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SKF 総合カタログ ベアリングトータルソリューション

製品カタログ

ベアリング世界シェアNo.1のSKF製品をご紹介

ベアリングをはじめ、状態監視システム、潤滑装置、シールなどベアリングに関連する製品を組み合わせて、トータルソリューションとしてご提供します。世界のベアリング市場のトップシェアを誇る高性能で幅広いラインナップの製品を掲載しています。

【特長】
◆広範囲の仕様に対応できるベアリング
◆高い耐久性と精度
◆計画生産による納期管理
◆長年蓄積された情報に基づいた正確な状態監視装置
◆型なしで切削加工ができるシール
◆ベアリングメーカーによるベアリングに最適な潤滑剤

【用途】
◆アフターマーケット
食品・飲料工場、製紙工場、セメント工場、発電プラント、化学プラント


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このカタログについて

ドキュメント名 SKF 総合カタログ ベアリングトータルソリューション
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 33.8Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 株式会社シー・エス・シー (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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00-01_全般_P0-31.pdf

総合カタログ 総 合 カ タ ロ グ skf.com
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®SKF、@ptitude、CARB、DynaSpin、ICOS、INSO- COAT、LubriLean、MARLIN、Microlog、NoWear、 SensorMount、SYSTEM24、VOGEL、Wavesealは SKFグループの登録商標です。 © SKF Group 2007 この出版物の内容に関する著作権は発行者に帰属 し、全てまたは一部を書面による事前許可なく複製ま たは抜粋することを禁じます。この出版物に含まれる 情報の正確性については最善の注意を払っています が、ここに含まれる情報の利用によって、直接的、間接 的、または結果的に生じたいかなる損失または損害に ついて、弊社では一切責任を負わないものとします。 Catalogue 6000 JA・October 2007 このカタログはCatalogue 5000 Eの改訂版です。 環境に配慮した紙を使用しています。 Printed in Japan 定価:本体3,500円+税
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深溝玉軸受 アンギュラ玉軸受 自動調心玉軸受 円筒ころ軸受 円すいころ軸受 球面ころ軸受 CARB® トロイダルころ軸受 スラスト玉軸受 スラスト円筒ころ軸受 スラスト球面ころ軸受 エンジニアリング製品 メカトロニクス 軸受付属品 軸受ハウジング 保守・潤滑製品 その他のSKF製品
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総合カタログ
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現在 ®SKF ブランドは今まで以上に高く評価されるように なり、大切なお客様により意味のあるものを提供してい ます。 SKFは高品質軸受メーカとして、世界中でリーダシップ を維持しています。その一方で、技術の進歩、製品サポー ト、サービスの新たな領域によってまさにソリューション 志向のサプライヤに進化し、お客様にこれまで以上の価 値をお届けしています。 ソリューションの幅は、お客様にとっての生産性向上の 手法にも及びます。特定用途向けの画期的な製品のみ ならず、最新の設計シミュレーションツールやコンサル タントサービス、工場設備資産の効率維持プログラム、 業界で最も進んだ供給管理方法なども提供します。 SKFブランドは転がり軸受の最高峰として不動の地位を 築いてきましたが、今ではそれ以上の価値を表すブラン ドとなっています。 SKF – ナレッジ・エンジニアリング・カンパニー 2
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全般 まえがき...................................................................................................................................... 5 SKF – ナレッジ・エンジニアリング・カンパニー .................................................................................. 10 目次........................................................................................................................................... 14 3
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量の名称 単位 換算 長さ インチ 1 mm 0,03937 in 1 in 25,40 mm フィート 1 m 3,281 ft 1 ft 0,3048 m ヤード 1 m 1,094 yd 1 yd 0,9144 m マイル 1 km 0,6214 mile 1 mile 1,609 km 面積 平方インチ 1 mm2 0,00155 sq.in 1 sq.in 645,16 mm2 平方フィート 1 m2 10,76 sq.ft 1 sq.ft 0,0929 m2 体積 立法インチ 1 cm3 0,061 cub.in 1 cub.in 16,387 cm3 立法フィート 1 m3 35 cub.ft 1 cub.ft 0,02832 m3 英国ガロン 1 l 0,22 gallon 1 gallon 4,5461 l 米国ガロン 1 l 0,2642 U.S. 1 U.S. 3,7854 l gallon gallon 速度、回転数 フィート毎秒 1 m/s 3,28 ft/s 1 ft/s 0,30480 m/s マイル毎時 1 km/h 0,6214 mile/h 1 mile/h 1,609 km/h (mph) (mph) 質量 オンス 1 g 0,03527 oz 1 oz 28,350 g ポンド 1 kg 2,205 lb 1 lb 0,45359 kg 米トン 1 tonne 1,1023 short ton 1 short ton 0,90719 tonne 英トン 1 tonne 0,9842 long ton 1 long ton 1,0161 tonne 密度 ポンド/ 1 g/cm3 0,0361 lb/cub.in 1 lb/cub.in 27,680 g/cm3 立方インチ 力 ポンド-力 1 N 0,225 lbf 1 lbf 4,4482 N 圧力、 応力 ポンド/ 1 MPa 145 psi 1 psi 6,8948 ¥ 103 Pa 平方インチ 力のモーメント インチポンド-力 1 Nm 8,85 in.lbf 1 in.lbf 0,113 Nm 仕事 フィートポンド毎秒 1 W 0,7376 ft lbf/s 1 ft lbf/s 1,3558 W 馬力 1 kW 1,36 HP 1 HP 0,736 kW 温度 度 摂氏 tC = 0,555 (tF – 32) 華氏 tF = 1,8 tC + 32
