機器構成 温度管理システム IoT時代に集める、つなぐ技術で貢献する
ラトックシステム株式会社
温度の計測、記録、アラート通知、 https://www.ratocsystems.com/
温度センサー 帳票出力がワンパッケージに。
● 温度センサー(サーミスタ) サーミスタで2 点計測、BOX部で温湿度計測 ● 温度センサー(Pt100) 水温・湯温計測向け、食品に触れても安心
センサー部(サーミスタ) センサー部(Pt100)
計測温度範囲 -30 ~ 80℃ 計測温度範囲 -40 ~ 180℃ 温度を24時間自動計測!遠隔からPCやスマホで確認
計測精度 ±1℃ ※-20℃以下は ±2℃ 計測精度 ±0.3℃
BOX部(温湿度計内蔵) BOX部(温湿度計内蔵)
計測温度範囲 -30 ~ 60℃ 計測温度範囲 5 ~ 45℃ ハサレポは、冷凍・冷蔵設備の温度や食品加工時の水温をセンサーで常時計測、パソコンやスマホ
計測精度 温度±1℃、湿度±2% 計測精度 温度±1℃、湿度±2%
からいつでも確認できるクラウドサービスです。無人設備の温度計測を自動化、一拠点管理により
計測間隔 5分(固定) 計測間隔 5分(固定)
電池駆動 リチウム単3 電池× 3本 電池駆動 アルカリ単3 電池× 3本 温度管理業務を効率化します。装置のIoT化も可能、定期点検や異常時対応を省力化できます。
電池寿命 約1年 電池寿命 約6ヵ月 ※パナソニックEVOLTA 推奨
動作環境 -30 ~ 60 ℃ 動作環境 5 ~ 45 ℃
防塵防水規格 IP67 防塵防水規格 IP67
保証期間 1年 保証期間 1年
ゲートウェイ/中継器
● Wi-SUN LTE-Mゲートウェイ 中継器3台まで接続可能 ● Wi-SUN中継器 温度センサー4台まで接続可能
動作環境 0 ~ 45 ℃ 動作環境 0 ~ 45 ℃
電源 5V/2A 電源アダプター 電源 5V/2A 電源アダプター
保証期間 1 年 保証期間 1 年
IoT通信ユニット ハサレポアプリケーション
● Wi-SUN IoT通信ユニット ● ハサレポWindows用アプリ
(ゲートウェイ1台につき1ライセンスが必要です) 通信距離 複数拠点の 冷凍庫の 装置の
動作環境 0~ 45℃
入力ポート 5ポート(無電圧接点入力) ● スマホアプリ 最大 1000m 温度一括管理 温湿度計測 警報を通知
出力ポート 2ポート(無電圧接点出力) (Wi-SUN接続) (クラウドに集約) (-30℃対応) (接点入力 x5)
電源 5V/2A 電源アダプター 無料ダウンロード iOS Android
保証期間 1 年 ● ライセンス
1年/3年/5年
ゲートウェイ1台あたりの最大構成
本製品は、1台のゲートウェイに中継器を最大3台、1台の ゲートウェイ
中継器にセンサーを最大4台接続可能。例えばゲートウェイ
4台導入時は、センサーを最大48台接続できます。
温度センサーの接続可能台数は 中継器
最大 12台 冷凍冷蔵設備や冷水機に
温度センサーを設置 アプリでデータを管理
※中継器の未使用時、ゲートウェイには最大4 台のセンサーを接続可能
※ゲートウェイの台数に制限はありません
装置の接点出力から スマホで通知を受信
無線電波の測定機材の貸出いたします 警報信号を入力
電波状況は設置場所や構造によって異なるため、安心して導入いただけるように、電波テストが可能な機材を無償で
お貸し出しします。ハサレポページよりお問い合わせ、お申し込みください。 今ある環境にあとづけできる温度計測システム
新たな通信設備の工事は不要です
お問い合わせ窓口 ラトックシステム株式会社
東京支店 コーポレート・ソリューショングループ
〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町18-11 COSMO 8 6階 契約期間中 センサー設置に IP67 防水仕様で、 スマホ通知台数
TEL 03-5847-7600 期限なし 無期限でデータ保存 工事不要 配線工事やWi-Fi 不要 防水 本体に水がかかっても安心 無制限 制限なし
ハサレポの メール rs-solution@ratocsystems.com
詳細はこちら URL https://sol.ratocsystems.com/
(Ver.1.3 2023年7月現在)
温度管理システム
中距離通信で見通し最大1000m、広い敷地に敷設可能 離れた倉庫などの保管温度を一括管理、装置の状況をまとめて監視
複数拠点の温度を管理、装置やセンサーを監視。どの拠点、どの部屋、どの
敷地内の無線通信には、Wi-Fiと比較して通信距離が長く省電力なWi-SUN通信を採用。 装置で異常が起きているか、遠隔から一括把握できます。
中継器を使えば、見通し最大1000m離れた場所に設置が可能。センサーは設置の自由度が高い電池駆動です。 LTE-M通信 クラウド
各拠点にゲートウェイを設置
コンテナ冷凍冷蔵庫 冷凍冷蔵庫、倉庫など
プレハブ冷凍冷蔵庫 Wi-SUN 温度データ 外出中でも監視可能、
見通し最大 1,000m 通知も受け取れます。
