1/6ページ
ダウンロード(1.9Mb)
クオラムセンシング制御技術で バイオフィルムの形成を抑制
<バイオフィルムとは>
「バイオフィルム」とは、細菌が形成する粘性の付着物です。様々な水環境で問題を引き起こし、防除が困難な課題とされます。
クオラムセンシング制御技術でバイオフィルムの形成を抑制
◆RO 膜の閉塞抑制
◆レジオネラ対策
◆バイオフィルム全般の対策
◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
このカタログについて
ドキュメント名 | バイオフィルムコントロール剤 BRシリーズ |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.9Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 星光PMC株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
スライド 1
クオラムセンシング制御技術で
バイオフィルムの形成を抑制
✓ RO膜の閉塞抑制
✓ レジオネラ対策
✓ バイオフィルム全般の対策
<バイオフィルムとは>
「バイオフィルム」とは、細菌が形成する
粘性の付着物です。様々な水環境で
問題を引き起こし、防除が困難な課
題とされます。 金属表面に形成したバイオフィルム
バイオフィルムを「防ぐ」、「除去する」
最新技術の防除剤をご紹介します。
バイオフィルムの抑制、除去動画
<作用メカニズム>
細菌同士のシグナル伝達(クオラムセンシング(QS))を阻害し、
バイオフィルム(BF)形成機構をブロック(非殺菌性)
日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」(2023/6/13放送)に
TV 当社BFC剤が取り上げられました。
www.seikopmc.co.jp 星光PMC株式会社
SEIKO PMC CORPORATION
Page2
スライド 2
クオラムセンシング制御技術で
バイオフィルムの形成を抑制
✓ RO膜の閉塞抑制
✓ レジオネラ対策
✓ バイオフィルム全般の対策
<バイオフィルムの形成抑制効果>
BFの形成を90%以上抑制 ・BFC剤処理されたRO膜上でBF形成菌を培養し、BF量を測定。
・RO膜の単位面積当たりのBFの体積を比較。
25 無処理
BFC処理 2h 17h
20
無
15 処
理
10
5
処
理
0
2h 17h ・BF形成開始2,17時間後の共焦点顕微鏡写真。
形成時間 ・緑色蛍光がRO膜表面のBF(菌体)を表す。
殺菌効果を持続
バイオフィルム(BF)の形成を抑え、殺菌剤と菌との接触機会を維持することで、
殺菌剤との併用で菌数を大幅に低減
殺菌剤単独 BFC剤併用
BFのバリアで殺菌効果は低下 BFのバリアが作れず、高い殺菌効果が持続
殺菌剤
BFC剤
細菌
バイオフィルム
殺菌剤単独 殺菌剤の種類 菌数(殺菌剤単独) 菌数(BFC剤併用)
BF形成⇒殺菌剤処理
4級カチオン系(※) 2.7×105 cfu/mL 4.0×101 cfu/mL
BFC剤併用 有機系 2.8×106 cfu/mL 2.9×103 cfu/mL
BF形成前にBFC剤処理
⇒BF形成⇒殺菌剤処理 塩素系 4.0×108 cfu/mL 0
※BR-109のみ対象
用途例
RO膜、冷却塔、MBR、切削油剤、医療機器、水回りの部材への練り込みやコーティング
など、バイオフィルムが発生するあらゆる場所に
www.seikopmc.co.jp 星光PMC株式会社
SEIKO PMC CORPORATION
バイオフィルム形成量
(μm3/μm2)
BFC
Page3
スライド 3
クオラムセンシング制御技術で
バイオフィルムの形成を抑制
✓ RO膜の閉塞抑制
✓ レジオネラ対策
✓ バイオフィルム全般の対策
定期処理によるRO膜の閉塞抑制
膜閉塞までの期間を Blank
BR-110処理
Blankに対して7倍以上に延長
0.9
閉塞レベル
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
使用期間
