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Φ1.0の細型シースK熱電対で900℃まで測定可能!従来のインコネルシース熱電対より、高い安定性と耐環境性を実現。
従来の金属シース(ステンレス鋼、インコネル等)では高温下に於いて、熱電対素線に対して化学的浸食や金属疲労があり、熱電対の安定性や寿命
に少なからず影響を与えていました。ナイクロベルシースは、タイプN熱電対(ナイクロシル)と極めて近い組成をした耐熱合金であり、化学的浸食や金属疲労等の悪影響を最小限に抑
えた画期的な金属シースです。
保護管径(太さ)は、Φ1~Φ8まで可能です。
ストレートタイプとL型の形状、端子箱付など用途に合わせて選べます。
シース熱電対の種類:K, N
シース外径:1.0mm(Kタイプ)、1.6mm、2.3mm、
3.2mm、4.8mm、6.4mm、8.0mm
シース長:100~10,000mm
材質:ナイクロベル
精度 :JISクラス1
温接点:接地型、非接地型
このカタログについて
ドキュメント名 | ナイクロベルシース熱電対 |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 309.3Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 理化工業株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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ナイクロベルシース熱電対
■ ナイクロベルシースとは、
従来の金属シース(ステンレス鋼、インコネル等)では高温下に於いて、
熱電対素線に対して化学的浸食や金属疲労があり、熱電対の安定性や寿命
に少なからず影響を与えていました。
ナイクロベルシースは、タイプN熱電対(ナイクロシル)と極めて近い組 熱電対素線
成をした耐熱合金であり、化学的浸食や金属疲労等の悪影響を最小限に抑 酸化マグネシウム
えた画期的な金属シースです。 ナイクロベルシース
■ ナイクロベルシースN熱電対とは、 ■ ナイクロベルシースとK熱電対
高安定性 ナイクロベルシース熱電対は、K熱電対と同じニッケル基合金のた
ナイクロベル合金は、N熱電対に極めて近い化学組成を持っている め、高温領域における金属ガスの拡散による熱電対素線への浸食を最
ため、高温領域で、従来のステンレス鋼(SUS316,SUS310等)、インコネ 小限に抑え熱電起電力の高安定性・耐環境性および耐熱性等が向上し
ル等の合金のように金属ガスを発生せず、N熱電対素線を汚染しませ ます。
ん。
さらに、熱衝撃等、膨張率の差による断線等が抑制されるなど、長期 低コスト
使用に対して安定性を示しています。
ナイクロベルK熱電対は、従来のインコネルシース熱電対と大差な
高 精 度 い価格で、高い安定性と耐環境性を実現しました。
基本性能の向上は、正確な熱起電力を長期的に安定させ、さらに高
ナイクロベルシース熱電対は、クラス1級を採用しています。従来 温領域におけるK熱電対の実力(耐熱性)を十分に発揮させ長期使用が
の金属シースK熱電対に比べてより高い温度まで高精度で測定できま 可能となり定期周期を延ばし結果的に低コストを実現します。
す。
さらに、ナイクロベルシースの高い安定性は、1200℃付近において貴
金属熱電対であるPLⅡI(プラチネルⅡ)やR熱電対に同等以上の再現性 信頼性向上
を示します。 従来、金属シース熱電対の選択で、耐環境性を論ずるとき、金属シ
ース材の耐熱性に目がいきがちになり、金属シース材と熱電対素線の
耐環境性 関係を軽視していました。しかし、本来、金属シース材の役目は、熱
ナイクロベルシースN熱電対は、酸化性・ 電対素線を保護することにあります。
腐食性雰囲気に対する耐性に優れ真空下(低真 t ナイクロベルシースは、熱電対素線の調和から生まれた新しい金属シ
空)に於いても使用が可能です。 ースであり、その信頼性は飛躍的に向上します。
耐環境性は、ナイクロベルの化学組成の他
に従来より厚いシース、太い素線を実現した φd
加工技術によります。 φD 延 命
t:φDの10%以上 ナイクロベルK熱電対は、ナイクロベルシースの性能と従来の太い
φd:φDの18%以上 素線により、高温領域においても長く使用できます。
長 寿 命
高い安定性と耐環境性を誇るナイクロベルシース熱電対は、経時変
化も少なく従来の金属シース熱電対に比べて長寿命であり、定期交換
周期が延び経済的です。
スリーブ型 端 子 箱 型
T-101N T-30N
T-111N
端 子 箱 型
