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データ基盤の整備 ~マスターデータの適切な管理と運用|マスターデータの不統一や不備は、 分析結果にも影響を与えます~
世界で最も汎用性に優れたマスターデータ管理ソリューションを提供。
1. データを繋ぐ:
商品、顧客、ロケーション、サプライヤー、その他のあらゆるマスターデータを、単一のクラウドネイティブSaaSまたはオンプレミスソリューションに集約することで、データサイロを排除し、データに真の透明性をもたらします。
2.データの管理:
データの品質やガバナンスを確保し、業務効率と俊敏性を向上するとともに、複数のデータタイプから新たな洞察を生み出し、イノベーションと成長を促進します。
3.データの共有
データの品質やガバナンスを確保し、業務効率と俊敏性を向上するとともに、複数のデータタイプから新たな洞察を生み出し、イノベーションと成長を促進します。
このカタログについて
ドキュメント名 | 「データドリブン経営」実現のカギを握るマスターデータ管理(MDM)の導入ポイント ~Stiboシステムの活用~ |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.6Mb |
取り扱い企業 | NSW株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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「データドリブン経営」実現のカギを握る
マスターデータ管理(MDM)の
導入ポイント
デジタルトランスフォーメーション(DX)やデータドリブン経営実現のために、データ基盤の整備は欠かすことができません。
その際に重要となるのが、マスターデータの適切な管理と運用です。マスターデータの不統一や不備は、
分析結果にも影響を与えることになり、正しい意思決定の妨げにもなります。
マスターデータ管理(MDM)プラットフォームを提供するStibo Systemsの木庭袋 圭祐 氏と、
NSWで データマネジメント事業に携わる田中 梓 が、MDMの重要性や具体的なソリューションについて意見を交わしました。
ます。つまり、正確で最新のデータ
レガシーなシステムが、 (ゴールデンレコード)を扱い、そ
データ管理の足かせに れに基づいて意思決定や迅速な
アクションができるようにするた
―データの重要性が叫ばれ、多くの企業が「データドリブン経 めのデータ管理の仕組みが必要
営」を目指しています。その際に重要なことは、どのようなことで です(図1)。
しょうか。
木庭袋:企業がもつデータには、 Stibo Systems株式会社
プロフェッショナルサービス部
田中:将来を予測することが困難なVUCA(Volatility:変動性、 商品一覧や拠点情報、従業員情 ディレクター
Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity: 報、取引先情報などがあり、この 木庭袋 圭祐 氏
き ば くら けいすけ
曖昧性)の時代といわれています。 ようなさまざまなデータが各シス
こうした先行きが不透明な時代に テムに散在しています。これらを1カ所に集約することで、企業活
おいては、企業活動におけるさま 動の「軸」として機能させることができます。この軸がブレてしまう
ざまなデータを収集し、可視化・ と、正しい活用・分析ができなくなります。データを活用する前に、
分析を行い、意思決定や企業戦 「データが正しく整備されているか「」すぐに活用できる状態であ
略の策定、顧客満足度の向上に るか」といった視点を持つことが、とても重要です。
役立てる「データドリブン経営」の
NSW株式会社 実現が急務です。 ―企業のデータ管理の現状を、どのように見ていますか。
サービスソリューション事業本部
ビジネスプロセスサービス事業部 そして、データドリブン経営を実
デジタルプラットフォーム部 現させるには、マスターデータ管 木庭袋:データ管理が属人化している、または手作業に依存して
副部長
田中 梓 理がカギを握っていると思ってい いる企業が多いと感じています。データを個人の表計算ソフトで
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「データドリブン経営」実現のカギを握る マスターデータ管理(MDM)の導入ポイント
