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Smart Factory
Technology
Show
特集:最新事例と技術動向に学ぶ withコロナ時代のものづくり
IoTを活用した
工場設備の遠隔監視と
生産性向上の実例 アムニモ株式会社
Smart Factory
Technology
Show
はじめに
コロナウイルスの感染拡大は、製造現場にも大きな影響を与えています。人の移動や対面・接触が大きく制限されたこと
をきっかけに、従来の労働環境や業務プロセス、生産工程 / 体制を見直し、デジタル化する動きがさまざまな領域・分
野で生まれています。
働き方改革への対応や人手不足、熟練労働者の技術伝承といった従来の課題に加え、新型コロナウイルスのような環境変
化に対して、製造業の企業はどのように対応していくべきなのか。with / after コロナでの「新しい生活様式」が提唱さ
れるように、製造業における「新しい業務様式」を多くの企業が日々模索しています。
企業が抱えるさまざまな課題に対して、各社では最先端の“デジタルものづくり”どのように「新しい業務用式」として活
用しているのか。2020年 8月 4日に開催したアペルザのオンラインセミナー企画「SFTS TV*」では、“with コロナ時
代のものづくり”をテーマに、各種 IoTソリューションを手がけるアムニモ株式会社 岡元さまをお招きし、最新のユーザ
ー事例について伺いました。
本レポートは、その内容をまとめたものになります。
みなさまの情報収集の一助となれば幸いです。
*「SFTV」とは
アペルザが企画・配信するオンライン番組です。2020 年 9月より、アペルザが主催するオンライン展示会『Smart Factory
Technology Show(略称:SFTS)』がスタートします。先立って開始する『SFTV』では、毎回さまざまなゲストとの対談、ライブ
配信による資料者からの質疑応答に加え、最先端のデジタルものづくりやその最新技術を“リアルな課題”と“解決事例”を通してお伝えし
ていきます。
今後の開催予定などの最新情報は「アペルザカタログ総合メールマガジン」にて配信しております。
以下の URL より、購読をお申し込みいただけます。
https://account.aperza.com/mail(要会員登録)
IOTを活⽤した
⼯場設備の遠隔監視と
⽣産性向上の実例
アムニモ株式会社
IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
横河電機の社内ベンチャーとして
2018 年に発⾜ アムニモ株式会社
松本︓本⽇はナビゲーターとしてアペルザより下宮、松本が、そしてキーエンスの⽣産現場でも経験
を持つ、同じくアペルザの中島がコメンテーターとして参加させていただきます。
そして本⽇のゲストは「遠隔監視」を中⼼とした IoT ソリューションを提供されているアムニモ株式
会社 岡元様をお招きしております。岡元様、早速御社についてご紹介いただけますでしょうか。
岡元︓アムニモ株式会社 岡元と申します。本⽇は『IoT で実現する企業の「with コロナ」』という題
⽬で参加させていただきます。よろしくお願いいたします。
まずはじめに、当社について簡単にご紹介いたします。横河電機の社内ベンチャーとして 2018 年に
発⾜した、まだまだ若い会社です。IoT の仕組み全体をプラットフォームとして提供していまして、
東京都武蔵野市に構えておりますが、もちろん全国対応しております。
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2-9-32
2018 5 17
100%
業 現場 測
業 IoT Industrial IoT = IIoT
2020 I . I 実現 企業 with ~工場設備 遠隔監視 手軽 行 手法~
2
IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
IoT 5
IoT amnimo sense
設備 遠隔監視 pump guard
簡易無線水位計測
発
IoT LTE Edge Gateway
z
z
2020 I . I 実現 企業 with ~工場設備 遠隔監視 手軽 行 手法~
現在 IoT ソリューションとしてリリースしているものが 3 つ、そして開発中のものが 1 つあります。
⼀つ⽬が、IoT 活⽤のためのパッケージサービス『aminimo sense(アムニモセンス)』です。IoT
