1/45ページ
ダウンロード
教育体制を整備したいと考えている方、必見
物流現場を取り巻く環境は年々厳しくなっており、配送ニーズの増加で拍車がかかる人手不足や、激しさを増すコスト競争など、急激な変化に対応することが求められています。
本資料においては、物流現場を中心に抱える課題をもとに、属人化解消・生産性向上のための具体的な取り組みについて解説していきます。
このような方におすすめです
・物流業務の属人化を解消し、現場で働くひとりひとりの負担を減らしたい方
・人手不足の中で教育体制を整備したいと考えている方
・物流品質を向上させる取り組みを知りたい方
このカタログについて
ドキュメント名 | 物流現場の属人化解消に有効な2つの取り組みとは~物流現場が抜け出せない“ヒト”への依存~ |
---|---|
ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社スタディスト (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ

このカタログの内容
Page1
物流現場の属⼈化解消に有効な
2 つの取り組みとは
〜物流現場が抜け出せない“ヒト”への依存〜
Page2
本書で分かる内容
物流現場を取り巻く環境は年々厳しくなっており、配送ニーズの増加で拍⾞がかかる⼈⼿
不⾜や、激しさを増すコスト競争など、急激な変化に対応することが求められています。
本資料においては、物流現場を中⼼に抱える課題や、属⼈化解消‧⽣産性向上のための具
体的な取り組みについて解説していきます。
こんな⽅におすすめ
● 物流業務の属⼈化を解消し、現場で働くひとりひとりの負担を減らしたい⽅
● ⼈⼿不⾜の中で教育体制を整備したいと考えている⽅
● 物流品質を向上させる取り組みを知りたい⽅
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 2
Page3
⽬次
Chapter 01 はじめに 4
Chapter 02 物流の現場における課題 7
Chapter 03 物流現場の属⼈化を解消する具体的な取り組みとは 15
Chapter 04 スタディストができること 29
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 3
Page4
1
2 はじめに
3
4
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 4
Page5
物流業を取り巻く厳しい環境
「配送ニーズの増加で拍⾞がかかる⼈⼿不⾜」
「激しさを増すコスト競争」「DXが進まない問題」
物流業界はいま急激な社会の変化に対応することが求め ドライバーだけではない⼈材不⾜
(グラフは有効求⼈倍率)
られています。
労働市場の未来推計2030(パーソル総合研究所)*によ
ると、 2030年には運輸‧郵便に携わる⼈⼝が21万⼈不
⾜すると⾒込まれています。
また、労働法の改正による残業時間の削減及び事業戦略
の再構築の必要性が叫ばれている今、⽇本の物流業にお
いては、業務効率化や⼈材活⽤の多様化、DXによる⽣産
性の向上は待ったなしの状況です。
*出典|パーソル総合研究所「労働市場の未来推計 2030」 有効求⼈倍率(常⽤(含むパート))の推移
(「厚⽣労働省⼀般職業紹介状況(職業安定業務統計)」)より
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 5
Page6
物流業を取り巻く環境の変化
⼈⼿不⾜ 輸送コストの上昇 配送の複雑化
⾼齢化や労働環境の厳しさから若者 国際情勢の変化による燃料費など ネット通販を通じた消費⾏動が活発
の業界離れが進んでいた中、2024年 の原油価格の⾼騰、⼈材不⾜に起 になった結果、⼩⼝配送の増加や配
問題でさらにドライバー不⾜が加 因する賃上げの影響で、輸送コス 送商品の多様化につながり、商品の
速。⼈⼿不⾜による倒産も。 トが⼤幅に上昇。 管理⼯数がドライバーの⼤きな負担
に。
これらの課題を解決し、⽣産性を上げるためには「属⼈化の解消」が急務
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 6
Page7
1
2 物流の現場における課題
3
4
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 7
Page8
物流現場のあるある課題
物流の現場が必ず抱えている 3 つの課題
課題 ❶ 課題 ❷ 課題 ❸
1⼈あたりの
業務負担が⼤きい 教育制度の未整備 業務の標準化が
できていない
⻑時間労働の常態化や昨今のEC普 新⼈研修やOJTは⼿元に残るもの 業務が多岐にわたり、梱包‧配送な
及に伴い、1⼈あたりの業務量の がなく、再現性に乏しい。ジョブ ど部署ごとでも細かく分かれて標準
増加が深刻化し、労働環境と労働 ローテーションによって現場は常 化が難しい。標準化に有効なマニュ
条件の改善が困難。 に教育の負担が⼤きい。 アルも作成‧更新が間に合わない。
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 8
Page9
物流現場の課題 ①1⼈あたりの業務負担が⼤きい
昨今のEC普及に伴う1⼈あたりの業務量の増加が深刻
また残業規制が厳しくなり、さらなる⼈⼿不⾜も懸念されている
⼩⼝配送の増加 配達スピードの加速 再配達の普及
個⼈宅など細かい 翌⽇配送など業者負担の⼤きい 不在時の訪問など配送完了までに
配送回数の増加に… サービスが基準値に… 複数回訪問するケースも…
業務量の増加にもかかわらず労働時間の削減が求まれ、さらに現場の負担が増える
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 9
Page10
物流現場の課題 ②教育制度の未整備
複雑な作業を伴う物流の現場では、⼈材の教育‧育成が⼤きな負担となる
新⼈が⼊るたびに 「⼈によって⾔うことが ジョブローテーション
つきっきりのOJTで指導 バラバラ」と新⼈が困惑 は現場まかせ
毎回同じことを⼝頭で説明 新⼈にとって働きづらい環境 受け⼊れ側の指導‧
教育担当者の負担が重すぎる なため、⼈材が定着しない 教育負担が⼤きい
様々な “教育シーン” において、⾮効率となる
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 10
Page11
物流現場の課題 ③業務の標準化ができていない
標準化にはマニュアルが有効!