《試験条件》
■試験設備:8インチモジュール×12本
■BR-110処理条件:初期処理(※1)+定期処理(※2)
※1 ROモジュールにBR-110を3.5%になるように添加し、1時間以上浸漬→排水、ブロー。
※2 週に1度運転を停止し、BR-110を0.35%になるよう添加し、
1時間以上浸漬or循環運転→排水、ブロー。
無処理RO膜 BFC剤使用RO膜
www.seikopmc.co.jp 星光PMC株式会社
SEIKO PMC CORPORATION
RO入り口圧(MPa)
Page4
スライド 4
クオラムセンシング制御技術で
バイオフィルムの形成を抑制
✓ RO膜の閉塞抑制
✓ レジオネラ対策
✓ バイオフィルム全般の対策
コーティング剤への配合
BFC剤配合塗料を塗布した試験片はヌメリを大幅に低減
■現行品塗布 ■BFC剤配合品塗布
【BF形成量】
現行品 BFC剤配合品
100% 16%
✓部材に優しい
✓抗菌剤で抑制できないヌメリに
✓カビの抑制にも
( :BF形成箇所、青紫色部分)
抗菌剤とBFC剤配合で表面抗菌活性が大幅に向上
菌数 抗菌
Sample
(個/cm2) 活性値 (R)
Blank(未塗布) 3.8×105 -
抗菌剤 2.5×105 1.4
抗菌剤+BR-111 1×103 3.9
JIS Z 2801:抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果
試験菌種:大腸菌
【評価基準】
抗菌活性値 ≧ 2.0
www.seikopmc.co.jp 星光PMC株式会社
SEIKO PMC CORPORATION
Page5
スライド 5
水系エマルション希釈タンクでの適用事例
BFC剤添加でBFの発生を抑え、タンクの清浄な状態を維持
初日 2週間後 3週間後
壁全面にBFが形成 BFが肥厚化
2週間後 3週間後
BR-109を常に
対液100ppm
となるように添加
初日の状態を維持 ほぼ清浄な状態を維持
(※水系エマルション希釈液は防腐剤を20ppm含有しています。)
防カビ
・BFの形成はカビの発生原因の一つ(BFがカビの足場となる)
・BFの形成を抑えることが防カビ手段の一つとなりうる
・BFC剤は殺菌性の抗菌防カビ剤とは作用が異なるため、併用効果に期待できる
バイオフィルムを介したカビの発生
バイオフィルムなし カビの発生:少
バイオフィルムあり カビの発生:多
Journal of Environmental Biotechnology Vol. 21, No. 1, 1–4, 2021
www.seikopmc.co.jp 星光PMC株式会社
SEIKO PMC CORPORATION
Page6
スライド 6
《製品一覧》(※BR-110:洗浄成分配合タイプ)
BR-109 BR-110
BFに対する QS阻害、
QS阻害
作用メカニズム 洗浄作用
BFの形成抑制、
効果 BFの形成抑制
除去
使用濃度
~0.35 % ~0.35 %
(※1)
外観 微黄色透明液体 微黄色透明液体
粘度[mPa・s]25℃ 15~30 15~30
低温安定性 6 ℃以下で析出 0 ℃以下で析出
(※2) (原液保管時) (原液保管時)
5分程度の 良好
水への分散性
攪拌が必要 (攪拌で分散)
製品pH 5.8~8.0 6.0~7.0
6ヶ月 6ヶ月
(遮光、室温) (遮光、室温)
保存安定性
凍結融解による 凍結融解による
性能劣化なし 性能劣化なし
コーティング、水回り部材への練り込み用途の品番もございます。
(BR-111:BR-109同等品)
BFC剤の希釈について
BR-109を希釈調整する際は30倍以上、BR-110を希釈調整する際は10倍
以上に希釈してください。
上記以下の倍率で希釈すると有効成分が分離し不均一化します。
※1. 使用環境の菌数に依存します。
例)菌数109cfu/mLの水にBR剤0.35%添加で、BF形成を90%以上抑制。
(低菌数の水ではより低濃度のBR剤で有効)
※2. 析出が認められる場合、40℃程度に加温して1時間程度攪拌して溶解して下さい。
www.seikopmc.co.jp 星光PMC株式会社
SEIKO PMC CORPORATION