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--超音波の伝搬特性を測定・解析・評価する技術の応用--
超音波の圧電素子を調整する技術を開発
超音波システム研究所は、
表面弾性波の制御に関して、
伝搬状態の線形性・非線形性を制御可能にする
圧電素子の調整技術を開発しました。
超音波プローブ:概略仕様
測定範囲 0.01Hz~200MHz
発振範囲 1.0kHz~25MHz
伝搬範囲 0.5kHz~700MHz以上
材質 ステンレス、LCP樹脂、シリコン、テフロン、ガラス・・・
発振機器 例 ファンクションジェネレータ
標準的な使用事例
2種類の非線形共振型超音波発振制御プローブによる、
スイープ発振、パルス発振の発振条件の設定により
高い音圧レベルの共振現象と、
高調波の発生現象(10次以上の非線形現象)による、
100MHz以上の高周波伝搬状態を、ダイナミック制御します。
<金属・樹脂・ガラス・・・の音響特性>を把握することで
発振制御により、音圧レベル、周波数、ダイナミック特性について
目的に合わせた伝搬状態を実現します
超音波発振制御プローブの製造技術の一部は
特開2021-125866 に記載しています
この技術ノウハウを、コンサルティング提供します
興味のある方はメールでお問い合わせください
このカタログについて
ドキュメント名 | 600MHz以上の超音波伝搬状態を可能にする超音波発振制御プローブ |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 4.8Mb |
取り扱い企業 | 超音波システム研究所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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600MHz以上の超音波伝搬状態を可能にする
超音波発振制御プローブ Ver2
2024/5/5 超音波システム研究所
超音波の圧電素子を調整する技術を開発
超音波システム研究所は、表面弾性波の制御に関して、
伝搬状態の線形性・非線形性を制御可能にする圧電素子の調整技術を開発しました。
超音波発振制御プローブの製造技術の一部は
特開 2021-125866 に記載しています
この技術ノウハウを、コンサルティング提供します
興味のある方はメールでお問い合わせください
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特開 2021-125866
【書類名】 特許請求の範囲
【請求項1】
超音波素子(1)の振動面について、フラクタル構造・コンストラクタル構
造のような模様の加工、あるいは部品の接着(2)による同様な複雑な表面
を形成することで、表面弾性波の伝搬現象の変化(反射・透過・屈折)を利
用して高い周波数の超音波伝搬を、効率よく行うことを実現させる、
あるいは、低周波の振動伝搬状態を効率よく実現する、
超音波発振制御プローブ
【請求項2】
超音波素子(1)の振動面について、音響特性を確認している対象物(金属、
ガラス、樹脂、・・)を、接着(2)することで、
高い周波数の超音波伝搬を、効率よく行うことを実現させる
あるいは、低周波の振動伝搬状態を効率よく実現する、
超音波発振制御プローブ
【請求項3】
請求項1】請求項2】の超音波発振制御プローブの利用に関して、
目的の超音波伝搬状態(音圧、周波数、変化)を、
音圧データ(周波数範囲 0.01Hz~1GHz)の測定解析
(自己相関、バイスペクトル、パワー寄与率、インパルス応答)により
実現する制御設定方法
【請求項4】
請求項1】請求項2】の超音波発振制御プローブの利用に関して、
数百ヘルツ~数メガヘルツのスイープ発振により
非線形現象と相互作用について
音圧データ(周波数範囲 0.01Hz~1GHz)の伝搬状態を実現し、
解析(自己相関、バイスペクトル、パワー寄与率、インパルス応答)により
最適化する方法
【請求項5】
請求項1】請求項2】の超音波発振制御プローブの利用により、
超音波の音圧データ測定・解析・評価・制御に関して、
自己相関、バイスペクトル解析により、非線形現象を評価し、
パワー寄与率、インパルス応答により、相互作用を評価することで
超音波刺激(伝搬状態)に関する
超音波の、音圧・周波数の変化を目的に合わせて制御設定する方法
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超音波の圧電素子を調整する技術
超音波素子表面の表面弾性波について
伝搬特性と利用目的に合わせた、最適化です。
そのために、プローブの超音波伝搬特性の動作確認(音圧レベル、伝搬周波数範
囲、非線形性、・・ダイナミック特性)が、重要です。
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超音波の伝搬特性
1)振動モードの検出(自己相関の変化)
2)非線形特性の検出(バイスペクトルの変化)
3)応答特性の検出(インパルス応答特性の解析)
4)相互作用の検出(パワー寄与率の解析)
注:「R」フリーな統計処理言語かつ環境
autcor:自己相関の解析関数
bispec:バイスペクトルの解析関数
mulmar:インパルス応答の解析関数
mulnos:パワー寄与率の解析関数
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<超音波伝搬特性(音響特性)の分類>
1:線形型
2:非線形型
3:ミックス型
4:ダイナミック変動型
( 4-1:線形変動型 4-2:非線形変動型 4-3:ミックス変動型 )
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この分類に基づいた、超音波利用目的に合わせた
超音波伝搬状態の発振・伝搬・制御・特性として
