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現場の作業性向上とコストダウンに役立つ技術者のための【結束バンド技術ハンドブック】

ハンドブック

結束バンドの特性・用途・選定・使用のポイントなどを掲載した、作業性向上とコストダウンに役立つ結束バンド技術ハンドブックです。

【掲載内容】
◆結束バンドとは
◆様々なタイプの結束バンド
◆結束バンドの材質による特性
◆結束バンドが使用される用途
◆結束バンドの作業性向上によるコストダウン
◆結束バンド・固定具 選定・使用のポイント
◆技術資料
◆会社概要

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このカタログについて

ドキュメント名 現場の作業性向上とコストダウンに役立つ技術者のための【結束バンド技術ハンドブック】
ドキュメント種別 ハンドブック
ファイルサイズ 13.3Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 パンドウイットコーポレーション日本支社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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366×257 背幅 2mm 現場の作業性向上とコストダウンに役立つ 技術者のための 結束バンド技術ハンドブック パンドウイットコーポレーション日本支社 http://www.panduit.co.jp 本社 東京都港区港南2-13-31 品川NSSビル 〒108-0075 TEL 03-6863-6050 FAX 03-6863-6100 名古屋支店 愛知県名古屋市中区栄5-22-7 坪井南久屋ビル4F 〒460-0008 TEL 052-242-2381 FAX 052-261-6359 大阪支店 大阪府吹田市江坂町1-17-26 エスプリ江坂ビル4F 〒564-0063 TEL 06-6338-1394 FAX 06-6384-0798 福岡営業所 福岡市博多区博多駅東2-18-30 八重洲博多ビル6F 〒812-0013 TEL 092-477-8510 FAX 092-477-8522 現場の作業性向上とコストダウンに役立つ 技術者のための 結束バンド技術ハンドブック CTCB49--SA-JPN
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目 次 目 次 index index Ⅰ. 結束バンドとは ........................................................................................................... 2 Ⅰ. 結束バンドとは ........................................................................................................... 2 Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド ............................................................................. 3 Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド ............................................................................. 3 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 ....................................................................... 6 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 ....................................................................... 6 Ⅳ. 結束バンドが使用される用途 ....................................................................... 9 Ⅳ. 結束バンドが使用される用途 ....................................................................... 9 Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン ............................ 14 Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン ............................ 14 Ⅵ. 結束バンド・固定具 選定・使用のポイント ............................ 16 Ⅵ. 結束バンド・固定具 選定・使用のポイント ............................ 16 Ⅶ. 技術資料 ............................................................................................................................. 52 Ⅶ. 技術資料 ............................................................................................................................. 52 Ⅷ. 会社概要 ............................................................................................................................. 68 Ⅷ. 会社概要 ............................................................................................................................. 68 1 1 天地センター 1 天地センター 1 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 1 13.5.27 7:01:03 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 1 13.5.27 7:01:03 PM
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Ⅰ. 結束バンドとは Ⅰ. 結束バンドとは Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド  結束バンドとは、主に通信線、電線など複数のケーブルをまとめる用途で使用される樹脂また  結束バンドとは、主に通信線、電線など複数のケーブルをまとめる用途で使用される樹脂また  結束バンドは、標準タイプのナイロン製の結束バンドの他に、用途に応じた様々な材質や形状  結束バンドは、標準タイプのナイロン製の結束バンドの他に、用途に応じた様々な材質や形状 は金属製のバンドであり、別名結束タイ、ケーブルタイ、ナイロンタイとも呼ばれます。その使 は金属製のバンドであり、別名結束タイ、ケーブルタイ、ナイロンタイとも呼ばれます。その使 の結束バンドがあります。 の結束バンドがあります。 いやすさ、作業性の高さ、耐久性の高さから、電設工事や通信工事などの工事現場をはじめ、自 いやすさ、作業性の高さ、耐久性の高さから、電設工事や通信工事などの工事現場をはじめ、自 動車や鉄道車両、産業装置、電子機器等のワイヤーの結束などの産業用から一般家庭用に至るま 動車や鉄道車両、産業装置、電子機器等のワイヤーの結束などの産業用から一般家庭用に至るま 耐候性ナイロン12結束バンド 耐候性ナイロン12結束バンド で、幅広く利用されています。 で、幅広く利用されています。 •耐湿性、耐食性(耐塩化亜鉛など)に優れており、また低温下の •耐湿性、耐食性(耐塩化亜鉛など)に優れており、また低温下の  また、結束バンドは様々な環境下で使用される為、耐候性、耐熱性、耐薬品性など物理的、化  また、結束バンドは様々な環境下で使用される為、耐候性、耐熱性、耐薬品性など物理的、化 屋内外での使用に適しています。 屋内外での使用に適しています。 学的性能が要求されます。そのため結束バンドにはナイロン、ポリプロピレン、テフゼル*、ス 学的性能が要求されます。そのため結束バンドにはナイロン、ポリプロピレン、テフゼル*、ス テンレススチールなど様々な素材が使用され、それぞれの材質が持つ特長を活かしたものが商品 テンレススチールなど様々な素材が使用され、それぞれの材質が持つ特長を活かしたものが商品 難燃性ナイロン66結束バンド 難燃性ナイロン66結束バンド 化されています。また、使用用途によってマーカータイプ、押し込みタイプなどの形状を持つも 化されています。また、使用用途によってマーカータイプ、押し込みタイプなどの形状を持つも •UL難燃性グレード94V-0に適合しています。 •UL難燃性グレード94V-0に適合しています。 のなど、さまざまな種類の結束バンドが販売されています。 のなど、さまざまな種類の結束バンドが販売されています。  さらに、専用の工具を使用することで作業の標準化、作業性、信頼性の向上を図ることができ  さらに、専用の工具を使用することで作業の標準化、作業性、信頼性の向上を図ることができ ます。 ます。 ポリプロピレン結束バンド ポリプロピレン結束バンド •耐薬品性に優れた材質で、屋内での使用に適しています。 •耐薬品性に優れた材質で、屋内での使用に適しています。  また、耐候性ポリプロピレンは、耐紫外線性にも優れています。  また、耐候性ポリプロピレンは、耐紫外線性にも優れています。 テフゼル*結束バンド テフゼル*結束バンド •ガンマー放射線に強く、耐候性、耐紫外線性及び耐薬品性に優れ、高温下で •ガンマー放射線に強く、耐候性、耐紫外線性及び耐薬品性に優れ、高温下で の使用に適しています。 の使用に適しています。 PEEK結束バンド PEEK結束バンド •ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を使用し、最高260℃の使用温度 •ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を使用し、最高260℃の使用温度 及び、一部の薬品(濃硫酸等)を除くあらゆる化学薬品に対して優れた耐性 及び、一部の薬品(濃硫酸等)を除くあらゆる化学薬品に対して優れた耐性 があると同時に、長期に渡って高い耐放射線性を保持します。 があると同時に、長期に渡って高い耐放射線性を保持します。 金属センサー感知可能バンド 金属センサー感知可能バンド •金属を混ぜた特殊な材料で成形されており、金属センサーによって感知する •金属を混ぜた特殊な材料で成形されており、金属センサーによって感知する ことができます。 ことができます。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルは、DuPont社の登録商標です *テフゼルは、DuPont社の登録商標です 2 2 3 3 2 2 3 3 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 2 13.5.27 7:01:05 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 2 13.5.27 7:01:05 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 3 13.5.27 7:01:08 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 3 13.5.27 7:01:08 PM
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Ⅰ. 結束バンドとは Ⅰ. 結束バンドとは Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド  結束バンドとは、主に通信線、電線など複数のケーブルをまとめる用途で使用される樹脂また  結束バンドとは、主に通信線、電線など複数のケーブルをまとめる用途で使用される樹脂また  結束バンドは、標準タイプのナイロン製の結束バンドの他に、用途に応じた様々な材質や形状  結束バンドは、標準タイプのナイロン製の結束バンドの他に、用途に応じた様々な材質や形状 は金属製のバンドであり、別名結束タイ、ケーブルタイ、ナイロンタイとも呼ばれます。その使 は金属製のバンドであり、別名結束タイ、ケーブルタイ、ナイロンタイとも呼ばれます。その使 の結束バンドがあります。 の結束バンドがあります。 いやすさ、作業性の高さ、耐久性の高さから、電設工事や通信工事などの工事現場をはじめ、自 いやすさ、作業性の高さ、耐久性の高さから、電設工事や通信工事などの工事現場をはじめ、自 動車や鉄道車両、産業装置、電子機器等のワイヤーの結束などの産業用から一般家庭用に至るま 動車や鉄道車両、産業装置、電子機器等のワイヤーの結束などの産業用から一般家庭用に至るま 耐候性ナイロン12結束バンド 耐候性ナイロン12結束バンド で、幅広く利用されています。 で、幅広く利用されています。 •耐湿性、耐食性(耐塩化亜鉛など)に優れており、また低温下の •耐湿性、耐食性(耐塩化亜鉛など)に優れており、また低温下の  また、結束バンドは様々な環境下で使用される為、耐候性、耐熱性、耐薬品性など物理的、化  また、結束バンドは様々な環境下で使用される為、耐候性、耐熱性、耐薬品性など物理的、化 屋内外での使用に適しています。 屋内外での使用に適しています。 学的性能が要求されます。そのため結束バンドにはナイロン、ポリプロピレン、テフゼル*、ス 学的性能が要求されます。そのため結束バンドにはナイロン、ポリプロピレン、テフゼル*、ス テンレススチールなど様々な素材が使用され、それぞれの材質が持つ特長を活かしたものが商品 テンレススチールなど様々な素材が使用され、それぞれの材質が持つ特長を活かしたものが商品 難燃性ナイロン66結束バンド 難燃性ナイロン66結束バンド 化されています。また、使用用途によってマーカータイプ、押し込みタイプなどの形状を持つも 化されています。また、使用用途によってマーカータイプ、押し込みタイプなどの形状を持つも •UL難燃性グレード94V-0に適合しています。 •UL難燃性グレード94V-0に適合しています。 のなど、さまざまな種類の結束バンドが販売されています。 のなど、さまざまな種類の結束バンドが販売されています。  さらに、専用の工具を使用することで作業の標準化、作業性、信頼性の向上を図ることができ  さらに、専用の工具を使用することで作業の標準化、作業性、信頼性の向上を図ることができ ます。 ます。 ポリプロピレン結束バンド ポリプロピレン結束バンド •耐薬品性に優れた材質で、屋内での使用に適しています。 •耐薬品性に優れた材質で、屋内での使用に適しています。  また、耐候性ポリプロピレンは、耐紫外線性にも優れています。  また、耐候性ポリプロピレンは、耐紫外線性にも優れています。 テフゼル*結束バンド テフゼル*結束バンド •ガンマー放射線に強く、耐候性、耐紫外線性及び耐薬品性に優れ、高温下で •ガンマー放射線に強く、耐候性、耐紫外線性及び耐薬品性に優れ、高温下で の使用に適しています。 の使用に適しています。 PEEK結束バンド PEEK結束バンド •ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を使用し、最高260℃の使用温度 •ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を使用し、最高260℃の使用温度 及び、一部の薬品(濃硫酸等)を除くあらゆる化学薬品に対して優れた耐性 及び、一部の薬品(濃硫酸等)を除くあらゆる化学薬品に対して優れた耐性 があると同時に、長期に渡って高い耐放射線性を保持します。 があると同時に、長期に渡って高い耐放射線性を保持します。 金属センサー感知可能バンド 金属センサー感知可能バンド •金属を混ぜた特殊な材料で成形されており、金属センサーによって感知する •金属を混ぜた特殊な材料で成形されており、金属センサーによって感知する ことができます。 ことができます。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルは、DuPont社の登録商標です *テフゼルは、DuPont社の登録商標です 2 2 3 3 2 2 3 3 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 2 13.5.27 7:01:05 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 2 13.5.27 7:01:05 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 3 13.5.27 7:01:08 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 3 13.5.27 7:01:08 PM
