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『閉鎖空間の事前環境測定-FAQ』

ハンドブック

資料『閉鎖空間の事前環境測定-FAQ』〈無料進呈〉

サンプリング・事前測定は、プロセス工業における重要な安全対策の
ひとつです。

リスクアセスメントと作業許可プロセスの不可欠な部分であり、作業員が
閉鎖空間やコンテナへの進入を許可される前に実施されます。

当資料では、閉鎖空間の事前環境測定でのよくあるご質問をご紹介。

サンプリング・事前測定は、職場の安全性において、危険物質へのばく露の
リスクを最小化し、適切な酸素レベルを確保するのに役立ちます。

【掲載内容(抜粋)】
■サンプリング・事前測定とは?それが重要な理由は何ですか?
■サンプリング・事前測定は、正確にはいつ実施すべきですか?
■異なるガスの一般的な測定ポイントは、どのように決定されますか?
■酸素濃度はなぜ、正確にモニタリングする必要がある重要な
 パラメータなのですか?

※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。

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このカタログについて

ドキュメント名 『閉鎖空間の事前環境測定-FAQ』
ドキュメント種別 ハンドブック
ファイルサイズ 1.6Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 ドレーゲルジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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閉鎖空間の事前環境測定 – FAQ(よくあるご質問) サンプリング・事前測定は、プロセス工業における最も重要な安全対策の ひとつです。 リスクアセスメントと作業許可プロセスの不可欠な部分であ り、作業員が閉鎖空間やコンテナへの進入を許可される前に実施されま す。 サンプリング・事前測定は、職場の安全性において、危険物質へのばく 露のリスクを最小化し、最適な酸素レベルを確保するのに役立ちます。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 1 xxxxxxx
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閉鎖空間の事前環境測定 – FAQ(よくあるご質問) 1. サンプリング・事前測定とは?それが重要な理由 3. 異なるガスの一般的な測定ポイントは、どのよう は何ですか? に決定されますか? 塔(タワー)、貯蔵タンク、サイロといった閉鎖空間は、最も危 仮に貯槽の底から採取したガスサンプルからメタンが検知 険な職場環境です。そのため、閉鎖空間での作業のリスクア された場合、爆発の危険性が存在することは明らかです。 セスメントと職業安全手順は、エラーを起こすことなくきわ メタンは軽いガスで、直ちに周囲の空気と混ざります。 メタ めて注意深く実施され、生命に危険が及ばないようにする必 ン雲は、一番高い位置まで上昇する傾向があります。 閉鎖 要があります。 空間の底部のガス濃度は、その環境大気がいかに爆発的で あるかを示すものではないのです。 このような手順において重要なことは、作業員が進入する 閉鎖空間の大気が安全であることを事前に徹底的にチェッ 閉鎖空間で硫化水素が検知された場合、コンテナの上部か クすることです。 サンプリング・事前測定のプロセスとは、閉 ら採取されたガスサンプルは信頼できません。 これは、モル 鎖空間内の潜在的に有害なすべてのガスや物質を検知・モ 質量が34g/モルであるH₂Sは、空気 (29g/モル) よりもかなり ニタリングし、酸素レベルをチェックし、あらゆる値が安全パ 重く、底部に沈むからです。 ラメータ内に収まっていることを確認することです。 サンプ リング・事前測定をしなかった場合、閉鎖空間への進入やこ 消化ガス (CH₄, CO₂, H₂S, O₂などの混合物) またはCO₂は、 れらの環境での作業は、燃焼や汚染を通じてさらに大き 閉鎖空間内で様々な濃度で発生、沈降するため、安全な位 な危険を人命にもたらし、問題を発生させる可能性が 置で測定するとその環境大気は安全に思えます。しかし、作 あります。 業が必要になるかもしれないさらに下方に、危険濃度のガ スが存在している可能性があるのです。 消化ガスの形成 サンプリング・事前設定は、閉鎖空間進入前ガス検知のトレ は、以下の事例が示すように、 酸素欠乏をもたらす場合も ーニングを完了した認定ガス分析担当者のみが実施すべ あります。 