見通し最大
1,000m 定期/警報
Wi-SUN
見通し最大 A市工場の B市工場の C市保管倉庫の 各拠点の温度データを
見通し最大 500m 室温・冷蔵庫計測 室温・冷蔵庫計測 温度計測 一括管理できます。
500m 中継器 ゲートウェイ
スマホの電波が入るところで 警報出力が 温度・水温管理が必要なさまざまな用途に使用可能
あれば設置が可能。 可能な装置
サーミスタセンサーを使用 Pt100 センサーを使用
温度を自動記録・遠隔監視。冷凍庫内や最大3点の計測も可能 BOX 部で室温計測 BOX部で室温計測
-30℃庫内設置OK 3箇所計測可能 センサーで庫内計測
センサーで水温計測
温度センサー(サーミスタ)は-30℃までの庫内設置に対応。 サーミスタセンサーは2点計測。センサーの長さは5mで、保管庫内の
-30℃~60℃の環境下ではBOX部まるごと設置がおこな 手前と奥など大きなスペースを計測。BOX部では温湿度の計測可能。
え、広い冷凍設備内にも対応可能。
■コンテナ設置例 自動で
40ft/約12mの場合 送信・記録
※冷凍・冷蔵設備の材質や厚みにより、電波状況は変わります
室温の自動計測 冷蔵庫+室温の自動計測 倉庫の温湿度を自動計測 水温+室温の自動計測
リチウム電池採用。
電源のない冷凍庫 5m 5m
にも設置OK
入口付近の 中央付近の 室
温度 温度・湿度 奥の温度 アプリでできること
外
機 防水BOXで
屋外設置も安心 温度の一覧を表示 温度のグラフを表示
異常に早期対応。温度の異常、装置の警報をスマホにお知らせ センサーごとに温度、湿度を表示。 温度、湿度をグラフで表示。
電波強度や電池残量の確認もできます。 状況の変化を視覚化できます。
HACCPで求められている温度と異常時の対応の記録。ハサレポなら対応もあわせてコメントで
記録することが可能です。 温度通知機能でできること
①温度を5分ごとに監視 ②スマホで通知を受信 ③対応を入力して記録 ●温度が設定範囲を外れたらスマホへ通知
●異常をログで記録、対応状況をコメント入力
12:45
〇℃を超えました
通知を受信 CSV保存
プラス機能 New
警報通知機能を追加すると、装置の接点出力からの警報をスマホやメールでおしらせします。 温湿度異常、電池残量少、装置の定 クラウドのデータをCSV形式で共有。
警報通知機能でできること
目が行き届かない場所にいても、異常を把握できます。 期/警報通知に対応。停電などでゲー Excelなどで活用。
トウェイ切断時は15分後に通知。
①警報を発報 ②スマホで通知を受信 ③現場に駆けつけ対応 ●制御盤の警報信号をスマホへ通知 校正
●異常をログで記録、対応状況をコメント入力 通知設定が可能な項目
※ HACCPにかかせない校正をサポート。
温度 湿度 室温 電池残量 定期/警報 アプリから差分を入力。0.1℃単位で
12:45 IoT通信ユニットを 簡易補正が可能。
イベント発生を検知
制御盤の接点出力に接続 ※校正証明書が必要な場合は、有償にて承ります。
※IoT通信ユニット導入時 別途ご相談ください。
温度管理システム
中距離通信で見通し最大1000m、広い敷地に敷設可能 離れた倉庫などの保管温度を一括管理、装置の状況をまとめて監視
複数拠点の温度を管理、装置やセンサーを監視。どの拠点、どの部屋、どの
敷地内の無線通信には、Wi-Fiと比較して通信距離が長く省電力なWi-SUN通信を採用。 装置で異常が起きているか、遠隔から一括把握できます。
中継器を使えば、見通し最大1000m離れた場所に設置が可能。センサーは設置の自由度が高い電池駆動です。 LTE-M通信 クラウド
各拠点にゲートウェイを設置
コンテナ冷凍冷蔵庫 冷凍冷蔵庫、倉庫など
プレハブ冷凍冷蔵庫 Wi-SUN 温度データ 外出中でも監視可能、
見通し最大 1,000m 通知も受け取れます。
見通し最大
1,000m 定期/警報
Wi-SUN
見通し最大 A市工場の B市工場の C市保管倉庫の 各拠点の温度データを
見通し最大 500m 室温・冷蔵庫計測 室温・冷蔵庫計測 温度計測 一括管理できます。
500m 中継器 ゲートウェイ
スマホの電波が入るところで 警報出力が 温度・水温管理が必要なさまざまな用途に使用可能
あれば設置が可能。 可能な装置
サーミスタセンサーを使用 Pt100 センサーを使用
温度を自動記録・遠隔監視。冷凍庫内や最大3点の計測も可能 BOX 部で室温計測 BOX部で室温計測
-30℃庫内設置OK 3箇所計測可能 センサーで庫内計測
センサーで水温計測
温度センサー(サーミスタ)は-30℃までの庫内設置に対応。 サーミスタセンサーは2点計測。センサーの長さは5mで、保管庫内の
-30℃~60℃の環境下ではBOX部まるごと設置がおこな 手前と奥など大きなスペースを計測。BOX部では温湿度の計測可能。
え、広い冷凍設備内にも対応可能。
■コンテナ設置例 自動で
40ft/約12mの場合 送信・記録
※冷凍・冷蔵設備の材質や厚みにより、電波状況は変わります
室温の自動計測 冷蔵庫+室温の自動計測 倉庫の温湿度を自動計測 水温+室温の自動計測
