1/4ページ
ダウンロード(2.5Mb)
新型 周波数安定化 He-Ne レーザのご紹介
レーザ技術が一般的になり始めた初期の時代、1976 年の創業以来、ネオアーク株式会社は国内自社工場でのHe-Ne レーザの開発・製造を中心にレーザ技術への挑戦を継続してきました。
「周波数安定化He-Ne レーザ」は40 年以上にわたるレーザ製造工程を振り返り、今までのレーザ共振器構造の設計コンセプトを大幅に刷新。長時間の周波数安定度を維持しつつ、低ノイズとリーズナブルな価格を両立させた当社の自信作です。
このカタログについて
ドキュメント名 | 新型 周波数安定化 He-Ne レーザ |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 2.5Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | ネオアーク株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
周波数安定化 He-Ne レーザ
HNH シリー ズ
優れた可干渉性。干渉計構築に最適
長時間にわたる周波数安定性の維持が可能
長寿命化のため大幅にレーザ共振器構造を刷新
製造・調整・検査等、一環して日本国内工場で実施
Page2
レーザ技術への限りなき挑戦!
レーザ技術が一般的になり始めた初期の時代、1976 年の創業以
来、ネオアーク株式会社は国内自社工場での He-Ne レーザの開発・
製造を中心にレーザ技術への挑戦を継続してきました。
「周波数安定化 He-Ne レーザ」は 40 年以上にわたるレーザ製造
工程を振り返り、今までのレーザ共振器構造の設計コンセプトを大幅
に刷新。長時間の周波数安定度を維持しつつ、低ノイズとリーズナブル
な価格を両立させた当社の自信作です。
レーザ周波数安定化方式: 2 モード方式
He-Ne レーザではレーザ共振器内のガス励起によってレーザを発振させており、他の種類のレーザと同様、熱による共振器長の変
化が周波数の不安定要因となります。「周波数安定化 He-Ne レーザ」ではレーザ共振器より検出した発振する 2 つの縦モードの強
度が均等になるように共振器長を制御することにより、レーザの周波数を安定化させています。
a) 縦モードの検出光強度が一定になるように
レーザ共振器長に
● 2 モード方式型周波数安定化 He-Ne レーザ 共振器 ヒーター(熱)を用いて共振器長を制御
光強度 よって決定される
ゲインカーブ
縦モード①検出
終端
(発振周波数領域)
フォトディテクタ
偏光分岐して縦モードを別々に検出
b) 縦モード間の周波数間隔が
縦モード②検出 決定されるため、
レーザ光出射 レーザ周波数が安定化
縦モード① 縦モード②
フォトディテクタ (周波数間隔≒645MHz)
レーザ共振器(ガラスチューブ)
偏光分岐し、一つの縦モード
*共振器長制御用のヒータを実装
(偏光)ビームのみを出射 周波数
長時間安定した周波数
「周波数安定化 He-Ne レーザ」の最大の特徴はその長時間にわたる周波数安定性です。共振器周りの構造を抜本的に見直
し、当社従来品の安定性能を改善(周波数安定度 3×10-8 と比較し、3 倍以上)。さらにウォームアップに要する時間を従来品
の 30 分に対し 15 分に短縮しています。また電源に直流安定化電源(ドロッパー方式電源)を採用することで、レーザ出力の低ノ
イズ化を実現しています。
● 周波数変動評価 発振周波数帯域 約 473×106MHz →2.5MHz 以内の低変動! (下図縦軸単位 MHz)
3 3
2 2
1 1
0 0
-1 変動±0.5MHz 以内 -1
変動±1.0MHz 以内
-2 -2
-3 -3
1 分間:周波数安定度:2×10-9 1 時間:周波数安定度:4×10-9
3
2
1
0
-1
-2 変動±2.5MHz 以内
-3
12 時間:周波数安定度:1×10-8
*当社開発・製造のヨウ素安定化 He-Ne レーザ(周波数不確かさ 2.5×10-11)とのビート周波数を用いて評価。
*レーザー波長安定化 1 時間後、空調下室温 21℃±1℃環境にて評価。12 時間評価では環境温度変化の影響による変動が特に含まれます。
Page3
よう素安定化ヘリウムネオンレーザを用いた周波数検査