のサービスの⾻⼦のようなものになります。
そして、⽣産設備⽤ポンプの遠隔監視サービス『pump guard(ポンプガード)』、簡易無線⽔位計
測サービス。これらはニーズカットでご⽤意しているサービスです。最後に現在鋭意開発中の『Edge
Gateway(エッジゲートウェイ)』。IoT システムに最適な LTE ゲートウェイで、今年の秋頃にリリ
ースを予定しています。
私どもの特徴は、これらの IoT サービスを⽉額課⾦のサブスクリプションでご提供している点です。
もちろんパッケージサービスをベースとしたシステムもご提案しております。また、提供しているの
はクラウドのサービスであり、⼀部、制御をするようなものもありますが、まずはモノの監視をして
いく、状態を知る、それを IoT化していくといった部分を得意としています。
下宮︓ありがとうございます。実際の事例のお話も伺っていければと思うのですが、その前に先ほど
ご紹介いただいた各製品の詳細について簡単に伺えますでしょうか。
岡元︓後ほど事例もご紹介しますが、まずは「簡易無線⽔位計測サービス」。⽔位を測るサービスを
IoT化したものです。昨今の豪⾬や台⾵による⽔害対策として⼿軽に使えるサービスです。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
『amnimo sense』は、IoT に必要な仕組みをすべて⼀括でご⽤意しているサービスになります。ま
た『pump guard』は、ポンプメーカー・イワキ様の監視・制御システムと私どもの IoT サービスを
組み合わせたソリューションで、遠隔地からポンプの制御ができるというものです。
最後に、IoT システムに最適な LTE ゲートウェイ。まだ開発中なので詳細はお伝えできないのです
が、ざっくり⾔うと、例えば「ビデオ監視」など、IoT において⼤容量通信が必要な際に活躍する⾼
性能・⾼可⽤性を持ったゲートウェイ製品です。
動画の監視システムがあると思うのですが、そこで送るデータ量って⼤きいですよね。そこで間にか
ませるゲートウェイのハードウェアとそれに伴う IoT の仕組みです。
下宮︓ありがとうございます。本⽇は「遠隔監視」をテーマに、特に⽣産現場、⼯場での事例をご紹
介いただけるとのことで楽しみです。早速ですが、それぞれの事例について伺えますでしょうか。
導⼊事例①︓
⼯場付近の河川の⽔位監視
岡元︓まずは⼯場付近の河川の⽔位監視の事例をご紹介します。そもそも⽔位監視と IoT の⽬的は⼤
きく 2 つあると思っています。
⼀つが⽔害対策です。台⾵や豪⾬の影響で、毎年のように全国各地で被害が出ています。海や河川の
近くにある⼯場の場合、⽤⽔路が引かれていることが多いと思います。豪⾬の際などに、⽤⽔路から
⽔が溢れて敷地内に浸⽔してしまうといったケースも多く報告されています。
そしてもう⼀つが、⽣産の安定化です。⼯場内の受⽔槽が溢れないように監視したり、原料として液
体を扱っている⼯場もあるかと思います。こうした場⾯で液体を適正なものに監視していくという点
でもニーズがあるのかなと考えています。
⽔位を IoT化して監視することで、実際に⾒に⾏くリスクや⼿間を省き、確実で素早い対応が可能に
なりますよね。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
簡易無線水位計測 11
実
/
2020 I . I 実現 企業 with ~工場設備 遠隔監視 手軽 行 手法~
こちらが簡易無線⽔位計測サービスのシステム構成です。センサ / デバイスがあって、ネットワーク
を介してクラウドにデータを貯め、それを活⽤していく。まさに IoT の仕組みそのものです。
実物写真の左側にある棒のようなものが、⽔位計です。そして右側が送信BOXで、中に SIMが⼊っ
ています。3G の回線を使ってクラウド上にデータを上げていき、監視をするという仕組みです。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
簡易無線水位計測 監視 12
無線水位計 位
計測
計測 現 水位
2020 I . I 実現 企業 with ~工場設備 遠隔監視 手軽 行 手法~
こちらはダッシュボードです。①どこに⽔位計を設置しているのか、②⽔位の推移、③現在の⽔位。
これらを⾒ることができます。
⽔位計は以前からあるものですが、私どものサービスは 6つの特⻑を持ちます。送信ボックスの中に
バッテリーが⼊っており、送信周期にもよりますが 1 年間は持ちます。そのため⽔位計を設置すれば