リチウム電池採用。
電源のない冷凍庫 5m 5m
にも設置OK
入口付近の 中央付近の 室
温度 温度・湿度 奥の温度 アプリでできること
外
機 防水BOXで
屋外設置も安心 温度の一覧を表示 温度のグラフを表示
異常に早期対応。温度の異常、装置の警報をスマホにお知らせ センサーごとに温度、湿度を表示。 温度、湿度をグラフで表示。
電波強度や電池残量の確認もできます。 状況の変化を視覚化できます。
HACCPで求められている温度と異常時の対応の記録。ハサレポなら対応もあわせてコメントで
記録することが可能です。 温度通知機能でできること
①温度を5分ごとに監視 ②スマホで通知を受信 ③対応を入力して記録 ●温度が設定範囲を外れたらスマホへ通知
●異常をログで記録、対応状況をコメント入力
12:45
〇℃を超えました
通知を受信 CSV保存
プラス機能 New
警報通知機能を追加すると、装置の接点出力からの警報をスマホやメールでおしらせします。 温湿度異常、電池残量少、装置の定 クラウドのデータをCSV形式で共有。
警報通知機能でできること
目が行き届かない場所にいても、異常を把握できます。 期/警報通知に対応。停電などでゲー Excelなどで活用。
トウェイ切断時は15分後に通知。
①警報を発報 ②スマホで通知を受信 ③現場に駆けつけ対応 ●制御盤の警報信号をスマホへ通知 校正
●異常をログで記録、対応状況をコメント入力 通知設定が可能な項目
※ HACCPにかかせない校正をサポート。
温度 湿度 室温 電池残量 定期/警報 アプリから差分を入力。0.1℃単位で
12:45 IoT通信ユニットを 簡易補正が可能。
イベント発生を検知
制御盤の接点出力に接続 ※校正証明書が必要な場合は、有償にて承ります。
※IoT通信ユニット導入時 別途ご相談ください。
機器構成 温度管理システム IoT時代に集める、つなぐ技術で貢献する
ラトックシステム株式会社
温度の計測、記録、アラート通知、 https://www.ratocsystems.com/
温度センサー 帳票出力がワンパッケージに。
● 温度センサー(サーミスタ) サーミスタで2 点計測、BOX部で温湿度計測 ● 温度センサー(Pt100) 水温・湯温計測向け、食品に触れても安心
センサー部(サーミスタ) センサー部(Pt100)
計測温度範囲 -30 ~ 80℃ 計測温度範囲 -40 ~ 180℃ 温度を24時間自動計測!遠隔からPCやスマホで確認
計測精度 ±1℃ ※-20℃以下は ±2℃ 計測精度 ±0.3℃
BOX部(温湿度計内蔵) BOX部(温湿度計内蔵)
計測温度範囲 -30 ~ 60℃ 計測温度範囲 5 ~ 45℃ ハサレポは、冷凍・冷蔵設備の温度や食品加工時の水温をセンサーで常時計測、パソコンやスマホ
計測精度 温度±1℃、湿度±2% 計測精度 温度±1℃、湿度±2%
からいつでも確認できるクラウドサービスです。無人設備の温度計測を自動化、一拠点管理により
計測間隔 5分(固定) 計測間隔 5分(固定)
電池駆動 リチウム単3 電池× 3本 電池駆動 アルカリ単3 電池× 3本 温度管理業務を効率化します。装置のIoT化も可能、定期点検や異常時対応を省力化できます。
電池寿命 約1年 電池寿命 約6ヵ月 ※パナソニックEVOLTA 推奨
動作環境 -30 ~ 60 ℃ 動作環境 5 ~ 45 ℃
防塵防水規格 IP67 防塵防水規格 IP67
保証期間 1年 保証期間 1年
ゲートウェイ/中継器
● Wi-SUN LTE-Mゲートウェイ 中継器3台まで接続可能 ● Wi-SUN中継器 温度センサー4台まで接続可能
動作環境 0 ~ 45 ℃ 動作環境 0 ~ 45 ℃
電源 5V/2A 電源アダプター 電源 5V/2A 電源アダプター
保証期間 1 年 保証期間 1 年
IoT通信ユニット ハサレポアプリケーション
● Wi-SUN IoT通信ユニット ● ハサレポWindows用アプリ
(ゲートウェイ1台につき1ライセンスが必要です) 通信距離 複数拠点の 冷凍庫の 装置の
動作環境 0~ 45℃
入力ポート 5ポート(無電圧接点入力) ● スマホアプリ 最大 1000m 温度一括管理 温湿度計測 警報を通知
出力ポート 2ポート(無電圧接点出力) (Wi-SUN接続) (クラウドに集約) (-30℃対応) (接点入力 x5)
電源 5V/2A 電源アダプター 無料ダウンロード iOS Android
保証期間 1 年 ● ライセンス
1年/3年/5年
ゲートウェイ1台あたりの最大構成
本製品は、1台のゲートウェイに中継器を最大3台、1台の ゲートウェイ
中継器にセンサーを最大4台接続可能。例えばゲートウェイ
4台導入時は、センサーを最大48台接続できます。
温度センサーの接続可能台数は 中継器
最大 12台 冷凍冷蔵設備や冷水機に
温度センサーを設置 アプリでデータを管理
※中継器の未使用時、ゲートウェイには最大4 台のセンサーを接続可能
※ゲートウェイの台数に制限はありません
装置の接点出力から スマホで通知を受信
無線電波の測定機材の貸出いたします 警報信号を入力