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Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド ステンレススチールバンド ステンレススチールバンド マーカータイプ結束バンド マーカータイプ結束バンド •強い強度と優れた耐久性で、苛酷な環境でケーブ •強い強度と優れた耐久性で、苛酷な環境でケーブ •ワイヤーやケーブルなどの識別と結束を同時にできます。 情報 •ワイヤーやケーブルなどの識別と結束を同時にできます。 情報 ル、電線、ホースなどを束ねたり、認識したり、 ル、電線、ホースなどを束ねたり、認識したり、 は、書き込みスペースにマーカーペンや刻印機などで記入する は、書き込みスペースにマーカーペンや刻印機などで記入する 支えたりする用途に適しています。 支えたりする用途に適しています。 か、印字したラベルを貼り付けます。 か、印字したラベルを貼り付けます。 仮止めタイプ結束バンド 仮止めタイプ結束バンド コンタータイ コンタータイ •ヘッド部に付いたタブを下げることで、結束後でも簡単に •ヘッド部に付いたタブを下げることで、結束後でも簡単に •セレーション(ギザギザ)が外側にあり、全体が面取りさ •セレーション(ギザギザ)が外側にあり、全体が面取りさ 取り外し、再使用することができます。 取り外し、再使用することができます。 れて滑らかなため、電線の被覆を傷つけません。連続した れて滑らかなため、電線の被覆を傷つけません。連続した 振動のある場所での使用に適しています。 振動のある場所での使用に適しています。 クランプタイプ ナイロン結束バンド クランプタイプ ナイロン結束バンド ベルトタイ ベルトタイ •電線をパネル、壁、天井などに固定するときに使用します。 •電線をパネル、壁、天井などに固定するときに使用します。 •ヘッドの高さが通常のバンドよりも低く、ヘッドの引っかか •ヘッドの高さが通常のバンドよりも低く、ヘッドの引っかか りが防げ、束線全体も小さく仕上がります。切り口が突出し りが防げ、束線全体も小さく仕上がります。切り口が突出し ないので、周辺のケーブルや作業者を傷つけません。 ないので、周辺のケーブルや作業者を傷つけません。 ポリアセタール(デルリン*)素材結束バンド ポリアセタール(デルリン*)素材結束バンド エラストマー製結束バンド エラストマー製結束バンド •非常に柔軟性に優れ、ケーブルになじみ易く、横ズレを防いで電線と •非常に柔軟性に優れ、ケーブルになじみ易く、横ズレを防いで電線と •柔軟性に富んだ材質で通信ケーブル等を強く締め付けることがあ •柔軟性に富んだ材質で通信ケーブル等を強く締め付けることがあ ラックをしっかりと留めることができます。強度を必要とする縦幹線 ラックをしっかりと留めることができます。強度を必要とする縦幹線 りません。また取り外しが可能で、頻繁なケーブルの移設や増設 りません。また取り外しが可能で、頻繁なケーブルの移設や増設 とラックのほう縛に適しています。 とラックのほう縛に適しています。 に対応します。 に対応します。 マジックテープ*タイプ 結束バンド マジックテープ*タイプ 結束バンド 押し込みタイプ結束バンド 押し込みタイプ結束バンド •通信ケーブル及び光ファイバーケーブルなどの高品質なケーブル •通信ケーブル及び光ファイバーケーブルなどの高品質なケーブル •狭い場所での取り付けが可能な、固定具、ファスナーの要 •狭い場所での取り付けが可能な、固定具、ファスナーの要 を、締め付け過ぎることなく結束することができます。簡単に取り を、締め付け過ぎることなく結束することができます。簡単に取り 素を一つにした押し込みタイプの結束バンドです。 素を一つにした押し込みタイプの結束バンドです。 外して再使用できるため、頻繁なケーブルの移設、増設、変更にも 外して再使用できるため、頻繁なケーブルの移設、増設、変更にも すばやく対応できます。 すばやく対応できます。 二体成形結束バンド 二体成形結束バンド ダブルループ結束バンド ダブルループ結束バンド •ヘッドと結束バンドが二体成形になっていて、挿入しやす •ヘッドと結束バンドが二体成形になっていて、挿入しやす •二つの束線を固定したり、分割したりでき、 一つのバンド •二つの束線を固定したり、分割したりでき、 一つのバンド く、完全に締め付ける前であれば、取り外すことができま く、完全に締め付ける前であれば、取り外すことができま で、様々な大きさの束線に対応出来ます。トリプルループ で、様々な大きさの束線に対応出来ます。トリプルループ す。またクランプタイプは、ネジ止めしてからでも結束で す。またクランプタイプは、ネジ止めしてからでも結束で の結束バンドもあります。 の結束バンドもあります。 き、結束してから固定することもできます。 き、結束してから固定することもできます。 *デルリンはDuPont社の登録商標です。 *デルリンはDuPont社の登録商標です。 *マジックテープは株式会社クラレの登録商標です。 *マジックテープは株式会社クラレの登録商標です。 4 4 5 5 4 4 5 5 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 4 13.5.27 7:01:11 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 4 13.5.27 7:01:11 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 5 13.5.27 7:01:15 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 5 13.5.27 7:01:15 PM
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Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド Ⅱ. 様々なタイプの結束バンド ステンレススチールバンド ステンレススチールバンド マーカータイプ結束バンド マーカータイプ結束バンド •強い強度と優れた耐久性で、苛酷な環境でケーブ •強い強度と優れた耐久性で、苛酷な環境でケーブ •ワイヤーやケーブルなどの識別と結束を同時にできます。 情報 •ワイヤーやケーブルなどの識別と結束を同時にできます。 情報 ル、電線、ホースなどを束ねたり、認識したり、 ル、電線、ホースなどを束ねたり、認識したり、 は、書き込みスペースにマーカーペンや刻印機などで記入する は、書き込みスペースにマーカーペンや刻印機などで記入する 支えたりする用途に適しています。 支えたりする用途に適しています。 か、印字したラベルを貼り付けます。 か、印字したラベルを貼り付けます。 仮止めタイプ結束バンド 仮止めタイプ結束バンド コンタータイ コンタータイ •ヘッド部に付いたタブを下げることで、結束後でも簡単に •ヘッド部に付いたタブを下げることで、結束後でも簡単に •セレーション(ギザギザ)が外側にあり、全体が面取りさ •セレーション(ギザギザ)が外側にあり、全体が面取りさ 取り外し、再使用することができます。 取り外し、再使用することができます。 れて滑らかなため、電線の被覆を傷つけません。連続した れて滑らかなため、電線の被覆を傷つけません。連続した 振動のある場所での使用に適しています。 振動のある場所での使用に適しています。 クランプタイプ ナイロン結束バンド クランプタイプ ナイロン結束バンド ベルトタイ ベルトタイ •電線をパネル、壁、天井などに固定するときに使用します。 •電線をパネル、壁、天井などに固定するときに使用します。 •ヘッドの高さが通常のバンドよりも低く、ヘッドの引っかか •ヘッドの高さが通常のバンドよりも低く、ヘッドの引っかか りが防げ、束線全体も小さく仕上がります。切り口が突出し りが防げ、束線全体も小さく仕上がります。切り口が突出し ないので、周辺のケーブルや作業者を傷つけません。 ないので、周辺のケーブルや作業者を傷つけません。 ポリアセタール(デルリン*)素材結束バンド ポリアセタール(デルリン*)素材結束バンド エラストマー製結束バンド エラストマー製結束バンド •非常に柔軟性に優れ、ケーブルになじみ易く、横ズレを防いで電線と •非常に柔軟性に優れ、ケーブルになじみ易く、横ズレを防いで電線と •柔軟性に富んだ材質で通信ケーブル等を強く締め付けることがあ •柔軟性に富んだ材質で通信ケーブル等を強く締め付けることがあ ラックをしっかりと留めることができます。強度を必要とする縦幹線 ラックをしっかりと留めることができます。強度を必要とする縦幹線 りません。また取り外しが可能で、頻繁なケーブルの移設や増設 りません。また取り外しが可能で、頻繁なケーブルの移設や増設 とラックのほう縛に適しています。 とラックのほう縛に適しています。 に対応します。 に対応します。 マジックテープ*タイプ 結束バンド マジックテープ*タイプ 結束バンド 押し込みタイプ結束バンド 押し込みタイプ結束バンド •通信ケーブル及び光ファイバーケーブルなどの高品質なケーブル •通信ケーブル及び光ファイバーケーブルなどの高品質なケーブル •狭い場所での取り付けが可能な、固定具、ファスナーの要 •狭い場所での取り付けが可能な、固定具、ファスナーの要 を、締め付け過ぎることなく結束することができます。簡単に取り を、締め付け過ぎることなく結束することができます。簡単に取り 素を一つにした押し込みタイプの結束バンドです。 素を一つにした押し込みタイプの結束バンドです。 外して再使用できるため、頻繁なケーブルの移設、増設、変更にも 外して再使用できるため、頻繁なケーブルの移設、増設、変更にも すばやく対応できます。 すばやく対応できます。 二体成形結束バンド 二体成形結束バンド ダブルループ結束バンド ダブルループ結束バンド •ヘッドと結束バンドが二体成形になっていて、挿入しやす •ヘッドと結束バンドが二体成形になっていて、挿入しやす •二つの束線を固定したり、分割したりでき、 一つのバンド •二つの束線を固定したり、分割したりでき、 一つのバンド く、完全に締め付ける前であれば、取り外すことができま く、完全に締め付ける前であれば、取り外すことができま で、様々な大きさの束線に対応出来ます。トリプルループ で、様々な大きさの束線に対応出来ます。トリプルループ す。またクランプタイプは、ネジ止めしてからでも結束で す。またクランプタイプは、ネジ止めしてからでも結束で の結束バンドもあります。 の結束バンドもあります。 き、結束してから固定することもできます。 き、結束してから固定することもできます。 *デルリンはDuPont社の登録商標です。 *デルリンはDuPont社の登録商標です。 *マジックテープは株式会社クラレの登録商標です。 *マジックテープは株式会社クラレの登録商標です。 4 4 5 5 4 4 5 5 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 4 13.5.27 7:01:11 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 4 13.5.27 7:01:11 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 5 13.5.27 7:01:15 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 5 13.5.27 7:01:15 PM
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Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性  結束バンドには多様な材質のものがあり、材質によって耐候性、難燃性、耐薬品性、耐放射線  結束バンドには多様な材質のものがあり、材質によって耐候性、難燃性、耐薬品性、耐放射線   耐化学薬品性   耐化学薬品性 性、耐湿性、耐熱性及びループ引張強度などに優れた特性を持っています。 性、耐湿性、耐熱性及びループ引張強度などに優れた特性を持っています。 結束バンドの寿命を決める要因はいくつかありますが、化学 結束バンドの寿命を決める要因はいくつかありますが、化学  材質ではナイロン12、ナイロン66、ポリプロピレン、フッ素樹脂(テフゼル*)、ポリアセ  材質ではナイロン12、ナイロン66、ポリプロピレン、フッ素樹脂(テフゼル*)、ポリアセ 代表的材質 代表的材質 薬品に対する耐久性は、重要な要因の一つです。その多くの 薬品に対する耐久性は、重要な要因の一つです。その多くの タール(デルリン**)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ステンレススチールなどを使用 タール(デルリン**)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ステンレススチールなどを使用 化学薬品も、濃度、温度、圧力および紫外線等の要因によっ ポリプロピレン 化学薬品も、濃度、温度、圧力および紫外線等の要因によっ ポリプロピレン した製品があります。 した製品があります。 て、プラスティックへの影響の度合いが異なってきます。 耐候性ナイロン12 て、プラスティックへの影響の度合いが異なってきます。 耐候性ナイロン12  使用される環境、条件下で効果的に使用するためには、その環境や条件に最も適した材質の結  使用される環境、条件下で効果的に使用するためには、その環境や条件に最も適した材質の結 例えば、右記の材質は耐化学薬品性を持つ材質です。使用す テフゼル* 例えば、右記の材質は耐化学薬品性を持つ材質です。使用す束バンドを選択する必要があります。様々な環境に対して適切な材質の結束バンドを使用するこ 束バンドを選択する必要があります。様々な環境に対して適切な材質の結束バンドを使用するこ テフゼル* る化学薬品に対して適切な材質を選択する必要があります。 る化学薬品に対して適切な材質を選択する必要があります。 とで、無用な再施工などを回避でき、全体としてコストダウンに繋がります。 とで、無用な再施工などを回避でき、全体としてコストダウンに繋がります。 PEEK PEEK ステンレス ステンレス   耐 湿 性   耐 湿 性 高湿度下に置かれたプラスティックは、水分を吸収します。 代表的材質 高湿度下に置かれたプラスティックは、水分を吸収します。 代表的材質 そのため、材質の引張強度は著しく変化します。 そのため、材質の引張強度は著しく変化します。   