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--超音波の伝搬状態を測定・解析・評価する技術--
この資料は、メガヘルツ超音波の効果に関する具体的事例の紹介です
超音波システム研究所は、
多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析技術を応用した、
「超音波の伝搬状態を測定・解析・評価する技術」を利用して
超音波利用に関するコンサルティング対応を行っています。
超音波テスターを利用したこれまでの
計測・解析・結果(注)を時系列に整理することで
目的に適した超音波の状態を示す
新しい評価基準(パラメータ)を設定・確認します。
注:非線形特性
(音響流のダイナミック特性
バイスペクトル解析結果)
このカタログについて
ドキュメント名 | メガヘルツ超音波の効果(超音波洗浄機の改善)No.2 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 3Mb |
取り扱い企業 | 超音波システム研究所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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メガヘルツ超音波の効果(超音波洗浄機の改善)No.2
--超音波の伝搬状態を測定・解析・評価する技術-- ver2.0
2023.8.22 超音システム研究所 斉木
超音波システム研究所は、
多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析技術を応用した、
「超音波の伝搬状態を測定・解析・評価する技術」を利用して
超音波利用に関するコンサルティング対応を行っています。
超音波テスターを利用したこれまでの
計測・解析・結果(注)を時系列に整理することで
目的に適した超音波の状態を示す
新しい評価基準(パラメータ)を設定・確認します。
注:非線形特性
(音響流のダイナミック特性 バイスペクトル解析結果)
矢印は200μ秒経過
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超音波発振条件(実験用 量産対応の場合最適化を行います)
超音波 1 38kHz 150W 出力100%
タイマー制御 ON:30秒 OFF:17秒
<超音波発振制御プローブの発振>
超音波2
Ch1 矩形波 スイープ発振 1-21MHz
Ch2 矩形波 パルス発振 11.3MHz
液循環ポンプ
(脱気ファインバブル発生液循環装置)タイマー制御
ON:67秒 OFF:16秒
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メガヘルツ超音波の効果(音圧データの解析結果)
<ポンプ運転 超音波1 ON,超音波2 OFF>
音圧測定 電圧~時間(0-200μ秒) パワー~周波数(0-125MHz)
グラフ青:洗浄液の音圧 グラフ赤:洗浄対象物の表面音圧
自己相関:最大Lag 250
グラフ上:洗浄液の音圧 グラフ下:洗浄対象物の表面音圧
コメント:単調でなめらかな自己相関の変化
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バイスペクトル:最大周波数 125MHz(グラフ 0.5)
グラフ上:洗浄液の音圧
コメント:38kHz 超音波による20MHz付近の単調な非線形現象
バイスペクトル:最大周波数 125MHz(グラフ 0.5)
グラフ下:洗浄対象物の表面音圧
コメント:低周波の共振現象により、
洗浄物には非線形振動の伝搬は非常に小さい状態
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パワースペクトル:最大周波数 125MHz(グラフ 0.5)
グラフ上:洗浄液の音圧
コメント:洗浄効果が期待できない、ほぼ単調な振動状態
パワースペクトル:最大周波数 125MHz(グラフ 0.5)
グラフ下:洗浄対象物の表面音圧
コメント:50MHz以上の周波数は、ほとんど伝搬していない状態
洗浄液が洗浄物の表面でなめらかに揺れている状態
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<ポンプ運転 超音波1 ON,超音波2 ON>
音圧測定 電圧~時間(0-200μ秒) パワー~周波数(0-125MHz)
グラフ青:洗浄液の音圧 グラフ赤:対象物の表面音圧
自己相関:最大Lag 250
グラフ上:洗浄液の音圧 グラフ下:対象物の表面音圧
コメント:洗浄液・洗浄物固有の振動モードをベースにした
複雑で、ダイナミックに変化している自己相関
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バイスペクトル:最大周波数 125MHz(グラフ 0.5)
コメント: 0Hz~40MHzの変化から低周波の共振現象を含めた
非常にダイナミックな変化を実現しているバイスペクトル
40MHz付近の変化から、3倍の120MHzの非線形振動現象が
洗浄物の表面に伝搬している
ナノレベルの洗浄・攪拌・・・が実現する状態