電源⼯事は不要です。そして先ほどお⾒せしたダッシュボード。デフォルトで⼊っているので、すぐ
に⽔位を計測できます。
さらに携帯電話網を使っているため、広範囲の無線エリアで計測可能な点。クラウドの環境もご⽤意
しているので、メリットになるかなと思います。
またキャリブレーションフリーのモデルであり、横河電機がつくっている⽔圧で測る⽔位センサを搭
載しているため、メンテナンスがかなりラクです。±10mm という誤差で測定することができます。
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簡易無線水位計測 特長 13
2020 I . I 実現 企業 with ~工場設備 遠隔監視 手軽 行 手法~
1 工場 水位監視 14
<導入前>
工場付近 川 氾 工場 浸水被害
台風 豪雨 原因 1,2回発生/年
• 川 氾 分 直前 浸水対応
• 浸水 生産 止 排水作業
<導入後 期待 効果>
3 円~/月 客 課題 解決
• 所定 水位 超 時 発生 ※画像 客様 提供
• 川 氾 直前 土嚢 積
• 工業団地 自治会 水位 共有 周辺企業 貢献
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こちらはお客様よりいただいた写真です。ある⼯場の近くを流れる川で、右側のフェンスがお客様の
⼯場です。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
流れている川は、⼤規模河川の⽀流にあたる川になります。導⼊前は年に 1〜2回、⼯場付近の川が氾
濫し浸⽔してしまっていた。川が氾濫するタイミングが分からないので直前に対応ができず、浸⽔時
には⽣産を⽌めて排⽔作業をしていたそうです。
また浸⽔の可能性が分からない中、危ないと思ったら⼟のうを積むのですが、⼀度積んでしまうとそ
れ以降⼯場を動かせないというデメリットもあったそうです。
簡易無線⽔位計測サービスは、クラウドやダッシュボードの利⽤も含めて⽉額 3万円でご提供してい
ます。所定の⽔位が超えた時点でアラートが発⽣するようにして、しきい値はお客様で設定できるの
で、「川が氾濫する直前」などにセットし、余裕を持って⼟のうを積んだり、逆に⼤丈夫そうであれ
ば⼟のうを積まないといった対応をとることでロスの発⽣を防げます。⽣産を⽌めなくていいという
のが最⼤のメリットです。
また⼯業団地の⾃治会に⽔位のデータを共有し、周辺企業や住⺠にもアラートを出すことで地域にも
貢献できているといったお話もお客様から伺っています。
導⼊時の設置⼯事ですが、鉄柱を⽴てて送信ボックスを取り付けて、⽔位計をストレーナー管、塩ビ
パイプに差し込んで⽔中に⼊れるのみです。⽔位計・送信ボックスともにバッテリー駆動のため、電
源⼯事が不要なので、設置⾃体は 1時間程度で終わります。
中島︓IoT をこれから始めるという⽅には、値段といい、設置時間といい、ユニットの少なさとい
い、⼿軽にスタートできそうな感じですね。
岡元︓⼯場設備というような今回のテーマの中で、「⽔位計測」は枝葉の部分になるかもしれませ
ん。ですが、パーツが少なくてすぐに始められるという点ではかなり分かりやすいものなのではない
かと思います。
中島︓最近は⽔害が⽀流で発⽣するといった話もよく聞きます。⼯場と⽔場は離せないところもあっ
たりするので、これから始められる⽅にはいいサービスですね。
岡元︓はい。サブスクリプションで始められる点も「⼿軽さ」に寄与していると思っています。
中島︓季節柄、河川の氾濫もあったりするので⾮常にいい事例だと思いました。電池駆動となると電
池の交換が発⽣すると思うのですが、頻繁にチェックする必要はあるのでしょうか︖
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
岡元︓データの送信周期にもよりますが、デフォルトの設定ですと 1 年に 1回取り替えるペースで
す。⽉額 3万円に含まれていますので、電池を購⼊しなければいけない等の⼼配はありません。そこ
も便利な点かなと思っています。
導⼊事例②︓
プレス機のショットカウント
岡元︓続いて⼯場設備の稼働監視として、プレス機のショットカウントの事例を紹介します。冒頭で
ご説明した『amnimo sense』というパッケージサービスを応⽤したものです。「測る」「つなげ
る」「活⽤する」IoT の全体をシンプルにパッケージにしたサービスで、こちらもサブスクモデルで
す。
IoT amnimo sense 17
•
• 1 位 ※ 1 位