耐 熱 性   耐 熱 性 ナイロン66は、湿度100%の中に置かれると8.5%の水分 ナイロン12 ナイロン66は、湿度100%の中に置かれると8.5%の水分 ナイロン12 プラスティック材料は、通常、高熱にさらされると酸化して、 代表的材質 プラスティック材料は、通常、高熱にさらされると酸化して、を吸収し、成形された直後に比べ、引張強度は約50%弱く ポリプロピレン を吸収し、成形された直後に比べ、引張強度は約50%弱く ポリプロピレン 代表的材質特性が劣化します。最高使用温度は、その使用環境及び材質 特性が劣化します。最高使用温度は、その使用環境及び材質 なります。 テフゼル* なります。 テフゼル* そのものに左右されます。 耐熱性ナイロン66 そのものに左右されます。 耐熱性ナイロン66 ポリプロピレン、テフゼル*及びナイロン12は、ナイロン デルリン** ポリプロピレン、テフゼル*及びナイロン12は、ナイロン デルリン** プラスティックは、高温度下では、まず弱く、柔らかくなり ポリプロピレン プラスティックは、高温度下では、まず弱く、柔らかくなり ポリプロピレン 66より吸収率が低いため、湿度の影響はほとんど受けません。 66より吸収率が低いため、湿度の影響はほとんど受けません。 PEEK PEEK ます。そして、時間が経つと酸化が始まり、脆化します。そ テフゼル* ます。そして、時間が経つと酸化が始まり、脆化します。そ テフゼル* の脆化によって、結束バンドは衝撃と振動に微妙に影響され、 の脆化によって、結束バンドは衝撃と振動に微妙に影響され、 ステンレス ステンレス PEEK PEEK環境不適合となる可能性があります。低温下でもプラス 環境不適合となる可能性があります。低温下でもプラス ティックは脆化しますが、室温に戻されれば材質特性の劣化 ステンレス ティックは脆化しますが、室温に戻されれば材質特性の劣化 ステンレス   耐 候 性   耐 候 性 は極めて少量になります。 は極めて少量になります。 太陽光線に含まれている紫外線は、照射している物質、特に 代表的材質 太陽光線に含まれている紫外線は、照射している物質、特に 代表的材質 テフゼル*、PEEKのような特殊プラスティックは、150度 テフゼル*、PEEKのような特殊プラスティックは、150度 プラスティックの分子構造を破壊して、その属性を浸食しま プラスティックの分子構造を破壊して、その属性を浸食しま を超える高温化でも性能を維持することができます。 を超える高温化でも性能を維持することができます。 す。材質が破壊されると色があせ、表面の光沢も失せて脆く 耐候性ナイロン66 す。材質が破壊されると色があせ、表面の光沢も失せて脆く 耐候性ナイロン66 なります。また、引張強度と伸長度が減衰します。 耐候性ナイロン12 なります。また、引張強度と伸長度が減衰します。 耐候性ナイロン12 耐候性ナイロン66及び耐候性ポリプロピレンに含まれてい 耐候性ポリプロピレン 耐候性ナイロン66及び耐候性ポリプロピレンに含まれてい 耐候性ポリプロピレン る「カーボンブラック」は、最も効果的な安定剤の一つとし テフゼル* る「カーボンブラック」は、最も効果的な安定剤の一つとし テフゼル* て知られています。カーボンブラックを混合させることによ て知られています。カーボンブラックを混合させることによ り、物理的な特性を損なうことなく耐紫外線性を増強します。 デルリン** り、物理的な特性を損なうことなく耐紫外線性を増強します。 デルリン** またテフゼル*のような特殊プラスティックは、本質的に耐紫 ステンレス またテフゼル*のような特殊プラスティックは、本質的に耐紫 ステンレス 外線性が強く、安定剤を添加する必要はありません。 外線性が強く、安定剤を添加する必要はありません。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 **デルリンはDuPont社の登録商標です。 **デルリンはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 6 6 7 7 6 6 7 7 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 6 13.5.27 7:01:20 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 6 13.5.27 7:01:20 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 7 13.5.27 7:01:20 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 7 13.5.27 7:01:20 PM
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Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性  結束バンドには多様な材質のものがあり、材質によって耐候性、難燃性、耐薬品性、耐放射線  結束バンドには多様な材質のものがあり、材質によって耐候性、難燃性、耐薬品性、耐放射線   耐化学薬品性   耐化学薬品性 性、耐湿性、耐熱性及びループ引張強度などに優れた特性を持っています。 性、耐湿性、耐熱性及びループ引張強度などに優れた特性を持っています。 結束バンドの寿命を決める要因はいくつかありますが、化学 結束バンドの寿命を決める要因はいくつかありますが、化学  材質ではナイロン12、ナイロン66、ポリプロピレン、フッ素樹脂(テフゼル*)、ポリアセ  材質ではナイロン12、ナイロン66、ポリプロピレン、フッ素樹脂(テフゼル*)、ポリアセ 代表的材質 代表的材質 薬品に対する耐久性は、重要な要因の一つです。その多くの 薬品に対する耐久性は、重要な要因の一つです。その多くの タール(デルリン**)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ステンレススチールなどを使用 タール(デルリン**)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ステンレススチールなどを使用 化学薬品も、濃度、温度、圧力および紫外線等の要因によっ ポリプロピレン 化学薬品も、濃度、温度、圧力および紫外線等の要因によっ ポリプロピレン した製品があります。 した製品があります。 て、プラスティックへの影響の度合いが異なってきます。 耐候性ナイロン12 て、プラスティックへの影響の度合いが異なってきます。 耐候性ナイロン12  使用される環境、条件下で効果的に使用するためには、その環境や条件に最も適した材質の結  使用される環境、条件下で効果的に使用するためには、その環境や条件に最も適した材質の結 例えば、右記の材質は耐化学薬品性を持つ材質です。使用す テフゼル* 例えば、右記の材質は耐化学薬品性を持つ材質です。使用す束バンドを選択する必要があります。様々な環境に対して適切な材質の結束バンドを使用するこ 束バンドを選択する必要があります。様々な環境に対して適切な材質の結束バンドを使用するこ テフゼル* る化学薬品に対して適切な材質を選択する必要があります。 る化学薬品に対して適切な材質を選択する必要があります。 とで、無用な再施工などを回避でき、全体としてコストダウンに繋がります。 とで、無用な再施工などを回避でき、全体としてコストダウンに繋がります。 PEEK PEEK ステンレス ステンレス   耐 湿 性   耐 湿 性 高湿度下に置かれたプラスティックは、水分を吸収します。 代表的材質 高湿度下に置かれたプラスティックは、水分を吸収します。 代表的材質 そのため、材質の引張強度は著しく変化します。 そのため、材質の引張強度は著しく変化します。   耐 熱 性   耐 熱 性 ナイロン66は、湿度100%の中に置かれると8.5%の水分 ナイロン12 ナイロン66は、湿度100%の中に置かれると8.5%の水分 ナイロン12 プラスティック材料は、通常、高熱にさらされると酸化して、 代表的材質 プラスティック材料は、通常、高熱にさらされると酸化して、を吸収し、成形された直後に比べ、引張強度は約50%弱く ポリプロピレン を吸収し、成形された直後に比べ、引張強度は約50%弱く ポリプロピレン 代表的材質特性が劣化します。最高使用温度は、その使用環境及び材質 特性が劣化します。最高使用温度は、その使用環境及び材質 なります。 テフゼル* なります。 テフゼル* そのものに左右されます。 耐熱性ナイロン66 そのものに左右されます。 耐熱性ナイロン66 ポリプロピレン、テフゼル*及びナイロン12は、ナイロン デルリン** ポリプロピレン、テフゼル*及びナイロン12は、ナイロン デルリン** プラスティックは、高温度下では、まず弱く、柔らかくなり ポリプロピレン プラスティックは、高温度下では、まず弱く、柔らかくなり ポリプロピレン 66より吸収率が低いため、湿度の影響はほとんど受けません。 66より吸収率が低いため、湿度の影響はほとんど受けません。 PEEK PEEK ます。そして、時間が経つと酸化が始まり、脆化します。そ テフゼル* ます。そして、時間が経つと酸化が始まり、脆化します。そ テフゼル* の脆化によって、結束バンドは衝撃と振動に微妙に影響され、 の脆化によって、結束バンドは衝撃と振動に微妙に影響され、 ステンレス ステンレス PEEK PEEK環境不適合となる可能性があります。低温下でもプラス 環境不適合となる可能性があります。低温下でもプラス ティックは脆化しますが、室温に戻されれば材質特性の劣化 ステンレス ティックは脆化しますが、室温に戻されれば材質特性の劣化 ステンレス   耐 候 性   耐 候 性 は極めて少量になります。 は極めて少量になります。 太陽光線に含まれている紫外線は、照射している物質、特に 代表的材質 太陽光線に含まれている紫外線は、照射している物質、特に 代表的材質 テフゼル*、PEEKのような特殊プラスティックは、150度 テフゼル*、PEEKのような特殊プラスティックは、150度 プラスティックの分子構造を破壊して、その属性を浸食しま プラスティックの分子構造を破壊して、その属性を浸食しま を超える高温化でも性能を維持することができます。 を超える高温化でも性能を維持することができます。 す。材質が破壊されると色があせ、表面の光沢も失せて脆く 耐候性ナイロン66 す。材質が破壊されると色があせ、表面の光沢も失せて脆く 耐候性ナイロン66 なります。また、引張強度と伸長度が減衰します。 耐候性ナイロン12 なります。また、引張強度と伸長度が減衰します。 耐候性ナイロン12 耐候性ナイロン66及び耐候性ポリプロピレンに含まれてい 耐候性ポリプロピレン 耐候性ナイロン66及び耐候性ポリプロピレンに含まれてい 耐候性ポリプロピレン る「カーボンブラック」は、最も効果的な安定剤の一つとし テフゼル* る「カーボンブラック」は、最も効果的な安定剤の一つとし テフゼル* て知られています。カーボンブラックを混合させることによ て知られています。カーボンブラックを混合させることによ り、物理的な特性を損なうことなく耐紫外線性を増強します。 デルリン** り、物理的な特性を損なうことなく耐紫外線性を増強します。 デルリン** またテフゼル*のような特殊プラスティックは、本質的に耐紫 ステンレス またテフゼル*のような特殊プラスティックは、本質的に耐紫 ステンレス 外線性が強く、安定剤を添加する必要はありません。 外線性が強く、安定剤を添加する必要はありません。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 **デルリンはDuPont社の登録商標です。 **デルリンはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 6 6 7 7 6 6 7 7 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 6 13.5.27 7:01:20 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 6 13.5.27 7:01:20 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 7 13.5.27 7:01:20 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 7 13.5.27 7:01:20 PM
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Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅳ. 結束バンドが使用される用途 Ⅳ. 結束バンドが使用される用途   難 燃 性   難 燃 性 ワイヤーハーネス ワイヤーハーネス 結束バンドは、難燃性のグレードが定義されています。右記 代表的材質 結束バンドは、難燃性のグレードが定義されています。右記 代表的材質 の材料はUL94V-0の難燃グレードに該当します(ステンレ の材料はUL94V-0の難燃グレードに該当します(ステンレ スは不燃性)。 難燃性ナイロン66 スは不燃性)。 難燃性ナイロン66 各材質の難燃性を評価、比較するための試験方法が、ULと エラストマー 各材質の難燃性を評価、比較するための試験方法が、ULと エラストマー 求められる 耐熱性、難燃性、耐化学薬品性、ラベル(行き先)表示 求められる 耐熱性、難燃性、耐化学薬品性、ラベル(行き先)表示 ASTMで規定されています。 ASTMで規定されています。 結束バンドの特性 結束バンドの特性テフゼル* テフゼル* PEEK PEEK  結束バンドは家電製品や事務機器、産業用機械やロボット、またパチンコやスロットマシン等  結束バンドは家電製品や事務機器、産業用機械やロボット、またパチンコやスロットマシン等 ステンレス ステンレス の遊技機器等、様々な機器のハーネスに使用されています。 の遊技機器等、様々な機器のハーネスに使用されています。  使用される環境や要求される規格によって、適切な材料を選択する必要があります。最高使用  使用される環境や要求される規格によって、適切な材料を選択する必要があります。最高使用 温度や難燃性、耐化学薬品性は、最も考慮すべき事項の一つです。 温度や難燃性、耐化学薬品性は、最も考慮すべき事項の一つです。   耐放射線性   耐放射線性  また、単純にハーネスを束ねるだけでなく、シャーシへ固定するタイプや、行き先を表示でき  また、単純にハーネスを束ねるだけでなく、シャーシへ固定するタイプや、行き先を表示でき るタイプの結束バンド等、使用用途により様々なタイプの結束バンドが用意されています。 るタイプの結束バンド等、使用用途により様々なタイプの結束バンドが用意されています。 結束した状態で各材質の結束バンドを異なる放射線量の放射 代表的材質 結束した状態で各材質の結束バンドを異なる放射線量の放射 代表的材質 線に当てて、許容放射線量を決定します。 線に当てて、許容放射線量を決定します。 各試験は、主要なメーカーが実施しており、原子力関連施設 テフゼル* 各試験は、主要なメーカーが実施しており、原子力関連施設 テフゼル* での様々な場所における結束バンドの耐候性試験(40年ライ PEEK での様々な場所における結束バンドの耐候性試験(40年ライ PEEK フの加速試験など)も行っています。 ステンレス フの加速試験など)も行っています。 ステンレス   ループ引張強度   ループ引張強度 結束バンドは、材質、長さ及び最小ループ引張強度で選択さ 結束バンドは、材質、長さ及び最小ループ引張強度で選択さ れます。 れます。 最小ループ引張強度は、SAE(航空宇宙)規格のAS23190 最小ループ引張強度は、SAE(航空宇宙)規格のAS23190 に基ついて表示されています。 に基ついて表示されています。 ループ引張強度は結束バンドの幅によって異なりますが、ポ ループ引張強度は結束バンドの幅によって異なりますが、ポ リプロピレンの材質自身の引張強度はナイロン66の1/2~ リプロピレンの材質自身の引張強度はナイロン66の1/2~ 1/3と弱く、同じ幅の結束バンドであってもループ引張強度 1/3と弱く、同じ幅の結束バンドであってもループ引張強度 は異なるため、結束バンド選択の時に考慮しなければなりま は異なるため、結束バンド選択の時に考慮しなければなりま せん。 せん。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 8 8 9 9 8 8 9 9 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 8 13.5.27 7:01:21 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 8 13.5.27 7:01:21 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 9 13.5.27 7:01:21 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 9 13.5.27 7:01:21 PM
