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【導入事例】ブリヂストンが実現した部門間のデータ活用促進による業務改善と品質向上

事例紹介

部門間のデータ活用を促進。「探す」時間を圧倒的に短縮し、業務改善、 品質向上に大きく貢献したSMART/InSight G2の情報活用力

ブリヂストンは部門間でデータ連携が十分ではなかったシステムに対して、システム横断でデータの有効活用を図るため、SMART/InSight G2を導入。設計マニュアル等を検索できる文書検索システムとタイヤの市場情報データを検索するシステムを構築し、設計・開発に関わる業務の大幅な効率化と品質の向上を実現しました。
 
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このカタログについて

ドキュメント名 【導入事例】ブリヂストンが実現した部門間のデータ活用促進による業務改善と品質向上
ドキュメント種別 事例紹介
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登録カテゴリ
取り扱い企業 スマートインサイト株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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導入事例 株式会社 ブリヂストン 様 部門間のデータ活用を促進。「探す」時間を圧倒的に短縮し、業務改善、 品質向上に大きく貢献したSMART/InSight G2の情報活用力 ブリヂストンは部門間でデータ連携が十分ではなかったシステムに対して、システム横断でデータの有効活用を図る ため、SMART/InSight G2を導入。設計マニュアル等を検索できる文書検索システムとタイヤの市場情報データを 検索するシステムを構築し、設計・開発に関わる業務の大幅な効率化と品質の向上を実現しました。 ITインフラの部門間の連携が十分ではなく、部門 課 横断でのデータの有効活用の際の負担が大きかった。そのため、アジャストメントデータの情報から、 題 対応する仕様書を特定するのに膨大な時間がかか り、タイヤ開発の工数の負担を大きくしていた。 SMART/InSight G2を基盤とし、アジャストメ 解 ントデータの情報を有効活用するシステムを構 築。設計マニュアル等の検索とタイヤの仕様書 ITネットワーク本部 IT基盤・タイヤ設計IT部 タイヤ製品開発・モータースポーツ技術担当 決 の特定に要する時間を圧倒的に短縮し、業務の タイヤ設計IT企画ユニット 付主任部員 効率化、品質の向上を実現した。 西田奉示 氏(写真左) 滝口昌美 氏(写真右) 統一性に欠けるITインフラによって、 の一部に誤りがあったり、類似のものがあった せず、非常に時間がかかっていたのです。我々 部門間のデータ・ドキュメントの りして、一意に特定できないケースが少なから の試算では、1人の技術者が500件分のアジャ 相互利用が困難に ず発生してしまいます。 ストメントデータの仕様書を特定するのに、約  ブリヂストンは、乗用車用のタイヤをはじめ、  そのため、これまでは仕様書を特定するため 86.3時間かかっていました」(滝口氏) トラックやバス、航空機、建設機械用など、さま に各種図面や仕様書、生産・販売情報など異  部門間のデータ・ドキュメントの相互利用が困 ざまな種類のタイヤを設計・開発しています。種 なる部門やシステムのさまざまな情報をそれぞ 難という大きな課題に加え、設計部門では下の 類によって設計方法や材料が異なるため、設 れのツールを別々に検索して参照する事が欠か 図のようなIT活用の課題も抱えていました。 計・開発部門もタイヤの種類ごとに分かれてい ます。ただ、部門ごとに独自にIT環境を整備して ブリヂストンのタイヤ設計部門が抱えていたIT活用の課題 きたため、次のような課題も抱えていたと滝口 開発業務とITツールの現状 何が問題か 改善のための課題は? 氏は語ります。 さまざまな部門にさまざまなIT機能がある ●足りないツールの開発  「私自身、30年以上、タイヤの設計部門に所 データ 文書 検索 業務 解析・ 作図 標準類 機能が不十分 費 I電子化 電子化 処理 計算 ●機能不足の改善開発 用 T 属し、いくつかの設計に必要なITツールの開発 ・ 機能間の連携が無い ●ツール間の連携、 期 開 発 にも関わってきました。