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超音波伝搬現象の分類(20230210)

製品カタログ

--音圧測定データのバイスペクトル解析による、超音波の分類技術--

超音波システム研究所は、
 超音波の音圧測定データをバイスペクトル解析することで、
 超音波振動が伝搬する現象に関する分類方法を開発しました。

この分類方法は、
 超音波の伝搬状態に関する、主要となる周波数(パワースペクトル)の
 ダイナミック特性(非線形現象の変化)により
 線形(共振現象)と、非線形(高次高調波の発生現象)状態を推定し、
 以下のような、4つのタイプに分類しています。
1:線形型 
2:非線形型 
3:ミックス型 
4:変動型(各種制御による変化を利用するタイプ)
 4-1:線形変動型
 4-2:非線形変動型
 4-3:ミックス変動型(ダイナミック変動型)

分類としては上記の通りですが、
実用的には、ミックス変動型(ダイナミック変動型)として
低調波から高調波を最適化する事が、超音波制御になります

注:解析には下記ツールを利用します
注:OML(Open Market License)
注:TIMSAC(TIMe Series Analysis and Control program)
注:「R」フリーな統計処理言語かつ環境

超音波の伝搬特性
1)振動モードの検出(自己相関の変化)
2)非線形現象の検出(バイスペクトルの変化)
3)応答特性の検出(インパルス応答の解析)
4)相互作用の検出(パワー寄与率の解析)

注:「R」フリーな統計処理言語かつ環境
 autcor:自己相関の解析関数
 bispec:バイスペクトルの解析関数
 mulmar:インパルス応答の解析関数
 mulnos:パワー寄与率の解析関数

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このカタログについて

ドキュメント名 超音波伝搬現象の分類(20230210)
ドキュメント種別 製品カタログ
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取り扱い企業 超音波システム研究所 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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超音波伝搬現象の分類 2024.05.06 超音波システム研究所 超音波システム研究所は、 超音波の音圧測定データをバイスペクトル解析することで、 超音波振動が伝搬する現象に関する分類方法を開発しました。 この分類方法は、 超音波の伝搬状態に関する、主要となる周波数(パワースペクトル)の ダイナミック特性(非線形現象の変化)により 線形(共振現象)と、非線形(高次高調波の発生現象)状態を推定し、 以下のような、4つのタイプに分類しています。 1:線形型 2:非線形型 3:ミックス型 4:変動型 1
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1:線形型(キャビテーション主体型) 超音波の発振周波数に対して 伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が 低調波(発振周波数の1/4、あるいは1/2) から高調波(発振周波数の1倍、・・3倍)の範囲で 若干の変化がある状態 注:低調波(発振周波数の1/8)以下の場合 低周波の共振状態により、不安定な共振と干渉が発生し 安定した状態が実現しない傾向になります 3
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単調な超音波利用状態は、線形型になる 4
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2:非線形型(音響流主体型) 超音波の発振周波数に対して 伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が 高調波(発振周波数10倍以上)の範囲で 若干の変化がある状態 注:高調波は、超音波振動子、発振プローブ・・の 表面状態の工夫(特願2020-31017 超音波制御)により 発振周波数の100倍を実現することも可能です 5
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複雑な流れに超音波を伝搬させると、非線形型になる 6
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3:ミックス型 (キャビテーションと音響流の組み合わせ型) 超音波発振部材の設置方法や接触部材・・・の相互作用により 発振周波数に対して 伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が 低調波(発振周波数の1/8,1/4、あるいは1/2) から高調波(発振周波数の1倍、・・10倍)の範囲で 自然に発生する、大きな変化がある状態 7
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複雑な操作(発振制御、回転揺動、・・)は、ミックス型になる 8
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コメント 上記の1,2,3は、基本的な伝搬状態ですが 振動現象が、安定して長時間同じ現象を続けるためには、 各種制御・・工夫が必要です 上記の1,2,3は、一定の発振状態を継続すると 周波数の低下や超音波の減衰現象が発生し 超音波の利用効果は小さく、無くなっていきます そのために、 実用的には、下記の変動型を利用することが必要です 4:変動型(各種制御による変化を利用するタイプ) 4-1:線形変動型 複数の超音波発振部材や発振制御・・を利用して 伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が 低調波から高調波を、、目的の範囲(発振周波数の1/8~10倍程度)で 制御可能にした状態 4-2:非線形変動型 複数の超音波発振部材や発振制御・・を利用して 伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が 低調波から高調波を、 目的の範囲(発振周波数の1/2~50倍程度)で 制御可能にした状態 9
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4-3:ミックス変動型(ダイナミック変動型) 複数の超音波発振部材や発振制御・・の 音響特性や相互作用の確認に基づいて 伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が 低調波から高調波を、 目的の範囲(発振周波数の1/16~100倍程度)で 制御可能にした状態 分類としては上記の通りですが、 実用的には、ミックス変動型(ダイナミック変動型)として 低調波から高調波を最適化する事が、超音波制御になります 10
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<<超音波の分類>> 超音波伝搬現象の分類1 http://ultrasonic-labo.com/?p=10908 超音波伝搬現象の分類2 http://ultrasonic-labo.com/?p=17496 超音波伝搬現象の分類3 http://ultrasonic-labo.com/?p=17540 超音波の最適化技術1 http://ultrasonic-labo.com/?p=15226 超音波の最適化技術2 http://ultrasonic-labo.com/?p=16557 <<超音波システム>> 超音波の音圧測定・解析システムと超音波発振制御システム http://ultrasonic-labo.com/?p=1546 超音波発振システム(1MHz、20MHz) http://ultrasonic-labo.com/?p=18817 超音波システム(音圧測定解析、発振制御) http://ultrasonic-labo.com/?p=19422 統計的な考え方を利用した超音波 http://ultrasonic-labo.com/?p=12202 超音波技術:多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析 http://ultrasonic-labo.com/?p=15785 音圧測定解析に基づいた、超音波システムの開発技術 http://ultrasonic-labo.com/?p=15767 【本件に関するお問合せ先】 超音波システム研究所 メールアドレス info@ultrasonic-labo.com ホームページ http://ultrasonic-labo.com/ 12
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分類技術の応用 超音波の発振制御技術 13
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超音波プローブの製造技術 14
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