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Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅲ. 結束バンドの材質による特性 Ⅳ. 結束バンドが使用される用途 Ⅳ. 結束バンドが使用される用途   難 燃 性   難 燃 性 ワイヤーハーネス ワイヤーハーネス 結束バンドは、難燃性のグレードが定義されています。右記 代表的材質 結束バンドは、難燃性のグレードが定義されています。右記 代表的材質 の材料はUL94V-0の難燃グレードに該当します(ステンレ の材料はUL94V-0の難燃グレードに該当します(ステンレ スは不燃性)。 難燃性ナイロン66 スは不燃性)。 難燃性ナイロン66 各材質の難燃性を評価、比較するための試験方法が、ULと エラストマー 各材質の難燃性を評価、比較するための試験方法が、ULと エラストマー 求められる 耐熱性、難燃性、耐化学薬品性、ラベル(行き先)表示 求められる 耐熱性、難燃性、耐化学薬品性、ラベル(行き先)表示 ASTMで規定されています。 ASTMで規定されています。 結束バンドの特性 結束バンドの特性テフゼル* テフゼル* PEEK PEEK  結束バンドは家電製品や事務機器、産業用機械やロボット、またパチンコやスロットマシン等  結束バンドは家電製品や事務機器、産業用機械やロボット、またパチンコやスロットマシン等 ステンレス ステンレス の遊技機器等、様々な機器のハーネスに使用されています。 の遊技機器等、様々な機器のハーネスに使用されています。  使用される環境や要求される規格によって、適切な材料を選択する必要があります。最高使用  使用される環境や要求される規格によって、適切な材料を選択する必要があります。最高使用 温度や難燃性、耐化学薬品性は、最も考慮すべき事項の一つです。 温度や難燃性、耐化学薬品性は、最も考慮すべき事項の一つです。   耐放射線性   耐放射線性  また、単純にハーネスを束ねるだけでなく、シャーシへ固定するタイプや、行き先を表示でき  また、単純にハーネスを束ねるだけでなく、シャーシへ固定するタイプや、行き先を表示でき るタイプの結束バンド等、使用用途により様々なタイプの結束バンドが用意されています。 るタイプの結束バンド等、使用用途により様々なタイプの結束バンドが用意されています。 結束した状態で各材質の結束バンドを異なる放射線量の放射 代表的材質 結束した状態で各材質の結束バンドを異なる放射線量の放射 代表的材質 線に当てて、許容放射線量を決定します。 線に当てて、許容放射線量を決定します。 各試験は、主要なメーカーが実施しており、原子力関連施設 テフゼル* 各試験は、主要なメーカーが実施しており、原子力関連施設 テフゼル* での様々な場所における結束バンドの耐候性試験(40年ライ PEEK での様々な場所における結束バンドの耐候性試験(40年ライ PEEK フの加速試験など)も行っています。 ステンレス フの加速試験など)も行っています。 ステンレス   ループ引張強度   ループ引張強度 結束バンドは、材質、長さ及び最小ループ引張強度で選択さ 結束バンドは、材質、長さ及び最小ループ引張強度で選択さ れます。 れます。 最小ループ引張強度は、SAE(航空宇宙)規格のAS23190 最小ループ引張強度は、SAE(航空宇宙)規格のAS23190 に基ついて表示されています。 に基ついて表示されています。 ループ引張強度は結束バンドの幅によって異なりますが、ポ ループ引張強度は結束バンドの幅によって異なりますが、ポ リプロピレンの材質自身の引張強度はナイロン66の1/2~ リプロピレンの材質自身の引張強度はナイロン66の1/2~ 1/3と弱く、同じ幅の結束バンドであってもループ引張強度 1/3と弱く、同じ幅の結束バンドであってもループ引張強度 は異なるため、結束バンド選択の時に考慮しなければなりま は異なるため、結束バンド選択の時に考慮しなければなりま せん。 せん。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 8 8 9 9 8 8 9 9 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 8 13.5.27 7:01:21 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 8 13.5.27 7:01:21 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 9 13.5.27 7:01:21 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 9 13.5.27 7:01:21 PM
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輸送機器 輸送機器 ソーラーパネル ソーラーパネル 求められる 信頼性、耐振動性、耐久性、耐熱性 求められる 信頼性、耐振動性、耐久性、耐熱性 求められる結束バンドの特性 結束バンドの特性 結束バンドの特性 耐塩化亜鉛性、耐候性 求められる 結束バンドの特性 耐塩化亜鉛性、耐候性  結束バンドは、自動車を始め様々な輸送機器にも使用されています。乗用車では、電子機器の  結束バンドは、自動車を始め様々な輸送機器にも使用されています。乗用車では、電子機器の  ソーラーパネルの施工時にも結束バンドは大量に使用され  ソーラーパネルの施工時にも結束バンドは大量に使用され 搭載は益々増える方向にあり、それに伴いハーネスの量は増えています。また、EVやHV・ 搭載は益々増える方向にあり、それに伴いハーネスの量は増えています。また、EVやHV・ ます。各モジュールから出るケーブルを、パネル設置用の架 ます。各モジュールから出るケーブルを、パネル設置用の架 PHVには、従来の自動車とは異なった規格が要求されます。 PHVには、従来の自動車とは異なった規格が要求されます。 台に固定するために使用されます。 台に固定するために使用されます。  屋外使用となりますので、耐紫外線性を考慮することはも  屋外使用となりますので、耐紫外線性を考慮することはも  乗用車以外でも、トラックやバス、また建機等でもハーネスの結束に結束バンドは使用されま  乗用車以外でも、トラックやバス、また建機等でもハーネスの結束に結束バンドは使用されま ちろんですが、亜鉛メッキされた架台が使用される場合は、 ちろんですが、亜鉛メッキされた架台が使用される場合は、 す。これらでは、ハーネス以外でも油圧ホース等の固定にも結束バンドは使用されています。 す。これらでは、ハーネス以外でも油圧ホース等の固定にも結束バンドは使用されています。 設置地域によっては耐塩化亜鉛性にも十分注意を払う必要が 設置地域によっては耐塩化亜鉛性にも十分注意を払う必要が あります。 あります。  さらに鉄道車両や船舶では、より信頼性の高い結束が要求され、振動に強いステンレスロック  さらに鉄道車両や船舶では、より信頼性の高い結束が要求され、振動に強いステンレスロック  沿岸地域で潮風に曝される環境や、山間部で融雪剤が使用されるような地域では、潮風や融雪  沿岸地域で潮風に曝される環境や、山間部で融雪剤が使用されるような地域では、潮風や融雪 爪の結束バンドや、樹脂製に比べるとはるかに耐久性に優れたステンレス製の結束バンドが使用 爪の結束バンドや、樹脂製に比べるとはるかに耐久性に優れたステンレス製の結束バンドが使用 剤に含まれる塩基が、亜鉛メッキと結合することによって塩化亜鉛が発生します。 剤に含まれる塩基が、亜鉛メッキと結合することによって塩化亜鉛が発生します。 されています。 されています。  一般的な耐候性ナイロン66は、この塩化亜鉛に全く耐性がないため、このような環境下での  一般的な耐候性ナイロン66は、この塩化亜鉛に全く耐性がないため、このような環境下での 施工には、耐塩化亜鉛性に優れた耐候性ポリプロピレンやナイロン12製の結束バンドの使用を 施工には、耐塩化亜鉛性に優れた耐候性ポリプロピレンやナイロン12製の結束バンドの使用を  航空機でも大量の結束バンドが使用されています。航空機内は温度変化が激しく、それに適応  航空機でも大量の結束バンドが使用されています。航空機内は温度変化が激しく、それに適応 推奨します。材料によって、耐用年数や強度が違いますので、それらの要素に関しても十分考慮 推奨します。材料によって、耐用年数や強度が違いますので、それらの要素に関しても十分考慮 する材質が選択されています。また、常に微振動が発生している航空機では、結束バンドのスト する材質が選択されています。また、常に微振動が発生している航空機では、結束バンドのスト し、最適な材料を選択する必要があります。 し、最適な材料を選択する必要があります。 ラップ内側にあるセレーション(ギザギザ部)がケーブル被覆を傷つける可能性があるために、 ラップ内側にあるセレーション(ギザギザ部)がケーブル被覆を傷つける可能性があるために、 セレーションが外側に付いた結束バンドなども使用されています。 セレーションが外側に付いた結束バンドなども使用されています。 ●耐候性ナイロン66 一般的な屋外使用の材質です。材料にカーボンを加え耐紫外線性を高めて 一般的な屋外使用の材質です。材料にカーボンを加え耐紫外線性を高めています。ただし塩化亜鉛に対する耐性はありません。 ●耐候性ナイロン66 います。ただし塩化亜鉛に対する耐性はありません。 ●耐候性ポリプロピレン 架台の亜鉛メッキと、沿岸地域の潮風や山間部などで使用される融雪材等 架台の亜鉛メッキと、沿岸地域の潮風や山間部などで使用される融雪材等が反応して発生する塩化亜鉛に対して、最も耐性がある材質です。 ●耐候性ポリプロピレン が反応して発生する塩化亜鉛に対して、最も耐性がある材質です。 ●ナイロン12 耐候性能に優れ、塩化亜鉛に対しても一定の耐性を持つ材料で、製品寿命も20年 以 上と長い製品ライフを持つ材料です。 ●ナイロン12 耐候性能に優れ、塩化亜鉛に対しても一定の耐性を持つ材料で、製品寿命 も20年以上と長い製品ライフを持つ材料です。 ●テフゼル* テフロン系の材料で高い耐候性と耐化学薬品性能を持つ材質です。また、最高使用温度も170℃と高温下での使用に適しています。 ●テフゼル* テフロン系の材料で高い耐候性と耐化学薬品性能を持つ材質です。また、 最高使用温度も170℃と高温下での使用に適しています。 ●ステンレス 金属製の材料は、最も優れた耐候性、耐熱性、耐化学薬品性を保持しま 金属製の材料は、最も優れた耐候性、耐熱性、耐化学薬品性を保持しま車内ハーネス 車内ハーネス す。ただし、樹脂製の結束バンドに比較し高価な材料となります。 ●ステンレス す。ただし、樹脂製の結束バンドに比較し高価な材料となります。 エンジンルーム エンジンルーム ハーネス ハーネス 材 質 耐紫外線性 耐塩化亜鉛 製品寿命 強 度 価 格 材 質 耐紫外線性 耐塩化亜鉛 製品寿命 強 度 価 格 耐候性ナイロン66 ○ × 7~ 9年 ○ ◎ 耐候性ナイロン66 ○ × 7~ 9年 ○ ◎ 耐候性ポリプロピレン ○ ◎ 7~ 9年 △ ○ 耐候性ポリプロピレン ○ ◎ 7~ 9年 △ ○ ナイロン12 ○ ○ 20年以上 ○ ○ ナイロン12 ○ ○ 20年以上 ○ ○ 床下ハーネス 床下ハーネス テフゼル* ◎ ◎ 15年以上 ○ × テフゼル* ◎ ◎ 15年以上 ○ × ステンレス ◎ ◎ 30年以上 ◎ × ステンレス ◎ ◎ 30年以上 ◎ × *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 10 10 11 11 10 10 11 11 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 10 13.5.27 7:01:24 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 10 13.5.27 7:01:24 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 11 13.5.27 7:01:25 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 11 13.5.27 7:01:25 PM
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輸送機器 輸送機器 ソーラーパネル ソーラーパネル 求められる 信頼性、耐振動性、耐久性、耐熱性 求められる 信頼性、耐振動性、耐久性、耐熱性 求められる結束バンドの特性 結束バンドの特性 結束バンドの特性 耐塩化亜鉛性、耐候性 求められる 結束バンドの特性 耐塩化亜鉛性、耐候性  結束バンドは、自動車を始め様々な輸送機器にも使用されています。乗用車では、電子機器の  結束バンドは、自動車を始め様々な輸送機器にも使用されています。乗用車では、電子機器の  ソーラーパネルの施工時にも結束バンドは大量に使用され  ソーラーパネルの施工時にも結束バンドは大量に使用され 搭載は益々増える方向にあり、それに伴いハーネスの量は増えています。また、EVやHV・ 搭載は益々増える方向にあり、それに伴いハーネスの量は増えています。また、EVやHV・ ます。各モジュールから出るケーブルを、パネル設置用の架 ます。各モジュールから出るケーブルを、パネル設置用の架 PHVには、従来の自動車とは異なった規格が要求されます。 PHVには、従来の自動車とは異なった規格が要求されます。 台に固定するために使用されます。 台に固定するために使用されます。  屋外使用となりますので、耐紫外線性を考慮することはも  屋外使用となりますので、耐紫外線性を考慮することはも  乗用車以外でも、トラックやバス、また建機等でもハーネスの結束に結束バンドは使用されま  乗用車以外でも、トラックやバス、また建機等でもハーネスの結束に結束バンドは使用されま ちろんですが、亜鉛メッキされた架台が使用される場合は、 ちろんですが、亜鉛メッキされた架台が使用される場合は、 す。これらでは、ハーネス以外でも油圧ホース等の固定にも結束バンドは使用されています。 す。これらでは、ハーネス以外でも油圧ホース等の固定にも結束バンドは使用されています。 設置地域によっては耐塩化亜鉛性にも十分注意を払う必要が 設置地域によっては耐塩化亜鉛性にも十分注意を払う必要が あります。 あります。  さらに鉄道車両や船舶では、より信頼性の高い結束が要求され、振動に強いステンレスロック  さらに鉄道車両や船舶では、より信頼性の高い結束が要求され、振動に強いステンレスロック  沿岸地域で潮風に曝される環境や、山間部で融雪剤が使用されるような地域では、潮風や融雪  沿岸地域で潮風に曝される環境や、山間部で融雪剤が使用されるような地域では、潮風や融雪 爪の結束バンドや、樹脂製に比べるとはるかに耐久性に優れたステンレス製の結束バンドが使用 爪の結束バンドや、樹脂製に比べるとはるかに耐久性に優れたステンレス製の結束バンドが使用 剤に含まれる塩基が、亜鉛メッキと結合することによって塩化亜鉛が発生します。 剤に含まれる塩基が、亜鉛メッキと結合することによって塩化亜鉛が発生します。 されています。 されています。  一般的な耐候性ナイロン66は、この塩化亜鉛に全く耐性がないため、このような環境下での  一般的な耐候性ナイロン66は、この塩化亜鉛に全く耐性がないため、このような環境下での 施工には、耐塩化亜鉛性に優れた耐候性ポリプロピレンやナイロン12製の結束バンドの使用を 施工には、耐塩化亜鉛性に優れた耐候性ポリプロピレンやナイロン12製の結束バンドの使用を  航空機でも大量の結束バンドが使用されています。