きであり、そのようなトレーニングは、その提供を認可され、 実施するための機器を有する企業や組織が行います。 閉鎖空間の誤ったエリアで実施された測定は、非常に危険 で、人命を危険にさらす可能性があります。 2. サンプリング・事前測定は、正確にはいつ実施す べきですか? サンプリング・事前設定は、実際の作業の直前に行う必要が 注記: あります。 温度、換気などの環境要素により、作業現場の空 気は急に変化することがあります。 サンプリング・事前測定 – メタンなどの軽いガスは直ぐに空気と混ざり、ガス雲 後に作業が中断されたり遅延したりする可能性がある場合 の量が急速に増えて最も高い位置まで上昇します。 は、ドレーゲルX-zone 5500のようなポータブル型エリアモニ そのため、開放された空気環境下では、漏れ箇所付近 タを塔槽類の適切な場所に配置します。 さらに大切なのが、 を測定する必要があります。 濃度の上昇は、コンテナ 作業時間の計画です。 作業場所ばく露限界 (WEL) は1日の の上部で起こります。 合計ばく露時間を8時間と定めています。 シャットダウン時 など、労働時間が長くなる場合は、削減係数を考慮する必要 – 硫化水素のような重いガスは液体のように底で滞留 があります。 し、障害物を通過または障害物に付着し、周囲の空気 と混じることはほとんどないため、高い位置に広がる ことはあまりありません。 従って、底部の流れのある 箇所を測定する必要があります。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 2
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閉鎖空間の事前環境測定 – FAQ(よくあるご質問) 対象ガスが空気より重いか軽いかは、どのようにして 4. 酸素濃度はなぜ、正確にモニタリングする必要が 判断すべきですか? ある重要なパラメータなのですか? 例えば、対象化合物のモル質量と空気(29g/モル)のモ 空気の5分の4は窒素で、残りの5分の1が酸素です。 この混 ル質量を比較する方法があります。 化合物のモル質量 合割合に不活性ガスが混ざり込むと、置換により酸素量が減 は、構成元素の各モル質量を合計し、それに各係数を 少するだけでなく、窒素量も4倍の割合で減少します。 例え 乗算することで計算できます。 各構成元素の相対原子 ば、10vol%のヘリウムが入り込むと、酸素濃度は2vol%、窒素濃 質量は、周期表で確認でき、各元素名の下に表示され 度は8vol%減少します。 そのため、空気中の酸素濃度がわず ています。 しかし、決定的な疑問が残ります: 検知対象 かに減少している場合、爆発性または毒性物質の濃度が既 の有害物質は、空気より重いか、軽いか? 物質の密度に にしきい値を超えている可能性があります。 関する情報は、安全データシートで確認できます。 これが何を意味するか、逆の順序で見ながら説明します。 しかし、適切な測定点・箇所を決定する上で重要なこと コンテナ内の酸素濃度が、20.5 vol%とガス検知器で測定さ は、有害物質のモル質量と物理的性質の2点だけでは れたとします。 発生したガスにより、0.4 vol%の酸素が置換さ ありません。 以下の点についても、必ず考慮する必要 れただけでなく、1.6 vol%の窒素もまた置換されている、 があります: つまり合計2.0 vol%もの濃度で望ましくない物質が空気中に 存在することになります。 これは、およそ20,000 ppmに相当 し、ほとんどすべての有害物質において致死濃度にあたり 考慮すべきその他の条件: ます。 – 閉 鎖空間/貯槽のタイプと形状: 完全に水平なタンクは、ほとんど存在しません。 重いガ 一般的に、 閉鎖空間では5vol%の不活性ガスにより、酸素 スはより低い底のほうに溜まり、軽いガスは最も高い位 濃度が1vol%減少します。 濃度1vol%は、ppmに換算すると 置に溜まります。 さらに、隆起部分や取り付けられている 10,000ppmになります。 装置なども考慮しなければなりません。 – 温度: 例えば、タンクが長時間直射日光にさらされ、内部 酸素レベルは正確に測定する必要があります: のガスが温められると、分子の動きが早くなり、それによ り拡散 (周囲空気との混合) 速度が上昇します。 – 測定された空気中の酸素が19.5%以下の場合を、酸素欠 乏と捉えるべきです。 これ以下のレベルの閉鎖空間へ – 換 気: 気流は、ガス雲の位置と濃度を変化させます。 の進入は安全ではありません。 注 記: 必要に応じて、閉鎖空間ではATEXゾーン1に準拠 した換気装置を使用します。 燃料稼動式換気装置は有 – 20.9%のレベルが適切です。