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バイオセンサ式採用により60分でBOD測定が可能
Quick BODα5000型は高精度の液送、温調、検出機能を備えたBOD測定用バイオセンサ式(微生物電極法)BOD測定器です。
一般的には BOD(生物化学的酸素消費量)は、測定に5日間を要しますが、本器はバイオセンサ式により、60分以内で測定でき、公定法 JIS K0102 での20℃・5日間の培養は必要ありません。
また、高精度電子冷熱方式温調機能(20 〜 40℃)を新しく装備したことにより、安定した自動運転をサポート。排水管理の連続モニタが可能です。
このカタログについて
ドキュメント名 | バイオセンサ式BOD測定器 Quick BOD α5000型 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 2.1Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | セントラル科学株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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バイオセンサ式迅速BOD測定器
バイオセンサ式迅速BOD測定器 Quick BOD α5000型
装 置 型 式 Quick BOD α 5000 型
測 定 方 式 バイオセンサ式(微生物電極法) BOD
D O 電 極 ポーラログラフ型酸素電極
測 定 対 象 水中の溶解性 BOD 成分
測 定 範 囲※ 2 ~ 50 mg/L(トリコスポロン膜使用時)
試 料 温 度 10 ℃~ 50℃温調設定温度 α5000型
測 定 時 間 60 分 / 1 検体
試 料 粘 度 Max. 1000 cp
校 正 方 法 グルコース・グルタミン酸溶液による1点校正
再 現 性※ ± 5 %(F.S.)、トリコスポロン膜使用、周囲温度一定
温調ユニット 20 ~ 40 ℃(任意設定可能) 電子冷却素子を用いた加温・冷却 PI 制御
プリンター出力用インターフェース(RS-232C)
オートサンプルチェンジャ用インターフェース(RS-232C)
データ転送用インターフェース(RS-232C)
外 部入 出力 BOD 値ホールド出力( 0 ~ 5 V、分解能 12 ビット)
MONITOR 端子(-15V ~ +15V、5V/ 電極出力 1μ A)
RS-485 インターフェース(オプション)
液面センサ(緩衝液、洗浄液)インターフェース× 2 個(オプション)
定 格 電 源 AC 100 V ~ 240V, 300 VA, 50/60 Hz
動作周囲条件 温度:5 ~ 35 ℃ 湿度:20 ~ 80 %RH(結露不可)
外 径 寸 法 260(W) × 320(D) × 435(H) mm ( ただし背面コネクタ高は含まず )
質 量 約 15.6 kg ( 試薬、試薬容器等含まず )
※標準仕様であるウェットタイプの微生物膜を使用した場合に保証する数値です。
微生物電極による生物化学的酸素消費量 (BODs) 計測器
JIS K 3602-1990(平成 2 年 9 月 1 日制定)
微生物電極法(JIS K 3602)による BODs 値と 5 日間法(JIS K 0102)による BOD5 値とは別個の物でありますが、BODs 値の測定結果から BOD5 を推定することができ、
また迅速な措置を伴う水質管理の目的のために短時間で水質をモニターできる方法として、微生物電極法が規格化されました。 ●微生物固定化キットによる
*トリコスポロン微生物膜仕様時のみ準拠 公定法との高い相関性
■商品コード (活性汚泥等の微生物を利用)
C00018703 バイオセンサ式迅速 BOD 測定器 本体、DO 電極、Quick BOD 用微生物膜(ウェットタイプ、1 枚)、
Quick BOD α 5000 型 < ウェット膜セット > リン酸緩衝液、BOD 標準液、プリンター、その他付属品
●迅速な測定時間(60分)
■オプション
C00018701 バイオセンサ式迅速 BOD 測定器 本体、DO 電極、微生物膜(乾燥タイプ、5 枚)、リン酸緩衝液、
Quick BOD α 5000 型 < 乾燥膜セット > BOD 標準液、プリンター、その他付属品
バイオセンサ式迅速 BOD 測定器 本体、DO 電極、微生物固定化キット( 10 組分 、治具含む)、
C00018702 Quick BOD α 5000 型 < 固定化キットセット > BOD シード(5 カプセル)、リン酸緩衝液、BOD 標準液、プリンター、
その他付属品
※記載の製品に関しては、改良のため予告なく仕様変更する場合がありますのでご了承下さい。
販売店
本 社 〒112‐0001 東京都文京区白山5-1-3東京富山会館ビル TEL. 03(3812)9186(代)
FAX. 03(3814)7538
