PbSは1.0-3.3μm、PbSeは1.0-4.7μm(冷却時は最大5.2 μm)に感度を持つ半導体センサです。
【製品の特長】
●PbSセンサ
PbSセンサは、PbSeセンサよりも一桁以上高い感度を示しますが、時定数は長くなります。 IV-VI族半導体であるPbSは、入射赤外光に反応してその電気抵抗を変化させる光検出器です。
特に大面積受光面が必要な場合に使用されています。これは、同じ赤外線センサの一種であるInGaAsセンサよりも、はるかに安価なためです。 LASER COMPONENTS社の標準タイプPbS/PbSeセンサのチップサイズは2mm x 2mmです。 他のサイズもご要望に応じて提供可能です。
主なアプリケーション:
・温度センサ - 高温計
・火炎および火花検出器
・水分センサ
・コーティングや油膜の測定、など
●PbSeセンサ
光導電性センサの抵抗値は、入射光に依存します。 PbSeは、特に強い内部光電効果を有しており、赤外光がセンサ受光部に到達すると、抵抗が減少します。 PbSeセンサは、最大4.7 μmの波長で冷却せずに使用でき、室温において1010を超える検出感度D *を示します。低温では、さらに高い性能レベルを達成し、感度のある波長は5.2μmまでシフトします。PbSeセンサは、高い感度および良好な時定数で、コストパフォーマンスの高い赤外線センサです。
主なアプリケーション:
・ホットスポット検出
・医療ガス分析(CO2など)
・工業分野/自動車産業での排出ガス測定
・水分や炭化水素の測定
【アプリケーション例】
●ワイン生産工程における赤外分光測定
赤外分光測定技術は、ワイン生産の複雑なプロセスにおいて、品質管理に貢献しています。
ぶどうの品質管理: 醸造に影響を与える酵母菌などの微生物を検出
含有量: ブドウ糖、果糖、酒石酸、リンゴ酸の濃度モニタ(熟度判断)
発酵中のFTIR分析: 発酵の進捗を判断、製品完成時期の見極めが可能
【インライン測定】
結晶と液体の界面での中赤外線減衰全反射を測定る方法(ATR)があります。ATR結晶は発酵タンクまたは配管に直接取り付けられており、測定サンプルを採取する必要はありません。品質に大きな影響を及ぼす、原料の温度、濃度や数種類のパラメータを、24時間体制でモニタリングしています。
このカタログについて
ドキュメント名 | Laser Components社製 PbS/PbSeセンサ |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 611.8Kb |
取り扱い企業 | 株式会社アイ・アール・システム (この企業の取り扱いカタログ一覧) |