注記: 酸素レベルが適切で 毒ガスを排出するため、閉鎖空間内または近くでは決し も、有害物質が存在する可能性はあるため、大気は測 て使用してはなりません。 定・モニタリングされる必要があります。 重要なポイント: – 23%以上のレベルは酸素富化状態と考えられ、可燃性ガ 作業を行うコンテナとパイプラインを完全に切り離すことが ス、蒸気、煙霧または物質が突然発火するリスクをもた できない場合もあります。 このような場合は、ガスが流入す らします。 例えば、溶接機器につながる配管から漏れが る可能性があるかどうかを確認し、作業者に個人用保護具 生じて酸素濃度が上がると、油脂の自然発火、さらには を着用させるなどの適切な安全対策を講じる必要があり 爆発につながる可能性があります。 ます。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 3
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閉鎖空間の事前環境測定 – FAQ(よくあるご質問) そのため、閉鎖空間の安全を確保するためには、これらの大 ガス検知器のポンプとホースに漏れや詰まりがなく、すべて 気測定は正確に実施され、正しい地点で測定され、頻繁にモ 正常に機能することを確認します。 ホースはテスト前に、平 ニタリングされることが必須です。 均30秒、さらにホースの長さ1m当たり5秒追加した時間をか けてフラッシュする必要があります。 正確な所要時間は、測 これらデータのエラーは生命を危険にさらします。 定作業条件やガスの拡散挙動などにより異なります。 吸引 の所要時間を計算するときは、各対象ガスの密度やホース 内面への吸着性、伝導性を考慮する必要があります。 5. ガス検知器が、大気を正確かつ確実に測定してい ることを確認するにはどうすれば良いですか? サンプリング・事前測定にポータブルガス検知器を使用す る前に、以下のテストを実施する必要があります。 検知器の機能テスト バッテリ寿命が十分にあること、ガス検知器の表示要素が明 確で読み取れること、ガス検知機の信号とアラーム機能が 効果的に作動することを確認します。 バンプテスト テストガスによる機能テストは、特にしばらく電源が切られ ていた後に使用する場合には、機器が全般的に正常に機能 し、正確に測定することを確認するために実施する必要が あります。 6. 機能テストは、どの頻度で実施すべきですか? 清浄大気によるゼロ点テスト ほとんどのメーカーは、使用前に毎回、バッテリ状態や警報 ガス検知器の測定基準点を決定するためには、ゼロ点を校 機能、検知器、ディスプレイ機能を検査することを奨励して 正する必要があります。 これにより、ガス検知器の表示値が います。 実際には、各国・地域や各企業ごとに異なる規定が 実際のガス濃度に対応していることを確実にすることがで 適用されています。 例えばドイツでは、各シフトの前に使用 きます。 ゼロ点を正確に調整するためには、有害物質がまっ されるすべての検知器をテストし、各作業者が持ち出せるよ たく存在しない (0%) 環境下・新鮮な空気環境下で校正を行 うに所定の場所に保管することが慣習となっています。 作 う必要があります。 テスト環境の周囲温度と空気圧は、ガス 業現場に移動するまでに時間がかかる場合などは、バンプ 検知器が使用される環境と同等である必要があります。 テスト (機能テスト) 後に一度ガス検知器の電源を切り、後 で再度電源を入れます。 ポンプチェックとホースフラッシュ ドレーゲルのレンタルロボットのようなスマート化された資 重要! 産管理ソリューションは、ガス検知器のような、24時間必要 - 使用しているガス検知器と完全な互換性のあるポンプ とされる機器の、自動化されたレンタルサービスを提供しま とホースを常に使用します。 ガス検知器と互換性のあ す。 これには、同一地点から遠隔ステーションの複数の機器 るアクセサリと互換性のないアクセサリを混合すると、 をバンプテストする機能も含まれます。 年間料金によるこ 危険であるだけでなく、法的保証の対象外になります。 のサービスにより、機器は必要とされるときにテストされ、使 - ゴム製ホースは、H₂S 分子が外部へ拡散してしまうた 用準備が整うため、常に作業員の安全を確保することがで め、H₂Sの測定に適しません。 きます。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 4
