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ASUS IoTと日立エナジーが提供して開発した産業用IoTアプリケーションをサポートする次世代通信ゲートウェイであるTRO610無線通信ルーターの活用をご紹介
世界的な電力網の整備とアップグレードにより、IoT対応のスマートアセットが現場で数多く導入され、送電網 の安定性の向上、新しい顧客サービス開始のサポート、総所有コストの削減を実現しました。
この事例では、日立エナジーがASUS IoTと初期仕様から提携して開発した、産業用IoTアプリケーションをサポートする次世代通信ゲートウェイであるTRO610無線通信ルーターを中心にご紹介いたします。
このカタログについて
ドキュメント名 | ASUS IoTと日立エナジー、無線通信ルーター 「TRO610」でエネルギー業界を変革 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 3.6Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | ASUS JAPAN株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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導入事例
ASUS IoTと日立エナジー、無線通信ルーター
「TRO610」でエネルギー業界を変革
お客様
日立エナジーは、より柔軟で持続可能かつ信頼性の高い電力システム この要件は、最先端のサイバーセキュリティと通信を備え、過酷な環境
の開発競争で世界最前線を走っています。スイスに本社を置き、世界 の現場でも機能する無線通信ルーターの構想へと進展しました。課題
90カ国に40,000人以上の従業員を擁し、売上高は約100億ドルに は、高可用性、高信頼性、高スループットのデバイスを堅牢でコンパク
上ります。高圧開閉装置や電力品質システム、変電所やグリッドエッジ トなフォームファクタで設計・構築し、現場のアセットとアプリケーショ
ソリューションなど、公益事業、産業、インフラストラクチャ分野の幅広 ンの可視性を高めることでした。
い顧客にサービスを提供しています。日立は、お客様やパートナーとと
もに、配電網のデジタル変革を可能にする技術開発を支援し、カーボ 日立エナジーのワイヤレスセールスグローバルヘッドであるマイケル・
ンニュートラルな未来に向けたエネルギー転換を加速しています。 デュレイニー氏(Michael Dulaney)は、次のように述べています。「ブ
ロードバンドメッシュと無線通信機能を備えた大型ルーターをすでに発
課題 売していましたが、グリッドプロバイダがより多くのアセットを現場に配備
するにつれ、接続性と通信を促進するために、特定の価格帯でより小型
世界的な電力網の整備とアップグレードにより、IoT対応のスマートア の無線通信専用デバイスが必要であることが明らかになりました。極端
セットが現場で数多く導入され、送電網の安定性の向上、新しい顧客 な温度・湿度の変化に耐える堅牢性と、さまざまな場所に設置できるコン
サービス開始のサポート、総所有コストの削減を実現しました。セン パクトさが必要でした。」
サーやスマートメーターなどのインテリジェントデバイスは、中央制御
センターに送信する必要がある貴重なデータを収集することができま 通常、日立エナジーは製品を設計した後は、OEM(相手先ブランド製
す。しかし、これらの電力網は広範囲に及ぶため、デバイスの多くが必 造会社)に委託しています。しかし、このケースでは、最初の仕様を受
ずしも有線通信インフラには接続されていない広大な地理的範囲に け、拡張可能な生産に至るまで完全な製品開発サービスを提供できる
配置されています。解決するには、エッジのルーターを経由し、無線通 オリジナル設計メーカーと、より深い関係を追求したいと考えました。
信ネットワークを介してリアルタイムでデータを送信することが必要 デュレイニー氏は、次のように述べています。「私たちは、ODMパート
です。日立エナジーは、送電網の近代化を実現するためには、高度にセ ナーにできるだけ自由を与え、社内のスケールメリットを活用できるよ
キュアな常時接続が必要であることを認識していました。 うにしたかったのです。