T-35N
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ナイクロベルシース熱電対:T-101N/T-111N
六角カシメ スリーブ内 ④ ⑤
先端アルゴン溶接 保護管 スリーブ内 エポキシ樹脂充填 リード線
④ ⑤ ②-2 スリーブ 端末処理
φ1.0~φ1.6:半球 (ナイクロベル) エポキシ樹脂充填 (MAX 120℃) (補償導線)
リード線
3.2~φ8.0:約120° スリーブ 端末処理 L2
φ 六角カシメ (MAX 120℃) (補償導線) 赤(+)
赤(+) 黒(-)
仕様 計器番号
熱収縮チューブ
黒(-) ラベル ラベル
仕様 計器番号
収縮チューブ
ラベル ラベル 熱 40 ③ L
② L1 40 ③ L
保護管(ナイクロベル)
先端アルゴン溶接
① φD
T-101N-φd-L1-L-□□□-□-□-□-□ T-111N-φd-L1-L2-L-□□□-□-□-□-□
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ① ②-1 ②-2 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧
① 保護管径 ⑤ リード線端末形状 ① 保護管径 ⑤ リード線端末形状
② 保護管長 ⑥ 熱電対の種類 ②-1,2 保護管長 ⑥ 熱電対の種類
③ リード線長 ⑦ 測温接点 ③ リード線長 ⑦ 測温接点
④ リード線被覆 ⑧ 取付金具 ④ リード線被覆 ⑧ 取付金具
型式例:T-101N-4.8-100-2000-EXA-Y-K-G-N 型式例:T-111N-4.8-100-30-2000-EXA-Y-K-G-N
① 保 護 管 径 φ1.0、φ1.6、φ2.3、φ3.2、φ4.8、φ6.4、φ8.0
②-1:ご希望の長さをmmでご指定ください。
(100mm以上、L1+L2=10,000mm以内)
② 保 護 管 長 ご希望の長さをmmでご指定ください。
②-2:ご希望の長さをmm(25mm以上)でご指定ください。
(100mm~10,000mm)
(25mm以上、L1+L2=10,000mm以内)
* 指定のない場合は25mmになります。
③ リ ー ド 線 長 ご希望の長さをmmで指定ください。(100mm以上)
コード 内 容 リード線耐熱温度 コード 内 容 リード線耐熱温度
EXA ガラス被覆外ステンレスシールド 0~150℃ EXD ビニール被覆 -20~ +90℃
④ リ ー ド 線 被 覆
EXB ガラス被覆 0~150℃ EXE シリコンゴム被覆(タイプKのみ) -55~+180℃
EXC ビニール被覆内銅シールド(タイプKのみ) -20~+90℃ EXF フッ素樹脂被覆(FEP)(タイプKのみ) 0~ 200℃
コード 内 容 コード 内 容
Y Y形端子(ラグ)M3用 TE*1 TC型コネクタ(標準:CSP01+CLP-A+CSP02)(タイプKのみ)
⑤ リード線端末形状 R 丸形端子(ラグ)M4用 N 未処理(予備ハンダ)
M メタルコネクタ(標準:SCK-1602-P) ※7ページ参照
*1:TC型コネクタについては、TEの他にも型式コードがあります。
詳細は、10ページを参照して下さい。
コード 内 容
⑥ 熱 電 対 の 種 類 K Type K(クロメル-アルメル)
N Type N(ナイクロシル-ナイシル)
コード 内 容
⑦ 測 温 接 点 G 接地形
NG 非接地形
コード 内 容 コード 内 容
A 固定ニップル(ネジ) E コンプレッションフィッティング
⑧ 取 付 金 具 B ルーズニップル(ネジ) N 取付金具なし ※ コード“A,B,E”の場合は、ネジサイズを別途
※ 固定ニップル・ルーズニップルは、銀ロー付になります。(耐熱温度:500℃) 指定してください。(6ページ参照)
*上記以外の取付金具については、弊社までご相談願います。
等 級:クラス1
スリーブ部寸法一覧 (φD1)
接点数:1対式
最高使用温度 保護管径 φ1.0・φ1.6・φ2.3
φ6.4・φ8.0
リード種類 φ3.2・φ4.8
熱電対の種類 保護管径 常用限度
φ1.0 900℃ EXA,EXB,EXC
φ8×40 φ10×40
仕 様 φ1.6,φ2.3 1000℃ EXD,EXF
K φ3.2,φ4.8 1100℃ EXE φ10×40
φ6.4 1150℃
φ8.0 1200℃
φ1.6,φ2.3 1000℃
N φ3.2,φ4.8 1100℃
φ6.4 5
1150℃
φ8.0 1200℃ 40
* ステンレスフレキシブル被覆リード製作可能。 * スプリング付製作可能