電波状況は設置場所や構造によって異なるため、安心して導入いただけるように、電波テストが可能な機材を無償で
お貸し出しします。ハサレポページよりお問い合わせ、お申し込みください。 今ある環境にあとづけできる温度計測システム
新たな通信設備の工事は不要です
お問い合わせ窓口 ラトックシステム株式会社
東京支店 コーポレート・ソリューショングループ
〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町18-11 COSMO 8 6階 契約期間中 センサー設置に IP67 防水仕様で、 スマホ通知台数
TEL 03-5847-7600 期限なし 無期限でデータ保存 工事不要 配線工事やWi-Fi 不要 防水 本体に水がかかっても安心 無制限 制限なし
ハサレポの メール rs-solution@ratocsystems.com
詳細はこちら URL https://sol.ratocsystems.com/
(Ver.1.3 2023年7月現在)
24 時間 温度を自動で記録、遠隔から監視
®
導入事例集
食品加工 大阪府 食品加工会社(社名非公開)様 P1
工場内の温度記録を IoT で自動化。省力化とペーパーレス化を実現
洋菓子製造 埼玉県 むさしの製菓 様 P3
冷凍倉庫の温度を自動で記録、事務所からのデータ確認と取得で業務を効率化
定温冷蔵コンテナ 愛知県 旭メンテックス 様 P5
さつまいもの温湿度管理を自動化するコンテナ、温度を手軽に遠隔監視、
設備の点検を省力化
医療器材 埼玉県 臨床検査会社(社名非公開)様 P7
遠隔にある無人倉庫の温度をモニタリング、低コストで温度計測を IoT 化
ワクチン保管 静岡県 はぐくみクリニック 様 P9
ワクチン保管冷蔵庫の温度変化と電源異常を早期発見
食品加工 宮崎県 株式会社 英楽 様 P11
複数拠点の温度を遠隔で一元管理、手作業を撤廃し作業に集中できる体制を構築
ワインコンテナ 神奈川県 株式会社 室星 様 P13
ワインの品質維持に不可欠な温湿度モニタリングを自動化、
逸脱時のスマホ通知が決め手に
ハサレポについて P15
ハサレポを使うメリット、特長、導入の流れ、お問い合わせ
ラトックシステム株式会社
ハサレポの
詳細はこちら
食品加工 大阪府 食品加工会社 社名非公開 様
工場内の温度記録を IoT で自動化。
省力化とペーパーレス化を実現。
背景
工場内の温度制御は自動でおこなっているが、記録は人による手書き、デー
タは紙でファイリングして保管をおこなっていた。そこで温度計測の省力化
とペーパーレス化をすすめることにした。
紙ベースの温度計測の省力化と記録保管のペーパーレス化
A社の食品加工工場の広さは、数千平方メートル。工程や商品ごとに区分けされ、フロアや扉で仕切ってそ
れぞれに適した温度管理をおこなっています。
HACCPに沿った温度の確認は1日3回、約20箇所の温度計のスタッフが確認し、記録をおこなっています。
作業自体はシンプルであっても、多くの部屋を回って定期的に温度を記録することは現場にとって負担で、
1回あたり30分、1日で90分の時間が拘束されています。
また、それぞれの場所に設置されたシートに書き込み、温度データはそ
の紙を回収しファイリングして保管。データが必要なときはファイルから
探し出す必要があります。
そこで、工場内に敷設できる温度記録を自動化し、デジタルデータとし
て管理できるシステムを導入することにしました。
1
成果
広い工場内の必要な場所に温度センサーを設置、
温度の記録にかかる人手はゼロに
自動計測になり、省力化ができたので温度計測にかかる時間はゼロになりました。
これまでは1日に3回ほどの記録でしたが、本製品は5分ごとと細かい間隔で計測して記録するので、厳
密な温度管理ができている証明にもなります。
スタッフが不在の夜間の温度も記録されますし、温度を確認したいときは遠隔からでもスマートフォン
やパソコンを使ってみられるようになりました。その場にいないときも、設備の温度異常に気づくことが
でき、商品の品質低下リスクが少なくてすみます。
それぞれのスペースは、冷凍-15~-18℃、冷蔵0~4℃、調理10~15℃といったかたちで管理してい
ます。その範囲内であっても、搬入、搬出時などで発生する細かな温度変化を可視化できるようになった
ので、今後導線などの改善にも役立ちそうです。
自動温度管理システム「ハサレポ」構成図
3階建て食品工場
3F
冷蔵室 冷凍室
ハサレポ
クラウド
2F
加工室 包装室
温度データを
事務所で一括管理
1F 保管庫
ゲートウェイを5台設置、 スマホでも温度を確認
ほか全20か所に 中継器を全5台設置、 セルラー回線の電波状況が
温度センサー21台設置 広い工場に対応 よい場所を選択
■ 設置例
BOX部は外に設置 扉を隔てた冷蔵室内に
室内の温湿度を計測 温度センサーを設置
2
洋菓子製造 埼玉県 洋菓子製造 むさしの製菓 様
冷凍倉庫の温度を自動で記録、
事務所からのデータ確認と取得で業務を効率化
背景
生洋菓子や焼菓子の品質を長期間保つための冷凍保管。たびたび業務を中断