➢ 10 定 場 24,720 ( ) 1 定 2,472
• 時 客様
30
LoRaWAN LTE
/ 100m
LoRaWAN 線
2020 I . I 実現 企業 with ~工場設備 遠隔監視 手軽 行 手法~
⼩さな丸い形のエンドポイントデバイスが 1台で 1箇所を測定します。例えば 10個ご購⼊いただ
き、10 測定点の場合は⽉額 24,720円。1 測定点あたり⽉額 2,500円弱といった費⽤感ですね。
図の右側のとおりゲートウェイがあり、LTE の回線を使って我々のクラウド(Microsoft Azure利
⽤)にデータを貯めて、お客様にはダッシュボードでデータをご確認いただくといった流れになりま
す。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
構成図の中のセンサ以外の右側の部分をすべて⽉額の料⾦でご提供しています。お客様側でシステム
全体を監視したり、保守サービスを別途で購⼊いただく必要はありません。逆に左側のセンサはお客
様⾃⾝で購⼊いただくことになります。後ほど詳しくご説明しますが、こちらが⼤きな特徴です。
エンドポイントデバイスは、ピンポン⽟くらいのサイズです。単 5の電池が 4つ⼊っているのです
が、USB給電で動かすこともできます。ゲートウェイ 1台で、エンドポイントデバイス 30台分の通
信を受け⽌められます。ゲートウェイも⼤⼈の⼿のひらに収まるくらいのサイズ感です。
amnimo sense amnimo 20 19
水 設 CO2
監視 監視 監視
設備 監視
線
https://amnimo.com/solution/recipe/
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私どもは IoT の活⽤例を「レシピ」という形で webサイトで公開しています。冷蔵室内の監視レシ
ピ、施設栽培向け CO2濃度管理レシピなどさまざまありますが、センサをお客様に選んでいただくと
いう点がポイントです。
デバイスまでは私どもでご提供するのですが、温度を測りたければ温度センサを、CO2 を測りたけれ
ば CO2 センサをそれぞれご⽤意いただきます。汎⽤性があり、そこに応じたダッシュボードをデフォ
ルトでご⽤意しているところが特⻑かなと思っています。
今回のプレス機のショットカウントは、設備稼働監視レシピを応⽤したものです。パトライトに数百
円で売っているような光センサを取り付け、エンドポイントデバイスとつなぎ、IoT の仕組みにのせ
ていくといったものになります。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
amnimo No.6 設備 監視 21
設備 視
設備X 監視
設
high/low
工 X
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こちらがダッシュボードで、右側はスマホ画⾯のキャプチャです。何か起きた際、例えば⾚いランプ
で反応したときに「アラート発⽣」としてメールで通知するといったことが簡単にできる仕組みにな
っています。
事例の詳細ですが、提案先は⾃動⾞部品のプレス加⼯を⼿がけられている企業、またその⾦型を製造
している企業になります。従業員規模は 50名以下ほどです。「プレス加⼯する製造数の管理とプレス
機のロスタイムを把握し、製造効率を上げていきたい」という課題をお持ちでした。
私どもが講師として参加させていただいたハンズオンセミナーにて、デバイスとゲートウェイを組ん
だり、ダッシュボードを⾃分でつくってみるといった内容のワークショップを⾏ったのですが、そこ
でイメージをお持ちいただけたことがきっかけとなり、提案に⾄りました。
プレス機 4台の積算カウントの回数と稼働時間を計測するといった内容で導⼊いただいています。段
階的に測定対象を増やしていき、将来的には品番ごとの管理も検討したいとのことで、今後さらなる
導⼊のイメージもお持ちいただいています。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
2 工場設備 監視 23
定 I/O
水Box 台
LTE回 3
Ethernet 2
定
AC100V AC100V 導
GND
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構成図の右下にあるのがプレス機で、磁気センサとフェライト磁⽯を取り付けます。ここでプレス機
が上下するのを⾒て、稼働をカウントします。⼀⽅、制御盤には光センサを取り付けています。最初
