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救助者の安全確保:閉鎖空間での救助に好適な手法

ハンドブック

資料『救助者の安全確保:閉鎖空間での救助に好適な手法』

閉鎖空間および船舶から被災者を救助する際に、救助者が準備不足である場合には大きなリスクを伴うことになります。

当社では、救助者の安全確保の為の『閉鎖空間での救助に好適な手法』をご提案しています。

専門的かつ実績のある救助のアプローチを適用することで、この危険性を大幅に軽減できます。

【救助手法への3ステップ】
■適切な技術的装備(Technical equipment)の利用可能性
■組織的な対策(Organisational measures)
■自己救助に関する個人的手段(Personalised measures)

※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。

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このカタログについて

ドキュメント名 救助者の安全確保:閉鎖空間での救助に好適な手法
ドキュメント種別 ハンドブック
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取り扱い企業 ドレーゲルジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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救助者の安全確保: 閉鎖空間での救助に 最適な手法 閉鎖空間および船舶から被災者を救助する際に、救助者が準備不足 である場合には大きなリスクを伴うことになります。 専門的かつ実績 のある救助のアプローチを適用することで、この危険性を大幅に軽 減できます。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 1
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救助者の安全確保: 閉鎖空間での救助に最適な手法 救助者が被災者になるとき 2017年、アメリカ合衆国だけでも、閉鎖空間での作業中に ここに、事象のリスクアセスメントのために、発生可能性に対 166人が死亡しています。1 このような作業には、通路が狭く、 する損害の影響度の関係を用いて事象を分類するための、 換気が不十分で、頭上の空間も狭く、動きが制限されるとい マトリックス表を示します。 う特徴があります。 そして、そのような状況は、特有の危険 につながります。 素早く状況を把握しないと、事故の危険性 簡易的に示した が高まります。 閉鎖空間で事故が発生すると、毒性ガスの発 リスクマトリックス 生、酸素不足、爆発により死に至る可能性もあります。 可動部 分、はしごからの落下、建物の崩壊などにも危険が存在する 可能性があります。 さらに危険なのは、 救助者が、被災者と 同じ状況で事故に巻き込まれるということです。 最初の事故 の原因となった悪条件と同じ状態がさらに事故を引き起こ すのです。 救助者のトレーニングが不十分であったり、救助 手法が未実証である場合も、深刻な事故につながることが 数多くあります。 EHS Todayによると、閉鎖空間で死亡してい る被災者の3分の2が、救助者であるということがわかってい ます。2 救助に失敗する原因 閉鎖空間での救助は、救助計画がそもそも存在しない、ある 低 中 高 いは、その計画が適切ではない場合には、うまく進められる 影響度 ことはありません。 このような状況は、安全器具の不適切な 使用や救助機器の誤使用を引き起こします。 さらに、トレー 低リスク 中リスク 高リスク ニング不足、実地経験の不足、該当場所についての知識不 足などが、救助の妨げとなる場合もあります。 特に重量のあ る呼吸用保護具が必要な場合、入口が制限されてしまうこと 損害を防止するための方策、損害の度合いの低減、技術的 で、救助者が被災者の所までたどり着くのが困難になる場 および組織的手段の活用、さらに様々な個人用保護具を使 合があります。 緊急計画や危機管理計画が全くない場合、作 用することで、結果的にリスクを減らすことができます。 業の調整は、その場での瞬時の決定や運に任せることにな ります。 収集した情報から、重要な防護対策を導き出すことができま す。 そして、この導き出した防護対策も、救助の際に検討す 危険性を認識、リスクを評価、救助アプローチを計画 べき重要事項となります。 これらは、救助者のトレーニングや 明確なことは、 閉鎖空間での被災者の救助を成功させるに 救助計画などと同様に、継続的に改善を続ける必要があり は、専門的な安全管理が必要だということです。 これを行う ます。 救助手法は、適切かつ定期的にテストし、更新する必 ためには、特定の危険性と起こり得るリスクを適切に評価す 要があります。 る必要があります。 さらに、 これらの危険が発生する可能性 と、救助者が遭遇する危険の可能性も、 適切に評価しなけれ 危険の可能性や発生予測を体形的に文書化することなど、 ばなりません。 障害の可能性と発生確率については、数値的 標準的プロセスを作成することは、危険性の特定や、リスク に示したり、文書で記述することができます。 の評価に役立ちます。 リスクマトリックス(図1参照)を参照し、 各作業段階に付随するリスクを判断することができます。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 2 発生可能性 低 中 高