し、倉庫を回って温度計測と記録をする負担が課題だった。そこで、その場
にいかなくても温度の確認と取得ができる方法を検討した。
事務所で温度確認とデータ取得、冷凍倉庫をまわる負担を軽減
冷凍の生洋菓子、焼菓子を製造販売するむさしの製菓は、機械化と融
合した手づくり感ある菓子を作っています。素材にもこだわったその美
味しさを、長期間保つ上で重要なのが「安定した冷凍保存」です。
冷凍庫内の温度は-18℃以下に保っています。この温度が少しでも高くなると品質が劣化する恐れがあ
るため、異常がないかの確認はこまめにおこなっています。夜間や休日の無人時は各庫内のロガーに記録
し、出勤時にSDカードのデータをPCに読み込んで異常が発生していないことを確認していました。
冷凍倉庫の温度確認は、従業員が他の作業との兼務でおこなっています。冷凍倉庫は1階と2階にあり、
1日5回、1回につき5分の計約25分かけて手書きで記録しています。重なる業務中断により作業に集中で
きない負担もあり、現状の改善を検討。冷凍庫内に設置して温度の自動計測と記録、遠隔からデータを取
得できる「ハサレポ」を導入することにしました。
3
成果
温度はシステムが常時監視、廃棄ロスのリスク削減、
従業員が働きやすい環境に
冷凍倉庫の温度は外気との温度差が大きいため、少しの温度変化を
早期発見できれば廃棄を未然に防ぐことができます。温度のアラート
通知機能で、温度範囲を外れたらいつでも通知が来るように設定して
います。
導入以降、異常温度になったことはないですが、システムが温度を常時監視していて、何かあったらいつ
でも通知が届くと思えば、業務にも安心して取り組めます。当社はSDGsに取り組んでおり、本システムの
導入は「フードロス削減」「作業効率の改善」にも役立っています。
また、これまでの1日数回の計測では、2回の計測の間の温度が可視化できません。自動計測で10分ごと
の温度データが残るのは、異常が発生していないことの証明にもなり、HACCPに沿った衛生管理の面からも
メリットと感じています。
まずは社屋の1階と2階にある冷凍倉庫2箇所から導入をスタート。他システムとも比較し、冷凍室のドア
を閉めていても電波が届いたのと、手頃な価格が決め手でした。今後、ほかの冷凍設備にも検討したいと思
います。
自動温度管理システム「ハサレポ」構成図
3階建て食品工場
2F 冷凍庫 温度データを
事務所で一括管理
ハサレポ
クラウド
(イメージ)
1F 冷凍室
スマホでも温度を確認
(イメージ)
各階にゲートウェイを設置し安定した通信を確保
むさしの製菓株式会社
事業内容 冷凍洋生菓子・焼菓子・スポンジの製造販売
所在地 埼玉県
創立 1977年4月
URL https://www.musashino-seika.jp/
4
定温冷蔵コンテナ 愛知県 定温冷蔵コンテナ 旭メンテックス様
さつまいもの温湿度管理を自動化するコンテナ、
温度を手軽に遠隔監視、設備の点検を省力化
背景
さつまいも保管時の温湿度管理を自動でおこなうキュアリングコンテナ。新た
に導入の沖縄県に本部のあるお客様は、入荷時の利便性が高い茨城県にコンテ
ナを設置。自動運転にて対応するが、遠隔からでもお客様と当社が運転状況を
把握し、対応できるしくみを構築することにした。
温湿度管理でさつまいも仕入れコストを削減
さつまいもはとてもデリケートで、適切な温湿度管理をおこなわない
と、表面の傷から腐敗がすすんでしまいます。そこで活用されている
のが、温湿度管理により長期に安定した状態で貯蔵できるキュアリン
グ貯蔵庫です。さつまいもは季節や気候により、仕入れ価格が変動し
ます。キュアリング貯蔵を活用することで、価格が安定しているとき
に大量に仕入れ、コストを抑えることができます。
コンテナタイプは、土地が確保できれば必要な分だけ設置が可能です。工場や事務所から離れた、運送
面での利便性が高い場所に設置されることもあります。
今回新たに導入されるお客様は、本部が沖縄、コンテナ設置が茨城、設備保守は当社で愛知と、3箇所で
の管理となります。お客様はこれまでさつまいもをこまめに入荷していましたが、商品を大量、長期に保
管することで、材料コストの安定化を図ります。一方、万一のときの損失は大きく、早期発見、早期対応
が必要となります。そこで、遠隔からでもコンテナの温湿度の異常が把握できるシステムの導入を検討し
ました。
5
成果
遠隔からの温度監視でロスのリスクを回避、点検業務を省力化
遠隔地からの温度監視を追加する方法として、設備工事なしにコンテナ内の温湿度を自動記録、異常時の
通知をおこなえるハサレポを選択しました。
コンテナ内の温湿度は、自動記録のデータから、常に適正の「温度13℃、湿度85~95%」に保たれてい
ることを確認できています。気候が不安定など、気になるとき常に手元で温湿度を確認でき、万一のときも
指定の温度/湿度範囲を超えると通知が届く安心感があります。
ハサレポは、コンテナ内にセンサーを吊り下げ、ゲートウェイは室外の制御盤から電源をとるだけで設置
できます。センサーの電波は外まで届き、配線や通信設備なしに簡単に追加できるので、導入時だけでなく
