1/40ページ
ダウンロード(12.2Mb)
科学する洗浄~10年先の洗浄品質を提供する
アクトファイブは工業用洗浄装置の設計・製造・販売を行う会社です。
30年を超える豊富な実績と、独自開発の洗浄技術を基に、洗浄プロセスや洗浄液のご相談から、納入後のアフターサービスまでサポート致します。
特長と技術
アクトファイブの強み
1. 最適な1台を「オーダーメイドで叶える」
2. 蓄積した技術とノウハウで実現でする「長期品質」
3. アクトファイブ独自の技術開発
関連メディア
このカタログについて
ドキュメント名 | 工業用洗浄装置の専業メーカー 2500台超の納入実績 企業情報/総合カタログ |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 12.2Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | アクトファイブ株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
このカタログの内容
Page1
科 学 する洗 浄
Page2
The EARTH
looks for it.
科学する洗浄
地球が求めているものをアクトは提唱します。
代表挨拶
「科学する洗浄」から、「洗浄の見える化」に進む。
数値化できなければ技術は進歩しない。マイクロメータがなければ、
精密加工機は生まれない。考えてみれば当たり前の事です。測定器が
あるから加工機の精度も上げられるのです。
科学する洗浄を社是としてかかげ30年、やっと洗浄工程を数値化
する事に成功しました。洗浄中油分濃度の変化、粒子分散数の変化、
超音波強度の変化など、洗浄工程にとって重要な要素をリアルタイムで
数値化する事が可能になりました。
これから洗浄機の進化が始まります。得られた数値から様々な評価を
行い、洗浄機をどんどん効率的な機械に変化させます。また変化させな
ければならない、そんな覚悟で新技術の開発に取り組んで参ります。 代表取締役社長 石井郁男
2021年4月7日
01
Page3
The EARTH 01
特長と技術 最適な1台を「オーダーメイド」で叶える
looks for it. 1台1台お客様の洗浄対象に合わせた洗浄機をご提案致します。
洗浄実験を重ね、満足のゆく洗浄性を実現致します。お客様の
予算・生産量・環境等あらゆる要素を考慮し、洗浄規模・プロセスを
提供致します。
洗浄装置ご提案の流れ
完全オーダーメイドの洗浄機ご提案は、お客様の状況を詳しくお伺いするところからスタート致します。
現在のご使用の洗浄機がある場合は、同仕様を提案するだけではなく、改良の余地があれば洗浄液 ・ 洗浄プロセスに
見直しをかけてのご提案をしております。お客様の生産を洗浄の立場からお手伝い致します。
お客様の悩み、
洗浄結果
問題点、要求事項の 洗浄プロセス検証 実装置仕様提案
実験報告書
ヒアリング
02
Page4
02
特長と技術 蓄積した技術とノウハウで実現する「長期品質」
30年を超え培ってきた洗浄ノウハウを洗浄機に反映しつつ、改良
を重ねております。納入後も定期点検や洗浄分析にて洗浄品質を
サポート致します。新技術を現行機へ反映したり、生産量の変化に
合わせて改良・改造も可能です。メンテナンスのご相談から、使用
方法・管理方法の教育まで柔軟に対応致します。
洗浄機は納入がゴールではありません。洗浄機納入後、洗浄効果を安定させ、トラブルを未然に防ぐためには、
専門的なアフターケアが必要です。お客様に代わり洗浄機の管理を専門的に行います。
納入後に洗浄対象ワークも変化します。作業者の交替もあります。また洗浄機といえども機械的な劣化は避けられない事実があります。
さまざまな変化に対し、100 項目を超える定期点検や清掃を通じて、早期に装置稼働への悪影響を取り除くことが、洗浄装置への信頼につながります。