航空機内は温度変化が激しく、それに適応  航空機でも大量の結束バンドが使用されています。航空機内は温度変化が激しく、それに適応 推奨します。材料によって、耐用年数や強度が違いますので、それらの要素に関しても十分考慮 推奨します。材料によって、耐用年数や強度が違いますので、それらの要素に関しても十分考慮 する材質が選択されています。また、常に微振動が発生している航空機では、結束バンドのスト する材質が選択されています。また、常に微振動が発生している航空機では、結束バンドのスト し、最適な材料を選択する必要があります。 し、最適な材料を選択する必要があります。 ラップ内側にあるセレーション(ギザギザ部)がケーブル被覆を傷つける可能性があるために、 ラップ内側にあるセレーション(ギザギザ部)がケーブル被覆を傷つける可能性があるために、 セレーションが外側に付いた結束バンドなども使用されています。 セレーションが外側に付いた結束バンドなども使用されています。 ●耐候性ナイロン66 一般的な屋外使用の材質です。材料にカーボンを加え耐紫外線性を高めて ●耐候性ナイロン66 一般的な屋外使用の材質です。材料にカーボンを加え耐紫外線性を高めています。ただし塩化亜鉛に対する耐性はありません。 います。ただし塩化亜鉛に対する耐性はありません。 ●耐候性ポリプロピレン 架台の亜鉛メッキと、沿岸地域の潮風や山間部などで使用される融雪材等 ●耐候性ポリプロピレン 架台の亜鉛メッキと、沿岸地域の潮風や山間部などで使用される融雪材等が反応して発生する塩化亜鉛に対して、最も耐性がある材質です。 が反応して発生する塩化亜鉛に対して、最も耐性がある材質です。 ●ナイロン12 耐候性能に優れ、塩化亜鉛に対しても一定の耐性を持つ材料で、製品寿命 ●ナイロン12 耐候性能に優れ、塩化亜鉛に対しても一定の耐性を持つ材料で、製品寿命も250年 以 上と長い製品ライフを持つ材料です。 も20年以上と長い製品ライフを持つ材料です。 ●テフゼル* テフロン系の材料で高い耐候性と耐化学薬品性能を持つ材質です。また、 ●テフゼル* テフロン系の材料で高い耐候性と耐化学薬品性能を持つ材質です。また、最高使用温度も170℃と高温下での使用に適しています。 最高使用温度も170℃と高温下での使用に適しています。 ●ステンレス 金属製の材料は、最も優れた耐候性、耐熱性、耐化学薬品性を保持しま ●ステンレス 金属製の材料は、最も優れた耐候性、耐熱性、耐化学薬品性を保持しま車内ハーネス 車内ハーネス す。ただし、樹脂製の結束バンドに比較し高価な材料となります。 す。ただし、樹脂製の結束バンドに比較し高価な材料となります。 エンジンルーム エンジンルーム ハーネス ハーネス 材 質 耐紫外線性 耐塩化亜鉛 製品寿命 強 度 価 格 材 質 耐紫外線性 耐塩化亜鉛 製品寿命 強 度 価 格 耐候性ナイロン66 ○ × 7~ 9年 ○ ◎ 耐候性ナイロン66 ○ × 7~ 9年 ○ ◎ 耐候性ポリプロピレン ○ ◎ 7~ 9年 △ ○ 耐候性ポリプロピレン ○ ◎ 7~ 9年 △ ○ ナイロン12 ○ ○ 205年以上 ○ ○ ナイロン12 ○ ○ 20年以上 ○ ○ 床下ハーネス 床下ハーネス テフゼル* ◎ ◎ 15年以上 ○ × テフゼル* ◎ ◎ 15年以上 ○ × ステンレス ◎ ◎ 30年以上 ◎ × ステンレス ◎ ◎ 30年以上 ◎ × *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 10 10 11 11 10 10 11 11 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 10 13.5.27 7:01:24 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 10 13.5.27 7:01:24 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 11 13.5.27 7:01:25 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 11 13.5.27 7:01:25 PM
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建設、電気工事、通建、エネルギー 建設、電気工事、通建、エネルギー 通信工事 通信工事 求められる 耐候性、耐久性、耐塩害性 求められる 耐候性、耐久性、耐塩害性 求められる ケーブルをやさしく、且つしっかり締める 求められる結束バンドの特性 結束バンドの特性 結束バンドの特性 結束バンドの特性 ケーブルをやさしく、且つしっかり締める  ビル内の電気配線や一般電気工事、また通信建設やエネルギー関連の施設でも多くの結束バン  ビル内の電気配線や一般電気工事、また通信建設やエネルギー関連の施設でも多くの結束バン  通信工事でも様々な結束バンドが使用されています。通信工事で結束バンドを使用する際に、  通信工事でも様々な結束バンドが使用されています。通信工事で結束バンドを使用する際に、 ドが使用されています。これらの用途で結束バンドを使用する場合は、耐候性や耐久性を十分に ドが使用されています。これらの用途で結束バンドを使用する場合は、耐候性や耐久性を十分に 最も注意を払わなければならないのは、通信ケーブルを締め付け過ぎないようにすることです。 最も注意を払わなければならないのは、通信ケーブルを締め付け過ぎないようにすることです。 考慮し、その材料を選択する必要があります。 考慮し、その材料を選択する必要があります。  通信ケーブルを締め付け過ぎると、通信性能を著しく低下させる一因となります。一般的な結  通信ケーブルを締め付け過ぎると、通信性能を著しく低下させる一因となります。一般的な結 束バンドを使用するときは、その点を十分考慮する必要があります。 束バンドを使用するときは、その点を十分考慮する必要があります。  商業ビル内には、多数の電力ケーブルが使用されます。これらの電力ケーブルの多くはケーブ  商業ビル内には、多数の電力ケーブルが使用されます。これらの電力ケーブルの多くはケーブ ルラックに固定されますが、縦幹線の固定にはポリアセタール(デルリン*)製の結束バンドが ルラックに固定されますが、縦幹線の固定にはポリアセタール(デルリン*)製の結束バンドが  また、通信工事には専用の結束バンドも用意されています。これらは、通常の結束バンドより  また、通信工事には専用の結束バンドも用意されています。これらは、通常の結束バンドより 多く使用されています。ケーブル自体が非常に重量があるので、強い引張強度および、長期間の 多く使用されています。ケーブル自体が非常に重量があるので、強い引張強度および、長期間の も幅が広くデザインされており、通信性能への影響を低減させます。 も幅が広くデザインされており、通信性能への影響を低減させます。 耐用年数が求められるためです。 耐用年数が求められるためです。  また、エラストマー製の結束バンドは、柔軟性に優れ、且つケーブルにしっかりと密着するこ  また、エラストマー製の結束バンドは、柔軟性に優れ、且つケーブルにしっかりと密着するこ とで横ずれ等を防ぎます。 とで横ずれ等を防ぎます。  このポリアセタール製の結束バンドは、携帯電話のアンテナ基地局でも使われています。商業  このポリアセタール製の結束バンドは、携帯電話のアンテナ基地局でも使われています。商業 ビルと同様に長い縦幹線をラックに固定する必要があり、また屋外で使用されるため優れた耐候 ビルと同様に長い縦幹線をラックに固定する必要があり、また屋外で使用されるため優れた耐候  これらの結束バンドは、通信工事では頻繁に行われるケーブルの追加や交換に対応できるよう  これらの結束バンドは、通信工事では頻繁に行われるケーブルの追加や交換に対応できるよう 性を求められるからです。ポリアセタール製の結束バンドは、屋外で20年以上の耐候性を保持 性を求められるからです。ポリアセタール製の結束バンドは、屋外で20年以上の耐候性を保持 に、取り外しや再利用が可能な形状になっています。 に、取り外しや再利用が可能な形状になっています。 します。 します。  同様に、多くのエネルギー関連の施設でも、耐候性や耐久性を要求されます。太陽光発電、風  同様に、多くのエネルギー関連の施設でも、耐候性や耐久性を要求されます。太陽光発電、風 力発電、石油掘削施設でも多く結束バンドが使用されますが、特に沿岸地域や海上に建設される事 力発電、石油掘削施設でも多く結束バンドが使用されますが、特に沿岸地域や海上に建設される事 が多い石油やガス関連施設では、塩害の影響を受けないステンレスバンドが多数使用されていま が多い石油やガス関連施設では、塩害の影響を受けないステンレスバンドが多数使用されていま す。 す。 マジックテープ*タイプ エラストマー製結束バンド マジックテープ*タイプ エラストマー製結束バンド 結束バンド 結束バンド 強い引張強度があり屋外で20年の耐候 強い引張強度があり屋外で20年の耐候 性を持つポリアセタール製結束バンド 性を持つポリアセタール製結束バンド *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *マジックテープは株式会社クラレの登録商標です。 *マジックテープは株式会社クラレの登録商標です。 12 12 13 13 12 12 13 13 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 12 13.5.27 7:01:25 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 12 13.5.27 7:01:25 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 13 13.5.27 7:01:33 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 13 13.5.27 7:01:33 PM
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建設、電気工事、通建、エネルギー 建設、電気工事、通建、エネルギー 通信工事 通信工事 求められる 耐候性、耐久性、耐塩害性 求められる 耐候性、耐久性、耐塩害性 求められる ケーブルをやさしく、且つしっかり締める 求められる結束バンドの特性 結束バンドの特性 結束バンドの特性 結束バンドの特性 ケーブルをやさしく、且つしっかり締める  ビル内の電気配線や一般電気工事、また通信建設やエネルギー関連の施設でも多くの結束バン  ビル内の電気配線や一般電気工事、また通信建設やエネルギー関連の施設でも多くの結束バン  通信工事でも様々な結束バンドが使用されています。通信工事で結束バンドを使用する際に、  通信工事でも様々な結束バンドが使用されています。通信工事で結束バンドを使用する際に、 ドが使用されています。これらの用途で結束バンドを使用する場合は、耐候性や耐久性を十分に ドが使用されています。これらの用途で結束バンドを使用する場合は、耐候性や耐久性を十分に 最も注意を払わなければならないのは、通信ケーブルを締め付け過ぎないようにすることです。 最も注意を払わなければならないのは、通信ケーブルを締め付け過ぎないようにすることです。 考慮し、その材料を選択する必要があります。 考慮し、その材料を選択する必要があります。  通信ケーブルを締め付け過ぎると、通信性能を著しく低下させる一因となります。一般的な結  通信ケーブルを締め付け過ぎると、通信性能を著しく低下させる一因となります。一般的な結 束バンドを使用するときは、その点を十分考慮する必要があります。 束バンドを使用するときは、その点を十分考慮する必要があります。  商業ビル内には、多数の電力ケーブルが使用されます。これらの電力ケーブルの多くはケーブ  商業ビル内には、多数の電力ケーブルが使用されます。これらの電力ケーブルの多くはケーブ ルラックに固定されますが、縦幹線の固定にはポリアセタール(デルリン*)製の結束バンドが ルラックに固定されますが、縦幹線の固定にはポリアセタール(デルリン*)製の結束バンドが  また、通信工事には専用の結束バンドも用意されています。これらは、通常の結束バンドより  また、通信工事には専用の結束バンドも用意されています。これらは、通常の結束バンドより 多く使用されています。ケーブル自体が非常に重量があるので、強い引張強度および、長期間の 多く使用されています。ケーブル自体が非常に重量があるので、強い引張強度および、長期間の も幅が広くデザインされており、通信性能への影響を低減させます。 も幅が広くデザインされており、通信性能への影響を低減させます。 耐用年数が求められるためです。 耐用年数が求められるためです。  また、エラストマー製の結束バンドは、柔軟性に優れ、且つケーブルにしっかりと密着するこ  また、エラストマー製の結束バンドは、柔軟性に優れ、且つケーブルにしっかりと密着するこ とで横ずれ等を防ぎます。 とで横ずれ等を防ぎます。  このポリアセタール製の結束バンドは、携帯電話のアンテナ基地局でも使われています。商業  このポリアセタール製の結束バンドは、携帯電話のアンテナ基地局でも使われています。商業 ビルと同様に長い縦幹線をラックに固定する必要があり、また屋外で使用されるため優れた耐候 ビルと同様に長い縦幹線をラックに固定する必要があり、また屋外で使用されるため優れた耐候  これらの結束バンドは、通信工事では頻繁に行われるケーブルの追加や交換に対応できるよう  これらの結束バンドは、通信工事では頻繁に行われるケーブルの追加や交換に対応できるよう 性を求められるからです。ポリアセタール製の結束バンドは、屋外で20年以上の耐候性を保持 性を求められるからです。ポリアセタール製の結束バンドは、屋外で20年以上の耐候性を保持 に、取り外しや再利用が可能な形状になっています。 に、取り外しや再利用が可能な形状になっています。 します。 します。  同様に、多くのエネルギー関連の施設でも、耐候性や耐久性を要求されます。太陽光発電、風  同様に、多くのエネルギー関連の施設でも、耐候性や耐久性を要求されます。太陽光発電、風 力発電、石油掘削施設でも多く結束バンドが使用されますが、特に沿岸地域や海上に建設される事 力発電、石油掘削施設でも多く結束バンドが使用されますが、特に沿岸地域や海上に建設される事 が多い石油やガス関連施設では、塩害の影響を受けないステンレスバンドが多数使用されていま が多い石油やガス関連施設では、塩害の影響を受けないステンレスバンドが多数使用されていま す。 す。 マジックテープ*タイプ エラストマー製結束バンド マジックテープ*タイプ エラストマー製結束バンド 結束バンド 結束バンド 強い引張強度があり屋外で20年の耐候 強い引張強度があり屋外で20年の耐候 性を持つポリアセタール製結束バンド 性を持つポリアセタール製結束バンド *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *テフゼルはDuPont社の登録商標です。 *マジックテープは株式会社クラレの登録商標です。 *マジックテープは株式会社クラレの登録商標です。 12 12 13 13 12 12 13 13 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 12 13.5.27 7:01:25 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 12 13.5.27 7:01:25 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 13 13.5.27 7:01:33 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 13 13.5.27 7:01:33 PM