型名は、T-101FN/T-111FNとなります。 (注文時、スプリング付と指定ください。)
MAX 120℃ スリーブ内
エポキシ樹脂充填 スプリング
スリーブ (MAX 120℃) (SUS304) リード線
備 考 材質(SUS304) 補償導線(ガラス被覆) 70
L
フレキシブル被覆リードの場合、スリーブ寸法はφ10×40に スプリング付の場合のスリーブ寸法は下記のとおりです。
なります。ただし、補償導線EXBタイプの保護管径φ1.0~
・保護管径φ1.0~φ4.8で補償導線がEXA,EXB,EXC,EXD:φ8×40
φ4.8はφ8×40になります。
・上記以外の場合:φ10×40
※ 防水性はありません。
26
①φD
φD1
②-1
L1
φ1.0~φ1.6:半球
φ3.2~φ8.0:約120°
φD1
φD1
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ナイクロベルシース熱電対:T-30N/T-35N
仕様 端子箱
先端アルゴン溶接 仕様 端子箱 先端アルゴン溶接 保護管(ナイクロベル) ラベル
保護管(ナイクロベル) ラベル
約120°
約120°
計器番号
計器番号 ラベル
ラベル
② L1 60 PF3/8
② L1 PF1/2
82
リード線なしの場合(標準) リード線なしの場合(標準)
T-30N-φd-L1-□-□-□ T-35N-φd-L1-□-□-□
① ② ⑥ ⑦ ⑧ ① ② ⑥ ⑦ ⑧
リード線付の場合 リード線付の場合
T-30N-φd-L1-L-□□□-□-□-□-□ T-35N-φd-L1-L-□□□-□-□-□-□
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧
① 保護管径 ⑤ リード線端末形状 ① 保護管径 ⑤ リード線端末形状
② 保護管長 ⑥ 熱電対の種類 ② 保護管長 ⑥ 熱電対の種類
③ リード線長 ⑦ 測温接点 ③ リード線長 ⑦ 測温接点
④ リード線被覆 ⑧ 取付金具 ④ リード線被覆 ⑧ 取付金具
型式例:T-30N-4.8-100-K-G-N (リード線なし) 型式例:T-35N-4.8-100-K-G-N(リード線なし)
:T-30N-4.8-100-2000-EXA-Y-K-G-N(リード線付) :T-35N-4.8-100-2000-EXA-Y-K-G-N(リード線付)
① 保 護 管 径 φ3.2、φ4.8、φ6.4、φ8.0 φ4.8、φ6.4、φ8.0
ご希望の長さをmmでご指定ください。
② 保 護 管 長 ご希望の長さをmmでご指定ください。
(100mm~10,000mm) (100mm~10,000mm)
③ リ ー ド 線 長 ご希望の長さをmmで指定ください。(100mm以上)
リ
ーコード 内 容 リード線耐熱温度 コード 内 容 リード線耐熱温度
④ リード線被覆 ドEXA ガラス被覆外ステンレスシールド 0~150℃ EXD ビニール被覆 -20~ +90℃
線EXB ガラス被覆 0~150℃ EXE シリコンゴム被覆(タイプKのみ) -55~+180℃
な
しEXC ビニール被覆内銅シールド(タイプKのみ) -20~+90℃
の
場
合コード 内 容 コード 内 容
は
リード線端末 Y Y形端子(ラグ)M3用 TE*1 TC型コネクタ(標準:CSP01+CLP-A+CSP02)(タイプKのみ)
⑤ 指
形状 定 R 丸形端子(ラグ)M4用 N 未処理(予備ハンダ)
不 M メタルコネクタ(標準:SCK-1602-P) ※7ページ参照
要 *1:TC型コネクタについては、TEの他にも型式コードがあります。
詳細は、10ページを参照して下さい。
コード 内 容
⑥ 熱 電 対 の 種 類 K Type K(クロメル-アルメル)
N Type N(ナイクロシル-ナイシル)
コード 内 容
⑦ 測 温 接 点 G 接地形
NG 非接地形
コード 内 容 コード 内 容
A 固定ニップル(ネジ) E コンプレッションフィッティング
⑧ 取 付 金 具 B ルーズニップル(ネジ) N 取付金具なし
※ 固定ニップル・ルーズニップルは、銀ロー付になります。(耐熱温度:500℃) ※ コード“A,B,E”の場合は、ネジサイズを別途
*上記以外の取付金具については、弊社までご相談願います。 指定してください。(6ページ参照)
等 級:クラス1
接点数:1対式
最高使用温度
仕 様 熱電対の種類 保護管径 常用限度
φ3.2~φ4.8 1100℃
K φ6.4 1150℃
φ8.0 1200℃
φ3.2~φ4.8 1100℃
N φ6.4 1150℃
φ8.0 1200℃
備 考
27
①
φd
①
φd