お客様の生産性を支え続けることも洗浄機メーカーの使命の一つです。
定期点検 洗浄機の
清掃や修理
洗浄機の改造 真空ポンプの
オーバーホール
使用方法や
管理方法のご相談
真空ポンプオーバーホールの様子 100項目を超える定期点検
03
Page5
03
特長と技術 アクトファイブ独自の技術開発A(I Actfive Innovation)
A(I Actfive Innovation)技術を洗浄に取り入れ、洗浄レベルを
人間による目視確認管理から、数値を使用した機械管理へ導きます。
洗浄工程の可視化により、安定した品質管理を実現致します。
アクトファイブ独自の洗浄技術についての特許取得数は、既に20件
を超えておりますが、この現状に満足することなく、
次なる技術の革新へ取り組んでおります。 特許
取得
洗浄は洗浄途中のワークの汚れ具合を見ることはできず、また精密な検査を量産において全数行うことは困難です。
そのためこれまでの洗浄技術というのは、洗浄後に目視検査や濡れ試験など簡易的な方法で代用するしかなく、
洗浄不良が見られて初めて品質異常に気付くというものでした。
AI(Actfive Innovation)ではワークの汚れをリアルタイムで可視化し、洗浄品質を安定させることを目指します。
洗浄剤や設定条件など、さまざまな要素の中でどの組み合わせが最も有効なのかを知ることができる革新的な洗浄技術です。
人の力に頼ることなく、安定した洗浄品質をご提供致します。
知能
見える化 IoT技術 知能洗浄
メンテナンス
AI Dry AI Clean AIS-ROM
LPC
04
Page6
TECHNOLOGY .1
超低温処理の蒸留再生器内蔵
EQUIPPED WITH INTERNAL LOW-HEAT SOLUTION RECYCLING UNIT
超低温での蒸留再生が可能です。(他社比約 15℃低い)
加工油熱分解での塩素ガス発生を飛躍的に低減します。銅 ・ 真鍮部品を変色やシミ無く仕上げます。
乾燥後の製品温度が低い為、樹脂カゴの使用も可能です。
ADRシリーズ超低温蒸留再生器
深絞りプレス加工に使用される加工油は塩素 ・ 硫黄成分を多く含有するため、再生時
の温度が高温になればなる程、塩素ガスが発生しやすくなります。この塩素ガスは洗
浄対象および装置自体を腐食し錆等を発生させるため、トラブルの原因となります。弊
社の真空蒸留再生器(ADR シリーズ)は、同じ炭化水素洗浄液を使用した場合に、他社
製品と比較して、約 15℃も低い蒸留(蒸気)温度で再生することが可能です。加工油と
洗浄液の沸点差を有効活用し、高純度の再生液を得ることができます。
高真空下での仕上洗浄(蒸気洗浄)と突沸乾燥工程を実現
再生器内の蒸気を利用することで、高真空下での仕上洗浄(蒸気洗浄)と突沸乾燥工程
を実現します。処理温度が低い為、銅 ・ 真鍮部品等の変色や乾燥シミの発生を防ぐ
ことはもちろん、超薄物の精密プレス製品等の寸法精度の確保、冷却工程の短縮化が
可能となります。また高温を嫌う樹脂カゴ(PP 等)をそのまま洗浄カゴとして使用できます。
05
Page7
TECHNOLOGY .2
槽内真空化による洗浄力向上
HIGH-POWERED CLEANING WITH VACUUMED TANK
洗浄槽内の圧力を大気圧 ・ 真空と繰り返すことで、洗浄対象の微細な空間、特にタップ穴加工のような袋穴内部に
隠れている空気だまりを吐き出し、洗浄対象同士の密着面を離し、隅々まで洗浄液をいきわたらせます。
同時に洗浄液中に含まれる溶存酸素の脱気を行い、超音波のキャビテーション効果を高めます。
これによりあらゆる洗浄対象に対して高い洗浄効果を発揮することができます。
密着部品の洗浄効果
大気圧 減圧(排気) 復圧
密着した板状ワークの隙間には洗浄液が入り 槽内を減圧して超音波発振すると、液全体に 十分に密着から解放されたワーク同士の隙間
