クラウド管理型ネットワークソリューション工場導入事例

アイシン東北株式会社 スマート ファクトリへの変革を実現する次世代型クラウド ソリューション Cisco Meraki を全面的に導入、東北から製造業のモデルケースを発信する • クラウド管理型ネットワークソリューションCisco Meraki を全面的に採用し、自社で設 計、導入、運用を実施 • スマート ファクトリ時代に対応した次世代型ネットワーク インフラを構築 • 自社の工場をショーケースとして、地元を盛り上げていきたい 自動車部品の製造や設備設計などを手掛けるアイシン東北株式会社 データを取得できる環境の整備に取り組んでいた。 は、工場内のシステムをコンピュータ ネットワークで接続するスマート ファクトリを実現するため、 Cisco Meraki を全面採用。自社をショーケー エンジニアリング事業部門 部門長（代） 及川 真氏はこう話す。「近年は スとして、東北岩手から地元を盛り上げ、そのノウハウを各地に発信して 特にファクトリ オートメーションの次の姿として、工場のすべての機器を いく。 ネットワークに接続し品質や状態を見える化する、『スマート ファクトリ』 の実現に向けた取り組みを進めています」。 Why CISCO? 「本当のスマート ファクトリの実現には、ネットワーク インフラが最も重 また一方で、従来の同社のネットワークは少数の IT 担当者の知識と経 要だと考えています。Cisco Meraki は十分な機能を備えながら、設定や 験によって支えられていた。IT のメリットを十分に活用するため、そして 運用が非常に簡単。堅牢性と柔軟性を併せ持つ、次世代型のネットワー BCP（事業継続）の観点からも、ネットワークの「見える化」が課題として ク インフラを構築することができました。」 認識されていた。 — アイシン東北株式会社 エンジニアリング事業部門 部門長（代） 及川 「スマート ファクトリ化を推進する際に、ネットワーク インフラは根幹にな 真 氏 ります。高い柔軟性と優れた管理性を備えた、次世代型のネットワーク インフラを探していました」と及川氏は語る。 岩手中部工業団地に所在するアイシン東北株式会社は、大手自動車メ ーカー向けの自動車部品を製造する工場として設立され、周囲の環境と 調和しながら発展を続けてきた。同社のエンジニアリング事業部門は自 ソリューション 社内外に向け、主に自動車部品生産における金型、設備の企画、製作、 販売と技術支援を手掛けている。 クラウド管理型ネットワーク ソリューション Cisco Meraki を 全面的に採用し、自社で設計、導入、運用を実施 課題 同社開発設計グループの後藤 由三氏は、ネットワーク インフラとして ネットワークの見える化とスマート ファクトリ時代を見据えた次世代型 Cisco Meraki を検討した背景について、以下のように語る。「ネットワー のネットワーク インフラを確立したい ク機器メーカーのシスコは、以前から知っていましたが、ハイブランドで 正直敷居が高いイメージがありました。ところがインターネットの記事 同社エンジニアリング事業部門は、10 数年前からファクトリ オートメー で、シスコが日本企業に根ざした戦略を柱に掲げ、機能と価格を両立さ ション化に取り組んでおり、工作機械をネットワークに接続し、客観的な せた中小企業向けのブランド、Cisco Start を立ち上げた事を知りまし

アイシン東北株式会社 た。まずは情報収集のため、シスコの営業担当者とコンタクトすることに 点です」。 しました」。 既にCisco Meraki を活用し、先進的な取り組みを進める同社。しかし、 その後、クラウド管理型ネットワーク ソリューション Cisco Meraki の提 同社の挑戦はまだ始まったばかりだ。今後のビジョンについて及川氏は 案を受け、簡単な操作と管理性の高さに衝撃を受けたと、後藤氏は当 次のように語る。「Cisco Meraki のお陰で、スマート ファクトリ時代に必 時を振り返る。「Cisco Meraki のデモを見た時、あまりの簡単さに衝撃 要な IT 基盤を構築することができました。しかし、これは私達にとってフ を受けました。大げさではなく、起動してから数ステップで VPN 環境の ェーズ 1 に過ぎません。