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まえがき 「SKF総合カタログ」多言語版の最初の発行は、1989 総合カタログの概要 年でした。その後、16言語に翻訳され、100万部以 上が世界各国で配布されました。SKFはこの版におい 今回の新しい「SKF総合カタログ」は、産業機器メー て、以後軸受業界の主要技術基準となる「新寿命理論」 カが必要とする標準的な転がり軸受と付属品や交換用 (New Life Theory) を導入しました。幅広く用いられた のものも含めてほぼすべて網羅しています。SKFでは最 この理論は専門家にも受け入れられたことから、「SKF 高レベルのサービスをご提供できるよう、すべてのお客 総合カタログ」はこの種の権威ある基準資料として業 様が必要とされる標準的な製品取り揃えを確保するとと 界で広く認められています。 もに、各製品が世界中でご利用いただけるように努力 「総合カタログ」はその後、利用性や利便性を考慮 しています。 して電子形式に変換され、「SKF電子カタログ」 (“SKF このカタログのデータは、2005年半ばの時点におけ Interactive Engineering Catalogue”) というタイトル るSKFの最新の技術力および生産能力に基づいていま のCD-ROM版でも存在し、また、SKFのホームページ す。旧版のカタログとはデータが異なる場合もあります www.skf.comでも閲覧できるようになりました。 が、それは設計の見直し、技術開発、あるいは計算方 今回の新版「総合カタログ」も印刷冊子とともにデ 法の改定が行われたためです。 ジタルデータでもご用意しており、多くの改訂、追加、 SKFは、SKF製品に対して材料、設計、製造方法の 改善事項を付け加えることで、さらに役立つ貴重なカタ 継続的な改善や、技術開発により必要となった変更を行 ログとなっています。ユーザの皆様にはこの「まえがき」 う場合があります。 や関連セクションの内容をよくご理解いただくことで、 本カタログで使用する単位は、ISO (国際標準化機構) 総合ツールである本書のメリットを最大限にご享受いた 規格1000:1992およびSI (国際単位系) に基づいてい だけます。 ます。 この「まえがき」ではカタログの主なセクションを取 り上げ、主要な技術情報や製品情報とともにSKFの総 合力をご理解いただくうえで重要な内容をご説明しま 技術セクション – 軸受の選定と使用の基本 す。 技術セクションでは、軸受装置の設計に必要な軸受技 術の基本事項を説明します。セクションの構成は、設 計エンジニアが通常行う順番どおりにすすめます。 5
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まえがき 技術セクションの重要なイノベーション に向上させることができるものもあります。小型化は軽 量化ということでもあり、ひいては、摩擦の減少、動 • 転がり軸受の摩擦モーメントの新しい計算モデル 作温度の低下、潤滑剤条件の緩和、消費電力の低下、 • 新しい摩擦モデルに基づく高温許容基準回転数に対 結果的には経済性や付加価値の向上にもつながります。 応した改定定格回転数 このカタログには膨大な情報を掲載していますが、そ • 潤滑剤に必要な粘度を求める新しい計算モデル – 軌 のなかから各種製品イノベーションをスムーズに参照し 道面の凹凸の影響や潤滑剤の油膜の弾性変形に関 ていただけるよう、具体的な製品を以下に挙げておきま するより正確な知識に基づくモデル。 す。 • グリース潤滑軸受の潤滑剤の有効寿命や最適な潤滑 間隔を判断する新しい方法。 • SKF Explorer軸受 – SKFがお届けする新しい性能ク • 最近の転がり軸受分野の技術的進歩や実際の用途 ラス で蓄積された経験を考慮しており、技術セクションの • 用途最適化軸受 – 特殊条件に合わせた標準軸受 各項で適宜参照しています。 • メカトロニック部品 – 軸受と電子センサの組合せ • 軸受の選定・計算から取付け、監視、保守、交換ま で、軸受や機械さらには製造設備一式に関するSKF 以上のイノベーションはこのカタログのなかでも最も重 テクニカルサービスを別セクションで扱います。 要な新製品であり、製品セクションの該当するタイトル の箇所で詳しくご説明します。まずは、これらの製品に ついて概要だけを以下にまとめてご紹介します。 製品セクション – 軸受の呼び番号、説明、データ 製品データ表には軸受の選定と使用に必要な設計デー SKF Explorer軸受 – SKFの新しい性能クラス タを掲載しています。表にある個々の軸受形式について は、製品データ表の前のページに説明があります。 SKF Explorerは転がり軸受の新しい性能クラスであ り、アンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受、球面ころ軸受、 CARBトロイダルころ軸受、スラスト球面ころ軸受が該当 製品セクションの注目すべきイノベーション します。軸受形式やその代表的な用途に関わる主な動 作パラメータが大幅に改善された製品です。この新しい 今回初めて掲載した重要製品には、記載順に以下のも 高性能な仕様は、SKFの軸受利用に関する知識にトラ のがあります。 イボロジー、材料開発、設計最適化、製造分野におけ る自社ノウハウを考慮したものです。 ® • ICOS 軸受/シールユニット 高度解析・モデリング技術の利用や試験のサポート • ステンレス深溝玉軸受 により、SKF技術陣はSKF Explorer軸受が主要な動作 • シール付き球面ころ軸受 パラメータに多大な改善をもたらすことを確認すること ® • CARB トロイダルころ軸受 ができました。これらのパラメータには、軸受形式や用 • ハイブリッド深溝玉軸受 途に応じて、騒音、振動、寿命、寸法安定性、動荷重 ® • INSOCOAT 軸受 負荷能力、発熱 (摩擦モーメント) などがあります。 ただ • 高温玉軸受・Y-軸受ユニット し、標準化された寿命計算にはこれらのパラメータは充 ® • NoWear 軸受 分に組み込まれていません。そのため、SKF Explorer • ソリッドオイル軸受 軸受の寿命計算には、主要動作パラメータを考慮して 補正した係数を用います。 調査研究の結果、取付け、潤滑、保守などの要素が軸 SKF Explorer軸受は、過去の同形式、同寸法に指 受寿命に及ぼす影響はこれまでの推定よりはるかに大き 定されているSKF標準軸受と完全な互換性があります。 いことが分かってきました。このため、以下の新情報を これらの軸受については該当する製品データ表に記載 掲載しています。 しており、軸受呼び番号の先頭に付いている星印 (*) で 簡単に確認できます。 • 保守・潤滑用のSKF製品 • SKF状態監視機器・システム SKF Explorer軸受の製作 SKF Explorer軸受の性能が他の軸受に比べ非常に高 数々のSKFイノベーションが注目に値するのは、性能の いのは、ひとえにSKF製品の健全工学基本設計をベー グレードアップや生産性向上に関して多くの優位性をも スにした軸受製造手段を最新のSKF技術設計手法によ たらすためです。 り改善できたことによります。軸受の部品同士の相互関 たとえば、SKFのグレードアップ製品のなかには、機 係を研究することにより、SKF技術陣は最大限の潤滑 械の小型化を図りながら性能は以前と同じかそれ以上 効果を確保するとともに摩擦や磨耗、汚染の影響を最 6