込みづらく、超音波でも密着面を引き出すのに 高密度な気泡が無数に発生し、密着面の隙間 は超音波本来のキャビテーション効果によって
時間がかかり、洗浄効果が期待できない。 を広げることができる。 強力に洗浄できる。
袋穴部品の洗浄効果
大気圧 減圧(排気) 復圧
大気圧で浸漬させると、 槽内を減圧すると、エアが膨張してポケット内 次に槽内を復圧すると、真空のエアポケットに
エアポケットが洗浄液に触れていない。 から抜ける。 は洗浄液が充填され、エアポケットの内部まで
ムラなく洗浄できる。
脱気による
超音波洗浄力の向上
脱気あり 脱気なし
06
Page8
TECHNOLOGY .3
真空ポンプの長寿命化
VACUUM PUMP FOR LONG WORKING LIFE
凝縮性ガスに強い真空ポンプとして独自に開発した
専用ドライ真空ポンプAVPシリーズ
AVP シリーズ ・ ドライ真空ポンプは、縦型の 4 段ルーツ式ドライ真空ポンプで
ロータ ケージング
す。ケーシングと 2 本のロータが垂直に配置され、最上部の吸込口から吸引さ 吸込口
れたガスは、各段のケーシング内で僅かな隙間を保って回転する一対のロー A A’
タにより圧縮され、吸引されたミストや圧縮の過程で発生した凝縮液と共に 吐出口
冷却水
ケーシングの外周部を下向きに傾斜した流路を滞留することなく流れ順次下
段へ送られます。最下部の吐出口には、排気されたガスと液体を分離する分離
器が設けられており大気圧の下で容易に凝縮液を回収することができます。 次段の吸込口 気体流路
A-A’断面 分離器
吸引したミストや凝縮液を容易に
液体に強い 排出 ・ 回収出来ます。
省エネ設計された
省電力・高性能 多段ルーツ式真空ポンプです。
小さい設置面積 縦型構造のため据付面積が最小。
幅広い作動範囲 大気圧から到達圧力まで吸込圧力の
制限がなく連続運転が可能です。
ロータは厳密にバランスが取られ、
低振動・低騒音 排気サイレンサが付属。
特殊環境モータに対応 安全増防爆形をスタンダード採用。
耐圧防爆形等のモータもご指定頂けます。
07
Page9
TECHNOLOGY .4
実ワークでの洗浄実験とプロセス提供
TEST RUNS PROVIDED TO PROVE MACHINE EFFECTIVENESS
60,000 ワークを超えるデータベースを裏付けに、お客様の洗浄に対する疑問にお答え致します。
弊社内には洗浄実験センターがあり、実際の洗浄対象を使用した実験を行うことができます。
様々な実験を通して分析し、洗浄液の選定から洗浄プロセスのご提案までしっかりサポート致します。
ワーク表面の洗浄上がりを実観察 コンタミ(残量異物)観察
ろ過分析器 パーティクル 電子天秤
カウンター
残量油分濃度測定
マイクロスコープ 油分濃度計 ぬれ試薬
洗浄液分析 蒸留試験 実験報告書サンプル
屈折率計 蒸留ラボ機
08
Page10
知能シリーズ
AI SERIES
開発コンセプトは
「10年先の洗浄品質を提供する」
様々な工業用製品 ・ 部品は日進月歩の技術革新が目覚しく、
その製造工程の中で、より高品質かつ信頼性向上の為に、
洗浄工程が担う役割の重要性が増してきております。
洗浄精度の問題点は、どのような洗浄システムを用いても
「外観シミ」「脱脂不良」「コンタミ残り」が全体の 8 割以上を占めております。
この問題を解決する方法はヒューマンスキルに委ねられており、
スキルの差が洗浄精度の差となっています。
ここでいうスキルとは「洗浄液の管理」「洗浄機の保守メンテナンス」です。
その一部を洗浄機側で管理できれば、品質の向上と安定に貢献できると考え
「洗浄機が考えて判断する=知能を持てばよい」と結論付けました。
09
Page11
管理 AIS-ROM 炭化水素系洗浄剤
油分濃度計測システム
M a n a g e m e n t
