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直流制御回路の地絡故障を速やかに検出
保護回路、制御回路の電源として使用される直流電源は、信頼性が要求されます。そこで直流電路の多分岐化した回路にSDL形直流電路地絡検出継電器を設置することにより、地絡点の特定を早め、電源としての信頼性向上が図れます。電力、鉄鋼、化学などの各種プラント、鉄道、通信などの設備機器の制御用直流回路保護に最適です。
◆コンパクトタイプ
◆動作が一目で判る表示灯付
◆独立した出力接点
◆AC/DC共用制御電源
◆DINレール取付可能
◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
このカタログについて
ドキュメント名 | SDL50・225形 直流電路地絡検出継電器 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.1Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社正興電機製作所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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SDL50・225形
直流電路地絡検出継電器
中間接地抵抗器補助ボックス
SDL225
SDL50 SDL225-CT
直流制御回路の地絡故障を速やかに検出
保護回路、制御回路の電源として使用される直流電源は、信頼性が
要求されます。
そこで直流電路の多分岐化した回路にSDL形直流電路地絡検出継電器を
設置することにより、地絡点の特定を早め、電源としての信頼性
向上が図れます。
電力、鉄鋼、化学などの各種プラント、鉄道、通信などの設備機器の
制御用直流回路保護に最適です。
<SDL50・225形 直流電路地絡検出継電器 目次> SD
L
特長 F-30 5
仕様 F-30 0
外形寸法図 F-31 2
システム構成図 F-31 2
SCER-5形 中間接地抵抗器補助ボックス F-32 5形
動作原理 F-33
使用上のご注意 F-34
電
子
製
品
電子製品 F-29
・
Page2
特長
・コンパクトタイプ
50AタイプはZCT内蔵の小型であり、225Aタイプも省スペース型で軽量のため、制御盤や
機械装置などに容易に取り付けられます。また、既存回路にも簡単に挿入できます。
・動作が一目で判る表示灯付
地絡検出時はLED動作表示灯が点灯しますので、一目で動作が分かります。
・独立した出力接点
警報出力回路は独立した接点のため、最適なシステム構成ができます。
・AC/DC共用制御電源
制御電源は、AC、DCいずれも使用できます。
・DINレール取付可能
DINレールにワンタッチで取り付けられます。
仕様
形式 SDL50-5 SDL225-5
定格電圧 DC250V以下
定格電流 DC50A以下 DC225A以下
過負荷耐量 定格電流の20倍2秒
定格感度電流 DC5mA
定格不動作電流 定格感度電流の60%以上
感度切換 定格感度電流の0.8、1.0、1.3倍の切換可
・AC100/110V +10%~-15%(一時的に+15%)
定格制御電源
(DC、AC共用) 50/60Hz
・DC110V +10%~-15%(一時的に+30~-20%)
消費電流 15mA以下(非動作時)
動作時間 4秒以下(定格感度電流の140%時)
警報出力接点 1c接点 ・DC110V 0.2A ・AC250V 5A
表示部 赤色点灯(動作時)
・1,000V×1μsパルス電源ノイズ
耐ノイズ性
・15kV静電ノイズ
・電気回路対地間 10MΩ以上 (500Vメガー)
絶縁抵抗
・電気回路相互間 5MΩ以上 (500Vメガー)
商用周波耐電圧 AC2kV、1分間 (回路一括対地間)
インパルス電圧 1.2/50μs×4.5kV (回路一括対地間)
・-10~+50℃ (復元保証 -20~+60℃)
使用環境
・35~80%RH (結露・氷結がないこと)
準拠規格 JEC2500、電力用規格B-401、JIS C8374
F-30 電子製品
Page3
外形寸法図
・本体 ・225形用ZCT
システム構成図
S
D
L
5
0
2
2
5
形
電
子
製
品
電子製品 F-31
・
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SCER-5形 中間接地抵抗器補助ボックス
本品はSDL形直流地絡検出器と組合せ使用するオプション品です。
SDL形直流地絡検出継電器だけの使用では、微地絡の際に検出が困難な場合がありますので、
中間接地抵抗器補助ボックスを設置することにより、64Dリレーとの組合せで地絡電流を増加させ、
SDL形直流地絡検出継電器の動作を確実にします。
外形寸法図
端子接続図
F-32 電子製品
Page5
動作原理
直流電路地絡検出継電器は上図のような構成となっており、磁環を貫通する直流のN側のA点で
地絡が発生した場合、大地を通して地絡電流Igが矢印の経路で流れます。この時、N側とP側の
電流を比べるとIgの分だけ差電流が生じており、これにより磁環には磁束が発生します。継電器は
2つの二次コイルに交互に電流を流し、この差電流による不平衡分を検出して地絡の発生を検出
しています。従って、主回路には直接信号を重畳させることなく、非接触にて差電流の検出を行う
ことができるため、システム側の信頼性を低下させることなく直流の地絡検出が行えます。
S
D
L
5
0
2
2
5
形
電
子
製
品
電子製品 F-33
・
Page6
使用上のご注意
1. DINレールによる取付けを行う場合、DIN規格の35mm幅レールを使用し、強度を確保するため
レール取付けネジの間隔は200mm以下としてください。
2. 大きな振動,衝撃(10G以上)の加わる場所への取付けは避けてください。
3. 使用中、直射日光が当たらないようにしてください。
4. 通電時、保護カバーは必ず付けてください。端子部に触れますと感電などの恐れがあります。
5. 地絡検出継電器は厳密な調整,試験を実施していますので、分解および改造はしないでください。
分解および改造により故障原因になったり検出感度の精度が低下する恐れがあります。
6. 地絡検出継電器は制御盤や機械装置内に設置し、水,油,塵埃などが直接掛からないように
してください。
また、シンナー系の薬品に対して十分なる耐力が無いために、周囲環境には十分にご注意願います。
7. 中間接地線(「動作原理」の図参照)以外では、回路を接地しないでください。
8. 外部磁界の影響を避けるため、1ガウス以上の磁界のある場所には設置しないでください。
9. 地絡検出継電器は直流成分を含んだノイズ電流でも動作します。直流電源線にインバーター等が
近接する場合、直流電源線にノイズが乗る可能性がありますので、ノイズが乗らないように考慮
してください。
10. 下図の様に、地絡検出継電器の2次側電路が他の地絡検出継電器の2次側電路に接続している
ような回路では、検出変流器に平衡した電流が流れないため使用できません。
11. 新たに地絡検出継電器を取付けられた時、必ず人工接地による地絡試験を行い正常な動作の
確認を行ってください。
12. 地絡検出継電器は定格制御電源範囲内にて使用してください。範囲外での使用は内部の焼損
および誤動作のおそれがあります。
13. 月に一回程度TEST/RESETスイッチを押して、LEAKランプの点灯および接点出力があることを
確認してください。
14. 一般的な使用環境での製品寿命は約15年間です(ただし保障寿命ではありません)。
15年を目安に地絡検出継電器(変流器含)の交換を推奨致します。
15. 地絡検出継電器に過大な不平衡電流を流さないで下さい。地絡検出継電器は不平衡電流を
高感度で検出するものです。過大な不平衡電流が流れることにより検出精度が低下または
誤動作のおそれがあります。特に異なったフィーダー間の短絡の場合、過大な不平衡電流が
流れますので、MCCBと共に地絡検出継電器(変流器含)の交換を推奨いたします。
F-34 電子製品