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粉体用フレキシブルシュート-ウレタンジョイント 技術資料をいろいろ集めた資料集です。
粉体用フレキシブルジョイント-ウレタンジョイント 技術資料集
1.「ウレタンゴム」「シリコンゴム」「天然ゴム」の比較
2.ウレタンジョイント 取り付けの際の長さ調整方法について
3.ウレタンジョイント 食品への安全性について
4.溶着方法について
5.テーパー品 お申込み時の寸法表示のお願いと寸法調整溶着加工
6.内径寸法の図り方
7.メンテナンス方法について
このカタログについて
| ドキュメント名 | 粉体用フレキシブルシュート-ウレタンジョイント 技術資料集 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ハンドブック |
| ファイルサイズ | 2Mb |
| 取り扱い企業 | 株式会社宏陽高分子 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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「ウレタンゴム」「シリコンゴム」「天然ゴム」の比較
天然ゴムはより耐摩耗性が優れている事 ご存知ですか?
◆ウレタンジョイント
ウレタンは一般に「ゴムの王様」と言われる程 耐摩耗性 引き裂き強度 引張強さ等の
機械的強度が強くシリコンよりかなり優れます(原料ゴム一覧表を参照下さい)
耐摩耗性に優れる事は「異物混入」の危険性が極めて小さい事も意味します、「食品衛生法」
にも適合し安心して御利用戴ける製品です。 ウレタンジョイントは 現在 日本を代表
する幾つかの企業様を含め、約 100 社の粉体関連メーカー様で利用され、テスト中の企業
様も数多くあります。シンプルで安価 この製品の最も大きな特徴は「皆様が継続して利用
下さる」事です。この事は製品の素晴らしさを表していると自負していま
※ 標準的な製品は「厚み 1 ㍉ 硬度 70 度品」です、時々お客様から「2 ㍉・3㍉」での
加工依頼があります。この様な場合は殆どの場合「シリコン製」を利用されている事が
多いです。当社では自身を持って「厚み 1 ㍉ 硬度 70°品」をお進めしています。
シリコン製 2 ㍉品と同等の強さがあり、十分対応出来ます。
◆シリコンジョイントはなぜ高価 ?
素晴らしい製品ですが耐摩耗性を含め 機械的強度はあまり強くありません。
「原料ゴム性能一覧表」を参照下さい。
価格が高い理由と加工方法
※ 機械的強度はウレタンの方がかなり優れます。強度を補強する目的で「高引き裂き素材」
※ 全てのシリコン製品は、素材内部のガス抜きの為「2 次加硫」という工程が必要です。
これは 150°~160°Cで 8 時間位行う熱処理の事です。大きな製品では大きさに対
を使い「厚み 2~3 ㍉素材」で加工するのが一般的ですがコストアップに繋がります。
※でも高価である最大の理由は「布製ジョイント」以外他に適当なジョイントが
見当たらず競合品が無かったから? と私は考えています。
◆天然ゴムジョイント(ライナテック等)
機械的強度は一般のゴムに比べウレタンと同じ位の強さがありますが、耐摩耗性はウレタンに
比べかなり劣ります。(原料ゴム性能一覧表を参照下さい)耐久性の面からはウレタンの方が優れて
いると言えます。大きな欠点は「食品衛生法」に適合しない事です。
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ジョイント取り付け 長さの調整 ‼
振動フルイに使用される場合は、揺れ幅を考慮して少し長めの寸法で御利用ください。
長さが短い場
振動が激しい工程では ジョイントが外れる事があります。
長すぎる場合 破れの原因となります、御注意下さい
振動の激しい工程では過度なシワにならない様に御注意下さい。過度なシワの部分に
力が集中して強度が弱くなる事があります。適度の長さでの御利用がジョイントを
長持ちさせる秘訣です。
素材はハサミ、カッター等で簡単に切断できます。初めて御利用戴く時は少し長め
で御注文戴き、長さを調整し、2 回目以降は確定の長さで注文される事をお勧め致
します(◆テーパー品の場合、ハサミで短く切りますと口径が変わりますので御注意下さい)
長さの 微調整
取り付の 2~3 日後に点検、調整をすることがジョイントを長持ちさせるコツです。
取り付寸法の測定は?