洗浄 AI Clean LPC 知能洗浄(粒子)
C l e a n i n g
乾燥 AI Dry 知能乾燥
D r y i n g
洗浄不良の内容 洗浄不良の原因
傷・変形 ワーク状態の変化
5%
コンタミ残り 超音波の劣化 9%
10% 5%
加工油劣化
変色 8%
13% 外観シミ
57% 水分混入 蒸留液の純度低下
脱脂不良 10% 45%
15%
蒸留不足
23%
※知能シリーズはオプション仕様となります。
既存の洗浄機に後付けすることも可能です。
10
Page12
炭化水素系洗浄機の油分測定に
世界初 油分濃度計測システム
AIS-ROM
炭化水素溶剤中の油分濃度をインラインで計測し、
リアルタイム表示を可能とした油分濃度計測システム。
シミの原因となる油分濃度上昇を監視し、蒸留再生器の自動煮詰めや、
洗浄サイクルの調整(時間延長や待機など)をする事で
洗浄品質、液管理を自動で行う装置です。 特許技術(特許第5981083/米、中国、EU)
❶洗浄槽の油分濃度ppmを 再生液 蒸留再生量
リアルタイムで表示 188 ppm 165 L/hr
熱交換器
揺動 揺動 揺動 スイング
回転 回転 回転 回転
F
WT2浸漬洗浄槽 WT3浸漬洗浄槽 WT4浸漬洗浄槽 乾燥槽 フィルタ-
3974 ppm 345 ppm 227 ppm 蒸留槽
ETタンク
❷バスケット単位でトレサビリティが可能
油分濃度ppm
バスケット 洗浄開始時間
NO WT2 WT3 WT4 再生
1 9:00〜 408 155 151 151
2 9:05〜 408 160 153 152
3 9:10〜 694 166 154 152
4 9:15〜 694 177 160 152
5 9:20〜 861 181 158 153
6 9:25〜 1550 181 159 154
❸槽油分濃度の時間変化をグラフで表示
❹油分濃度上昇を防ぐため、再生器煮詰め排液工程を自動で判断
11
Page13
AIS-ROMII 特 長
● 洗浄機との連動制御が可能
※洗浄機自動制御仕様
● 複数の洗浄液 ( 洗浄槽 ) を計測 / グラフ表示が可能
インライン油分濃度計測技術を市販化 ● 自動煮詰機能やワーク投入制御機能、洗浄時間調整機能など
連動制御を想定したハイスペックモデル 洗浄品質 / 液管理の自動化が可能
測定対象
● パラフィン、イソパラフィンなどの、炭化水素系洗浄剤に溶解している
鉱物油系加工油の油分濃度を測定することが可能。
● 芳香族系炭化水素は測定対応不可。
洗浄剤例
● JX 製 NS100/110/200、出光興産製ダフニーアルファクリーナー M、
エクソンモービル : アクトレル 3356L、クラレ製ファイントップ S110 など
測定範囲
● [ 切削油 ] 約 50ppm~4,000ppm 程度
● [ プレス ・ 打ち抜き油 ] 約 30ppm~1,500ppm 程度
装置サイズ
● W550×D510×H1,400(約 90kg)
AIS-ROMIII 特 長
● 卓上測定 / サンプリング液の測定特定槽の測定
● 油性加工油 (ROMⅢ)
量産での工程管理に重点を置いた
ベーシックモデル 測定対象
● [ 鉱物性系加工油 ] ROMⅢ(※上記 ROMⅡと同じ )
洗浄剤例
● [ 油性 ] ROMⅢ(※上記 ROMⅡと同じ )
測定範囲
● [ 油性 ] ROMⅢ(※上記 ROMⅡと同じ )
装置サイズ
● W275×D410×H415(約 20kg)
ROMIIIの主な活用方法
ビーカー 自動測定 検量線No 1 洗浄槽 自動測定 検量線No 1 ドラム再生 自動測定 検量線No 1
校正中 校正中 校正中
点灯時間 1458Hr 光量低下率 9% 点灯時間 1458Hr 光量低下率 9% 蒸留器 点灯時間 1458Hr 光量低下率 9%
測定 測定
停止 1029 測定
ppm 停止 1029ppm 停止 1029ppm
