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ヒヤリハット対策を行うためのポイントや事例、おすすめツールについて解説
「ヒヤリハット」とは、「ヒヤリとする」「ハッとする」という言葉を組み合わせたもので、一歩間違えれば重大な事故になる危険を発見することを指します。製造業の「ヒヤリハット」は、特に重大な事故につながるリスクが高いため、しっかりとした対策を行う必要があります。
本資料は、製造現場で起こるヒヤリハット対策を行うためのポイントや事例、おすすめツールについて解説します。
こんなお悩みをお持ちの方におすすめです
・製造現場でのヒューマンエラーを減らしたい
・ヒヤリハット対策をしっかり行いたい
・ヒヤリハット対策を推進しているがなかなか社内に浸透しない
このカタログについて
ドキュメント名 | リスクマネジメントしっかりできていますか?~現場を守る!ヒヤリハット対策編~ |
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ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
取り扱い企業 | 株式会社スタディスト (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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製造業向け
Confidential Copyright (C) 2023 Studist Corporation. All Rights Reserved
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本書を読んでわかること
本資料は、製造現場で起こるヒヤリハット対策を⾏うための
ポイントや事例を説明したリスクマネジメント⽅法の指南書です
本書を読んでわかること
● 製造現場のオペレーションを阻むリスク
● ヒューマンエラーやヒヤリハットを減らすポイント
● ヒヤリハットを放置させないためのポイント
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⽬次
Chapter 01 製造現場のオペレーションを阻むリスク
Chapter 02 「ヒヤリハット対策」を⾏うポイント
Chapter 03 「ヒヤリハット対策」におすすめのツールとは
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Chapter 01
製造現場のオペレーションを阻むリスク
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製造現場で起こる可能性があるリスク
製造現場でこのようなことが起こっていませんか?
Case.1 機械の誤操作 Case.2 発注‧出荷ミス Case.3 作業中のケガ
作業機械の誤操作や設定ミス 予定とは異なる資材‧個数を いつも同じ作業をしていると
による機械の故障や誤作動。 発注してしまったり、注⽂と 慣れによる油断で思わぬ怪我
は異なる商品‧個数を出荷し をしてしまう。
てしまう。
これがいわゆる「ヒューマンエラー」と呼ばれるもの
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ヒューマンエラーを防ぐには
1つのヒューマンエラーには300の「ヒヤリハット」が隠されている
ヒヤリハットに関する「ハインリッヒの法則」 1931年、アメリカの損害保険会社に所属していた
ハーバート‧ウィリアム‧ハインリッヒ⽒が、
労働災害5000件について調べた結果、
導き出した法則として世界中に認知されるようになりました。
1
重⼤な事故
29 軽微な事故を全⼒で防いでいれば
軽微な事故 重⼤な事故までは発⽣しない
300 ヒヤリハットを防ぐことができれば
ヒヤリハット 軽微な事故は発⽣しない
ヒヤリハットをそのまま放っておくと、重⼤事故の発⽣につながってしまう
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そもそもヒヤリハットとは?
「ヒヤリハット」とは
「ヒヤリとする」という⾔葉と「ハッとする」という⾔葉を組み合わせたも
ので、⼀歩間違えれば重⼤な事故になる危険を「発⾒すること」を指しま
す。事故は予期できず、思わぬところで発⽣する可能性があることから、ど
のような業種‧職場においても、ヒヤリハットは存在すると考えてよいで
しょう。
製造業における「ヒヤリハット」
製造業の「ヒヤリハット」は、特に重⼤な事故につながるリスクが⾼いで
す。なぜなら製造現場(⼯場)には、⼤型機械や資材、運搬⽤台⾞があり、
専⾨的知識や技術が求められる場⾯が多いです。使い⽅を誤ったり、安全確
認を怠ったりすれば、⼈⾝事故や災害につながりかねません。
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Chapter 02
「ヒヤリハット対策」を⾏うポイント
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製造現場におけるヒヤリハットの主な原因
ヒヤリハットが発⽣する原因は特別なものではなく、⽇常に潜んでいる
焦りや油断などの
メンタル⾯ 作業への不慣れ 情報連携やコミュニ
ケーション不⾜ 作業者の疲労
時間に間に合わなくなりそう 作業に関する知識‧経験が浅 指⽰内容の聞き間違いや、報 ⻑時間作業を続けていると、
で焦ったり、普段している作 かったり、危険性の認識が曖 ‧連‧相がきちんと⾏われて 疲労によって集中⼒が散漫
業だと油断して確認がおざな 昧な場合に、ヒヤリハットに いなかったり、作業者間の認 し、判断⼒が低下してしま
りになると、ヒヤリハットが つながる。特に、新しく配属 識が異なっていたりすると、 う。また、思い通りに⾝体が
起きやすくなる。 された新⼈の作業員によく⾒ 作業ミスによるヒヤリハット 動かせず、事故に繫がるケー
られる。 が発⽣しやすくなる。 スもある。
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ヒヤリハット対策3つの要素
ヒヤリハット対策の⼀般的な3つの要素
5Sの徹底 KYTの実施 報告書の習慣化
(危険予知トレーニング)
5Sとは「整理」「整頓」「清 現場や作業の状況のなかに潜むリス ヒヤリハット報告書とは、当事
掃」「清潔」「躾(しつけ)」 クと原因を、グループで話し合い、 者が、状況や原因、対策などの