にご説明した設備稼働監視のレシピをほぼそのまま使っているような構成です。
構成図の上の部分が IoT化していくところです。AC100Vと書いてありますが、ここにリモート I/O
を接続します。リモート I/Oを使って IoT化していくというようなご提案をさせていただきました。
つまり、私どものデバイスは使わずに、リモート I/Oを使っています。メリットは複数の点を 1 つの
リモート I/Oで繋げられることですね。リモート I/Oで通信を受けて、それを Ethernet のケーブル
を使ってデジタル化し、クラウド上にデータを上げていくというような仕組みです。少しわかりにく
いのですが、⻘い枠線で囲っている部分も我々で⼿配させていただきました。
磁気センサとフェライト磁⽯がくっついた、離れたというのがカウントできる仕組みなので、それで
「ワンショット」と確認できます。制御盤の⽅はグリーンに光っている部分に光センサを取り付け、
そこで稼働状況をカウントするという⾄極単純な仕組みです。これで IoT化ができています。
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2 工場設備 監視 26
5分 1回
稼動・回数監 0 稼動・回数監 ON OFF
プレス機1 プレス機1_プレス回数 カウント[回] 稼動状態1 プレス機1_稼動状態 稼動[on/off]
4312 1
- -
プレス機2 プレス機2_プレス回数 カウント[回] 稼動状態2 プレス機2_稼動状態 稼動[on/off]
7102 0
- -
プレス機3 プレス機3プレス回数 カウント[回] 稼動状態3 プレス機3_稼動状態 稼動[on/off]
332 0
- -
プレス機4 プレス機4_プレス回数 カウント[回] 稼動状態4 プレス機4_稼動状態 稼動[on/off]
1290 1
- -
2020 I . I 実現 企業 with ~工場設備 遠隔監視 手軽 行 手法~
こちらはダッシュボードの画⾯イメージです。左側がプレス機のショットカウントです。プレス機が
4台ありますが、それぞれ別々にカウントできます。右側にあるのが制御盤の電源ランプです。各制
御盤に対して稼働監視ができます。これによって当初の⽬的である「製造数の管理とプレス機のロス
タイム把握」を実現できるようになっています。
海外対応は︖ 導⼊メリットは︖
――視聴者からの質問
下宮︓事例の詳細をありがとうございました。視聴者からいくつか質問をいただいておりますので、
回答していければと思います。⼀つ⽬が「LoRa通信を利⽤とのことですが、海外で導⼊できます
か︖」というものです。
岡元︓海外展開も考えております。電波法などの兼ね合いもありますし、どちらの国かにもよるので
個別にご相談いただければと思います。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
下宮︓⼆つ⽬の質問。「ショットカウントについて、各種通信に不備があった場合は別途事前エラー
メッセージをもらうことは可能でしょうか」とのことですが、いかがでしょうか。
岡元︓ゲートウェイ⾃体は死活監視は⾏っていないので、まず我々のサポートにご連絡いただいて、
どこに不具合があるのか調べさせていただくような流れになるかと思います。
下宮︓ありがとうございます。続いて、「導⼊することで企業はどんな点がラクになったのかを聞き
たい」という質問が届いています。
岡元︓メリットは 2 つはあると思っています。まずそれまで⼈がやっていたことであれば、それを⼈
ではなく機械にやらせることができること。IoT の⼀つのメリットだと思っています。あとはデータ
を取って、それをどう活かしていくかが⼤事なのですが、そこまでデザインをしてからデータを取り
始めようとなると平気で 1、2 年かかってしまいます。なのでまずはデータ化をしていって、その後に
将来的にどうなりたいのかイメージを持っていただくことが⼤事です。
あまり答えになっていないのですが、例えばこちらの企業の場合、元々の⽬的は製造数を管理したい
のと、ロスタイムを把握したいのとそこで⽣産効率を上げたいというのがテーマでした。そこから、
何を数えたらよいのかを考え「プレス機のショットカウントからまずは数えてみよう」ということに
なりました。トライアンドエラーを繰り返していただくことが IoT にとっては⼤事だと思っておりま
す。なので⼿軽に付けられるものを選んでいただくのがいいと思います。
下宮︓御社の場合、インプットの部分にかなり特化されていますし、⼿軽に使えるレシピもご提供さ