超音波素子の表面状態を設定します。
実際の利用に関しては、複数(標準的には 2 種類)の超音波プローブにより
スイープ発振とパルス発振の組み合わせにより、超音波をコントロールするので、
下記のような分類に基づいて、素子の表面状態を設定・製造します
注意:環境・条件・・により
複数の発振を組み合わせる場合も同様ですが
相互作用に対する測定確認が不十分だと
ダイナミックな非線形現象は発生しません。
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分類の詳細
1:線形型(キャビテーション主体型)
超音波の発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波(発振周波数の1/4、あるいは1/2)
から高調波(発振周波数の1倍、・・3倍)の範囲で
若干の変化がある状態
注:低調波(発振周波数の1/8)以下の場合
低周波の共振状態により、不安定な共振と干渉が発生し
安定した状態が実現しない傾向になります
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2:非線形型(音響流主体型)
超音波の発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
高調波(発振周波数10倍以上)の範囲で
若干の変化がある状態
注:高調波は、超音波振動子、発振プローブ・・の
表面状態の工夫(特願2020-31017 超音波制御)により
発振周波数の100倍を実現することも可能です
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3:ミックス型(キャビテーションと音響流の組み合わせ型)
超音波発振部材の設置方法や接触部材・・・の相互作用により
発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波(発振周波数の1/8,1/4、あるいは1/2)
から高調波(発振周波数の1倍、・・10倍)の範囲で
自然に発生する、大きな変化がある状態
コメント
上記の1,2,3は、基本的な伝搬状態ですが
振動現象が、安定して長時間同じ現象を続けるためには、各種制御・・工夫が必
要です
上記の1,2,3は、一定の発振状態を継続すると
周波数の低下や超音波の減衰現象が発生し
超音波の利用効果は小さく、無くなっていきます
そのために、実用的には、変動型を利用することが必要です
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4:変動型(各種制御による変化を利用するタイプ)
4-1:線形変動型
複数の超音波発振部材や発振制御・・を利用して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、
目的の範囲(発振周波数の1/8~10倍程度)で
制御可能にした状態
4-2:非線形変動型
複数の超音波発振部材や発振制御・・を利用して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、
目的の範囲(発振周波数の1/2~50倍程度)で
制御可能にした状態
4-3:ミックス変動型(ダイナミック変動型)
複数の超音波発振部材や発振制御・・の
音響特性や相互作用の確認に基づいて
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、
目的の範囲(発振周波数の1/16~100倍程度)で
制御可能にした状態
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分類としては上記の通りですが、
実用的には、ミックス変動型(ダイナミック変動型)として
低調波から高調波を最適化する事が、超音波制御になります
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<参考>
超音波プローブ(発振型、測定型、共振型、非線形型)の製造技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1566
超音波プローブ
http://ultrasonic-labo.com/?p=11267
超音波制御技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=16309
超音波を利用した「振動計測技術」
http://ultrasonic-labo.com/?p=16046
Page15
超音波プローブの発振制御による振動評価技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=15285
統計的な考え方を利用した超音波
http://ultrasonic-labo.com/?p=12202
超音波の非線形振動
http://ultrasonic-labo.com/?p=13908
超音波システム(音圧測定解析、発振制御)
http://ultrasonic-labo.com/?p=19422
メガヘルツ超音波による表面改質処理
http://ultrasonic-labo.com/?p=2433
ファインバブルと超音波による、表面処理技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=18109
超音波装置(設計・製造・・)のコンサルティング対応
http://ultrasonic-labo.com/?p=7378
超音波洗浄器(水槽表面)の表面残留応力緩和・均一化処理
http://ultrasonic-labo.com/?p=19422
Page17
共振現象と非線形現象の発振制御が可能な超音波プローブ
Page18
表面弾性波の非線形振動現象をコントロールする技術