のことで、労働環境の改善やヒ 危険のポイントや対策、具体的な施 項⽬を記載し、共有するための
ヤリハット対策に有効な考え⽅ 策を決め、実際に取り組むべき⽬標 ⽂書。現場で周知することで似
の1つ。 を設定する。 たようなリスクを未然に防ぐ。
これらの取り組みを通じて、危険の感受性を⾼めることと
ヒヤリハットを共有する仕組みを作ることが重要
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要素① 5Sの徹底
5Sは労働環境を守る上で重要な考え⽅
5Sの徹底 5Sチェックリスト
check1 整理
必要なものと不要なものを分類し、不要なものについては処分する
check2 整頓
必要なものをすぐ取り出せる状態に整える
check3 清掃
常にきれいな環境を維持する、環境を維持できる仕組みを作る
5Sとは「整理」「整頓」「清
check4 清潔
掃」「清潔」「躾(しつけ)」
のことで、労働環境の改善やヒ 整理‧整頓‧清掃の3拍⼦が維持され、標準化されている状態
ヤリハット対策に有効な考え⽅
の1つ。 check5 躾(しつけ)
清潔な状態が当たり前になっている状態
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要素① 5Sの⽬的‧効果
5Sを守ることで従業員が安⼼安全に働ける環境をつくることができる
作業効率化‧⽣産性の向上 安全性の向上 従業員のモラルマネジメント
作業に必要なものを探すのに 物が整理された作業場では 作業場の整理整頓やメンテナンス
時間がかからないように 作業中に思わぬ事故が起きる などの活動に取り組むことで
現場を整理することで リスクの発⽣を防ぐことができる。 従業員⼀⼈ひとりの作業環境への
無駄な⼯数が発⽣しなくなる。 意識を⾼めることができる。
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要素① 5Sを推進するにはマニュアルの整備が有効
5S活動を現場に浸透させるための4ステップ
STEP 1 STEP 2 STEP 3 STEP 4
体制づくり 明確な⽬的や 現状の⾒える化と マニュアルや、
⽬標の設定 ルール作り チェックシートの作成
決められたルールをわかりやすくマニュアル化すれば、誰でも同じように作業を進めることができて
5Sへの理解度や定着のばらつきといった課題を解決できる
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要素② KYT(危険予知トレーニング)の実施
KYTを通じて作業や現場に潜む危険性や
有害性等の危険要因を発⾒し解決する能⼒を⾼める
KYTの実施 KYT(危険予知トレーニング)のプロセス
(危険予知トレーニング)
1
現状把握
どのような危険が潜んでいるか
2
本質追求
危険のポイントはどこか
現場や作業の状況のなかに潜むリス 3
対策樹⽴
クと原因を、グループで話し合い、 あなたならどうする
危険のポイントや対策、具体的な施
策を決め、実際に取り組むべき⽬標 4
⽬標設定
を設定する。 私たちはこうする
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要素② KYT(危険予知トレーニング)の効果
KYT(危険予知トレーニング)の実施によって⼀⼈ひとりの安全意識を変える
KYT実施前
be
for
e
aft
er
KYT実施後
まあ、慣れているから
⼤丈夫だろう しっかり
指差し呼称
危険への感受性が低く、危険を予知する⼒が⾜ KYTを通じて危険要因を潜在意識に刷り込み、
りていないため、事故につながる不安全⾏動を 危険を回避する⾏動が習慣付けされるように
取ってしまう状態。 なる。
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要素③ 報告書作成の徹底
ヒヤリハットが起こった時に報告書の提出は必須
報告書作成のポイント
報告書作成
✓ 客観的事実に基づくようにする
主観は交えず、あくまで客観的な視点で、発⽣時に⾒聞きした事実のみを記載するようにし
ましょう。
✓ 根本的な原因を考察する
今後の再発防⽌を図るためには、なぜヒヤリハットが発⽣したのかといった、根本的な原
因を探ることも重要です。考えられる原因をさまざまな切り⼝から洗い出しましょう。
ヒヤリハット報告書とは、当事 ✓ 具体的な対策‧改善案を提⽰する
者が、状況や原因、対策などの ヒヤリハットの原因を考察したあとは、それに基づいて、再発防⽌となる具体的な対策や改
項⽬を記載し、共有するための 善案を検討しましょう。
⽂書。現場で周知することで似 ✓ 分かりやすい⾔葉で専⾨⽤語は避ける
たようなリスクを未然に防ぐ。 できるだけ専⾨⽤語や省略語は使わず、誰が⾒てもわかりやすい報告書となるように記載し
ましょう。
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要素③ 報告書の必要性
報告書の提出を徹底させるには、報告書を速やかに提出できる仕組みと
ヒヤリハット報告を⾏いやすい現場の雰囲気を醸成することが重要
報告書 現場の雰囲気
「どんなことを書けばよいか?」 当事者が「報告するまでもない」
と迷って作成が⾯倒になって と勝⼿に判断してしまったり、
しまわないように誰でも 報告することで叱られるのではと
報告しやすいフォーマットを作成する。 不安に感じないようにする。
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通常のヒヤリハット対策の落とし⽳
ヒヤリハット対策が重要だと⾔われても…
管理者側 現場側
‧5Sなどのルールが実⾏されない ‧ヒヤリハットの事例が共有されない
‧通常業務に追われて、ヒヤリハット ため、知らないまま作業にあたる
対策に時間を割くことができない ‧報告書の作成が⾯倒で進まない
結果、⼗分にヒヤリハット対策ができておらず、放置している状態になりがち…
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ヒヤリハット対策を「放置しない」ために
‧マニュアルを誰でも簡単に作成‧確認できる
‧現場のヒヤリハット事例を誰でも簡単に共有できる
ツールを活⽤しましょう!
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Chapter 03
「ヒヤリハット対策」に
おすすめのツールとは
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