れています。⾃分たちが⾒たいと思ったものを⼿軽に⾒れるようにしていくことで、カイゼンする際
の正しい判断をするためのデータを得る、みたいなところが結構⼤きなポイントなのかなと思いまし
た。中島さん、そのあたりいかがですか。実際に⽣産管理なども担当されていたと思うので。
中島︓『amnimo sense』ですが、10点取って約 25,000円じゃないですか。プレス機のショットカ
ウントと稼働監視が 2点しか I/O使っていなかったので、10点分の 25,000円を払ったら 5台分のプ
レス機のショットカウントと稼働時間を知ることができるということですよね。
岡元︓はい、そのくらいの費⽤感と思っていただいて問題ありません。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
中島︓これはやってみた⽅がいい︕ しかも私がすごく便利だと思うのは、センサは外のものを使う点
です。もしショット以外のところに興味あるとか、ショットを⾒ようと思ったけれど実はそれはあま
り欲しい情報ではなかたっことがわかり、他に動かしたいなどとなった際にすごく⼿軽に変えられそ
うな印象です。いろんなところに使えて 10点で 25,000円。安くできるのだなと思いました。
岡元︓デバイスは電池で動くのでどこに付けていただいてもよくて、センサと上⼿く繋げていけば何
でも測れます。
中島︓「IoTどうしよう」と考えている⽅がいらっしゃれば、⼀旦試してみるというのは⼊⼝として
は⾯⽩いと思います。
岡元︓イベントで会ったお客様で「設備で漏電してしまっているが、どこが原因なのかがいまいちわ
からない」という課題をお持ち⽅がいらっしゃいました。「漏電を感知できるセンサを付ければいい
のではないですか」というお話をしたら、「これはいろんな場所に付けられるので、設備のどの部分
で⼀番漏れてしまっているのかが測りやすいだろうね」とおっしゃっていただきました。
下宮︓さらに視聴者から質問が届いています。「分電盤に取り付けるプランは⽉額いくらくらいです
か」いかがでしょうか。
岡元︓こちらも先ほどと変わらない費⽤感と思っていただいて⼤丈夫です。リモート I/Oでのご提案
と、分電盤にかませる機器を我々でご提案したからといって急に⾼くなるということはありません。
データの可視化で最も⼤事なこと
下宮︓アムニモさんが展開されている製品は、いろんなレシピもあるので⼿軽にデータを可視化して
いくという点でとても活⽤しやすいものだと感じました。
今⽇は実は「with コロナ」というテーマでお願いさせていただいたのですが、例えば三密対策という
点で CO2濃度の話も話題になりましたよね。密になりすぎていないかを⼈が確認しにいくのではな
く、遠隔監視でやっていくみたいなところでも、今のご時世、状況に合った提案をしてもらえるので
はないかと思います。興味のある⽅はぜひ問い合わせてみてください。
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
時間が押してしまったので最後に私から岡元さんにむちゃぶりをしてもいいですか。ずばり、これか
ら IoT でデータの可視化に取り組もうとされている⽅に向けて「データを可視化するうえで⼀番⼤事
なこと」って何ですか。
岡元︓むちゃぶりじゃないですよ。⽤意していたまとめのスライドの振りだったのかと思いました。
遠隔監視はキーワードですというのは置いといて、「やってみる」ことが⼤事だと思います。スマー
トファクトリーとか FAとか昔から⾔われているような⾔葉ではあるのですが、あまり仰々しく考えず
に、みなさま⾃分ごとと思っていただいて⼿軽に試せるもの、⼿軽に試せるベンダーを選んでいただ
くのがいいのかなと思っております。トライアンドエラーを繰り返していただくのが結局上⼿くいく
近道なのかなと我々は考えております。
下宮︓ありがとうございました︕
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IoT を活⽤した⼯場設備の遠隔監視と⽣産性向上の実例 |Smart Factory Technology Show
本レポートは 2020 年 8⽉ 4⽇に開催したウェビナーの内容をまとめたものです。
発⾏元︓株式会社アペルザ WebExpo事務局
発⾏⽇︓2020 年 8⽉ 21 ⽇
問合せ先:aperzacatalog-mail@mail.aperza.jp
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