1/21ページ
ダウンロード(4.7Mb)
--音圧測定データのバイスペクトル解析による、超音波の分類技術--
超音波システム研究所は、
超音波の音圧測定データをバイスペクトル解析することで、
超音波振動が伝搬する現象に関する分類方法を開発しました。
この分類方法は、
超音波の伝搬状態に関する、主要となる周波数(パワースペクトル)の
ダイナミック特性(非線形現象の変化)により
線形(共振現象)と、非線形(高次高調波の発生現象)状態を推定し、
以下のような、4つのタイプに分類しています。
1:線形型
2:非線形型
3:ミックス型
4:変動型(各種制御による変化を利用するタイプ)
4-1:線形変動型
4-2:非線形変動型
4-3:ミックス変動型(ダイナミック変動型)
分類としては上記の通りですが、
実用的には、ミックス変動型(ダイナミック変動型)として
低調波から高調波を最適化する事が、超音波制御になります
注:解析には下記ツールを利用します
注:OML(Open Market License)
注:TIMSAC(TIMe Series Analysis and Control program)
注:「R」フリーな統計処理言語かつ環境
超音波の伝搬特性
1)振動モードの検出(自己相関の変化)
2)非線形現象の検出(バイスペクトルの変化)
3)応答特性の検出(インパルス応答の解析)
4)相互作用の検出(パワー寄与率の解析)
注:「R」フリーな統計処理言語かつ環境
autcor:自己相関の解析関数
bispec:バイスペクトルの解析関数
mulmar:インパルス応答の解析関数
mulnos:パワー寄与率の解析関数
関連メディア
このカタログについて
ドキュメント名 | 超音波伝搬現象の分類(20230210) |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 4.7Mb |
取り扱い企業 | 超音波システム研究所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
![](https://static.cluez.biz/common/img/base/loading.gif)
このカタログの内容
Page1
超音波伝搬現象の分類
2024.05.06 超音波システム研究所
超音波システム研究所は、
超音波の音圧測定データをバイスペクトル解析することで、
超音波振動が伝搬する現象に関する分類方法を開発しました。
この分類方法は、
超音波の伝搬状態に関する、主要となる周波数(パワースペクトル)の
ダイナミック特性(非線形現象の変化)により
線形(共振現象)と、非線形(高次高調波の発生現象)状態を推定し、
以下のような、4つのタイプに分類しています。
1:線形型 2:非線形型 3:ミックス型 4:変動型
1
Page2
2
Page3
1:線形型(キャビテーション主体型)
超音波の発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波(発振周波数の1/4、あるいは1/2)
から高調波(発振周波数の1倍、・・3倍)の範囲で
若干の変化がある状態
注:低調波(発振周波数の1/8)以下の場合
低周波の共振状態により、不安定な共振と干渉が発生し
安定した状態が実現しない傾向になります
3
Page4
単調な超音波利用状態は、線形型になる
4
Page5
2:非線形型(音響流主体型)
超音波の発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
高調波(発振周波数10倍以上)の範囲で
若干の変化がある状態
注:高調波は、超音波振動子、発振プローブ・・の
表面状態の工夫(特願2020-31017 超音波制御)により
発振周波数の100倍を実現することも可能です
5
Page6
複雑な流れに超音波を伝搬させると、非線形型になる
6
Page7
3:ミックス型
(キャビテーションと音響流の組み合わせ型)
超音波発振部材の設置方法や接触部材・・・の相互作用により
発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波(発振周波数の1/8,1/4、あるいは1/2)
から高調波(発振周波数の1倍、・・10倍)の範囲で
自然に発生する、大きな変化がある状態
7
Page8
複雑な操作(発振制御、回転揺動、・・)は、ミックス型になる
8
Page9
コメント
上記の1,2,3は、基本的な伝搬状態ですが
振動現象が、安定して長時間同じ現象を続けるためには、
各種制御・・工夫が必要です
上記の1,2,3は、一定の発振状態を継続すると
周波数の低下や超音波の減衰現象が発生し
超音波の利用効果は小さく、無くなっていきます
そのために、
実用的には、下記の変動型を利用することが必要です
4:変動型(各種制御による変化を利用するタイプ)
4-1:線形変動型
複数の超音波発振部材や発振制御・・を利用して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、、目的の範囲(発振周波数の1/8~10倍程度)で
制御可能にした状態
4-2:非線形変動型
複数の超音波発振部材や発振制御・・を利用して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、
目的の範囲(発振周波数の1/2~50倍程度)で
制御可能にした状態
9
Page10
4-3:ミックス変動型(ダイナミック変動型)
複数の超音波発振部材や発振制御・・の
音響特性や相互作用の確認に基づいて
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、
目的の範囲(発振周波数の1/16~100倍程度)で
制御可能にした状態
分類としては上記の通りですが、
実用的には、ミックス変動型(ダイナミック変動型)として
低調波から高調波を最適化する事が、超音波制御になります
10
Page11
11
Page12
<<超音波の分類>>
超音波伝搬現象の分類1
http://ultrasonic-labo.com/?p=10908
超音波伝搬現象の分類2
http://ultrasonic-labo.com/?p=17496
超音波伝搬現象の分類3
http://ultrasonic-labo.com/?p=17540
超音波の最適化技術1
http://ultrasonic-labo.com/?p=15226
超音波の最適化技術2
http://ultrasonic-labo.com/?p=16557
<<超音波システム>>
超音波の音圧測定・解析システムと超音波発振制御システム
http://ultrasonic-labo.com/?p=1546
超音波発振システム(1MHz、20MHz)
http://ultrasonic-labo.com/?p=18817
超音波システム(音圧測定解析、発振制御)
http://ultrasonic-labo.com/?p=19422
統計的な考え方を利用した超音波
http://ultrasonic-labo.com/?p=12202
超音波技術:多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析
http://ultrasonic-labo.com/?p=15785
音圧測定解析に基づいた、超音波システムの開発技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=15767
【本件に関するお問合せ先】
超音波システム研究所
メールアドレス info@ultrasonic-labo.com
ホームページ http://ultrasonic-labo.com/
12
Page13
分類技術の応用
超音波の発振制御技術
13
Page14
超音波プローブの製造技術
14
Page15
15
Page16
16
Page17
17
Page18
18
Page19
19
Page20
20