12
Page14
おまかせ液管理
世界初 知能シリーズ【知能洗浄LPC(粒子)】
AI Clean LPC
インライン式パーティクル計測システム
従来は、個別にサンプリングを行い、オフラインで分析にかけるという方法が一般的でした。
アクトファイブは従来のLPCセンサーを改良し、洗浄装置組込型を開発。
インラインで、洗浄槽内のコンタミを直接計測する事を可能にしました。
AI Clean LPC タッチパネル ▲
❶洗浄槽の油分濃度ppmをリアルタイムで表示
ロード アンロード
振動 振動
超音波 超音波
濾過ユニット 濾過ユニット 濾過ユニット 濾過ユニット
❶タッチパネル ❷洗浄開始 ❸洗浄中 ❹洗浄終了
パーティクル管理値の設定 洗浄槽にパーティクル分散 槽内のパーティクルが 洗槽中のパーティクルが
(ISO コード) 管理値に入るまで洗浄 管理値以内を確認後、
次工程にバスケット移動
❷油分濃度上昇を防ぐため、再生器煮詰め排液工程を自動で判断
AI Clean LPC モニター
❸メンテナンス作業の軽減
● 洗浄槽に浮遊するゴミの数カーブを解析し、洗浄槽ゴミの数を監視。常に清浄な洗浄液で洗浄できるよう待機 ・ コントロール。
❹省エネ・低コスト
● 洗浄槽内を必要以上に綺麗に保つ過剰稼働を抑え、管理値以内の清浄度を確認後、自動待機モードに入る。
13
Page15
おまかせ乾燥モニター
世界初 知能シリーズ【知能乾燥】
AI Dry
乾燥工程の完全自動化システム
多品種の製造現場では頻繁な設定変更が煩雑なため、最長の乾燥時間を要するワークに
合わせた設定値に固定しているのが実状「。知能乾燥」は槽内の温度と真空度の変化を
自動で解析。ワークに応じたそれぞれの最短時間で、乾燥工程を完了する事が可能です。
❶稼働効率の向上
〈多種類のワークを洗浄する場合の乾燥所要時間の例〉
A B C
[Aの乾燥] 8分 + [Bの乾燥] 8分 + [Cの乾燥] 8分 = 24分 (8分×3)
従来のシステム
● 1番長い時間に合わせて一定のタイマー設定時間で稼働
[Aの乾燥] 5分 + [Bの乾燥] 8分 + [Cの乾燥] 3分 = 16分
知能シリーズ
【知能乾燥】 AI Dry ● 各々のワークの最適条件を自動で検知し最短時間で処理!
● タイマー設定不要!
※乾燥しやすいもの、乾燥しにくいものをランダムに洗浄する場合、飛躍的に効率が上がります。
❷乾燥不良の解消
● 乾燥判定アラーム機能により、乾燥工程を自動コントロール。乾燥不良を出しません。
❸メンテナンス作業の軽減 AI Dry モニター
● 洗浄機が正常に稼働していない場合は、その原因及び異常個所を機械が知らせます。
真空の漏れやバルブの劣化も自己判断するので、日常のメンテナンス作業が軽減されます。
❹省エネ・低コスト
● 稼働効率の向上により、洗浄液やエネルギーの節約ができ、ランニングコストの低減を実現。
AI Dry タッチパネル
❺生産現場に合せた設定モード
タイマー優先設定モード
● タイマーで設定された時間で乾燥工程実施。パラメータを監視して合否判断を行い記録保存します。
知能乾燥優先設定モード
● 洗浄ロットごとに最短時間での乾燥工程を行います。実際にかかった工程時間などは記録保存されます。 AI Dry タッチパネル
14
Page16
知能洗浄シリーズ
インライン式 超音波音圧モニター
特 長
洗浄槽内の超音波による洗浄力を管理。超音波洗浄において、発振器の出力より重要な槽内音圧を定点計測。
音圧の変化を監視することで、設備能力と洗浄品質を安定させます。
独自技 術
● タンク内に固定された測定子により、超音波の音圧をリアルタイムに計測 / 記録。
● 洗浄槽内に投入されるワーク材質 ( 金属や樹脂 ) の違いによる音圧の変化や、真空洗浄での
脱気効果による違いも一目瞭然。劣化や故障による音圧不足を早期発見。