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Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン  全自動結束工具を使用すると、結束作業のトータルインストー  全自動結束工具を使用すると、結束作業のトータルインストー ルコストを、大幅に削減することが出来ます。 ルコストを、大幅に削減することが出来ます。  通常結束バンドを一本結束するのに、手作業では5秒~10秒  通常結束バンドを一本結束するのに、手作業では5秒~10秒  結束作業を効率的に行い、また信頼性の高い結束を実現するためには、専用結束工具を使用す  結束作業を効率的に行い、また信頼性の高い結束を実現するためには、専用結束工具を使用す 必要と言われていますが、全自動結束工具を使用すると、結束作 必要と言われていますが、全自動結束工具を使用すると、結束作 ることが大変効果的です。結束バンドの使用量や作業環境に合わせた最適な結束工具を使用する ることが大変効果的です。結束バンドの使用量や作業環境に合わせた最適な結束工具を使用する 業は1秒以内で終了します。 業は1秒以内で終了します。 ことによって、作業効率の改善、並びにトータルコストの削減を可能にします。 ことによって、作業効率の改善、並びにトータルコストの削減を可能にします。  下記のグラフと表は、手作業と自動結束工具を使用した場合の  下記のグラフと表は、手作業と自動結束工具を使用した場合の  結束工具には、使用する結束バンドの幅や使用量によって様々な種類があります。  結束工具には、使用する結束バンドの幅や使用量によって様々な種類があります。 作業時間と労務費の比較です。(工具や結束バンドの価格、また 作業時間と労務費の比較です。(工具や結束バンドの価格、また 全自動結束工具 全自動結束工具  簡易結束工具(下記写真左)は、締付強度の調整はできませんが、経済的で、保守など現場で  簡易結束工具(下記写真左)は、締付強度の調整はできませんが、経済的で、保守など現場で 労務費等は一例で、実際の販売価格や労務費とは異なります)。 労務費等は一例で、実際の販売価格や労務費とは異なります)。 の作業や結束数量が比較的少ない場合に適しています。 の作業や結束数量が比較的少ない場合に適しています。  締付強度設定機能付き手動工具(下記写真中央)は、最も一般的な工具で、使用する結束バン  締付強度設定機能付き手動工具(下記写真中央)は、最も一般的な工具で、使用する結束バン  通常の結束バンドを使用する場合と比較すると、全自動結束工  通常の結束バンドを使用する場合と比較すると、全自動結束工 ドの幅によって様々な種類があり、幅広い用途に使用されています。 ドの幅によって様々な種類があり、幅広い用途に使用されています。 具用結束バンドの単価は高くなり、また装置導入に初期投資が必 具用結束バンドの単価は高くなり、また装置導入に初期投資が必  空圧式結束工具(下記写真右)は、ボタン操作だけで締付および切断が可能なので、作業者の  空圧式結束工具(下記写真右)は、ボタン操作だけで締付および切断が可能なので、作業者の 要となります。しかし、結束作業効率が大幅に改善されることに 要となります。しかし、結束作業効率が大幅に改善されることに 疲労を大幅に軽減することが出来ます。これら空圧式工具も、結束バンドの幅によって締付強度 疲労を大幅に軽減することが出来ます。これら空圧式工具も、結束バンドの幅によって締付強度 より、結束作業時間が大幅に短縮され、トータル作業コストが大 より、結束作業時間が大幅に短縮され、トータル作業コストが大 の設定が可能です。 の設定が可能です。 幅に低減するケースがあります。 幅に低減するケースがあります。  締付強度設定機能付き結束工具を使用することによって、適正な締付力で結束バンドを結束す  締付強度設定機能付き結束工具を使用することによって、適正な締付力で結束バンドを結束す  また、ロボット搭載用の全自動結束工具を利用して、結束作業  また、ロボット搭載用の全自動結束工具を利用して、結束作業 ることができます。また、作業者による締付力のバラつきをなくし、結束性能の品質を一定に保 ることができます。また、作業者による締付力のバラつきをなくし、結束性能の品質を一定に保 の全自動化をすることも可能です。 全自動結束工具 の全自動化をすることも可能です。 全自動結束工具 つ事が可能になります。 つ事が可能になります。  これらの結束工具は、ストラップをヘッドと面一に切断することによって、鋭利なカット面で  これらの結束工具は、ストラップをヘッドと面一に切断することによって、鋭利なカット面で 作業者や他のケーブルや機器を傷つける事を防止します。 作業者や他のケーブルや機器を傷つける事を防止します。 簡易結束工具 締付強度設定機能付 空圧式結束工具 簡易結束工具 締付強度設定機能付 空圧式結束工具 結束工具 結束工具 14 14 15 15 14 14 15 15 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 14 13.5.27 7:01:35 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 14 13.5.27 7:01:35 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 15 13.5.27 7:01:36 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 15 13.5.27 7:01:36 PM
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Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン Ⅴ. 結束バンドの作業性向上によるコストダウン  全自動結束工具を使用すると、結束作業のトータルインストー  全自動結束工具を使用すると、結束作業のトータルインストー ルコストを、大幅に削減することが出来ます。 ルコストを、大幅に削減することが出来ます。  通常結束バンドを一本結束するのに、手作業では5秒~10秒  通常結束バンドを一本結束するのに、手作業では5秒~10秒  結束作業を効率的に行い、また信頼性の高い結束を実現するためには、専用結束工具を使用す  結束作業を効率的に行い、また信頼性の高い結束を実現するためには、専用結束工具を使用す 必要と言われていますが、全自動結束工具を使用すると、結束作 必要と言われていますが、全自動結束工具を使用すると、結束作 ることが大変効果的です。結束バンドの使用量や作業環境に合わせた最適な結束工具を使用する ることが大変効果的です。結束バンドの使用量や作業環境に合わせた最適な結束工具を使用する 業は1秒以内で終了します。 業は1秒以内で終了します。 ことによって、作業効率の改善、並びにトータルコストの削減を可能にします。 ことによって、作業効率の改善、並びにトータルコストの削減を可能にします。  下記のグラフと表は、手作業と自動結束工具を使用した場合の  下記のグラフと表は、手作業と自動結束工具を使用した場合の  結束工具には、使用する結束バンドの幅や使用量によって様々な種類があります。  結束工具には、使用する結束バンドの幅や使用量によって様々な種類があります。 作業時間と労務費の比較です。(工具や結束バンドの価格、また 作業時間と労務費の比較です。(工具や結束バンドの価格、また 全自動結束工具 全自動結束工具  簡易結束工具(下記写真左)は、締付強度の調整はできませんが、経済的で、保守など現場で  簡易結束工具(下記写真左)は、締付強度の調整はできませんが、経済的で、保守など現場で 労務費等は一例で、実際の販売価格や労務費とは異なります)。 労務費等は一例で、実際の販売価格や労務費とは異なります)。 の作業や結束数量が比較的少ない場合に適しています。 の作業や結束数量が比較的少ない場合に適しています。  締付強度設定機能付き手動工具(下記写真中央)は、最も一般的な工具で、使用する結束バン  締付強度設定機能付き手動工具(下記写真中央)は、最も一般的な工具で、使用する結束バン  通常の結束バンドを使用する場合と比較すると、全自動結束工  通常の結束バンドを使用する場合と比較すると、全自動結束工 ドの幅によって様々な種類があり、幅広い用途に使用されています。 ドの幅によって様々な種類があり、幅広い用途に使用されています。 具用結束バンドの単価は高くなり、また装置導入に初期投資が必 具用結束バンドの単価は高くなり、また装置導入に初期投資が必  空圧式結束工具(下記写真右)は、ボタン操作だけで締付および切断が可能なので、作業者の  空圧式結束工具(下記写真右)は、ボタン操作だけで締付および切断が可能なので、作業者の 要となります。しかし、結束作業効率が大幅に改善されることに 要となります。しかし、結束作業効率が大幅に改善されることに 疲労を大幅に軽減することが出来ます。これら空圧式工具も、結束バンドの幅によって締付強度 疲労を大幅に軽減することが出来ます。これら空圧式工具も、結束バンドの幅によって締付強度 より、結束作業時間が大幅に短縮され、トータル作業コストが大 より、結束作業時間が大幅に短縮され、トータル作業コストが大 の設定が可能です。 の設定が可能です。 幅に低減するケースがあります。 幅に低減するケースがあります。  締付強度設定機能付き結束工具を使用することによって、適正な締付力で結束バンドを結束す  締付強度設定機能付き結束工具を使用することによって、適正な締付力で結束バンドを結束す  また、ロボット搭載用の全自動結束工具を利用して、結束作業  また、ロボット搭載用の全自動結束工具を利用して、結束作業 ることができます。また、作業者による締付力のバラつきをなくし、結束性能の品質を一定に保 ることができます。また、作業者による締付力のバラつきをなくし、結束性能の品質を一定に保 の全自動化をすることも可能です。 全自動結束工具 の全自動化をすることも可能です。 全自動結束工具 つ事が可能になります。 つ事が可能になります。  これらの結束工具は、ストラップをヘッドと面一に切断することによって、鋭利なカット面で  これらの結束工具は、ストラップをヘッドと面一に切断することによって、鋭利なカット面で 作業者や他のケーブルや機器を傷つける事を防止します。 作業者や他のケーブルや機器を傷つける事を防止します。 簡易結束工具 締付強度設定機能付 空圧式結束工具 簡易結束工具 締付強度設定機能付 空圧式結束工具 結束工具 結束工具 14 14 15 15 14 14 15 15 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 14 13.5.27 7:01:35 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 14 13.5.27 7:01:35 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 15 13.5.27 7:01:36 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 15 13.5.27 7:01:36 PM
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Ⅵ. 結束バンド・固定具 選定・使用のポイント Ⅵ. 結束バンド・固定具 選定・使用のポイント index index 1. 作業性が向上する結束バンドの使用方法 1. 作業性が向上する結束バンドの使用方法 3. 使用目的・用途に応じた固定具の選定 3. 使用目的・用途に応じた固定具の選定 ①最適な結束工具を選択し結束バンドの結束作業性を上げる ...................................... 18 ①最適な結束工具を選択し結束バンドの結束作業性を上げる ...................................... 18 ①粘着テープ付き固定具を使用する ................................................................................... 40 ①粘着テープ付き固定具を使用する ................................................................................... 40 ②締付強度を一定に保って結束バンドを取り付ける ...................................................... 19 ②締付強度を一定に保って結束バンドを取り付ける ...................................................... 19 ②粘着テープ付き固定具を屋外で使用する ....................................................................... 41 ②粘着テープ付き固定具を屋外で使用する ....................................................................... 41 ③適切な締付力によって結束バンドを使用する ............................................................... 20 ③適切な締付力によって結束バンドを使用する ............................................................... 20 ③ねじ止め式固定具を使用し、重いケーブルをしっかりと固定する ......................... 42 ③ねじ止め式固定具を使用し、重いケーブルをしっかりと固定する ......................... 42 ④結束工具のメンテナンスを実施し結束バンドの信頼性を保つ .................................. 21 ④結束工具のメンテナンスを実施し結束バンドの信頼性を保つ .................................. 21 ④狭い場所で配線を固定する ................................................................................................ 43 ④狭い場所で配線を固定する ................................................................................................ 43 ⑤結束バンドのストラップは残さずカットする ............................................................... 22 ⑤結束バンドのストラップは残さずカットする ............................................................... 22 ⑤外側への突起物がない固定具を使用する ....................................................................... 44 ⑤外側への突起物がない固定具を使用する ....................................................................... 44 ⑥取り外し可能な結束バンドを使用する ........................................................................... 23 ⑥取り外し可能な結束バンドを使用する ........................................................................... 23 ⑥スタンド型固定具を使用し、熱の影響を回避する ...................................................... 45 ⑥スタンド型固定具を使用し、熱の影響を回避する ...................................................... 45 ⑦電気工事向けの作業性の高い結束バンドを使用する .................................................. 24 ⑦電気工事向けの作業性の高い結束バンドを使用する .................................................. 