保守の面でも魅力でした。
自動で温度管理をおこなう コンテナ内にセンサーを ゲートウェイは屋外の
キュアリングコンテナ 吊り下げ設置、電池で駆動 制御BOXに格納
当社の定期訪問が難しい遠隔地のお客様には、温度監視に加えて定期点検にかわる手軽なサービスとして
も、案内をおこなっていく予定です。
自動温度管理システム「ハサレポ」構成図
茨城 お客様:さつまいも貯蔵 沖縄 お客様:本部
キュアリングコンテナ ゲートウェイ
(2台) 温度を確認、
異常は通知で把握
ハサレポ
クラウド
愛知 旭メンテックス:コンテナ保守
異常時はスマホで
確認、現地に駆け
つける
株式会社旭メンテックス
事業内容 コンテナ、荷役機器、空調設備機器、
冷蔵庫の製作、販売
所在地 愛知県
設立 1989年4月
URL http://www.asahimentex.co.jp/
6
医療器材 埼玉県 臨床検査会社 社名非公開 様
遠隔にある無人倉庫の温度をモニタリング、
低コストで温度計測の IoT 化を実現。
(イメージ)
背景
医療器材を遠隔にある倉庫に保管しており、定期的に足を運んで温度を確認して
いる。倉庫に通信設備はなく、小規模、低予算で遠隔モニタリングする方法を探
していた。
遠隔地の倉庫に出向いた温度の確認をITで効率化
A社は採血管などの医療器材を扱っており、薬機法に基づいた温度管
理が必要です。倉庫は事務所から約10km離れた場所にあり、定期的に
足を運んで温度を確認していました。温度範囲は0℃~30℃で確認頻度
は季節によって変わります。特に夏は温度の確認頻度が多く、状況に合
わせたエアコンの運転が必要になります。
倉庫は約24坪(約80m2)。IT化による温度モニタリングを検討していましたが、普段は無人でWi-Fiな
どの通信環境がなく、どのようなかたちで実現するかが課題でした。
7
成果
キャリア回線を使ったLTE-Mでクラウドに接続、
センサー1台から構築可能で低コストな遠隔モニタリング環境を構築
倉庫の温度センサーで測った温度を、事務所のパソコンやスマホで常に確認できるようになり、温度
計測のためにだけに倉庫に行く必要はなくなりました。
LTE-M接続なら、インターネット回線を敷設する必要がないのが決め手でした。導入した機器は、温
度センサー1台とゲートウェイ1台のみです。通信費用は年15,000円(税別)のライセンスに含まれてお
り、運用費用も安く抑えることができています。ライセンスの違約金や縛りがないなど、契約内容も良
心的でした。
今後、倉庫の所在地を変更してもLTE-Mゲートウェイなら移動するだけ、広さを拡張するときはセン
サーを追加するだけ、拠点が増えたときはセンサーとゲートウェイを増やすだけ、と通信システムの敷
設や変更なしに柔軟に対応できるのも魅力です。
自動温度管理システム「ハサレポ」構成図
倉庫 1室24坪(80m2) 温度データを
事務所で確認
ハサレポ
クラウド
スマホでも温度を確認
ゲートウェイと温度センサーを各1台設置、
最小構成で遠隔地からのモニタリングを実現
8
ワクチン保管 静岡県 小児クリニック はぐくみクリニック様
ワクチン保管冷蔵庫の
温度変化と電源異常を早期発見
背景
はぐくみクリニックは小児科を専門とするクリニックです。小児科では大量の
ワクチンを取り扱います。ワクチンは専用の冷蔵庫で保管していますが、扉の
閉め忘れや停電により冷蔵庫内の温度が上がってしまった場合、ワクチンの効
果と安全性が保証できないため、廃棄する他なく大きな損失になります。万一
の事態を想定し、対策を講じることにしました。
ワクチン貯蔵冷蔵庫での異常を早期に発見できる環境づくり
多くのワクチンは低温での保管が必要です。ワクチンは温度を確認で
きる冷蔵庫に保管しますが、ワクチンごとに指定された管理温度から逸
脱してしまうと効果や安全性が保証できなくなります。その場合は廃棄
が避けられず、大きな損失につながります。
これまでも人力で定期的に冷蔵庫の温度確認と記録は行っていました
が、それだけでは夜間休日の停電や故障など不測の事態があった場合に
は手遅れになってしまいます。人手や費用をなるべくかけずに、突発的
な事象を早期に発見できる方法はないかを模索していたところ、「ハサ
レポ」の存在を知り、導入に踏み切りました。
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成果
温度の異常も電源の異常も、通知でわかることが決め手に
「ハサレポ」は2種類の異常通知で知らせてくれます。
ひとつは温度変化の異常通知です。温度センサーを冷蔵庫内に設置し、温度が2℃〜8℃
の範囲を外れると通知が届くように設定しています。扉の閉め忘れや冷蔵庫の故障で冷蔵
庫内の温度が上昇したときに、スマホに通知が届きます。 (イメージ)
もうひとつは電源の異常通知です。異常を検知してから15分以内に通知されるため、温度が上昇するより前
にスマホで知ることができ、早期対応への備えになります。
ワクチンの搬入などで冷蔵庫を数分開けただけでもスマホに異常通知が届き、煩わしさを感じることもありま