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小限に抑えることができました。これを達成するため、 国際研究チームが各部品をミクロのレベルで観察した 結果、今回の新しい最高水準の製品を一貫生産できる 新たな方法を開発しました。 SKF Explorer軸受は、数多くの技術的改善を特徴と します。SKF Explorer軸受の形式によっても異なります が、以下にその何例かを挙げています。 • 改良軸受鋼 SKF Explorer軸受は不純物を最小限に抑えた清浄 度の高い均質な鋼材を使用しています。この改良鋼 の清浄度は、現時点の分類法による最高級の鋼材を もはるかに上回っており、SKFはこの要素を考慮に入 れた新たな計算方法を開発しました。 • SKF独自の熱処理法 SKFの超清浄鋼の利点を最大限に活用するため、技 術陣は独自の熱処理法を採用しました。新しい熱処 理方法とは、軸受の動作時の耐損傷性を熱安定性に 影響を及ぼすことなく最適化するものです。磨耗耐 性の向上はめざましく、SKF技術陣ではこれまでの寿 命計算係数を用いた手法では軸受寿命が飛躍的に 向上していることを確認しました。 • 改良表面仕上げ すべての接触面 (転動体と軌道) の表面仕上げを改 善し、潤滑剤の効果を最大限に確保するとともに振 動や騒音を低減しました。これにより以前より滑らか に、かつ低温で回転する軸受が実現し、潤滑剤の使 用量が減少したことで、シールなどの軸受部品のメ ンテナンスが少なくてすむようになりました。 深溝玉軸受と円すいころ軸受 転がり軸受の深溝玉軸受と円すいころ軸受においては、 前回の「SKF総合カタログ」以降、性能上多くの改善 が実施されました。SKF製品戦略に沿って特定寸法の 深溝玉軸受と円すいころ軸受について大々的に実施さ れた改善内容が、SKF Explorerクラスの軸受として認 定されています。この特定寸法の深溝玉軸受では、密封、 精度、表面仕上げが改良されたことで騒音や振動が少 なくなり、回転精度が向上しました。同様に、特定寸法 の円すいころ軸受において表面改良がなされたことで潤 滑性が向上し、騒音や振動がはるかに低下しました。ま た、清浄度のアップした鋼材を改良熱処理にかけること で軸受寿命も大幅に伸びました。これらの要素がすべ て標準化寿命計算に充分に組み込まれているわけでは ありません。したがって、特定寸法のSKF深溝玉軸受や 円すいころ軸受の寿命は、SKF Explorerクラス軸受と 同様に補正した係数で計算します。 7
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まえがき アプリケーション最適化軸受 – 特化軸受 細情報が存在する場合は、該当するSKF印刷物や電子 データが存在することを記載しています。 この種の軸受の寸法は標準化されていますが、特定ア プリケーション向けの特殊機能が組み込まれています。 これらの軸受を正しく用いれば、コスト高である特注軸 SKFシステムソリューション 受は不要になり、ほとんどは在庫から調達するためのリー ドタイム (納期) の大幅な短縮も可能です。このSKF軸 SKFは特定の産業分野に関する社内の広範な知識やそ 受グループには以下のものがあります。 の分野で高まる要求事項を適用し、コスト効果の高い 成果をもたらすシステムソリューションを開発してきまし • セラミック玉と軸受鋼内外輪によるハイブリッド深溝 た。 玉軸受。この軸受は非常時にも良好な回転特性を示 これらのソリューションのなかには軸受自体を含まな し、極限状態や高速回転に対応可能です。固有特 いものもあります。このことは、SKFが従来の軸受用途 性として電流通過耐性をもつこの軸受は、電気モー の枠を超えて、メカトロニクスやエレクトロニクスなど他 ターや電動工具での使用に非常に適しています。 の技術分野にまで提供範囲を広げていこうと絶えず努力 • INSOCOAT軸受は、内輪または外輪の外側に酸化ア してきたことを強く示唆するものです。重要性の高いシ ルミの絶縁皮膜を施しています。この軸受は、条件 ステムソリューションで現在ご提供可能なものをご紹介 の厳しい電気用途にもそれ以上設計条件を追加せず しておきます。 に使用できます。また、既存用途で使用していた軸 受の組込み交換用にも使用できます。 • 振動ふるい用のカッパーヘッドシステムソリューション • 極高温、極低温用軸受および軸受ユニット。動作温 • 連続鋳造プラント用システムソリューション 度範囲は–150 °Cから+350 °Cまでを網羅し、キル • 抄紙機用システムソリューション ントラック、ローラーハース炉、製パン工場、冷凍室 • 印刷機用システムソリューション に最適な製品です。 • 自動車変速機用システムソリューション • NoWear軸受。この軸受は、ゼロ荷重や非常に小さ • 鉄道車両用システムソリューション な荷重、あるいは境界潤滑状態などの困難な動作条 • 風力発電用システムソリューション 件に耐えられるような表面処理が施されています。 • ソリッドオイル軸受。従来のグリースやオイルによる 潤滑では不十分な、または実際的でない用途に使用 他のSKFカタログ します。 この「総合カタログ」では中核製品とその関連情報を 1100ページ以上にわたって掲載していますが、全体的 メカトロニック部品 – 軸受とセンサーの なSKF製品の提供内容をすべて網羅するのはどうして コンビネーション も不可能です。この「総合カタログ」に載っていない SKF製品の多くは、それぞれ以下のような別の印刷カ SKFの「プラグ・アンド・プレイ」メカトロニック軸受ユニッ タログで詳細情報を提供しています。 トは、動作シーケンスや運動システム、ステアリングシ ステムの監視や制御に使用することができます。SKFが • 針状ころ軸受 設計したメカトロニック部品や開発技術はすでに各種業 • 精密軸受 界や自動車分野で確実に実証されていますが、このカタ • Y-軸受およびY-軸受ユニット ログでは簡単に概要だけをご説明します。SKFメカトロ • 球面すべり軸受およびロッドエンド ニック製品・機能に関する詳細情報は、最寄りのSKF • 軸受付属品 代理店よりご提供させていただきます。 • 軸受ハウジング 「センサ軸受ユニット」はSKF標準ラインナップに含 • シール まれていますが、この詳細情報は該当する製品データで もご確認いただけます。 以上の製品の概略説明をこの「総合カタログ」の 1081ページ以降の「その他のSKF製品」のなかでご 覧いただけます。また、インターネットでも弊社ホーム その他のSKF製品 ページwww.skf.comで閲覧できます。 SKFリニア軸受製品、ボールねじ・ローラねじ、リニ このセクションでは、カタログの製品セクションに載って アアクチュエータの充実したラインナップに関する情報 いない転がり軸受、すべり軸受、リニア軸受、シールな は、別冊のSKFカタログ「リニアモーション製品」でご どをすべて簡単な説明とあわせて掲載しています。詳 覧いただけます。カタログは、最寄りの「SKFリニアモー ション」代理店よりご入手いただけます。 8
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SKF電子カタログ SKFはこの総合カタログを電子形式でもご提供してお り、CD-ROMやインターネット (www.skf.com) からご 利用いただけます。「SKF電子カタログ」には以下につ いての総合的な技術情報を掲載しています。 • SKF転がり軸受 (付属品を含む) • SKF軸受ユニット • SKF軸受ハウジング • SKFすべり軸受 • SKFシール 電子カタログは閲覧や検索がしやすく、以下などの重 要な設計要素の計算も行えます。 • 基本定格寿命、補正定格寿命 (L10、Lnm) • 潤滑剤の必要粘度 • 等価軸受荷重 • 最小軸受荷重 • 円筒ころ軸受の動アキシアル荷重負荷能力 • 摩擦モーメント • 軸受周波数 • シール付き軸受のグリース寿命 • CARB軸受のアキシアル方向移動 • 軸精度とはめあい • ハウジング精度とはめあい さらに、SKFのホームページより50以上のCAD形式で 2-D図面や3-D図面もご提供しています。 SKF – 選ばれたメーカー 「SKF総合カタログ」はその名のとおり総合的な便覧で すが、お客様には数ある優位性の一つとしてご提供し ています。カタログ以外にも、お客様にSKFを選んでい ただけるだけの総合的な弊社の価値を支える以下のよ うなメリットがあります。 • シンプルな軸受選定 • 短い納期 • 世界中でのご提供 • 製品イノベーションへの取組み • 最新の軸受使用ソリューション • まさにすべての業界に通じる広範な工学・技術知識 9