24 ⑦可動部で配線を固定する .................................................................................................... 46 ⑦可動部で配線を固定する .................................................................................................... 46 ⑧ネットワークケーブルに最適な結束バンドを使用する .............................................. 25 ⑧ネットワークケーブルに最適な結束バンドを使用する .............................................. 25 ⑧交差するケーブルを固定する ............................................................................................ 47 ⑧交差するケーブルを固定する ............................................................................................ 47 ⑨長尺タイプの結束バンドを使用しコストを削減する .................................................. 26 ⑨長尺タイプの結束バンドを使用しコストを削減する .................................................. 26 ⑩固定具付き結束バンドによりコストを削減する ........................................................... 27 ⑩固定具付き結束バンドによりコストを削減する ........................................................... 27 4. 作業性が向上する固定具の選定 4. 作業性が向上する固定具の選定 ⑪表示用タグ付き結束バンドを使用し作業性を向上させる .......................................... 28 ⑪表示用タグ付き結束バンドを使用し作業性を向上させる .......................................... 28 ①ねじ止め不要の固定具を使用する ................................................................................... 48 ①ねじ止め不要の固定具を使用する ................................................................................... 48 ②並行する複数の配線を固定する ........................................................................................ 49 ②並行する複数の配線を固定する ........................................................................................ 49 2. 使用用途・環境に応じた結束バンドの選定 2. 使用用途・環境に応じた結束バンドの選定 ③押し込み型固定具を使用する ............................................................................................ 50 ③押し込み型固定具を使用する ............................................................................................ 50 ①屋外では耐候性のある結束バンドを使用する ............................................................... 29 ①屋外では耐候性のある結束バンドを使用する ............................................................... 29 ④結束バンドを使用しないでケーブルを固定する ........................................................... 51 ④結束バンドを使用しないでケーブルを固定する ........................................................... 51 ②屋外での使用に長期間耐えられる結束バンドを使用する .......................................... 30 ②屋外での使用に長期間耐えられる結束バンドを使用する .......................................... 30 ③耐候性結束バンドは寿命を考慮して使用する ............................................................... 31 ③耐候性結束バンドは寿命を考慮して使用する ............................................................... 31 ④耐熱性のある結束バンドを使用する ............................................................................... 32 ④耐熱性のある結束バンドを使用する ............................................................................... 32 ⑤高温下では強度に余裕を持って結束バンドを使用する .............................................. 33 ⑤高温下では強度に余裕を持って結束バンドを使用する .............................................. 33 ⑥ステンレスが使えない高温環境下で樹脂製の結束バンドを使用する ..................... 34 ⑥ステンレスが使えない高温環境下で樹脂製の結束バンドを使用する ..................... 34 ⑦耐化学薬品性に優れた結束バンドを使用する ............................................................... 35 ⑦耐化学薬品性に優れた結束バンドを使用する ............................................................... 35 ⑧塩害に強い結束バンドを使用する ................................................................................... 36 ⑧塩害に強い結束バンドを使用する ................................................................................... 36 ⑨太陽光パネルの架台用に耐候性の高い結束バンドを使用する .................................. 37 ⑨太陽光パネルの架台用に耐候性の高い結束バンドを使用する .................................. 37 ⑩微振動でケーブルを傷付けずに固定できる結束バンドを使用する ......................... 38 ⑩微振動でケーブルを傷付けずに固定できる結束バンドを使用する ......................... 38 ⑪金属センサーで感知できる結束バンドによる異物混入対策 ...................................... 39 ⑪金属センサーで感知できる結束バンドによる異物混入対策 ...................................... 39 16 16 17 17 16 16 17 17 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 16 13.5.27 7:01:39 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 16 13.5.27 7:01:39 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 17 13.5.27 7:01:40 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 17 13.5.27 7:01:40 PM
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Ⅵ. 結束バンド・固定具 選定・使用のポイント Ⅵ. 結束バンド・固定具 選定・使用のポイント index index 1. 作業性が向上する結束バンドの使用方法 1. 作業性が向上する結束バンドの使用方法 3. 使用目的・用途に応じた固定具の選定 3. 使用目的・用途に応じた固定具の選定 ①最適な結束工具を選択し結束バンドの結束作業性を上げる ...................................... 18 ①最適な結束工具を選択し結束バンドの結束作業性を上げる ...................................... 18 ①粘着テープ付き固定具を使用する ................................................................................... 40 ①粘着テープ付き固定具を使用する ................................................................................... 40 ②締付強度を一定に保って結束バンドを取り付ける ...................................................... 19 ②締付強度を一定に保って結束バンドを取り付ける ...................................................... 19 ②粘着テープ付き固定具を屋外で使用する ....................................................................... 41 ②粘着テープ付き固定具を屋外で使用する ....................................................................... 41 ③適切な締付力によって結束バンドを使用する ............................................................... 20 ③適切な締付力によって結束バンドを使用する ............................................................... 20 ③ねじ止め式固定具を使用し、重いケーブルをしっかりと固定する ......................... 42 ③ねじ止め式固定具を使用し、重いケーブルをしっかりと固定する ......................... 42 ④結束工具のメンテナンスを実施し結束バンドの信頼性を保つ .................................. 21 ④結束工具のメンテナンスを実施し結束バンドの信頼性を保つ .................................. 21 ④狭い場所で配線を固定する ................................................................................................ 43 ④狭い場所で配線を固定する ................................................................................................ 43 ⑤結束バンドのストラップは残さずカットする ............................................................... 22 ⑤結束バンドのストラップは残さずカットする ............................................................... 22 ⑤外側への突起物がない固定具を使用する ....................................................................... 44 ⑤外側への突起物がない固定具を使用する ....................................................................... 44 ⑥取り外し可能な結束バンドを使用する ........................................................................... 23 ⑥取り外し可能な結束バンドを使用する ........................................................................... 23 ⑥スタンド型固定具を使用し、熱の影響を回避する ...................................................... 45 ⑥スタンド型固定具を使用し、熱の影響を回避する ...................................................... 45 ⑦電気工事向けの作業性の高い結束バンドを使用する .................................................. 24 ⑦電気工事向けの作業性の高い結束バンドを使用する .................................................. 24 ⑦可動部で配線を固定する .................................................................................................... 46 ⑦可動部で配線を固定する .................................................................................................... 46 ⑧ネットワークケーブルに最適な結束バンドを使用する .............................................. 25 ⑧ネットワークケーブルに最適な結束バンドを使用する .............................................. 25 ⑧交差するケーブルを固定する ............................................................................................ 47 ⑧交差するケーブルを固定する ............................................................................................ 47 ⑨長尺タイプの結束バンドを使用しコストを削減する .................................................. 26 ⑨長尺タイプの結束バンドを使用しコストを削減する .................................................. 