すが、同時に「ハサレポ」がしっかりと機能しているという安心も感じます。マナーモードだと通知音も消音に
なってしまう点には注意は必要ですが、不在時にも冷蔵庫の温度を監視してくれているという安心感は大きく、
導入してよかったと思います。
自動温度管理システム「ハサレポ」構成図
温度や通信の異常時はスマホに
ワクチン保管室 通知が届くように設定
温度センサー
ゲートウェイ
ハサレポ スタッフが通知受信、臨機応変に対応
クラウド
外出中や夜でも
通知でわかる スマホで受信、
確認もできる
温度異常
冷蔵庫 同じコンセントに接続 通信異常(電源異常)
電源の異常検知についての補足
ハサレポ自体に直接冷蔵庫の電源をモニターする機能はなく、以下の原理で運用しています。
ハサレポは冷蔵庫内の温度センサーが測定したデータを、ゲートウェイを介してハサレポクラウドにとばして
います。ハサレポクラウドはゲートウェイと通信できないとき、スマホに異常を通知します。
ゲートウェイは冷蔵庫と同じコンセントに接続しています。停電などで冷蔵庫の電源が落ちると、同じ場所
から電源を取っているゲートウェイの電源も落ちます。クラウドはゲートウェイの異常(=電源の異常)を検
知してから15分以内に通知を送ります。
はぐくみクリニック
事業内容 小児科クリニック
所在地 静岡県
URL https://www.hgkm.jp/
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食品加工 宮崎県 株式会社 英楽 様
複数拠点の温度を遠隔で一元管理、
手作業を撤廃し作業に集中できる体制を構築
背景
食材を扱う工場と倉庫、3拠点が数kmの範囲にあり、これまでは人の手による温度管
理をおこなってきました。この手間をなくし作業効率を高めるため、すべての箇所の温
度確認と記録を自動化、異常を通知で迅速に把握し、対応できる体制を整えました。
事業拡大する中、人手に頼る温度管理に課題
英楽は鶏の名産地として知られる宮崎県で、鶏の生産から販売まで一貫してお
こない、「夢創鶏」ブランドを展開。2013年以降、2工場と倉庫を新設し、事
業を拡大してきました。
工場では鶏肉のほか、水産品、農産品、冷凍食品などさまざまな食品を製造。
倉庫を含む計3拠点には冷蔵庫及び冷凍庫が複数設置してあり、三温帯(常温、
冷蔵、冷凍)のそれぞれの必要な状態で納品するOEMにも力を入れています。
温度管理は従業員が目視で確認、手作業で記録をおこなっていましたが、拠点が増え扱う商材が多様化する
中、温度管理には従来以上に手間がかかるようになりました。
そこで人による温度の確認と記録の手間を省くため、ハサレポを導入することにしました。
成果
手作業を撤廃、異常通知で対応を迅速化
温度の確認と記録が必要な場所にハサレポの温度センサーを設置し、これまでおこなっていた手作業を撤廃し
ました。これで定時に冷蔵・冷凍庫を見回る必要がなくなり、工場での作業に集中できるようになりました。
温度を5分間隔で取得できるのは、手作業にはないメリットです。温度表示されなかった霜取り中も、ハサレ
ポでもれなく記録することができます。また紙の温度記録は1ヶ月単位で電子ファイルとして入力保存していま
したが、ハサレポでこの手間も削減でき、ペーパーレス化と同時にログデータの管理も楽になりました。
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異常値の検出時は通知を受信する設定をしていて、どこにいても手元でわかります。これまでは現場を確認した
タイミングでないと気づけなかった異常も、5分ごとの自動確認と通知で初動対応を迅速化できます。ゲートウェイ
との接続に問題が起こったときの通知が、電源遮断や停電などのトラブルの間接的な目安となる点も、副産物的に
役に立つであろうと考えています。温度管理の労力を自動化で減らしながら、ログや通知で状況を可視化できるハ
サレポは、HACCP向けの製品と実感します。
温度センサーを多点に設置しても使用料はゲートウェイあたりとなり、ランニングコスト
の面でメリットを感じています。センサーでは3点の計測ができ、2本のセンサープローブ
長は各5mと余裕があるため、工場内に点在する設備に敷設しやすいものでした。今後、設備
の構成の変更や追加があっても、対応が容易で予算が見えやすい点にも安心感があります。
自動温度管理システム「ハサレポ」構成図
加草工場
下処理室 包装室 加熱場 加熱場 ハサレポ
冷蔵庫 冷蔵庫 冷凍庫 煮沸鍋 クラウド
冷凍庫 冷凍庫 (PT100)
土々呂工場
温度ログのDB化で
ファイル管理が不要に
冷凍庫 ピッキング室 衛生場
冷蔵庫 冷凍庫 室温
竹名倉庫
スマホでも温度を確認
下処理場 加熱室
室温 室温 冷凍室
各拠点に
ゲートウェイを設置
設置例
BOX部では センサープローブは
室内の温湿度を計測 5mあるため取り回し
しやすい
2本のサーミスタは
部屋をまたいで設置
株式会社英楽
事業内容 若鶏生産、若鶏加工品製造及び販売
所在地 宮崎県
設立 2013年5月