● 工程監査の際に指摘されても従来は困難だった超音波の管理が、音圧測定値を記録することで正確に管理が可能。
● 弊社 / 他社洗浄機にも後付可能。取付可否については、機械構造確認の上個別対応。
WT2洗浄槽超音波音圧
125
脱気なし 74% 82%
100 ※脱気なしだと超音波が減衰
75 橙色:液面側/青色:底面側
50
脱気あり
25 ※脱気することで超音波能力が向上
橙色:液面側/青色:底面側
0
0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600 650 700 750 800 850 900
超音波洗浄時間(秒)
■ 音圧 下 現在値 # 82% # 74%
管理値 70% ■ 音圧 上 現在値
管理値 70%
15
音圧(%)
Page17
知能メンテナンスシリーズ
設備異常自動検知システム ( 自己診断機能搭載 )
特 長
各種センサーやゲージの数値を解析。トラブルの「予兆」を検出し、通知して予防保全を促します。
徐々に進行する劣化のサインを見逃さず、適切なメンテナンスを可能にします。
真空ポンプの故障予知
従来は異音や排気能力の劣化などからしか、真空ポンプの異常を診断できませんでした。
対処が遅れると、ベアリングの焼付きなどで設備停止にも至ることが多く、大きな懸念でした。弊社では、真空ポンプの
能力低下や、部品劣化を運転状況を監視することで検知し、破損前に修理を促す機能を開発しました。
加熱装置の劣化判断
ヒーター部の故障や加熱用オイルポンプの圧送不良、配管内部のスラッジ詰まりなどが発生すると、
熱交換機能が低下し、加熱オイルや洗浄槽の温度が上がらないといった症状に繋がります。昇温にかかる時間と
温度の限界点を初期値と比較することで、加熱装置の能力低下を診断します。
真空漏れの判断
品質や乾燥の不良を引き起こす、各槽内の真空漏れ診断を行います。従来は手動操作により、
各バルブやシーリングの状態を個別にチェックしていましたが、各パラメータの値を初期値と比較する、
「診断モード」により、真空漏れを自動で判断します。
蒸留再生量の判断
蒸留再生装置は、加熱温度と真空度によって再生量が変化します。経年劣化による、熱交換効率の低下や、
蒸留器内部の真空度低下は蒸溜再生量低下を引き起こします。温度と真空度の変化を初期値と比較することで、
再生量低下を予測します。早めの対策で洗浄品質の劣化を未然に防ぎ、蒸留装置自体のメンテナンスも計画的に行えます。
16
Page18
製品の選び方 HOW TO CHOOSE A PRODUCT
洗浄機は洗浄対象の形状はもちろん、汚れの種類、洗浄方法、生産の規模等を総合的に考慮して選ばなくてはなりません。実際に
ご検討を進める場合には、実際のワークを使用して、洗浄実験を行い、適した洗浄機をご提案いたします。まずは下のフローチャ
ートでお求めの洗浄機はどんな洗浄機か確認してみましょう。
❶汚れの種類は? ❷適する洗浄剤は? ❸有効な物理的洗浄方法は? ❹適する機種
水系洗剤 Ⅲ C W ・ D W
シ リ ー ズ
水 溶 性
水 溶 性 炭 化 水 素
浸漬・シャワー・噴流・バブリング
・振動・回転・超音波・真空・液中 Ⅲ C S ・ D S ・ A S
シ リ ー ズ
液外・ブラシなど…
非水溶性 炭化水素
Ⅲ C W S ・ D W S
両 方 水 系 + 炭 化 水 素 シ リ ー ズ
洗浄性向上 科学エネルギー 物理エネルギー
(溶解力、剥離力、濃度、温度) (真空、超音波、水圧、水流、姿勢制御、摩擦) 時間 経験・実験
製品一覧
ⅢCW/DW ⅢCS/DS/AS ⅢCWS/DWS
炭化水素系洗浄機 /
水系洗浄機 炭化水素系1サイクル式洗浄機 水系・炭化水素系、マルチ洗浄機
ⅢHS/HW ⅢBS/BW ADR
フープ洗浄機 水系・炭化水素系、マルチ洗浄機 真空蒸留再生器
17
Page19
型 式
