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ネジの引っ張り強度、締め付けトルクなどに影響を及ぼす引っかかり率について解説します。
ネジゲージによる有効径をチェックされる方は多いですが、内径寸法から算出される引っかかり率も大変重要です。しかしながら多くの方が勘違いされており、強度不足に陥ってしまってはネジとしての機能不全となってしまいます。
大変難しい内容ですので、詳しい説明をご要望いただけましたら、適切な加工方法なども含めて説明をさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。
このカタログについて
ドキュメント名 | ネジの引っかかり率について |
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ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
ファイルサイズ | 1.1Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社田野井製作所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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メネジの引っ掛かり率について
ひっかかり率(Percentage of Thread Engagement)とは… 計算式: 2023年8月11日
・オネジとのひっかかり高さを表す指標 外径基準寸法-メネジ内径寸法 (株)田野井製作所 吉川
ひっかかり率(%)=
・メネジ内径最小を100%とする 2×基準ネジ山高さ
・切削メネジ、転造メネジともに同じ指標で算出する M/UN=ピッチ×0.541266
※基準山高さ…
W/P =ピッチ×0.640327
どれだけオネジと勘合している サイズ別最大値 内径(6H)
サイズ 最大時ひっかかり率
高さが確保できているかが重要 最小
⇓ M3 ×0.5 2.459 2.599 74.1%
メネジの山高さ(谷深さ) M4 ×0.7 3.242 3.422 76.3%
とは意味が違う! M5 ×0.8 4.134 4.334 76.9%
内径 M6 ×1 4.917 5.153 78.2%
基準山形…メネジ最小とオネジ最大となる共通の基準寸法 M8 ×1.25 6.647 6.912 80.4%
メネジ…この基準に対してプラス公差 M10×1.5 8.376 8.676 81.5%
メネジ側 オネジ…この基準に対してマイナス公差 M12×1.75 10.106 10.441 82.3%
M14×2 11.835 12.210 82.7%
メネジ内径最大=ひっかかり率最小(右表参照)
メネジ内径最小=ひっかかり率100% M18×2.5 15.294 15.744 83.4%
オネジ側 M24×3 20.752 21.252 84.6%
M30×3.5 26.211 26.771 85.2%
※同一ピッチではひっかかり率は同じ
【注意事項】
・メネジの谷深さはタップ外径、摩耗状況によるために参考とならない
⇒谷までを含めたメネジの山高さは参考とならない(複数の断面を並べれば参考になる)
・引っ張り強度や締付トルクは、内径の大小に影響する 以上