1/8ページ
ダウンロード(627Kb)
処理対象は厚みが1mm程度であれば 板材、繊維などの形状を問わず処理可能
●低価格
●小型
- 研究室にも置きやすい省スペース
- 他の機器との組み合わせが容易
- 処理部と操作部の一体化で取り回しが良い
●シンプルな構造
- メンテナンス、点検が容易
- 電極(消耗品)を簡便に交換
●均一性
- ハンディタイプのコロナ処理よりも均一
●処理効率
- 真空プラズマ処理と比べ真空排気が不要
●ランニングコスト
- ガス供給なしで使用可能
このカタログについて
ドキュメント名 | 低価格・小型 卓上大気圧バリア放電装置TK-50 |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 627Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社魁半導体 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
卓上大気圧バリア放電装置 TK-50
Page2
フィルムに対する処理の様子
処理部へフィルムをセットし
プラズマ照射で表面改質
※搬送装置はオプション
プラズマ
搬送されている
フィルム
処理対象は厚みが1mm程度であれば
板材、繊維などの形状を問わず処理可能
※導電物などの処理は条件出し、仕様変更が必要
Page3
主な用途例と処理例
用途例 特徴
●密着性向上、親水化 ●低価格
- 塗液を弾く樹脂フィルムの親水化 ●小型
- プリントの剥がれ、掠れ抑制 - 研究室にも置きやすい省スペース
- ディスプレイのハードコートの耐久性向上 - 他の機器との組み合わせが容易
- 処理部と操作部の一体化で取り回しが良い
- ITOフィルム接着時の空気溜まりの除去
- 樹脂に配合する架橋繊維の密着性向上 ●シンプルな構造
- メンテナンス、点検が容易
●洗浄 - 電極(消耗品)を簡便に交換
- 光学フィルムのクリーニング ●均一性
- ハンディタイプのコロナ処理よりも均一
●医療
●処理効率
- 細胞培養フィルムの培養速度向上 - 真空プラズマ処理と比べ真空排気が不要
●カップリング剤前処理 ●ランニングコスト
- ガス供給なしで使用可能
- OH基によるカップリング材の反応性向上
Page4
主な特徴と仕様
仕様 オプション
●放電時間の増加、冷却時間の短時間化
装置名 TK-50
- 連続処理への対応
装置外形 幅 210mm 奥 230mm 高 190mm - タイマーによる放電時間表示、制御
放電電極 ●電極間距離の調整機構
幅 90mm 奥 80mm
サイズ - 処理条件の最適化
- サンプル形状への対応
推奨処理幅 50mm
●排気機構
上下電極間
2mm - 処理部の局所排気
距離
●搬送装置
出力可変 0~8.5kV -簡易搬送装置(研究開発向け)
出力周波数 -ロールtoロール(フィルム向け) 25kHz
-リールtoリール(ワイヤー・繊維向け)
入力電源 AC100V 5A 50/60Hz
●各種コーター
・インターロック付電極部カバー - プラズマ処理後のコーティング工程
・連続放電時間制御機能 ●ヒーター
連続放電時間:1分(冷却5分)
安全装置 - コーティング後の乾燥工程
内部制御により
プラズマ印加1分後に自動停止
その後5分間はプラズマ印加不可 その他、搬送機構用の外部入力ポート設置や
放電電極の独立化など、様々なご要望にお応えします。
Page5
主な用途例と処理例
処理例 処理効果の均一性
120
100
80
60
40
20
0
未処理 処理済 0 10 20 30 40 50
端からの距離(mm)
樹脂フィルムへの処理例 幅方向への処理効果の分布
ポリカーボネートフィルムに処理を施し、ダインペンで 50mm幅のフィルムに対し、一様な処理が可能
処理面と未処理面を評価した。
インクを弾いている未処理面に対し、処理面はインク ※接触角の説明は後述
がぬれ広がっている。
純水接触角(°)
Page6
各種サンプルへの処理効果
120
100
80
60
PCフィルム
40
PET板
シリコーンゴムシート
20
コピー用紙
破線 処理前
0
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
搬送速度(mm/sec)
図3 各種サンプルへの処理効果
純水接触角(°) 樹脂に限らず、紙、エラストマーなど
処理対象
処理前 処理後 様々な素材の親水化が可能
ポリカーボネート、PET 約90 約50 ※接触角の説明は後述
コピー用紙 約100 約20
シリコーンゴムシート 約110 約10
純水接触角(°)
高い 処理効果 低い
Page7
接触角について
水滴
θ
θ
基材 基材
未処理 プラズマ処理後
接触角(θ):約100° 接触角(θ):約20°
接触角の概要図
親水性、撥水性の指標として プラズマ処理との関係
接触角とは図で示すθ(角度)のこと プラズマ処理により、親水性(親和性)
であり、基材からの水(液体)の が高くなり、基材に水等の液体が
立ち上がり角度を指しています。 濡れ広がりやすくなることが多いため、
基材の接触角が大きい場合は液体を プラズマ処理の効果を確認するために、
弾く=撥水傾向を、小さい場合は液体に よく用いられている測定方法です。
濡れやすい=親水傾向を示します。
Page8
処理部の概略図
搬送されて
いるフィルム 上部電極
プラズマ
A 下部電極 B
A-B断面図
A
B
処理部の概略図