記号 タイプ 記号 バスケットサイズ 記号 加熱方法
Ⅰ バージョン Ⅰ S 標準以下 E 電気
Ⅱ バージョン Ⅱ J 標準 S スチーム
Ⅲ バージョン Ⅲ L 標準以上
Ⅲ C S J 2 4 2 E 型
数字 乾燥槽数
記号 オペレーション 数字 総槽数
A バッチ自動1サイクル型
B インライン型
C 手動型 記号 標準バスケット寸法
D 自動型 角 丸
H フープ 記号 洗浄液 1 300×200×150H(9ℓ) φ200×300L(9.4ℓ)
X その他 S 溶剤系 2 400×300×200H(24ℓ) φ300×400L(24.3ℓ)
W 水系 3 600×400×300H(74ℓ) φ400×600L(75.4ℓ)
WS 水系+溶剤系 4 700×500×400H(140ℓ) φ500×700L(134.4ℓ)
SW 溶剤系+水系 5 800×700×500H(280ℓ) φ700×800L(307.7ℓ)
X その他 6 その他(281ℓ以上) その他(307.8ℓ以上)
弊社標準機サイズ
1 型 2 型 3 型 4 型
バスケット寸法(mm) 角 300×200×150H 400×300×200H 600×400×300H 700×500×400H
角W×L×H 丸φ×L 丸 200φ×300L 300φ×400L 400φ×600L 500φ×700L
ワーク重量(kg) 10 20 40 60
※バスケットサイズについては、この他にお客様のご希望サイズにて設計製作致します。
消防法
多くの炭化水素洗浄液は 危険物第四類 第二石油類 又は 第三石油類に該当します
第四類の種類 ※非水溶性の場合 引火点 対象例 該当商品 (ENEOS社例) 指定数量(水溶性の場合)
特殊引火物 -20℃未満 エーテル ー 50L
第一石油類 ※ 21℃未満 ガソリン ー 200L
NS100、NS100W
第二石油類 ※ 21℃〜70℃未満 灯 油 1,000L(2,000L)
NS100R、NS110
NS200、NS220W
第三石油類 ※ 70℃〜200℃未満 重 油 2,000L(4,000L)
NS220W、NS230
第四石油類 ※ 200℃以上 潤滑油 ー 6,000L
アルコール類 ー IPA ー 400L
植物性油脂 ー ひまし油 ー 10,000L
規制区分は、種類毎指定数量との比を算出合計します
計算例 check!
指定数量の倍数 対 象 規制区分 第二石油類取扱量 500L
第三石油類取扱量 1,200L の場合
1/5未満 ー 市町村条例による 遵守 500/1,000+1,200/2,000
1/5〜1未満 少量危険物貯蔵取扱所 市町村条例による 届出 =1.1 となり
消防法による許可が必要です
1以上 危険物製造所、貯蔵所、取扱所 消防法による 許可
18
Page20
炭化水素系洗浄機
IIICS・DS series
環境への関心が高まる中、PRTRなどを考慮し、脱塩素系溶剤洗浄機の置
き換えのご要望のお客様の声を元に、汎用性 ・ 自由度の高い洗浄要求に
応じることが出来ます。合理的な洗浄工程を構築するための槽配列、液構
成に加温、循環濾過機構、安全対策を加え、自動化対応、手動対応と幅広
くオーダーメイドにて設計製作致します。洗浄 ・ 乾燥 ・ 蒸留再生と必要な機
ⅢCS
能は全てオールインワン化しており、操作はタッチパネル方式を採用する
ことで工程時間の任意設定など稼働管理に資しています。
汚れ 水溶性
洗浄力 炭化水素系洗浄剤(非水溶性 / 水溶性)
特長 脱脂洗浄に最適
ⅢDS
ⅢCS/DS
浸漬+脱気超音波 浸漬+脱気超音波
真空ポンプ 真空ポンプ 熱交換器
揺動 揺動
回転 回転 回転 回転
蒸留再生器
蒸気洗浄+真空乾燥
超音波
加熱器
F F
F
濾過ユニット 濾過ユニット
バッファタンク
ポンプ F フィルター
19
IIICS・DS series