本製品の発振周波数品質を保証するため、1992 年、1997 年および 2002 年における国際度量衡委員会
(CIPM)勧告に従い当社にて製造される「よう素安定化 He-Ne レーザ(周波数不確かさ 2.5×10-11)」を用いた周
波数検査工程が本製品製造時に含まれます。検査結果として周波数安定度・絶対周波数値が製品出荷検査表内
に含まれます。(「よう素安定化 He-Ne レーザ」そのものも別製品として販売しています)
a. ビート周波数:104.1MHz
①と②の干渉により、①周波数ー②周波数の差に
b. よう素吸収線(f 線)周波数
相当するビート周波数が発生 スペクトルアナライザーを
473,612,353.597MHz
用いたビート周波数観測例
ビート周波数を c. ②基準レーザのオフセット周波数
① 周波数安定化 He-Ne レーザ
検出し、被検レーザ 300MHz
*被検レーザ フォト (よう素安定化ヘリウムネオンレーザに
の周波数安定度と
ディテクタ 安定化。同 f 線周波数に対し
絶対周波数を評価
② よう素安定化ヘリウムネオンレーザ 一定量の周波数をオフセット)
に安定化させた周波数検査システム 被検レーザ周波数= (b+c) - a
(不確かさ 2.5×10-11) = 473,612,549.497MHz
*評価一例です。より厳密な評価手法については
弊社までお問合せください。
優れたビームモード品質・可干渉性
He-Ne レーザが発明されて以来様々な種類のレーザ光源が誕生しています。しかし半導体レーザなど他のレーザ光源と
比較し、シンプル・低コストでありながら良好なビームモードで発振、優れた可干渉性を持つという He-Ne レーザの特徴は
際立っています。周波数・出力安定性と共に、これらの特徴も「周波数安定化 He-Ne レーザ」に活かされています。特に
縦モード線幅は一般的な半導体レーザの 1MHz~数百 kHz 程度の線幅に対し、同レーザではその 1/1000、100Hz 以
下と言われており、その線幅の細さは際立っています。
横モード(TEM00 ) 干渉縞の様子(マイケルソン干渉計)
レーザガラス共振器(チューブ)を含めた日本国内製造 ※OEM、オプション品提供も可能です!
「周波数安定化 He-Ne レーザ」の開発にあたり最大の課題は製品の長寿命化でした。そこで本製品では従来の接
着によるレーザ共振器製造工程を止め、ガラスを直接封着する方式に変更。レーザ発振ガスや励起用電気部品の劣
化・汚染を低減。共振器の長寿命化に成功しています。(期待寿命時間 20,000 時間以上*保証期間 1 年。現在詳細評
価中)レーザ共振器(レーザプラズマ管)は OEM 製品として共振器単体でご提供することも可能です。
レーザプラズマ管 OEM 製品外観
*他にも軸ゼーマン方式のレーザプラズマ管
製作等のご相談も承ります。 ファイバ出射、コリメート等オプション品の追加などもご相談ください。
Page4
周波数安定化 He-Ne レーザ(型式:HNH-4502STB) 仕様
● レーザヘッド(レーザ共振器筐体) 外観図
● レーザ電源 外観図
波長 632.991nm(真空中にて)
出力 ≧1.2mW
偏光 直線偏光
横モード TEM00
ビーム径 0.65mm(レーザ出射口にて)*注 1
拡がり角 1.4mrad(@距離 1m)*注 1
1 分 2×10-9 (±0.5MHz)
周波数安定度
*21℃±1℃環境にて 1 時間 4×10-9 (±1MHz)
*注 2
計測
12 時間 1×10-8 (±2.5MHz)
ウォームアップ時間 15 分以内
必要電源電圧 単相 AC100V±5% (50/60Hz)
環境温度要件 15℃~30℃ *結露厳禁
*製品の外観、仕様は予告なく変更になる場合がございます。
*注 1:計算値です。 *注 2:波長安定度は波長安定化後 1 時間経過した後に評価しています。 K22292211
製造元 販売元
URL http://www.neoark.co.jp
東京営業部 〒192-0015 東京都八王子市中野町 2062-21
TEL (042)627-7432 FAX (042)627-7427
大阪支店 〒541-0056 大阪市中央区久太郎町 2-3-8-201
TEL (06)6271-5123 FAX (06)6271-5110