ただ、長年、各部門がIT  データ共有改善 間がの 環境を独自に整備してきたため、ITインフラに 工︵ 使い勝手が悪い ●操作性、汎用性の改善 問 題数 バラツキが生じ、統一性に欠けていました。この ●O/Pの可搬性の向上 ・や業 適宜、適切に選び務 ため、部門間でツールやデータ、ドキュメントの りたの 最小限の労力で 結 何があるかわからない 果 ●業務プロセスの教育(OJT) 相互利用が難しいという問題が起きていたの い目的 有効な結果を得て事 何ができるかわからない ●手順の標準化 です」(滝口氏) ︶ 次の作業に繋げる ●業務に関する知見・ノウハウの  こうした問題の1つが、アジャストメントデータ どう使うかわからない  蓄積、活用ありたい姿 やりたい事が効率的にでき、高い成果を得る でした。アジャストメントデータとは、顧客から寄 結果の見方がわからない ? せられたタイヤに関する情報のことです。販売店 現実 ITツールが充分な成果につながっていない などを通じて、同社の技術サービス部門に集め やりたい事が やるのに 何ができるのかできない 手間が大きい 判らない 余計な作業が多い られたアジャストメントデータは、詳細に分析さ れ、新しい製品の開発に活かされます。ところが、 そのタイヤの仕様書を特定することは、容易では ❶ 既存の資産(ツール、データ)を最大限に有効活用する ありませんでした。 解決策の ❷ 機能、使用法、結果の評価などを使用者に判りやすく示す 「タイヤを特定するための情報は、サイズ、商 方向 ❸ 各業務のエキスパートのノウハウを最大限に有効活用する品名、セリアルと呼ばれる識別コードの3つで ❹ 標準的な設計業務を定型化する す。これらの情報からタイヤの仕様書を特定す ❺ IT開発を必要最小限に抑える るのですが、元のアジャストメントデータの入力
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導入事例 機能、コスト、拡張性の3点を評価して ます」(滝口氏) 考えています」(西田氏) SMART/InSight G2を導入  検索スピードも大幅に改善しています。以前の  また、アジャストメントデータ活用システムの  そこで同社では、前図にあるようなIT活用課題 全社規格検索システムでは、全文検索を実行す リリースによって、SMART/InSight G2の新しい の解決策の方向性を定め、部門横断でデータや ると、結果を得るまでに約30秒かかっていました 使い方が現場から提案されるようになるのでは ドキュメントを検索できる仕組みの検討を開始し が、SMART/InSight G2導入後は、それがほぼ ないかと滝口氏は次のように語ります。 ました。2012年に複数の製品について評価用の ゼロになりました。1日あたり約300件の検索が  「現在でも、部門ごとにアプリやデータの連携 環境を構築して詳細に検討。その結果、2012年 行われていますので、1日約2.5時間、年間にする が不十分で、情報が有効活用されていないとこ 12月にSMART/InSight G2の導入を決定しまし と約600時間を節約できた計算になります。 ろがあります。現場の設計者も、きっと『何とかで た。選定の理由を、西田氏は次のように説明しま きないか』と感じているはずです。それを何とか す。 アジャストメントデータ活用システム するツールがSMART/InSight G2だと思ってい  「 選 定 の ポイントは 機 能 、コスト、拡 張 により、仕様書特定の時間が ます。したがって、アジャストメントデータ活用シ 性 の 3 つ で す。機 能 とコストにつ いては 、 86.3時間から2.3時間に短縮 ステムがリリースされれば、それを使った現場 SMART/InSight G2が我々の要件を十分に満  文書有効活用システムに続き、2015年5月に のエンジニアから、さまざまな新しい提案が出 たしていました。さらに重視したのが拡張性で はアジャストメントデータの活用システムがリ てくると期待しています」(滝口氏) す。システムは、いったん構築したらずっと同じで リースされました。具体的には、前述の「全社規  SMART/InSight G2の導入によって、部門間で はありません。新しいツールやデータが登場し 格」「設計マニュアル」の2つのタブにアジャスト 連携が不十分だった情報が部門横断で有効に たら、それに対応できる拡張性が必要です。その メントデータのタブが追加され、必要なデータが 活用され、膨大なデータが企業に価値を生み出 点、SMART/InSight G2は、既存のシステムを 検索可能になります。 し始めています。