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SKF – ナレッジ・エンジニアリング・ カンパニー SKFは100年前に自動調心玉軸受を発明した会社から SKFグループはグループ全体として環境マネジメント 始まり、お客様のための独自のソリューションを創造す の国際基準であるISO 14001、衛生安全管理基準であ る5つのプラットフォームを活用したナレッジ・エンジニ るOHSAS 18001の両方の認証を取得しています。社 アリング・カンパニーに発展してきました。5つのプラッ 内の各部門は、ISO 9000またはQS 9000のいずれか トフォームにはもちろん、軸受、軸受ユニット、シール の品質証明の認証を受けています。 が含まれますが、それ以外の分野にも及んでいます。多 世界中に100を超える製造拠点と70カ国に販売会社 くの用途で潤滑剤の長寿命に極めて重要な潤滑剤と潤 をかかえるSKFは、まさに国際企業と言えます。さらに、 滑システム、機械関連と電子関連の知識を組合わせて 世界の15 000箇所以上に展開する販売代理店や取扱 より効果的なリニアモーションやセンサ-ソリューション 店、インターネット市場やグローバル販売システムによ を提供するシステムをつくるメカトロニクス、さらには、 り、製品とサービスの両方の提供においてSKFはお客 設計や物流サポートから状態監視、そしてリライアビリ 様の身近な存在となっています。つまり、お客様が必要 ティーシステム (運用信頼性のシステム) まで最大限の とされるときに必要な場所でSKFソリューションをお届け サービスもプラットフォームとして提供しています。 できるのです。SKFブランドや企業全体はかつてないほ 範囲は広がってきましたが、SKFは転がり軸受の設 ど強力になっています。私達はナレッジ・エンジニアリ 計、製造、マーケティングとともにラジアルシールなど ング・カンパニーとして、世界レベルの製品競争、知的 の補完製品においても世界のリーダシップを維持し続け 資源、お客様の成功をお手伝いするビジョンを携え、い ています。また、SKFはリニアモーション製品、航空宇 つでも皆様にご奉仕できる態勢を整えています。 宙用精密軸受、工作機械主軸、プラント保守サービス の市場でますます重要な位置を占めています。 シール ベアリングとユニット 潤滑システム メカトロニクス サービス 10
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© Airbus – photo: exm company, H. Goussé 進歩するバイワイヤ技術 SKFはフライバイワイヤからドライブバイワイヤ、ワークバイワイヤまで急成長するバイワイヤ技術の 分野で独自のノウハウを築いています。 SKFは実用的なフライバイワイヤ技術を他に先駆けて開発し、 のきなみ大手航空会社と密接に連携した協力関係にあります。一例を挙げると、エアバス社設計の航 空機の実に全機において、コックピットの操縦系統にSKFのバイワイヤシステムが採用されています。 SKFは自動車用バイワイヤ技術の第一人者 動車エンジニアと提携してSKFの操舵・制 クスを採用した2種類のコンセプトカーを開 さらにバイワイヤ技術の発展により、SKFは に代えてメカトロニクスを採用したオール電 リフトを開発しました。
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風力の利用 風力発電業界の成長によりクリーンで環境にやさしい発 電源が提供されています。 SKFは各国の業界大手と密 に連携し、高効率の無故障タービンの開発を行っていま す。このプロジェクトでは、遠隔地や荒野でも風車装置 の長寿命化を図るべく、大型で非常に特殊な軸受や状 態監視システムを広範に提供しています。 極寒地等での使用 寒さの厳しい冬季、特に北の諸国では、気温が零度を はるかに下回ると鉄道車両の軸箱内の軸受が潤滑欠乏 を起こして固着することがあります。 SKFは、このよう な極温条件でも潤滑剤の粘度を維持できるように調合 された新シリーズの合成潤滑剤を用意しました。メーカ やエンドユーザとなられるお客様は、SKFのノウハウを 活かして高温、低温を問わず極温条件による性能上の 問題を克服することができます。たとえば、食品加工工 場のベーキングオーブンや瞬間冷凍など、SKF製品は さまざまな環境で使用されています。 電気掃除機の開発 多くの家電製品の心臓部は電気モータとその軸受です。 SKFは家電メーカと密接に協力して製品の性能向上、 コスト削減、軽量化、省エネを図っています。このよう な協力体制の最近の一例として、吸引力が大幅にアッ プした新世代の電気掃除機が挙げられます。小型軸受 分野のSKFノウハウは、電動工具や事務機器の製造に も適用されています。 12
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350 km/h R&Dラボの維持 ヨーロッパやアメリカにあるSKFの名だたる研究開発施 設に加え、SKFが軸受技術の限界を押し上げるユニー クな環境を提供しているのがF1レースです。50年以上 にわたりSKFの製品、技術力、知識は、スクデリアフェラー リがF1レースで驚異的な力を発揮するのに役立ってきま した。 (平均的なレースでフェラーリは150以上のSKF 部品を使用しています。 )ここで得られた教訓は、自動 車メーカーに提供する製品や世界中のアフタサービスに 活かされています。 資産効率最適化 (AEO) SKFリライアビリティーシステム (運用信頼性のシステム) を通じて、状態監視用のハードウェアやソフトウェアから メンテナンス戦略、エンジニアリングサポート、機械の 信頼性プログラムまで、総合的な資産効率製品やサー ビスを提供しています。効率最適化 (AEO)および生産 性アップを目指し、実績方式の定額料金契約にてSKF があらゆるサービスを提供する「総合メンテナンスソ リューション」を導入している産業施設もあります。 持続可能な成長 (sustainable growth)に向けて 軸受はまさにその性質上、自然環境に積極的に貢献し ています。機器を効率よく運転させ、消費電力を抑え、 潤滑量を減らしているのです。 SKFは自社製品の性能 を高めることで、次世代の高効率製品・機器を生み出 していきます。私たちの子孫に残す未来や世界に目を 向けて、SKFグループは地球の限られた資源を守る手 助けになるよう生産技術だけでなく環境、健康、安全に ついてもグループ方針を計画し、実行しています。私た ちは、環境に責任をもつ持続可能な成長 (sustainable growth)を目指しつづけます。 13
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目次 軸受の選定と使い方の基本 軸受用語 ..................................................................................................................................................... 20 軸受形式 ......................................................................................................................................................... 23 軸受形式の選定 ............................................................................................................................................... 33 利用可能空間 .............................................................................................................................................. 