URL https://musodori.co.jp/pb-oem/
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ワインコンテナ 神奈川県 株式会社 室星 様
ワインの品質維持に不可欠な温湿度モニタリングを自動化、
逸脱時のスマホ通知が決め手に
背景
ワインができてから商品保管まで一貫した温度管理体制を構築し、品質の高いフランスワイン
を提供している「酒のむろほしonline」。温度管理システムによってデリケートなワインの温
湿度モニタリングを自動化、人手による作業を削減、異常時の早期発見に役立てています。
ワインの生産者から倉庫に届くまで定温管理を徹底
室星は酒屋からスタートして創業80余年、法人および消費者の方々へ酒類の配達と販売を続けています。2022年に
は、自社ブランドのワインを扱う「フランスワイン専門店―酒のむろほしonline」をオープンしました。ワインの知識
豊富なスタッフがフランスまで足を運び、生産者と直接交渉して厳選したものを商品化しています。流通からの仕入れ
では取り扱いの状況が把握できませんが、自社でコントロールできるようになりました。ワインができてから輸
送、在庫まで、14℃~16℃の徹底した温度管理をおこない、現地で味わうクオリティのワインをお届けしています。
(イメージ)
ワインの品質、風味や香りを保つには、定温かつ適度な湿度での保存が不可欠です。高温
や温湿度の大きな変化は、ワインの品質劣化を招く要因となります。室星では輸送時、自動
で温湿度を制御するリーファーコンテナを導入し、温度を一定に保つ対策をしています。
保管時は、荷物の搬入搬出や配置変更による温度変化を極力排除するため、特にデリケー
トなワインは他の商品とわけて保管するためのリーファーコンテナを導入しました。定温環
境が保たれているかを監視するには、こまめな温湿度モニタリングが必要です。なるべく現
場に負担をかけないモニタリングの方法を検討し、その場まで足を運ばなくても温湿度が確
認できる方法として「ハサレポ」を導入することにしました。
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成果
スマホと自動記録で定温管理、手書きをなくし作業を省力化
コンテナの温湿度チェックは1日数回あり、その時刻になったら作業を中断してコンテナ実機の前に行って確認
をおこなう必要があります。ハサレポは、いつ、どこにいてもスマホでコンテナ内の温湿度が見られるので、業務
の合間に確認すればよく作業に集中できます。
また温湿度の自動計測は、常に規定内で推移していることの可視化につながっています。5分ごとにクラウドに
記録されるデータは、HACCPで求められている温湿度管理状況の証明として利用でき、手書きの帳票作成や保管を
必要としないのもメリットです。
スマホ通知でワインの品質を維持する体制づくり
センサーは温湿度を測るため、本体ごと庫内に設置しています。厳密にするためあえて開
閉の影響を受けやすい扉に吊り下げ、温度が+15℃を超え、湿度が55%以下になったら、
スマホに通知が届くようにしています。設定値から逸脱した時はスマホに通知が届き、見回
りを待たずして早期発見が可能です。万一異常が発生した時も、ワインの品質への影響を最
小限にするための体制づくりに役立てています。
ハサレポはアプリを開いていなくても通知を受け取ることができ、スマホ通知を見落とす
不安がありません。加えて年間ライセンスが15,000円(税別)と割安で、1か所からでも導
入しやすい料金体系が導入の決め手となりました。
自動温度管理システム「ハサレポ」構成図
コンテナ ゲートウェイは事務室に設置 温湿度を自動で記録
(Thermo King社製Magnum Plus) サブギガで キャリア回線
広範囲に届く (通信費はライセンスに込み)
ハサレポ
約10m クラウド
PCやスマホで確認
ワインを保管・庫内(扉)に
温湿度センサーを設置
株式会社 室星
事業内容 酒類卸売業
所在地 神奈川県川崎市
設立 1938年(室星明一商店として)
URL https://murohoshi.co.jp/
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温度管理システム
HACCP で求められる
温度の監視と記録を自動化
らくらく導入
温度管理DX
ハサレポ
食品を扱う工場や冷蔵倉庫に
おくだけ クラウド
温度を5分ごとに自動記録
ハサレポアプリで一括管理
今ある環境に温度の自動計測を簡単あとづけ
新たな通信設備の工事は不要です
IoT 活用で温度管理の負担を軽減
データ記録の自動化で センサーが温度を監視、 現地にいかなくてもOK
手書きや見回り不要に 早期対応に備える グラフで変化を視覚化
24 時間 365 日 指定範囲を超えると 遠隔から
温度を記録 スマホに通知 スマホで確認
ペーパーレスで正確なデータをきめ細かく残せます
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