いったん動き出したデータ活用 有効活用できるうえ、それらにほとんど手を加え  取材したのはリリース直前の時期で、すで の試みは新たな価値を生み、ブリヂストンのタイ ることなくデータを統合できるので、今後、新し に一部の技術者による導入効果の検証が行 ヤ設計・開発に、新しい風を吹かせようとしていま いシステムやデータが増えても、柔軟に対応で われていました。それによれば、500件のアジャ す。SMART/InSight G2は情報の統合・可視化に きる拡張性を持っていました」(西田氏) ストメントデータから仕様書を特定するのに よる有効活用により、今後も企業に新たな価値  システム構築は2013年に入ってからスター 86.3時間かかっていたのが、2.3時間にまで短 を提供し続けます。 ト。IT開発を必要最低限に抑えることができ、構 縮できることが確認されています。滝口氏は、 築が容易であったことから、開発部門のドキュ SMART/InSight G2による時間短縮の成果に メントを有効活用できる文書有効活用システム ついて、次のように説明します。 を2013年11月に先行リリースしました。そして、 Company Profile 「新しいタイヤを開発する時には、必ず「デザイ 2015年の5月には、前述のアジャストメントデー ンレビュー(DR)」というステップを踏みます。この タの活用システムがリリースいたしました。 中で既存商品のアジャストメントデータの分析 結果が不可欠なのですが、そのためのタイヤの 検索時間がゼロになり、 仕様書の特定までに膨大な時間がかかっていた 年間約600時間を節約できた のです。今回、SMART/InSight G2によって、その 文書検索システム 時間を大幅に短縮できたことで、より多くの時間  2013年11月に先行リリースされた文書活用シ をデザインレビューに割くことができ、さらなる品 ステムは、開発者向けの設計マニュアルおよびタ 質の向上が可能になると思います」(滝口氏) イヤに関わる規格ドキュメントを検索できるシス テムです。SMART/InSight G2の画面上に「全社 アジャストメントデータ検索システムを 規格」と「設計マニュアル」の2つのタブを用意し、 きっかけに、現場から生まれる 各タブでドキュメントを有効活用できる仕組みに 新しい提案に期待 なっています。  文書有効活用システムをリリースし、アジャス 株式会社 ブリヂストン  「設計マニュアルは、乗用車のタイヤの設計者 トメントデータ活用システムのリリースも間近の 本社所在地 東京都中央区京橋三丁目1番1号 が使う業務マニュアルです。設計法やノウハウが 状態ですが、すでに次の新しいシステムの開発 設立 1931(昭和6)年3月1日 書かれていて、新人が入ってくると、以前はバイン の検討も行われています。 資本金 1,263億5,400万円 ダーにまとめて紙で配布していました。しかし、資  「タイヤを開発するときは、さまざまな試験を (2014年12月31日現在). 料の差し替えが大変で、中には古いドキュメント 事業内容 「タイヤ部門」行いますが、試験の種類によって結果のフォー タイヤの製造及び販売、タイヤ関連用品の販売、 も含まれているなど、けっして使い勝手がよいとは マットは異なります。このため、従来は、結果を手 リトレッド材料の製造及び販売、自動車整備・補修 いえませんでした。そこで、SMART/InSight G2で 作業でExcelファイルにまとめていたのですが、 「多角化部門」 簡単に検索できるようにしました。全社規格のタ SMART/InSight G2を活用し、1つのタイヤに関 化工品、スポーツ用品、自転車、その他各種事業 ブでは、タイヤの開発・生産等に関わるさまざま する試験結果をまとめて見られるようにしたいと 代表者 代表取締役CEO 兼 取締役会長 津谷 正明 な規格ドキュメントを検索し活用することができ URL http://www.bridgestone.co.jp/ 最新の製品情報はこちら http://smartinsight.jp/ お問い合わせ marketing@smartinsight.jp 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-3-3 友泉岩本町ビル4F TEL: 03-5823-4601 ● SMART/InSightはスマートインサイト株式会社の登録商標です。その他会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。 ©2014 SMART INSIGHT CORPORATION. All rights reserved.