35 荷重 ............................................................................................................................................................ 37 ミスアライメント........................................................................................................................................... 40 精度 ............................................................................................................................................................ 40 回転数 ........................................................................................................................................................ 42 静粛運転 ..................................................................................................................................................... 42 剛性 ............................................................................................................................................................ 42 アキシアル方向移動..................................................................................................................................... 43 取付けと取外し............................................................................................................................................ 44 シール一体型 .............................................................................................................................................. 45 選定チャート:軸受形式 – 設計および特性 ..................................................................................................... 46 軸受寸法の選定 ............................................................................................................................................... 49 システムアプローチと軸受信頼度 ................................................................................................................. 50 定格荷重と寿命 ........................................................................................................................................... 51 寿命計算式による軸受寸法の選定 ............................................................................................................... 52 軸受動荷重 ................................................................................................................................................. 73 静荷重負荷能力容量による軸受寸法の選定 ................................................................................................. 76 計算例 ........................................................................................................................................................ 78 SKF計算ツール ........................................................................................................................................... 82 SKF技術コンサルタントサービス .................................................................................................................. 84 SKF寿命試験 .............................................................................................................................................. 85 摩擦 ................................................................................................................................................................ 87 摩擦モーメントの推定 .................................................................................................................................. 88 より正確な摩擦モーメントの計算 .................................................................................................................. 88 摩擦モーメントの新SKF計算モデル .............................................................................................................. 