この基盤で何を実現していくのか、そのフェーズ 構築ができたのです。これこそが探していたものだ ! と直感しました」。 2 を見据えた試みをすでに始めています」。 Cisco Meraki には、トライアル プログラムがある。同社では、Cisco 及川氏は、その取り組みの一例として、同社事業部門のひとつである県 Meraki のデモを見た後、早速トライアル プログラムに申し込みを行い、 産事業において、2010 年度から始めているしいたけの生産・販売を紹 購入前の検証を行った。その結果、Cisco Meraki が同社の課題を解決 介してた。味も評判で、順調に出荷数を伸ばしているが、今後管理の自 する強力なソリューションであると判断され、全面的に採用を進めるこ 動化や、高い品質を保ちながらの生産効率の向上などを、この IT 基盤 とになったのだ。Cisco Meraki には、ネットワーク製品以外にも、デバイ 上で実現する検討もなされている。 ス管理ソフトウェア（MDM）や、最先端の機械学習機能を標準搭載した セキュリティ カメラも提供されており、今回はそれらも併せて導入してい しいたけ栽培事業でも、IT 基盤を利用した自動管理や 生産効率 る。 の向上を実現していく予定 Meraki トライアル プログラム そして最後に、及川氏は今回の IT 基盤構築のノウハウを、自社工場をシ https://meraki.cisco.com/form/trial ョーケースとして地場企業に紹介し、地域を活性化する新たな取り組み について明かしてくれた。「今回培ったノウハウを積極的に紹介し、希望 実は、同社では今回の Cisco Meraki 導入に際し、ネットワークの設計か があれば事業コンサルなども受けたいと考えています。IT 基盤の中枢と ら機器の設置、配線の引き回しまで自社の IT 担当者が自ら実施してい して、Cisco Meraki も積極的に紹介したいと思っていますので、実は今 る。後藤氏は「電波干渉が想定される工作機械の周辺には無線 LAN 機 回の Cisco Meraki 導入後に、Cisco Meraki の販売代理店の資格も取 器を多く配置するなど、多少の工夫はしましたが、機器の設定自体は非 得しました。Cisco Meraki を自社で活用してノウハウを蓄積させるだけ 常に簡単でした。それでも何点か確認したい点がありましたが、その時 にはシスコの Web 会議システム Webex を使って、シスコの東京本社や シドニーのサポート チームと Web 会議を行い、日本語でのサポートを 受けました。SIer を頼ることなく自社のリソースで設定、構築ができてし まったことにも驚きました」と当時の様子を振り返る。 また、遠隔地の拠点には、設定済みの機器を送ったのみで、設置は現地 スタッフが行った。専用知識のない現地のスタッフでも、LAN ケーブルを 挿し、Cisco Meraki の電源を入れたのみで、すべての設定は終了。本社 の IT 担当者が現地に行く必要はなかった。 結果〜今後 でなく、地元を盛り上げ、地方から製造業を盛り上げていきたいですね」。 スマート ファクトリ時代に対応した次世代型ネットワーク インフラを構 同社の挑戦は続く。 築 Cisco Meraki を全面的に採用したことで、すべての機器の状態をひとつ のダッシュボードで管理することが可能に。ネットワークの見える化を実 現できたことで、管理性が飛躍的に向上し、IT 管理者の負荷が大幅に 削減された。 また、Cisco Meraki を活用して「働き方改革」の実現にも取り組んでい る。後藤氏はその背景について、次のように語る。「諸事情で出社が困難 になった設計担当者に、私の方で設定を施した Cisco Meraki を手渡し ました。自宅のネットワークにその機器を繋ぐだけで、簡単に会社と同じ 環境を構築する事ができています。何と言っても大きいのは、出社困難 な社員に、退職ではなく在宅勤務という選択肢を提供することができた