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ASUS IoTと対話を始めたところ、当社の技術的な要件と価格帯を理解 TRO610は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP*2)仕様
しており、最適なパートナーであることが明らかになりました。」 に準拠しており、市民ブロードバンド無線サービス(Citizens Broad-
band Radio Service)、Anterix™、410Mz、450MHzなど複数
ソリューション の周波数帯で、公共および民間の3Gおよび4Gセルラーネットワーク
の両方に対応しています。このデバイスは、国際標準規格IEEE 1613
日立エナジーはASUS IoTと初期仕様から提携し、産業用IoTアプリ
およびIEC 61850認証を取得しており、特に配電ネットワークに適し
ケーションをサポートする次世代通信ゲートウェイであるTRO610
ています。さらに、TRO610は日立エナジーの統合ネットワーク管理・
無線通信ルーターを開発しました。プロジェクト開始当初から、両社の
監視システムSuprosで管理することができます。Suprosは、無線機
技術チームが緊密に連携して設計を進めました。
器や遠隔端末装置をロータッチで導入できるため、インストールが簡素
ASUS IoTのプロダクトマネージャーであるパトリック・チウ氏(Patrick 化され、無線によるファームウェアアップデートにも対応しています。
Chiu)は、次のように述べています。「私たちは毎週、双方のエンジニア
が集まり、どのような製品にするかを話し合い、開発段階を発展させるた 成功事例
めの打ち合わせを行いました。設定された各マイルストーンを達成する 日立エナジーがTRO610を発売し、ルーターは台湾のASUS IoTの
につれ、リソースの割り当てを大幅に変更してきました。プロダクトマ 生産工場で大量生産されています。将来的な需要の増加を見込んだ
ネージャーだけでなく、電気、機械、電力、ソフトウェア、テスト、技能のエ 拡張性も備えています。
ンジニアなど、一度に最大30人がレビューコールに参加していました。
すべての要件を把握することが、まさにチームの目指すところでした。」 これまでのところ、TRO610は市場で非常に高い評価を得ており、
5G接続の追加の可能性を含めて、製品を進化させる計画もありま
この協力的な取り組みによって、TRO610は完成に至りました。 す。そうした開発には、新しいチップセットとモジュールが必要であ
ASUS IoTはすべての仕様を満たし、適切な価格帯で提供することで、 り、それを実現する最善の方法についての議論を行なっています。日
顧客の期待に応えることができました。製品化されたTRO610は、エッ 立は、このような将来を見据えた話し合いは、両社の間に築かれた高
ジコンピューティング機能と最先端のサイバーセキュリティをコンパク い信頼関係を物語っていると述べています。
トで堅 牢 なフォームファクタで提 供します。このデバイスは、
Bluetooth接続オプション、業界標準への準拠、無線通信の常時接続 日立エナジーはまた、ASUS IoTのオリジナル設計メーカーとしての
を提供し、公益事業、石油化学、製造環境でのエンドユース(最終用途) 能力を他のシステムや技術にも活用することを検討しており、自動車
に理想的です。 や鉱業などさまざまな業種向けのルーターが対象になる可能性があ
ります。いずれのケースでも、ASUS IoTは新製品を実現するための
設計、開発、製造スキルを有していると見られています。
日立エナジーのマイケル・デュレイニー氏は、このプロジェクトは大成功
だったと振り返り、以下のように述べています。「終始、ASUS IoTは私
たちに可視性と透明性を提供してくれました。プロジェクトチームは、私
たちが必要とするものについて憶測で決めつけることは一度もありま
せんでした。ASUS IoTのエンジニアは、納品物について常に情報を提
供してくれましたし、常に素晴らしい対話ができました。彼らは私たちの
あらゆるニーズに驚くほど迅速に対応してくれました。」
ASUS IoTのパトリック・チウ氏は、日立エナジーとのパートナーシップ
は非常にやりがいのある経験だったとして以下のように述べています。
「この製品の発売で日立エナジーをサポートできたことをうれしく思っ
ており、将来の協力についても楽しみにしています。」
TRO610
iot.asus.com/jp
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