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救助者の安全確保: 閉鎖空間での救助に最適な手法 閉所空間における作業の一般的な危険性およびリスク 身体的損傷 爆発 閉じ込め 巻き込み 生物学的危険性 洪水 悪天候 化学物質の漏れ 高温 騒音 落下 機械の故障 特有の救助アプローチの構築 予防的アプローチへの4ステップ リスクアセスメントによって得られた情報は、現場における 閉鎖空間向け特有の救助計画は、常に階層的なSTOP原則 作業環境の全体的な評価のための基準として役立ちます。 に基づいて、状況に応じて詳細に作成する必要があります。 一般的に、閉所空間作業に対する評価は安全技術者、安全 救助計画は「、作業の安全システム」という予防的アプロー 監督者、ガス分析者、産業医など様々な専門家で構成される チに従います。 Sは、作業プロセスの代替案(Substitution) チームが行います。 この基準で構築された救助手法は、常 を表していて、特定リスクを完全に排除することを目標とし に、最悪のシナリオを想定しています。そのため、全ての起こ ています。 Tは、技術的手段(Technical measure)を表します。 り得るであろう事象が想定され、説明され、適切に検討され Oは、組織対策(Organisational measure)を表します。 Pは、個 ます。 これには次のものが含まれます: 人的対策(Personalised measures)を表します。 – 内部(自衛消防隊)および外部(公共の消防隊)に救助連携 救助手法への3ステップ を発動 STOP原則に基づいた救助手法は、緊急事態のTOP原則に – すぐに使用できる救助器具の準備 沿ったものでなければなりません。 Tは、滑車がつながって – 事前決定しておく、外部救助部隊への引継ぎポイント いる三脚や、ロープがかけられた事前準備済みの固定ポイ ントなど、適切な技術的装備(Technical equipment)の利用可 個人の作業空間および閉所空間として指定される作業場ご 能性です。 Oは、船、サイロ、閉所空間向けの救助作業のトレ とに、ぞれぞれに対応する明確に規定された救助計画が必 ーニング、内部および外部が完全に連携した計画案など、組 要となります。 織的な対策(Organisational measures)を表しています。 Pは、 自己救助に関する個人的手段(Personalised measures)を表 します。 これは「、基本的救助」とも言われる比較的簡単な救 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 3
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救助者の安全確保: 閉鎖空間での救助に最適な手法 助のことです。 このような手段や対策を習得するには、情報 定とし、それを維持していくために、閉鎖空間からの救助に を得て「、危険を特定し、評価する」知識を事前に身につけな 関するトレーニングを、専門の救助隊員に対して定期的に行 ければなりません。 避難用保護具の正しい使用方法も練習 うべきです。 固定または可動のトレーニング施設において、 しておくべきです。 さらに、外部救助者は、応急処置や正しい 現実的な危険状態を再現し、適切な訓練を実施すべきです。 救助の流れに関してトレーニングを受けるべきです。 有効な救助アプローチ、適切な救助器具、総合的なトレーニ ングを活用することで、閉鎖空間における救助作業の危険 理論から訓練まで: 救助計画の実効性の検証 性や事故の頻度は、大幅に削減できます。 救助計画は、その理論が実際にあてはまるか、有効性テスト を常に行う必要があります。 さらに、有効性テストにより重要 なポイントがいくつか明確になります。 監督者、室内の危険 1 https://www.bls.gov/news.release/cfoi.nr0.htm, アクセス日: 2019年1月2日 性を排除する担当者、警備員、内部の作業者、緊急時におけ 2 h ttp://www.ehstoday.com/construction/four-minutes-life-and-death-confined-spaces; る救助対応の責任者、内部および外部の救助連携の統率者 アクセス日: 2018年6月21日 がそれぞれ誰かなどです。 これらの全ての関係者が、特定 の状況における適切なトレーニングと指導を受けているか 確認する必要があります。これには、ボランティアの消防団、 プロの消防隊または緊急援助隊なども含まれます。 有効性 の検証中に、救助アプローチが機能していないことが明ら かとなった場合、リスク分析が不十分だった可能性があるた め、やり直す必要があります。 そして、その後の全ての工程も 見直さなければなりません。 救助計画: テストされ、検証され、決定される 印刷 救助計画が、問題や変更なく、有効性テストに合格となった ドイツ Dräger Safety AG & Co. KGaA 場合、全ての関連部署に適宜通知すべきです。 この救助計 Revalstraße 1 画は、現実の緊急状況において、提示された全ての対策や 23560 Lübeck 手段が相互的かつ完全に機能する唯一の方法となるため、 変更されることはありません。 救助計画の概要を社内の規 www.draeger.com © Drägerwerk AG & Co. KGaA 4 ST-15159-2008 91 10 388 | 21.01-1 | HQ | HO | 内容は予告なく変更される場合があります | © 2021 Drägerwerk AG & Co. KGaA