アイシン東北株式会社 アイシン東北株式会社　エンジニアリ アイシン東北株式会社　エンジニアリン ング事業部門 部門長（代） グ事業部門 エンジニアリング事業部 開発設計グループ 及川 真 氏 後藤 由三 氏 出荷管理情報はタッチパネル式のタブレット端末から無線 LAN を通じてホスト AP や有線 LAN をつな ぐ 拠 点 としてMS225 などのスイッチが工場内の各所に コンピューターに集積する 設置 屋内型 AP MR33 が工場内にくまなく設置 外部ネットワークとの接続に高機能ファイアウォール MX400（下 段）を 利 用。L3 スイッチ MS350-48 を通じて工場内にネットワークを分岐（上段） 製品＆サービス 課題 その他の詳細情報 • MR アクセス ポイント • 企業の成長とともに拡大してきた クラウド管理型ネットワーク ソリューション Cisco Meraki の詳細は、 https://www.cisco.com/c/m/ja_jp/meraki.html ° MR33-HW ネットワークは複雑化し、全体像は を参照してください。 ° MR74-HW IT 管理者のみが把握している状況 • スイッチ に。 導入企業 アイシン東北株式会社 ° MS220-8P-HW • ネットワークの見える化と同時に、 ° MS225-24P-HW スマート ファクトリ時代を見据え、 本社所在地 岩手県胆沢郡金ケ崎町西根森山 6 番地（中部工業団地内） ° MS225-48LP-HW 堅牢性と柔軟性を併せ持つ、次世 創業 1992 年 8 月 3 日 資本金 4 億 9 千万円 ° MS350-24P-HW 代型のネットワーク インフラを確立 業種 自動車用電子系部品・駆動系部品等の製造、金型／設備企画販売及び技術支援、岩 • セキュリティ アプライアンス したい 手県産品 生産・販売 ° MX64-HW ソリューション 規模 460 名（2017 年 10 月 1 日現在） URL http://www.aisin-tohoku.co.jp ° MX64W-HW ° MX400-HW • クラウド管理型ネットワーク ソリュ 大手自動車メーカー向けの自動車部品を製造する工場として設立され、電子系部品、駆動 • セキュリティ カメラ ーション Cisco Meraki を全面的に 系部品等の製造、自社内外の各種システムの構築、県産品の生産や販売を手掛けている。 ° MV21-HW 採用し、自社で設計、導入、運用を 本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産で • MDM 実施 す。 ° Meraki Systems Manager 「パートナー」 または「 partner」 という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシッ 結果〜今後 プ関係を意味するものではありません。(1502R ) • スマート ファクトリ時代に対応した この資料の記載内容は 2018 年 9 月現在のものです。 次世代型ネットワーク インフラを この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。 構築 • 自社の工場をショーケースとして、 地元を盛り上げていきたい

アイシン東北株式会社 Cisco MeraCkisic ネo Mッeトraワkiー ネクット図ワーク図 ソリューション クラウド管理型ネットワーク ソリューション Cisco Meraki を ネットワーク管理、運用にインターネット Cisco Meraki 必要な機能をクラウドで提供 全面的に採用し、自社で設計、導入、運用を実施 ダッシュボード ※Meraki ダッシュボードのイメージ例 同社開発設計グループの後藤 由三氏は、ネットワーク インフラとして Cisco Meraki を検討した VPN 背景について、以下のように語る。「ネットワーク機器メーカーのシスコは、以前から知っていまし セキュリティアプライアンス セキュリティ アイシン東北株式会社　エンジニアリング事業部門 たが、ハイブランドで正直敷居が高いイメージがありました。ところがインターネットの記事で、 北海道拠点/在宅勤務 MX64W アプライアンス L2 無線 部門長（代） MX64W エッジスイッチ アクセスポイント 及川 真 氏 シスコが日本企業に根ざした戦略を柱に掲げ、機能と価格を両立させた中小企業向けのブランド、 MS220-8 MR33物流拠点/工機拠点 Cisco Start を立ち上げた事を知りました。