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磁区観察顕微鏡を、より使いやすく!
今や最先端のスピントロニクスほか磁気センサー、モーター性能向上に至るまで広い分野で利用される磁性体技術。その特性と切っても切れないのが磁区構造です。通常目に見ることのできないその動きを磁気光学効果を用いて可視化観測できるのが磁区観察装置です。
長年この分野に携わってきたNeoarkだからこそできた、新たな2つの製品をご紹介いたします。
このカタログについて
ドキュメント名 | 磁性体の磁化状態が一目でわかる!小型磁区観察顕微鏡”Neomagnesia Lite"&磁区観察ユニット |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.8Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | ネオアーク株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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「磁区観察顕微鏡を、より使いやすく!」
今や最先端のスピントロニクスほか磁気センサー、モーター性能向
上に至るまで広い分野で利用される磁性体技術。その特性と切って
も切れないのが磁区構造です。通常目に見ることのできないその動き
を磁気光学効果を用いて可視化観測できるのが磁区観察装置です。
長年この分野に携わってきた Neoarkだからこそできた、
新たな2つの製品をご紹介いたします。
磁区観察顕微鏡の新しい2つの顔
小型磁区観察顕微鏡
高感度な磁区観察機能を活かし
つつ初期導入費用を抑え、かつ
LED光源採用により低いランニン
グコストを実現しました。
顕微鏡、試料台ステージ、±
1kOeの面内方向電磁石、励磁
電源、制御用 PCおよび多機能
なソフトウェアを1つのパッケージ
ングとして標準化した
Neomagnesia Lite
は購入したその日から観察が可
能です
磁区観察ユニット
“Neomagnesia Lite”の光学部のみのご
提供です。非常にコンパクトな作りのた
め、既存のプローバ装置を始めとする
他の装置への取り付けなどにも柔軟に
対応致します。「現在行っている実験に
磁区観察を組み合わせてみたい!」な
ど、ご要望に応じてカスタマイズ可能で
す。
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多機能な磁区観察装置専用ソフトウェア
Neomagnesia Liteには専用ソフトウェアが付属します。ユーザの声を元に改良を重ね続け、自動化・画像処理・解析の 3つ柱を重視
して制作しました。これから磁区観察を始められるすべてのユーザにとって、このソフトウェアは強力なアシストとなることでしょう。こ
こでは、そのソフトウェアの機能の一部を紹介します。
カメラ タブの選 ※磁区観察ユニットではオプションとし
観察 択による て導入していただくことになります。
イメージ 作業の切 また、従来の装置、ソフトウェアを所
り替え 有されているお客様には、ソフトウェ画像処理
↓ ア単体でのバージョンアップも賜って
計測 直感的か おります。そのさいは PCの更新が
つスピー 必要になることもございます。
設定 ディーな操
作が可能
バージョン
ライブ差分機能 磁場テーブルエディタ
通常は飽和させた画像をリ 観測の際に発生させる磁場はソフトウェ
ファレンスとして取得し、別 アにより自動的に制御することができま
に磁化過程中の画像を取 す。磁場テーブルエディタでは、スイープ
得します。それらを差分する 速度や発生磁場の大きさなどを細かく設
ことで変化しないゴミや傷な 定可能ですので、思いのままの磁場掃
どを画像から除去し、磁区 引パターンを作成することができます。
像だけを強調します。 作成した磁場掃引パターンはグラフとし
この機能はカメラで観察を て表示されますので、視覚的な確認もで
行っている画像からリアル きます。もちろん作成したパターンはファ
タイムで差分画像を生成し イル保存が可能ですし、表計算ソフトや
て、その結果を表示するも テキストエディタで作成したファイルから
のです。 の読み込みにも対応します。
画像差分・明るさ/コントラスト調整 位置ずれ補正機能
観測を行っていると、試料が磁場吸引により動いてしまうことがあります。
取得した画像と、あらかじめ取得しておいたリファレンス画像と差分をとること
このような時、面内方向に画像の位置を修正することで位置ずれの影響で磁区像を明瞭に表示する機能です。また、差分処理後に明るさ、コントラス
を低減できることがあります。このソフトウェアには画像の位置を調整し
トを調整することも可能です。
て、吸引による位置ずれを補正する機能が備わっています。ユーザの目
視によるマニュアル的な補正以外に、画像上のマークとなる物を指定し
て、画像認識技術により自動的に位置ずれの補正も可能です。
補正前 補正後
画像処理フィルタ バイラテラルフィルタ 解析機能-グラフ化
ノイズ除去フィルタです。最もシンプルなノイズ除去フィルタとして注目するピ 画 像上の一部もしくは全体において、横軸に磁場、縦軸に輝度の平均値をと
クセルとその周りのピクセルの平均値をとる処理があります。しかし平均化処 ってグラフを表示します。これにより、指定した領域がどの様に磁化をしたか
理では輪郭もぼけてしまいます。バイラテラルフィルタはその欠点を改善し
を示す磁化履歴曲線を表示する事ができます。磁化履歴曲線上の指定した
て、輪郭の保持したままのノイズ除去処理を行う技術です。具体的には、注 位置での磁区像を表示することもできますので、磁区像と磁化状態を比較し
目するピクセルとの距離差と輝度差によって平均を取る際に「重み」付しをし ながらの評価が可能です。表示した曲線はテキストファイルとして保存できま
ます。これは注目ピクセルに近いピクセルは重く、遠いピクセルは軽くし、注 すので、表計算ソフトなどを利用して再生、編集が可能です。
目ピクセルと輝度差が近い点は重く、輝度差が大きい点は軽くします。
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観察例
静止画 動画 解析
電磁鋼板 MgO 基板/Ta(2)/Pt(25)/[Co( 1.1)/Pt(1.5)]4/Pt(10) パパーーママロロイイ
GdFeCo
試料提供:東北大学
多元物質科学研究所 北上研究室
資料提供:東北大学 大兼先生
製品仕様 (予告なく変更される場合がございます)
型名 Neomagnesia Lite 磁区観察ユニット
光源 種類 白色 LED
寿命 1 万時間以上(保証は製品後購入後 1 年間となります)
対物レンズ 50 倍 20 倍 10 倍
観察方向 面内方向
磁場 方向 面内方向 -
最大発生磁場 ±1kOe -
カメラ 解像度 1280×960 ピクセル
フレームレート 最大 60fps
ビット階調 12 ビット
空間分解能 3μm 以下
ステージ 手動ステージ:XY 軸、Z 軸、θ軸、α-β軸 付属せず
構成 顕微鏡ユニット本体
顕微鏡本体、電磁石、励磁用電源、
※それ以外は全てオプションとなります。また、プロ
PC 一式、ソフトウェア
ーバー装置等への組込みは別途費用が生じます。
入力電源 AC100V、消費電力 1.5kW 以下
本体外寸、質量 210mm(W) × 260mm(D) × 475mm(H)約 8kg 150mm(W) × 150mm(D) × 350mm(H) 約 3kg
製造元 販売元
URL http://www.neoark.co.jp
営 業 部 〒156-0015 東京都八王子市 2062-21
TEL (042)627-7432 FAX (042)627-7427
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