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閉鎖空間の事前環境測定 – FAQ(よくあるご質問) 7. 異なるガス、蒸気、煙霧および酸素レベルの検知 特に検知器のデータを口頭で伝える、またはメモに書き留 に使用すべきセンサ技術は何ですか? める場合は、ガス検知器のインターフェイス (画面) をクリー ガス、蒸気および酸素の存在と濃度を明確かつ正確に ニングし、あらゆる照明条件下で簡単に読めるようにする必 検知・表示するには、適切なタイプのセンサを搭載した、 要があります。 このプロセスをデジタル化やネットワーク化 適切に構成されたガス検知器を使用する必要があります。 することで、潜在的ヒューマンエラー発生のリスクを削減す ることができます。 (質問11を参照) ガスや物質の化学的特性は異なるため、潜在的に危険な物 質とそれに関連するリスクに対して適切なセンサを選択し 特定のガス、蒸気またはVOCの百万分率 (ppm)、十億分率 なければなりません。 (ppb)、 VOL%、爆発下限界 (%LEL) などのデータは、適切な 信頼のおけるガス検知器には、異なるタイプのセンサ技術 測定単位の横に表示しなければなりません。 を搭載している必要があります。 メタンやエタンなどの爆発性炭化水素では、%LELが標準的 – 光イオン化検出器 (PID) は、揮発性有機化合物 (VOC) な測定単位です。 CO, H₂SやCl₂のような有毒ガスは、少量で と様々なガスをイオン化で検知します。 しかし、PIDセン も害を及ぼす可能性があるため、ppmで測定する必要があり サは空気中のすべての揮発性炭化水素の合計値のみ ます。 O₂とCO₂はVOL%で測定します。 を測定します。 そのため、PIDでの測定は、選択的な検知 方法と組み合わせて使用する必要があります。 換算式: – 赤 外線 (IR) センサは、CO₂と赤外線を吸収する炭化 – 1 Vol.-% = 10,000ppm 水素を測定します。 – 1ppm = 1,000ppb – 接 触燃焼式センサ (CAT) は、200種類以上の異なる可燃 性ガスを検知できますが、それらを区別することができ ガス検知器の信号およびアラームは、例えば、特定のガスの ません。 これらのガスはまた、燃焼プロセスにおいて、測 レベルが安全限界を超えている、あるいはその閉鎖空間は 定環境大気中に酸素を必要とします。 白金コイル上で 酸素欠乏の状態にあるなど、指示において明瞭でなければ 加熱され活性化された触媒ビーズ、すなわちペリスタが なりません。 Dräger X-am 8000などのガス検知器では、シン 対象ガスを燃焼させます。 触媒プロセスにより燃焼熱が プルで素早く理解できる警報カラーコードや記号がアラー さらに生成され、2つ目のペリスタの電気抵抗を増加さ ム音、バイブレーションとともに機能します。 ガス分析担当 せます。 このペリスタが周囲空気の温度を測定します。 者は、まず適切な閉鎖空間トレーニングを受け、使用する機 測定値は2つの信号の差によって決定されます。 器に精通している必要があります。 – 電気化学 (EC) センサは、H₂SやSO₂などの有毒および無 機ガスを検知します。 センサの選択の際には、望ましい 重要! ポータブルガス検知器を使用するときは、携帯用スト か、望ましくないかによらず、他の発生物質に対する干 ラップを使用して、ガス検知器をサンプリング・事前測定を 渉( 交差感受性) を常に考慮する必要があります。 実施する閉鎖空間におろしてはなりません。検知器は上か ら吊り下げた状態では、表示を読み取ることができないから 8. ガ スの測定・モニタリングに携わるすべての人 です。 測定値が規定された限界値を超えていない場合で に、明確さ、一貫性、安全性を確保するためにはど も、有害な濃度を少し下回っているだけかもしれないため、 のようにしたら良いのでしょうか? この情報はど これは危険となり得ます。 直後に測定値が安全ではない濃 のように伝えれば良いですか? 度に上昇する可能性があるにもかかわらず、アラーム信号 作業員を閉鎖空間に送り出すことが安全かどうかを示すガ が発報しないことで、その空間に進入しても安全であると見 ス検知器の測定値においては、曖昧さを許容してはなりま なされてしまう可能性があります。 せん。 ガス検知器は、閉鎖空間を十分に安全な作業環境で あると判断する前に、パージすべきガスや蒸気、煙霧の濃度 を表示します。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 5