まずは情報収集のため、シスコの営業担当者とコン タクトすることにしました」。 その後、クラウド管理型ネットワーク ソリューション Cisco Meraki の提案を受け、簡単な操作と 管理性の高さに衝撃を受けたと、後藤氏は当時を振り返る。「Cisco Meraki のデモを見た時、あ 高機能ファイアウォール MX400 アイシン東北本社工場 まりの簡単さに衝撃を受けました。大げさではなく、起動してから数ステップで VPN 環境の構築 ができたのです。これこそが探していたものだ ! と直感しました」。 L3 コアスイッチ MS350 Cisco Meraki には、トライアル プログラムがある。同社では、Cisco Meraki のデモを見た後、 早速トライアル プログラムに申し込みを行い、購入前の検証を行った。その結果、Cisco Meraki L2 フロアスイッチ が同社の課題を解決する強力なソリューションであると判断され、全面的に採用を進めることに MS225-24 L2 エッジスイッチ アイシン東北株式会社　エンジニアリング事業部門 MS220-8 (会議室 ) なったのだ。Cisco Meraki には、ネットワーク製品以外にも、デバイス管理ソフトウェア エンジニアリング事業部 開発設計グループ セキュリティカメラ 無線アクセスポイント 後藤 由三 氏 （MDM）や、最先端の機械学習機能を標準搭載したセキュリティ カメラも提供されており、今回 MV21(従業員入口等 ) MR33 (工区 /工場内 ) 屋外用無線 はそれらも併せて導入している。 無線アクセスポイント アクセスポイントMR74 MR33 Meraki トライアル プログラム (建屋外側壁面に設置) https://meraki.cisco.com/form/trial 実は、同社では今回の Cisco Meraki 導入に際し、ネットワークの設計から機器の設置、配線の 工区 / 工場フロア 引き回しまで自社の IT 担当者が自ら実施している。後藤氏は「電波干渉が想定される工作機械の 工場 / 工区内 FA 用端末 屋外でも業務用モビリティ 周辺には無線 LAN 機器を多く配置するなど、多少の工夫はしましたが、機器の設定自体は非常 端末を利用するため屋外型 AP MR74 を設置 に簡単でした。それでも何点か確認したい点がありましたが、その時にはシスコの Web 会議シ ステム Webex を使って、シスコの東京本社やシドニーのサポート チームと Web 会議を行い、 L2 フロアスイッチ 日本語でのサポートを受けました。SIer を頼ることなく自社のリソースで設定、構築ができてし MS225-48 L2 エッジスイッチ セキュリティカメラ まったことにも驚きました」と当時の様子を振り返る。 MS220-8 (会議室 ) MV21 (廊下 通路等 ) また、遠隔地の拠点には、設定済みの機器を送ったのみで、設置は現地スタッフが行った。専用 セキュリティカメラMV21(エントランス ) 知識のない現地のスタッフでも、LAN ケーブルを挿し、Cisco Meraki の電源を入れたのみで、 無線アクセスポイント 無線アクセスポイント (ホール入口 ) すべての設定は終了。本社の IT 担当者が現地に行く必要はなかった。 MR33 (事務所 ) MR33 屋外用無線 アクセスポイント MR74 (建屋外側 壁面に設置) 事務フロア 事務所内 業務用端末 L2 フロアスイッチ MS225-24 L2 エッジスイッチ セキュリティカメラ MS220-8 ( トラックヤード) MV21 (工場搬入口など) 無線アクセスポイント 無線 MR33 (フロア内 ) アクセスポイント MR33 外部との出入り口付近には 保全 / 工務 / 品質 / セキュリティカメラ MV21 を 出荷管理情報はタッチパネル式のタブ 屋内型 AP MR33 が工場内にくまなく設置 AP や有線 LAN をつなぐ拠点として 外部ネットワークとの接続に高機能ファイ 業務用端末 設置し監視体制を構築 レット端末から無線 LAN を通じてホスト MS225 などのスイッチが工場内の各所 アウォール MX400（下段）を利用。L3 資材・設計フロア コンピューターに集積する に設置 スイッチ MS350-48 を通じて工場内に ネットワークを分岐（上段）