しかし、単に物流業務をマニュアル化しても標準化は出来ない
作成が追いつかない 更新されない 現場で活⽤されない
顧客の要望やニーズが多様 古いマニュアルが せっかく作ったのに
化し、作成が間に合わない 放置され、陳腐化 誰も⾒ない
マニュアルが形骸化してしまい、品質低下やトラブルに繋がる可能性も
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 11
Page12
物流現場における多くの課題は、業務の“属⼈化”に帰結し、悪循環を招く
課題1 課題2
1⼈あたりの
業務負担が⼤きい 教育制度の未整備
悪循環が
その結果 ⽣まれやすい
課題3
業務が
属⼈化してしまう 業務の標準化が
できていない
属⼈化が進むと、事業⾃体を成⻑させることも難しくなってしまう…
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 12
Page13
そもそも属⼈化とは?
属⼈化とは「組織において、ある業務のやり⽅や内容が、
特定の担当者にしかわからない状態になっていること」を指す
作業者によって ベテランの持つ暗黙知が 担当者が不在になった場合
やり⽅が違う 引き継がれにくい だれも対応できない
作業⼿順が作業者任せ ノウハウの継承が困難に 物流が停滞するリスク
作業⼯程の標準化や⾃動化が進みにくく、業務⽣産性に⼤きく影響する要因になる
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 13
Page14
物流現場の改善には業務の属⼈化の解消がカギ
担当者に依存しないサービスを提供するためには
“⾮属⼈的な状態”を作り、現場で働くひとりひとりの負担を減らすことが⼤切
属⼈的な状態 ⾮属⼈的な状態
特定の社員に業務が依存 誰でも同品質のサービスを提供
ひとりひとりの負 ひとりひとりの
担が⼤きい 負担が少ない
● 労働負荷が⼤きくミスが起きる ● 業務の再現性が⾼い
● 代理の担当者ではサービス品質が ● ジョブローテーション(=多能⼯化)
落ちてしまう が可能になり1⼈あたりの負担軽減
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 14
Page15
1
2 物流現場の属⼈化を解消する
3 具体的な取り組みとは
4
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 15
Page16
属⼈化の解消には業務の段階的な整理が重要
属⼈化を解消するための⼿法は⼤きく2つ
01 業務の可視化(業務の棚卸し) 02 業務の標準化(マニュアルの整備)
業務⼀覧表などを使って、既存業務を部署、担当者、 写真や動画などで業務の流れが体系的に整理されている
発⽣頻度/⼯数を表形式で可視化する わかりやすいマニュアル
⽬ 的 ⽬ 的
‧業務のフローや⼯数、頻度などを整理することで、 ‧誰でも同じレベルの業務遂⾏が可能な状態を作る
優先的に解消すべき課題を特定する ‧研修の場⾯でも活⽤し、教育の属⼈化をなくす
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 16
Page17
属⼈化を解消するための⼿法 その1
❶ 業務の可視化(業務の棚卸し)
⽬的‧メリット ⽅法
● 現状を知るために業務を洗い出す 業務⼀覧表などを使って、既存業務を部署、担当者、発⽣頻度/⼯数を
● 業務の「ムリ‧ムダ‧ムラ」を発⾒できる 表形式で可視化する
● マニュアル作成の優先度が分かる(発⽣頻
度の⾼い業務から着⼿できる) 業務⼀覧表の例
洗い出す項⽬例
● 業務名 ● 業務内容
● 作業時間 ● 発⽣頻度
● 業務量 ● 業務難易度 業務⼯程やかかる⼯数など
を可視化することで、
現状の課題を
特定しやすくなる!
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 17
Page18
可視化を図るための「業務の棚卸し 3 STEP」
STEP STEP STEP
表形式で既存業務の マニュアル化すべき 業務を定量的に
⼀覧を洗い出し 業務を⾒極める 分析/整理する
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 18
Page19
業務の可視化 3 STEP①
表形式で既存業務の⼀覧を洗い出し そういえばB社は
縦列駐⾞しないと
いけないな
分類1 分類2 分類3 分類4 分類5
A社は敷地内の 受 注 流通加⼯ 倉庫業務 ⼊出庫 郵送/配送
駐⾞場に
許可証が必要だね 業 務 業 務 業 務 業 務 業 務 そういえばD社は
無地のダンボール
業 務 業 務 業 務 業 務 業 務 がいいとのこと
C社は環境配慮型
の紙の緩衝材を ⾃分が当然でマニュアルにする必要がないと思っていた業務も
使わないと 担当者間で会話することで網羅的に整理できることも
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 19
Page20
業務の可視化 3 STEP②
マニュアル化すべき業務を⾒極める
B、Cの業務を優先的に仕組み化(=マニュアル化)の対象として
具体的なマニュアル化に向けた整理を⾏う
© Studist Corporation. All Rights Reserved. 20