89 ハイブリッド軸受の摩擦挙動 ........................................................................................................................ 102 始動トルク ................................................................................................................................................... 103 動力損失と軸受温度 .................................................................................................................................... 103 計算例 ........................................................................................................................................................ 104 回転数と振動 ................................................................................................................................................... 107 基準回転数 ................................................................................................................................................. 108 限界回転数 ................................................................................................................................................. 114 特殊なケース............................................................................................................................................... 114 軸受内での振動の発生 ................................................................................................................................ 115 機器アプリケーションの振動挙動に及ぼす軸受の影響 .................................................................................. 115 軸受一般資料 .................................................................................................................................................. 117 寸法 ............................................................................................................................................................ 118 14
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精度 ............................................................................................................................................................ 120 軸受内部すきま............................................................................................................................................ 137 転がり軸受の材料........................................................................................................................................ 138 保持器 ........................................................................................................................................................ 144 呼び番号 ..................................................................................................................................................... 147 軸受の使い方 ................................................................................................................................................... 159 軸受配列 ..................................................................................................................................................... 160 軸受のラジアル方向位置決め....................................................................................................................... 164 軸受のアキシアル方向位置決め ................................................................................................................... 199 関連部品の設計 .......................................................................................................................................... 204 軸受の与圧 ................................................................................................................................................. 