管理していたり、スクラッチ開発の仕組みで管理していたりといっ 田中:データ活用のためにデータ基盤の整備を行っていくときに、
た具合です。一方で、データを経営の主軸に据え、MDMプラット 1つの解決策となるのが「MDMプラットフォーム」を導入すること
フォームを導入している企業も増えてきました。 です。これによって、レガシーシステムと先進的なシステムを統合
日本企業は古くから情報システムに投資しはじめ、今日まで当 できます。MDMプラットフォームは、レガシーシステムのデータ
時のデータアーキテクチャを更新しながら使い続けているもの を有効活用する上でも重要な役割を担っています。
も数多く残っています。これが、新しいデータアーキテクチャを構
築する足かせとなっています。レガシーなシステムをいかにモダ 木庭袋:MDMプラットフォームを導入する上では、経営層のコミッ
ナイズするかが現在の課題だと思います。 トメントがどれだけあるかが重要です。マスターデータの整備は
全社レベルで取り組むべき課題なのです。部門ごとにマスター
田中:おっしゃるとおりですね。レガシーなシステムをモダナイズ データを整備すると部分最適に留まってしまいがちになります。
しようと思っても、データのクレンジングやコードの変更などが求
められ、非常にコストがかかる状況に追い込まれているのが現状 田中:ユーザービリティも重要ですね。せっかくMDMプラット
です。 フォームを導入しても、自社の事業内容に合っていない、ツール
をよく知っている人でなければ使いにくい仕様では、全社的な
木庭袋:システムをモダナイズするときに重要なポイントは「、刷 データ管理の実現につながりません。例えば、ローコード開発が
新したシステムや整備したデータを、ビジネスの観点でどのよう できるなら、ITリテラシーが高くない担当者でも、容易にマスター
に生かしていくか」を意識すべきだということです。 データを一元管理したり、メンテナンスしたりする仕組みを構築
一口にマスターデータを整備すると言っても、事業部門ごとに できます。
必要となるデータは異なります。全てを整備すると、大きな作業
負荷がかかります。そこで、ビジネス上の観点から「何のデータを 木庭袋:データ活用の目的を達成する手段としては、整備した
整備すべきか」、つまり「必要となるマスターデータは何か」を明 データを活用する作業を自社で行えるような体制をつくることも
確化し、最適な整備方法を検討することがポイントです。 重要になります。企業の財産であるデータの整備・運用を自社内
これらを検討する上では「、Why(なぜ)「」Wha(t 何を)「」How で行えるようになることで企業競争力を高められます。
(どうやって)」という順番で進めると良いでしょう。そしてWhyに その際、マスターデータ管理の運用に特化した組織横断のCoE
該当する部分は、全社共通の認識を持っておくべきです。 (center of excellence)の結成を検討することが有効です。組
織横断でチームをつくることで、全社レベルでデータを構築して
MDMで実現する いく意識が芽生えてきます。チームのかじ取り役として機能する
データ管理のモダナイズ のはIT部門ですが、現場部門の課題をよく知っている人材を投入
することで、協力体制はより強くなっていきます。
―MDMを選ぶとき、運用するときのポイントをお聞かせくだ また、マスターデータ管理への取り組みから最大限の価値を引
さい。 き出すには、マスターデータを正規化し、最新の状態に保つため
図1:データドリブン経営に向けたデータ管理の仕組み
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「データドリブン経営」実現のカギを握る マスターデータ管理(MDM)の導入ポイント
に改善サイクルを継続することが大切です。必要な時に必要なサ る製品の組み合わせで構成されているため、例えば、取引先デー
ポートが受けられる、信頼できるベンダーとパートナーシップを タと商品データで管理の仕方が異なることもあります。Stibo
組むのが重要になります。 SystemsのMDMであれば、取引先データや商品データなど、マ
ルチドメインのマスターデータを同じUI上で、同じ操作感で管理
田中:その意味において、Stibo Systemsが提供するMDMプ できます。またマルチドメインMDMでは、複数のデータを関連付
ラットフォームと、我々NSWのサポートは、お客様に大いに役立 けながら管理することができます。Stibo SystemsのMDMでは、