26 ⑩固定具付き結束バンドによりコストを削減する ........................................................... 27 ⑩固定具付き結束バンドによりコストを削減する ........................................................... 27 4. 作業性が向上する固定具の選定 4. 作業性が向上する固定具の選定 ⑪表示用タグ付き結束バンドを使用し作業性を向上させる .......................................... 28 ⑪表示用タグ付き結束バンドを使用し作業性を向上させる .......................................... 28 ①ねじ止め不要の固定具を使用する ................................................................................... 48 ①ねじ止め不要の固定具を使用する ................................................................................... 48 ②並行する複数の配線を固定する ........................................................................................ 49 ②並行する複数の配線を固定する ........................................................................................ 49 2. 使用用途・環境に応じた結束バンドの選定 2. 使用用途・環境に応じた結束バンドの選定 ③押し込み型固定具を使用する ............................................................................................ 50 ③押し込み型固定具を使用する ............................................................................................ 50 ①屋外では耐候性のある結束バンドを使用する ............................................................... 29 ①屋外では耐候性のある結束バンドを使用する ............................................................... 29 ④結束バンドを使用しないでケーブルを固定する ........................................................... 51 ④結束バンドを使用しないでケーブルを固定する ........................................................... 51 ②屋外での使用に長期間耐えられる結束バンドを使用する .......................................... 30 ②屋外での使用に長期間耐えられる結束バンドを使用する .......................................... 30 ③耐候性結束バンドは寿命を考慮して使用する ............................................................... 31 ③耐候性結束バンドは寿命を考慮して使用する ............................................................... 31 ④耐熱性のある結束バンドを使用する ............................................................................... 32 ④耐熱性のある結束バンドを使用する ............................................................................... 32 ⑤高温下では強度に余裕を持って結束バンドを使用する .............................................. 33 ⑤高温下では強度に余裕を持って結束バンドを使用する .............................................. 33 ⑥ステンレスが使えない高温環境下で樹脂製の結束バンドを使用する ..................... 34 ⑥ステンレスが使えない高温環境下で樹脂製の結束バンドを使用する ..................... 34 ⑦耐化学薬品性に優れた結束バンドを使用する ............................................................... 35 ⑦耐化学薬品性に優れた結束バンドを使用する ............................................................... 35 ⑧塩害に強い結束バンドを使用する ................................................................................... 36 ⑧塩害に強い結束バンドを使用する ................................................................................... 36 ⑨太陽光パネルの架台用に耐候性の高い結束バンドを使用する .................................. 37 ⑨太陽光パネルの架台用に耐候性の高い結束バンドを使用する .................................. 37 ⑩微振動でケーブルを傷付けずに固定できる結束バンドを使用する ......................... 38 ⑩微振動でケーブルを傷付けずに固定できる結束バンドを使用する ......................... 38 ⑪金属センサーで感知できる結束バンドによる異物混入対策 ...................................... 39 ⑪金属センサーで感知できる結束バンドによる異物混入対策 ...................................... 39 16 16 17 17 16 16 17 17 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 16 13.5.27 7:01:39 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 16 13.5.27 7:01:39 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 17 13.5.27 7:01:40 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 17 13.5.27 7:01:40 PM
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最適な結束工具を選択し結束バンドの結束作業性を上げる 最適な結束工具を選択し結束バンドの結束作業性を上げる 締付強度を一定に保って結束バンドを取り付ける 締付強度を一定に保って結束バンドを取り付ける 作業性が向上する結束バンドの使用方法 ① 作業性が向上する結束バンドの使用方法 ① 作業性が向上する結束バンドの使用方法 ② 作業性が向上する結束バンドの使用方法 ② 量産ラインなどで結束バンドを使用する際、作業者によって締付強度がバラバラで、過度 量産ラインなどで結束バンドを使用する際、作業者によって締付強度がバラバラで、過度 これまで工場ラインで手動工具を使用して結束作業をしていたが、工場ラインの作業量が これまで工場ラインで手動工具を使用して結束作業をしていたが、工場ラインの作業量が に締め付けてケーブル被覆を傷つけたり、逆に結束が緩すぎてしっかり結束できない等の に締め付けてケーブル被覆を傷つけたり、逆に結束が緩すぎてしっかり結束できない等の 急に増え、結束作業の負担が大きくなってしまい、腱鞘炎になる作業者が出てしまった。 急に増え、結束作業の負担が大きくなってしまい、腱鞘炎になる作業者が出てしまった。 事象が起きトラブルになった。 事象が起きトラブルになった。 全自動結束工具 全自動結束工具 結束バンドを結束する場合、空圧工具や全自動結束工具を使用することにより、より多く 結束バンドを結束する場合、空圧工具や全自動結束工具を使用することにより、より多く 結束バンドの専用結束工具を使用することにより、締付強度を一定に保つことができま 結束バンドの専用結束工具を使用することにより、締付強度を一定に保つことができま の作業量を、作業者に負荷をかけずにこなすことができます。一般的な手動工具は、大量 の作業量を、作業者に負荷をかけずにこなすことができます。一般的な手動工具は、大量 す。多くの専用結束工具には、締付強度設定機能が備わっており、結束バンドの幅に合わ す。多くの専用結束工具には、締付強度設定機能が備わっており、結束バンドの幅に合わ の結束作業を行う作業者には負担が大きく、場合によっては手首の腱鞘炎等の発生に繋 の結束作業を行う作業者には負担が大きく、場合によっては手首の腱鞘炎等の発生に繋 せて最適な範囲での強度設定ができるようになっています。しかも切り口がきれいになる せて最適な範囲での強度設定ができるようになっています。しかも切り口がきれいになる がってしまいます。 がってしまいます。 ので作業者を傷つけることがありません。 ので作業者を傷つけることがありません。 Point Point Point Point 工場のラインで結束バンドを結束する場合、結束作業のボリュームに応じ 工場のラインで結束バンドを結束する場合、結束作業のボリュームに応じ 結束バンドを使用する際、ペンチやニッパーなどで締め付け・切断を行な 結束バンドを使用する際、ペンチやニッパーなどで締め付け・切断を行な て最適な結束工具を選択する必要があります。空圧工具や全自動結束工具 て最適な結束工具を選択する必要があります。空圧工具や全自動結束工具 うと作業者によってバラつきが生じ、ケーブルを傷つけたり、結束の緩み うと作業者によってバラつきが生じ、ケーブルを傷つけたり、結束の緩み は、作業者の負担を軽減するだけでなく、生産性向上にも繋がります。 は、作業者の負担を軽減するだけでなく、生産性向上にも繋がります。 を発生させる可能性があります。結束バンドを常に同じ締付強度で結束し を発生させる可能性があります。結束バンドを常に同じ締付強度で結束し 切断するためには、結束バンド専用結束工具の使用が効果的です。 切断するためには、結束バンド専用結束工具の使用が効果的です。 18 18 19 19 18 18 19 19 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 18 13.5.27 7:01:43 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 18 13.5.27 7:01:43 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 19 13.5.27 7:01:47 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 19 13.5.27 7:01:47 PM
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最適な結束工具を選択し結束バンドの結束作業性を上げる 最適な結束工具を選択し結束バンドの結束作業性を上げる 締付強度を一定に保って結束バンドを取り付ける 締付強度を一定に保って結束バンドを取り付ける 作業性が向上する結束バンドの使用方法 ① 作業性が向上する結束バンドの使用方法 ① 作業性が向上する結束バンドの使用方法 ② 作業性が向上する結束バンドの使用方法 ② 量産ラインなどで結束バンドを使用する際、作業者によって締付強度がバラバラで、過度 量産ラインなどで結束バンドを使用する際、作業者によって締付強度がバラバラで、過度 これまで工場ラインで手動工具を使用して結束作業をしていたが、工場ラインの作業量が これまで工場ラインで手動工具を使用して結束作業をしていたが、工場ラインの作業量が に締め付けてケーブル被覆を傷つけたり、逆に結束が緩すぎてしっかり結束できない等の に締め付けてケーブル被覆を傷つけたり、逆に結束が緩すぎてしっかり結束できない等の 急に増え、結束作業の負担が大きくなってしまい、腱鞘炎になる作業者が出てしまった。 急に増え、結束作業の負担が大きくなってしまい、腱鞘炎になる作業者が出てしまった。 事象が起きトラブルになった。 事象が起きトラブルになった。 全自動結束工具 全自動結束工具 結束バンドを結束する場合、空圧工具や全自動結束工具を使用することにより、より多く 結束バンドを結束する場合、空圧工具や全自動結束工具を使用することにより、より多く 結束バンドの専用結束工具を使用することにより、締付強度を一定に保つことができま 結束バンドの専用結束工具を使用することにより、締付強度を一定に保つことができま の作業量を、作業者に負荷をかけずにこなすことができます。一般的な手動工具は、大量 の作業量を、作業者に負荷をかけずにこなすことができます。一般的な手動工具は、大量 す。多くの専用結束工具には、締付強度設定機能が備わっており、結束バンドの幅に合わ す。多くの専用結束工具には、締付強度設定機能が備わっており、結束バンドの幅に合わ の結束作業を行う作業者には負担が大きく、場合によっては手首の腱鞘炎等の発生に繋 の結束作業を行う作業者には負担が大きく、場合によっては手首の腱鞘炎等の発生に繋 せて最適な範囲での強度設定ができるようになっています。しかも切り口がきれいになる せて最適な範囲での強度設定ができるようになっています。しかも切り口がきれいになる がってしまいます。 がってしまいます。 ので作業者を傷つけることがありません。 ので作業者を傷つけることがありません。 Point Point Point Point 工場のラインで結束バンドを結束する場合、結束作業のボリュームに応じ 工場のラインで結束バンドを結束する場合、結束作業のボリュームに応じ 結束バンドを使用する際、ペンチやニッパーなどで締め付け・切断を行な 結束バンドを使用する際、ペンチやニッパーなどで締め付け・切断を行な て最適な結束工具を選択する必要があります。空圧工具や全自動結束工具 て最適な結束工具を選択する必要があります。空圧工具や全自動結束工具 うと作業者によってバラつきが生じ、ケーブルを傷つけたり、結束の緩み うと作業者によってバラつきが生じ、ケーブルを傷つけたり、結束の緩み は、作業者の負担を軽減するだけでなく、生産性向上にも繋がります。 は、作業者の負担を軽減するだけでなく、生産性向上にも繋がります。 を発生させる可能性があります。結束バンドを常に同じ締付強度で結束し を発生させる可能性があります。結束バンドを常に同じ締付強度で結束し 切断するためには、結束バンド専用結束工具の使用が効果的です。 切断するためには、結束バンド専用結束工具の使用が効果的です。 18 18 19 19 18 18 19 19 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 18 13.5.27 7:01:43 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 18 13.5.27 7:01:43 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 19 13.5.27 7:01:47 PM 001_051_結束ハ�ント�技術ハント�フ�ック.indd 19 13.5.27 7:01:47 PM