大 阪 支 店 〒532‐0003 大阪市淀川区宮原4-6-18新大阪和幸ビル TEL. 06(6392)1978(代)
名古屋支店 〒460‐0007 名古屋市中区新栄2-1-9雲竜フレックスビル西館 TEL. 052(265)9370(代)
P-B10199
URL https://aqua-ckc.jp/
150403TM
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活性汚泥等の微生物を利用したバイオセンサ式 BOD 測定器 BOD α5000型
〔 微生物電極法と
JIS 法の比較 〕 【 微生物固定化キット】(オプション)による、公定法との高い相関性
例 1 化学工場排水 ウェットタイプの微生物膜セットが標準付属されていますが、オプションの微生物固定化キットを使用して活性汚泥や各種細菌を固定化し
40 【微生物固定化膜た膜のを使作用成する手こ順とに】より、公定法との高い相関性を得ることができます。
35
J 30 多孔性
I γ=0.8613χ-1.0039 両面粘着シート
25 シリンダ シリンダ
S メンブレン
2 多孔性
法 R =0.9243
20 ステージ メンブレン
測
定 15 スペーサー スペーサー
値 10 スペーサー
(㎎/L)
5 ステージ 多孔性
メンブレン
0 多孔性メンブレン
0 10 20 30 40
Quick BOD測定値(㎎/L) 両面粘着シート
例 2 電子部品工場廃液 両面
ステージに多孔性メンブレンを置きます。両面 貼り合わせたシート・メンブレンを一度ステージから ステージに汚泥菌を添粘着加シしーたト多孔性メンブレン 完成した微生物固定化膜
80 粘着シートの片面の剥離シートをはがし、多孔 取り出し、両面粘着シートのもう一方の剥離シート を置きます。その上からもう一枚の多孔性メン
70
J 60 γ=0.9897χ+13.651 性面メンブレンに貼り付けます。シリンダ多に孔よ性り をは両が面し、中ス心ペにースサーぺーサ多を孔乗性せ、スポイトを使用 ブレンを乗せ、貼り付け、シリンダにより、押
I R2=0.809 押し付けてさらに接着させます。 メンブレン し粘て着汚シー泥ト菌を1滴スペーサメーンブにレ滴ン下します。 し付けてさらに接着させ固定化します。
S 50
法
測 40
定 30
値
(㎎/L)20
10 連続監視にも対応可能
0
0 10 20 30 40 50 60 70 80
Quick BOD測定値(㎎/L) 高精度電子冷熱方式温調機能(20 〜 40℃)を新しく装備したことにより、安定した自動運転をサポートします。排水管理の
連続モニタが可能です。
バイオセンサ式だから早い‼ メンテナンス負担の軽減 メンテナンス項目
一般的には BOD(生物化学的酸素消費量)は測定に 5 日間を要しますが、本器はバイオセンサ式により 60 分以内で測定でき、公定 ポーラロ型酸素電極、抗菌チューブ、逆流防止弁の採用等により、安定した測定と
法 JIS K0102 での 20℃・5 日間の培養は必要ありません。 ともにメンテナンス頻度が軽減されています。 メンテナンス項目 周期
【内部構造】 フローセル洗浄 1ヶ月
カラータッチパネルでより操作しやすく!
酸素電極ケーブルレセクタ サンプリング配管の交換 1ヶ月
従来製品と比べ、ディスプレイが大きくなりリアルタイムで測定状況を把握することが可能にな
りました。
エア排出口 配管の洗浄または交換 1ヶ月
また、測定した最後のデータを呼び出し、印刷、転送(RS-232C)も可能になりました。さらに、
α 5000 型ではカラータッチパネルを新たに搭載し、よりユーザーフレンドリーな測定操作を 恒温槽 エア吸引口
(エアフィルタ装着部)
実現しました。 配管の交換 4ヶ月
恒温槽ドアキャッチ
ポンプチューブの交換 1ヶ月
廃液チューブガイド
酸素電極の内部液補充 1ヶ月
有機物が試料中にない場合 ドレインチューブガイド
〔 測定原理 〕
酸素電極 酸素電極 は、微生物の酸素消費はほと 恒温槽インレットチューブガイド
トレイ エアーフィルタ交換 4ヶ月
様々な検体に適した菌種を固定し、その膜に んど無く、酸素電極側に透過 P2 緩衝液ポンプ
酸素電極をあてて膜中の酸素濃度の変化を記 固定化微生物膜 固定化微生物膜
透過酸素B してくる酸素量は多くなります P1 サンプリングポンプ 酸素電極交換 1 年
透過酸素A
録することにより、微生物が消費する酸素量 が(左)、有機物が多いと酸素 緩衝液チューブガイド
ポンプバブル室ドアキャッチ
をとらえます。 消費が増え酸素電極側に透過 ※表中の時期は一般的なもので、使用
左配管ガイド(予備) 標準液、洗浄液、
してくる量は少なります(右)。 サンプルの各チューブガイド される環境、サンプルの種類、測定頻度
V1 標準液チューブバルブ
微生物 微生物 この酸素消費量を比較して などによりこの時間より早くメンテナンス
V3 試料液チューブバルブ
有機物を含まない場合(左)と含む場合(右)の比較 ▶︎ 酸素 V2 洗浄液チューブバルブ が必要になる場合もあります。
酸素 溶解性有機 BODに換算します。