:2019Voltage[V]frequency [Hz]定格出力無負荷定格出力無負荷定格出力無負荷合計時間=2分間72秒 48秒48秒 72秒合計時間=2分間出力▶16● 出力とトルクスピンドルのモータ特性には、「定トルク特性」と「低減トルク」特性があります。▼ 定トルク特性 スピンドル回転数に関係なく一定のトルクとなるモータ特性です。▼ 低減トルク特性 低速域でのトルクを重視したモータ特性です。そのため高速域ではトルクが小さくなります。 通常、高トルクを必要とする加工は低速域で行い、トルクを必要としない仕上げ加工は高速域で行いますので、このようなトルク特性が広く用いられています。● 定格出力モータが規定温度以下で運転出来る出力を定格出力とするため、断続運転の場合、出力を大きくすることが出来ます。▼ S1-100%：連続運転モード 一定な負荷で，継続運転する運転モードです。▼ S6-60%：反復負荷連続運転モード （負荷時間率 60％） 一定な負荷の運転期間及び無負荷運転期間を一周期として，これを反復する運転モードです。 停止及び電源切断状態の期間はありません。 時間あたりの出力の総和から、S1 使用時よりも定格出力は大きくなります。▼ S6-40%：反復負荷連続運転モード （負荷時間率 40％） 時間あたりの出力の総和から、S6-60％使用時よりも定格出力は大きくなります。S1-100％運転モードS6-60％運転モードS6-40％運転モード出力トルク出力トルク回転数出力トルク回転数出力トルクこの値をドライバに設定する定トルク特性低減トルク特性V-fカーブ冷 却8モータやベアリングを冷却します。冷却が不十分である場合、回転精度悪化、位置精度不安定、またスピンドルの短寿命化につながります。● 冷却液の種類▼ 水冷却（防錆剤含） 一般的な液体の中では水の冷却効率が最も良いため、推奨されています。 ただし、一度使用した後の長期保管は錆びる可能性があるため、十分に乾燥させるなどの注意が必要です。▼ 油冷却 油の場合、錆びが発生せず、冷却液交換頻度も少ないという利点があります。反面、水に比べ冷却効率が悪く、結果として定格出力を小さくして使用することになります。潤 滑9「ベアリング回転時のすべり摩擦を最小にする」、「発生した熱を拡散する」、「軸受の長寿命化」などの理由からベアリングを潤滑する必要があります。● 潤滑方式▼ オイルエア（マイクロフォグ）潤滑 オイルエア潤滑は極微量の油を圧縮空気にのせ軸受に送る潤滑方法です。滴下量を管理するため高速回転が可能です。グリス潤滑と同条件で比較した場合、寿命面では圧倒的に優れています。▼グリス潤滑 グリス潤滑方式はベアリング内にシール封入されたグリスにて潤滑しています。エアの消費量をおさえ、スピンドル周辺の構成を容易化できます。「グリスの寿命＝スピンドルの寿命」となります。オイルエア潤滑と同系のベアリングを使用した場合、一般的には 1/2 ∼ 1/3 程度の回転数が目安です。機械本体に組み込み後、十分な慣らし運転が必要です。SII 高周波スピンドルの仕様書には、S1 運転モードを基本として、参考として S6 運転モードにおける定格出力も記載しております。寿 命７スピンドルの寿命はベアリングの寿命です。ベアリングにかかる負荷を減らすことがスピンドルの長寿命化につながります。● 短寿命化の要因▼ 不適切な加工条件 ・高速運転 ・大きな加工負荷をかける ・アンバランスの大きいツールの取付▼ 環境維持の不足 ・雰囲気温度（高温・低温）の異常 ・冷却不足 ・オイルエア排気・廃液不良 ・結露の発生▼ 軸受への異物混入 ・過剰なクーラント ・切粉使用方法や取扱上の問題に起因することが多いため、事前に十分な注意が必要です。出力▶26● 電圧下図の様に、仕様書に記載されている V−fカーブの角度変更点における V（voltage）と f（frequency）の値を、それぞれドライバに設定します。技術資料

Page 12:2221取扱上の注意セイコーインスツル株式会社精機事業部工機部〒270-2222 千葉県松戸市高塚新田563 TEL：047-392-2091FAX 047-392-2476送信先貴社名 所 属 お名前会社住所TEL FAX E-mailお客様情報〒     −回転数 回転方向（ツール取付側から見て） CCW（標準）・CW出 力 トルク（Torque） （□定トルク特性 □低減トルク特性）定格電圧 負荷時間率（Duty） ％冷却方法加工対象 材質/硬度要求仕様取付方向工具周辺飛沫量加工重視条件加工方法弊社ホームページからもお問合せ頂けます。 http://www.sii.co.jp/mt/spindle/設 置ツール選択● スピンドルの運搬時はケーブルや回転軸を持たないでください。● スピンドルを取り付けるとき、取付面にゴミやバリ、傷による変形が無いことを確認してください。● スピンドルは定められた方向・手順にて設置してください。故障の原因となる場合があります。運 転● 運転前には潤滑関係・冷却関係が確実に機能しているか、 スピンドル軸を手で回してゴリ等の異常がないかを確認してください。● 軸の回転方向が正しいことを確認してください。● スピンドル取付後には必ず慣らし運転を行ってください。 慣らし運転の手順は潤滑方式によって異なります。取扱説明書を参照してください。● 運転前には一定時間以上前にオイルエア潤滑を入れてください。保 守● 保守時は防錆油防錆紙、防錆剤などでしっかりと防錆してください。● スピンドルは低温・低湿度で、かつ温度変化、湿度変化の少ない場所に保管してください。● スピンドルの交換は、ホルダに付着した切粉、加工油を十分に拭き取ってから行ってください。特にエア配管・電源コネクタに汚れが付着しないよう十分に注意をして下さい。● スピンドル交換時は、ツールと他ユニットとの位置関係および加工物との干渉に注意してください。● 各スピンドルの使用設定条件は、仕様書にて確認してください。● 使用後保管する場合はしっかりと冷却液を抜いてください。● アンバランス ツールのアンバランスが大きいと、精度不良や事故を招きます。 全ての工具についてアンバランス修正をお願いします。● 危険速度 使用回転数近辺に危険速度があるような不適切なツールは絶対に使用しないでください。とても危険です。● ツールに加わる遠心力 また、砥石は引っ張り強度が弱い為、高速回転による遠心力が大き過ぎると破損します。砥石は各砥石メーカ指定の最高周速より余裕を持った条件でお使いください。※詳細は各製品の取扱説明書をご参照ください。スピ ンドル 仕 様 確 認シ ート□水平 □垂直 □旋回軸□多    □少□手動（ Quil / Collet ）  □自動（HSK    / BT    / BBT    ）□仕上品質を重視      □粗加工速さを重視固定方法Size□外筒 □Flange（ツバ）φ   × L工具取付方法/□研削   □切削砥石 / Wheel材質Quill（特注）/□油性   □水性軸受潤滑方式 □オイル＆エア（ISO VG   ）  □グリース[特記事項] ※Spindle形状など記入下さい□水冷（防錆材要）  □油冷    □強制空冷    □自然空冷付帯設備 / OPTIONInverterCable（Sp.〈−−〉Inv.） Power connector冷却装置Spanner（回転軸固定用）Coolant ThroughQuill（特注）電源周波数□不要   □要 AC200V（三相）   □要 AC400V（三相）□不要   □要（2m type のみ）□不要   □要 AC200V（単相）□不要   □要 AC200V（単相）□不要   □要□不要 □可能なら要 □必要□不要  □要□不要  □要Hz潤滑装置