超音波発振条件の最適化を行うことで
300MHzの非線形振動現象が
洗浄物の表面に伝搬するように調整可能な状態
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パワースペクトル:最大周波数 125MHz(グラフ 0.5)
コメント: 0Hz~125MHzの伝搬周波数成分の変化から
洗浄物へ、非常にダイナミックな超音波刺激が実現している状態
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洗浄液と洗浄物の相互作用
<ポンプ運転 超音波1 ON,超音波2 OFF>
音圧測定 電圧~時間(0-200μ秒) パワー~周波数(0-125MHz)
グラフ青:洗浄液の音圧 グラフ赤:対象物の表面音圧
<ポンプ運転 超音波1 ON,超音波2 ON>
音圧測定 電圧~時間(0-200μ秒) パワー~周波数(0-125MHz)
グラフ青:洗浄液の音圧 グラフ赤:対象物の表面音圧
コメント:超音波2の効果
洗浄物の表面振動に対して、
洗浄液の影響が大きくなっている
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洗浄液と洗浄物の応答特性
<ポンプ運転 超音波1 ON,超音波2 OFF>
音圧測定 電圧~時間(0-200μ秒) パワー~周波数(0-125MHz)
グラフ青:洗浄液の音圧 グラフ赤:対象物の表面音圧
コメント
洗浄液の振動に対して、洗浄物の応答が大きく変化している
洗浄物の振動の単調性が検出出来る
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<ポンプ運転 超音波1 ON,超音波2 ON>
音圧測定 電圧~時間(0-200μ秒) パワー~周波数(0-125MHz)
グラフ青:洗浄液の音圧 グラフ赤:対象物の表面音圧
コメント
安定しているが、微細で複雑な応答特性である
洗浄効果につながる応答特性である
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<超音波の音圧測定・解析システム>
超音波プローブ
測定範囲 0.01Hz~100MHz
発振範囲 0.1kHz~25MHz(伝搬周波数範囲 1kHz~300MHz)
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<< 超音波の音圧データ解析 >>
1)時系列データに関して、
多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析により
測定データの統計的な性質(超音波の安定性・変化)について解析評価します
2)超音波発振による、発振部が発振による影響を
インパルス応答特性・自己相関の解析により
対象物の表面状態・・に関して、超音波振動現象の応答特性として解析評価します
3)発振と対象物(洗浄物、洗浄液、水槽・・)の相互作用を
パワー寄与率の解析により評価します
4)超音波の利用(洗浄・加工・攪拌・・)に関して
超音波効果の主要因である対象物(表面弾性波の伝搬)
あるいは対象液に伝搬する超音波の、
非線形(バイスペクトル解析結果)現象により
超音波のダイナミック特性を解析評価します
この解析方法は、
複雑な超音波振動のダイナミック特性を
時系列データの解析手法により、超音波の測定データに適応させる
これまでの経験と実績に基づいて実現しています。
注:解析には下記ツールを利用します
注:OML(Open Market License) https://www.ism.ac.jp/ismlib/jpn/ismlib/license.html
注:TIMSAC(TIMe Series Analysis and Control program) https://jasp.ism.ac.jp/ism/timsac/
注:「R」フリーな統計処理言語かつ環境 https://cran.ism.ac.jp/
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超音波制御技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=16309
超音波プローブの発振制御による振動評価技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=15285
超音波技術:多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析
http://ultrasonic-labo.com/?p=15785
統計的な考え方を利用した超音波
http://ultrasonic-labo.com/?p=12202
超音波の非線形現象を評価する技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=13919
超音波の非線形振動
http://ultrasonic-labo.com/?p=13908
超音波<測定・解析>システム
http://ultrasonic-labo.com/?p=1000
Page15
参考事例
Page17
以上