てていただけそうですね。 例えば、製造拠点のロケーション情報と出荷先の情報、商品情報
を全て関連付けて管理可能なため、ビジネスの実態に近いデー
課題に柔軟に対応できる タ管理を表現できます。
MDMプラットフォーム 2つ目は、ローコード開発ができる点です。Stibo Systemsの
MDMは、現場部門の担当者にとっても使いやすく、柔軟性にも
―Stibo Systems MDMについて、その特長や優位性につい 優れているため、要求の変化や追加にも素早く対応できます。そ
てお聞かせください。 して、3つ目は、SaaSで提供していることです。企業のIT担当者は、
インフラを運用・管理する手間を省けます。売り上げや顧客満足
木庭袋:Stibo Systemsが提供するMDMの特長は、大きく3つ 度の向上といった、ビジネス目標の達成に向けて、必要なデータ
あります。 管理に集中することができます。
1つ目は、マルチドメインのマスターデータ管理をシングルプ
ラットフォームで実現できることです。多くのMDM製品は、異な 田中:Stibo SystemsのMDMを扱っているNSWとしても、こう
図2:Stibo Systems MDMの概念図
図3:Stibo Systems MDMの優位性
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「データドリブン経営」実現のカギを握る マスターデータ管理(MDM)の導入ポイント
した特長があるからこそ、企業のマスターデータ管理の課題を柔 ―データドリブン経営実現のためにデータマネジメントに取り
軟に解決できるのだと思っています。また、拡張性に優れている 組むお客様にメッセージをお願いします。
のも大きなメリットだと捉えています。頻繁なバージョンアップに
より常にプラットフォームが進化し、他システムとの連携も強化さ 木庭袋:マスターデータの整備と活用が、データドリブン経営を
れます。グローバル展開も可能なので、海外拠点を有する企業に 実現する核となります。管理しているマスターデータをいかに活
も適しています。 用し、経営視点で自社の施策に取り込めるかが、データドリブン経
営の成否を分けることになります。全社レベルでの取り組みを継
データマネジメント全般にわたり、 続させる工夫も必要になります。こうした悩みを解決するのが
NSWが伴走支援 Stibo Systems MDMです。長年の経験と実績のあるマスター
データ管理専業のテクノロジー企業として、お客様の大切な資産
―Stibo Systems とNSWの協業事例についてお聞かせくだ であるデータの価値を最大限に引き出せる仕組みづくりをこれ
さい。 からも支援していきたいと考えています。
木庭袋:あるプロジェクトではStibo SystemsとNSWがタッグ 田中:データ管理を自社で賄いたいと考えていても、日々の業務
を組んで、お客様のマスターデータ管理の課題解決をサポートし に集中すべく、サポートを外部に委託しているケースが散見され
ました。Stibo Systems MDMを活用してデータを整備すること ます。NSWでは、これまでに培ってきた経験や実績、ノウハウを
で、原料調達や販売チャネル全体の課題点が可視化できたと、喜 生かして、お客様のStibo Systems MDMの導入・運用を伴走
びの声をいただいています。 支援いたします。
また「、データ収集「」データ管理「」データ活用」にいたるデータ
田中:Stibo Systems MDMなどのテクノロジーの導入は、デー マネジメントのプロセス全体をワンストップでサポートし、お客様
タドリブン経営実現のゴールではありません。あくまでも全社的 のデータドリブン経営の実現に貢献いたします。
にデータを活用・分析することで、全社レベルの課題や部門レベ
ルの課題を解決することが目標です。NSWでは、そのための重
要な基盤づくりとして、マスターデータの管理・活用のサイクル
を回せるよう伴走支援しています。
MDMを導入している企業はまだ多くはありませんが、将来的
に必ず必要となるプラットフォームです。Stibo Systemsととも
に、数多くのユースケースをつくっていきたいです。
木庭袋:一般的に、お客様は多くのITベンダーを抱えて複数のプ
ロジェクトを推進しており、そのマネジメントだけでも相当な負荷
がかかります。MDMの活用推進を伴走してくれるNSWのような
パートナーがいればとても安心できるでしょう。
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