206 密封装置 ..................................................................................................................................................... 218 潤滑 ................................................................................................................................................................ 229 グリース潤滑 ............................................................................................................................................... 231 潤滑グリース ............................................................................................................................................... 231 SKFグリース ................................................................................................................................................ 236 再給脂 ........................................................................................................................................................ 237 再給脂方法 ................................................................................................................................................. 242 油潤滑 ....................................................................................................................................................... 248 取付けと取外し ................................................................................................................................................ 257 概要 ............................................................................................................................................................ 258 取付け ......................................................................................................................................................... 261 取外し ......................................................................................................................................................... 268 軸受の保管 ................................................................................................................................................. 273 検査と清掃 .................................................................................................................................................. 273 信頼性とサービス............................................................................................................................................. 275 統合プラットホーム ...................................................................................................................................... 276 資産効率最適化コンセプト .......................................................................................................................... 276 SKF技術・サービスソリューション ................................................................................................................ 277 状態監視製品 .............................................................................................................................................. 280 製品データ 深溝玉軸受 ...................................................................................................................................................... 287 アンギュラ玉軸受 ............................................................................................................................................. 405 自動調心玉軸受 ............................................................................................................................................... 469 円筒ころ軸受 ................................................................................................................................................... 503 円すいころ軸受 ................................................................................................................................................ 601 球面ころ軸受 ................................................................................................................................................... 695 ® CARB トロイダルころ軸受 .............................................................................................................................. 779 スラスト玉軸受 ................................................................................................................................................. 837 スラスト円筒ころ軸受........................................................................................................................................ 863 スラスト球面ころ軸受 ....................................................................................................................................... 877 エンジニアリング製品 ....................................................................................................................................... 893 メカトロニクス .................................................................................................................................................. 955 軸受付属品 ...................................................................................................................................................... 973 軸受ハウジング................................................................................................................................................ 1031 保守・潤滑製品 ............................................................................................................................................... 1069 その他のSKF製品 ............................................................................................................................................ 1081 製品索引 .................................................................................................................................... 1121 15
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軸受の選定と使用の基本 軸受形式 .................................................................................................................................... 23 軸受形式の選定 ........................................................................................................................... 33 軸受寸法の選定 ........................................................................................................................... 49 摩擦 .......................................................................................................................................... 87 回転数と振動 ............................................................................................................................... 107 軸受一般資料 .............................................................................................................................. 117 軸受の使い方 .............................................................................................................................. 159 潤滑 .......................................................................................................................................... 229 取付けと取外し ............................................................................................................................ 257 信頼性とサービス ......................................................................................................................... 275 17