1/2ページ
ダウンロード(676.7Kb)
「RFID技術を用いた電子タグ」ICタグをわかりやすく解説
【掲載内容】
◆ICタグとは
◆ICカード・ICタグの用途
◆1円タグとは
◆ICタグのつくりかた
◆ICタグ・RFIDの歴史
◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
このカタログについて
ドキュメント名 | ICタグとは〜用途・つくりかた・歴史〜 |
---|---|
ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
ファイルサイズ | 676.7Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社イーガルド (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
ICタグとは
RFID技術を用いた電子タグです。
ICカードなどに用いられるHF帯、アパレルの物品管理に用いられるUHF帯が主に使用されています。
HF帯(NFC)とUHF帯ICタグ
HF帯(NFC) UHF帯
読取精度が高い 一括・多読に強い
交通系ICカード等現在広く使用される周波数帯です。 通信距離が長く今後の導入が期待されています。
リーダ出力などにより異なりますが、数cmから長くて リーダ出力などにより異なりますが、1~5メートル
特徴
数10cmの通信距離が取れます。 程度の通信距離が取れます。
セキュリティカードや資材管理など様々な使用シーン 車両の出入管理や流通管理など多読性や通信
があります。 距離の長さが必要なシーンで活躍します。
デメリット 読取距離が短い(最大1m) 環境によって読取が不安定
タグコスト 60円/枚~(ラベル) 20円/枚~(ラベル)
ICカード・ICタグの用途
これまで、ICカードおよびICタグはコスト高と考えられ、普及に時間がかかりました。
しかし、日本国内では「働き方改革」「省人化」「IoT」により、さらなるRFIDの活用の場が広がると考えられています。
ここでは、環境別における、ICカードとICタグの用途例を記しております。
工場 非接触ICカード ICタグ
勤怠システム導入による省力化が可 棚卸時間の削減やトレーサビリティなど
能。 に利用。
工員および出入り業者に持たせてセ バーコードではできない、データの再書
キュリティの改善。 込みを行なって状態記録が可能となる。
ホテル 非接触ICカード ICタグ
セキュリティを高めるほか、場内の決 リネン用ICタグを使用して、備品管理の
済システムと連携が可能。 見える化が可能。
ICカードキーもしくは、リストバンドで
売上UPへ繋がる。
図書館 非接触ICカード ICタグ
図書館カードとして運用可能。 書籍専用ICタグを使用して、探索時間の
削減および万引き防止機能も可能。
1円タグとは
2017年経済産業省が、2025年までに、セブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ニューデイズの
全ての取扱商品(推計1000億個/年)に電子タグを利用することについて、一定の条件の下で各社と合意したこと
を発表しました。
これを踏まえ、各社と共同で「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を策定されました。これに伴って話題になったのが
「1円タグ」です。コンビニではお菓子など数十円の商品もありますので、1円程度まで安くする必要があります。
2025年に国家プロジェクトとして、この「1円タグ」の実現を目指すことで、ICタグは注目の的となっています。さらに
2018年春、国内大手ドラッグストアが2025年に全店舗で無人レジの導入を目指すことを発表しました。
ただし、現状の最低コストと考えると、およそ10円程度になります(アルミエッチングタグ)。
またラベル加工費などコスト削減にむけたイノベーションが必要とされています。
Page2
ICタグのつくりかた
巻線タグ エッチングタグ
銅線をコイル状に巻いてICチップを接合します。銅線 主にアルミを印刷加工しています。印刷加工のた
はアルミに比べ通信能力が高く、アンテナが小型でも め大量ロットで生産します、そのため、1枚の単価
安定した読取が可能です。 が安くなります。
特徴
主にHF帯ICタグに使用され、小ロットでの生産対応が UHF帯ICタグに使用されます。
可能となります。 現在は、アパレル品に普及されてきたため低価格
化がすすんでいます。
メリット 小ロットでカスタム対応がしやすい、通信能力が高い コストが安い
デメリット エッチングに比べコストが高い 大ロットで製造する必要がある
ICタグ・RFIDの歴史
ICタグ・RFIDの歴史を年表にまとめました。
JR東日本社のSuicaが導入され20年弱経ち、日本国民のほとんどが何らかのICカードを持っています。
またスマートフォンの普及により、NFC機能をつかったキャッシュレスサービスも多彩になってきました。
これまで、ICタグ・RFIDの普及にはいくつもの問題点がありました。例えば、1990年代日本政府が、ユビキタスネッ
トワークを目指し非接触IC搭載のテレホンカードに採用を決めました。
しかし、携帯電話の登場により非接触ICテレホンカードは使用されず、非接触ICは普及されませんでした。
あわせて、国内携帯電話はFeliCaを搭載したおサイフケータイが主流にありましたが、iPhoneの出現により一時停
滞しました。現在も、マイナンバーカードの導入が遅れておりますが非接触ICの使用メリットを明確にすることは難
しいといえます。
今後も、ICタグの低価格化やIoT化による「モノ」への取り付けがすすむため、よりICタグとRFID技術が身近になると
考えられます。
西暦 出来事
1994年 Mikron社がMifare1Kが発表。ソニー社がFeliCaを発表
1995年 TI社がTagitを発表
1996年 韓国UパスにMifare1Kが採用
1997年 香港オクトパスカードにFeliCaが採用。Philips社がHitagを発表
1998年 広島スカイレールサービスにてFeliCaが採用
1999年 NTT社による非接触ICテレホンカード開発プロジェクト開始。ソニー社が電子マネー「Edy」のサービス開始
2001年 JR東日本社がSuicaを導入
2002年 シンガポールEZ-linkにFeliCaが採用
2003年 ウォルマート社がICタグ導入を発表
2004年 iモードFeliCaを搭載した携帯電話が登場。「響プロジェクト(※1)」開始。NFCフォーラムの設立
2005年 日本国際博覧会(愛・地球博)の入場券にミューチップ(※2)が採用
2007年 株式会社イーガルド設立
2011年 蔦谷書店代官山にてICタグ80万枚を導入
2014年 ZARA社がICタグ導入を発表
2016年 経済産業省1,000億枚タグ策定「1円タグ」
経済産業省「ドラッグストア スマート化宣言」
2017年
ファーストリテイリング社展開のユニクロが1年以内に国内外約2000店舗にICタグを導入を発表
お問い合わせ先
株式会社イーガルド
本社:東京都中央区日本橋富沢町13番地8 大場ビル