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閉鎖空間の事前環境測定 – FAQ(よくあるご質問) 10. 作業許可プロセスにおけるサンプリング・事前測 定の役割は何ですか? サンプリング・事前測定プロセスで測定された値は、作業許 可プロセスに不可欠な部分です。 作業許可証は文書化の鍵 となるもので、認定された許可事務所のみが発行できます。 これは、サンプリング・事前測定中に記録されたすべての データ値が、ばく露限界内であることが確認されて初めて発 行されます。 この文書は、進入またはそこで作業する必要の あるすべての人員にとって、その閉鎖空間が安全であること を確認するための手順が、すべて完了したことを示す書面 による同意書です。 サンプリング・事前測定プロセスの大部分はデジタル化・ネ ットワーク化されていますが、作業許可証は多くの場合、現 在も印刷形式です。 ドレーゲルの作業許可証サンプルをご 覧ください。 各作業許可証には以下が明記されます: – 作業許可証の提供・署名の権限を与えられた人 – 特定の閉鎖空間での作業またはそこへの進入を許可さ れた作業員 – 閉鎖空間の正確な位置情報と特定情報 (例えば、コン テナ番号) 9. サンプリング・事前測定作業では、どのような内容 – 閉鎖空間で実施される作業の詳細情報 を記録・文書化すべきですか? – 実施される作業のデータと期間 記録内容には、サンプリング・事前測定がいつ、どの閉鎖空 – 特定の保護具( PPE) の使用の必要性など、閉鎖空間で 間・貯槽で、またどのような条件下において実施されたかを の作業中に順守されるべき予防措置 明確に記載する必要があります。 以下の情報は明確に文書 – 権限者の署名 化しなければなりません。 – サンプリング・事前測定を実施した時間、期間および 作業許可証システムに関するHSEガイドライン データ 英国の衛生安全局発行文書、作業許可証システムに – 塔槽番号、測定点・箇所が複数の場合はそれを関する情 関するガイドラインは「、人、工場または環境の安全性 報など閉鎖空間を特定する情報 に有害な影響を与える可能性のある作業を実施する – 測定した有害物質と各物質の記録データ 意図があれば、作業許可証システムを検討すべきで – サンプリング・事前測定の手順に関係した従業員の名前 ある」と述べています。*これにはもちろん、危険な環 と連絡先情報 境であるとみなされる閉鎖空間や、職業安全が最も – サ ンプリング事前測定に使用した検知器と閉鎖空間用 重要とされる場所などが含まれます。 の機器 (必要に応じて後ほど正確に追跡できるように) https://www.hse.gov.uk/pubns/priced/hsg250.pdf © Drägerwerk AG & Co. KGaA 6
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閉鎖空間の事前環境測定 – FAQ(よくあるご質問) 11. デジタル化はどのように、サンプリング・事前設定 警告および反応が可能になるため、安全と安心が促進され プロセスを改善しますか? ます。 これにより、閉鎖空間での事故リスクも削減されると 産業用モノのインターネット (IIoT) の一部として導入される 考えられます。 デジタル化、ネットワーク化およびスマートテクノロジーは すべて、サンプリング・事前測定の複雑なプロセス全体を合 ネットワークされた機器とクラウドテクノロジーにより、ガス 理化するのに役立ち、閉鎖空間での作業をより安全かつ効 分析担当者は、閉鎖空間のある場所と制御室の間を物理的 率化します。 に移動して、データやその他の関係情報を収集したり、同 僚に手渡したりする必要がなくなるため、時間が節約され デジタルのリアルタイム測定、データの記録と送信は、手動 ます。 プロセスや手書き文書において発生する可能性のあるヒ ューマンエラーのリスクを大きく削減します。 IIoTは、サンプリング・事前測定の全体プロセスにおける安全 性と効率を改善するという確かなメリットを提供します。 Dräger X-am® 8000多成分ガス検知機などの新しい閉鎖空 間用ガス検知器は、最大7成分の異なるガス、蒸気、酸素を測 詳しい情報: 定、記録および表示します。 Dräger X-am 8000多成分ガス検 www.draeger.com/en_uk/Safety/Smart-Safety 知器はまた、Bluetoothを経由してDräger CSE Connectと接続 することができるため、ガス分析担当者は、同僚や現場の安 全監督者と継続的に連絡を取ることが可能です。 このウェ インプリント ブベースアプリケーションとスマートフォンアプリにより、ク ドイツ ラウド接続によるリアルタイムのコミュニケーションを継続 Dräger Safety AG & Co. KGaA させることができます。 Revalstraße 1 23560 Lübeck 閉鎖空間の作業員と制御室間の継続的なデジタルコミュニ www.draeger.com ケーションにより、素早い意思決定、現場の潜在的危険への © Drägerwerk AG & Co. KGaA 7 DMC-161