取り付パイプの一番大きい外周を測ってください。
<ウレタンジョイントの加工寸法誤差>
外周の長さ+-2 ㍉以内位でかなり正確です。
硬めの素材の場合は外周+3~4 ㍉(+1Ø)
が取り付け易いと思います。
ジョイント凸部の寸法
◆ <Ø200 の場合の一例>
(200+1)x3.14=631(外周寸法)
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ウレタンジョイント
食品への安全性について
◎食品衛生法 20、85、370 号に適合
◎SDS 等データは全て取り揃えてあります。
◎溶着部に於いて他の素材、薬品等の使用はありません。
※ ウレタン製品
◆ウレタンシート 硬度 70°厚さ 1㍉品は,特殊な製品で受注生産品で。
国内でも 3 社位しか生産していません、当社は「シーダム㈱」製の
シートを加工しています。
◆ウレタンシート 硬度 90° 厚さ 0.5 ㍉品は
「日本マタイ㈱」製のシートを加工しています。
ウレタンシートは、販売代理店のツーコーパッキング工業㈱様を通じて
購入しています。
各種データはメーカーの HP に記載されていますが、それとは別に
ツーコーパッキング工業㈱様が、独自に調べたものも用意しています。
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シートの高周波ウエルダー溶着について
この溶着方法は、他社で、特に軟質塩ビシートに広く利用されています。
代表的な物として、間仕切りの溶着があります。厚めのシートには適さないようです。
当社のウレタンの場合、
他社で 0.5 ㍉のシートで、ジョイントの実績があったようですが、あまり利用されてないようです。
そのメーカーに問い合わせしましたら、「君のジョイントでは、内部の粉詰まりのクレームはないか?」
と言われました。
当社のジョイントでは、粉詰まりは全く有りません。
ウエルダーによる溶着方法
① 溶着部が面でなく線状になります、金型で強く押さえて行う必要があり、どうしても端が
残るようです。
② 厚めのシートには適さないようです。
③ この方法には、設備に費用がかかります。
※ウエルダーによる製品を
<ジョイントとして利用した時の問題点>
① 内部隙間に紛体等の残留物が残る。
② 内部突起物が摩耗して紛体等の製品に異物混入の可能性が大きい。
当社のジョイントの特徴
※ 溶着部は面溶着で 隙間は全く有りません、特許として認められた最大の特徴です。
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テーパー品
<お申込み時の寸法表示のお願いと寸法調整溶着加工>
<お申込み記入の一例です>
Ø 60 ר180 × 長 さ 1 30 + 30
大外周の寸法調整 テーパー品は完成品がラッパ状になります、上下のサイズの差が比較的
少ない場合は問題ないのですが、寸法の差が大きい場合は大外周の寸法を
縮めて調整します
(上下の寸法差が比較的小さい時は調整しません)
当初 ラッパ状の加工になります 取付け用パイプ
パイプとの間に少し
隙間が生じるため
バンド締め付け部
※上下がØ180 となる
様に加工します。
隙間を調整する
Ø180
30
高さ 160 ㍉
130 ㍉
Ø60
<エーテル 0.5T 78°>
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ウレタンジョイントの内径寸法は
取り付パイプ外形の一番大きい所を測ってください。
※ ウレタンジョイントは製品の大きさにもよりますが、比較的伸びの少ない素材
です。取り付パイプの形状により異なりますので下図を参照ください。
パイプに凸部が付いている場合 無い場合
粉体の流れ
取り付用パイプ
ウレタンジョイント
パイプの凸部
※ 寸法測定は凸部の外側 寸法測定はパイプの外側
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ウレタ ンジョイント
長さの 微 調 整
取り付け後 2~3 日後に長さの調整、点検をお願いします。
※ ウレタンジョイントの過大なシワは好ましくありません。取り付け後
2~3 日後にジョイントを点検してシワが多すぎる時は長さの微調整を
お願いします。長持ちさせるコツです!
※ ウレタンジョイントを上手く活用戴きますと優れた耐久性により「丈夫
で長持ちし」コストダウンに貢献します。
振動の激しい工程でのウレタン補強ジョイント
パイプ
パイプと擦れる
部分(接触点) ※ 同じサイズのジョイントを
内側にセットします。
◆ウレタンジョイントは耐摩耗性、引き裂き強度等の機械的強度に優れ振動フルイ
の付属品として最適の製品です。しかし振動の激しい工程ではパイプとの接触点
で擦れ合ってその部分が弱くなる場合があるようです。この様な傾向は他の様々
な素材で共通する問題です。ジョイントの内側に補助ジョイントをセットする事
により大きく改善します。振動の激しい工程で御利用の場合は事前にお申し付け
ください。