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2本のパターン間隔の差が温度上昇にどれほど影響を与えるか?
弊社では「大電流・高放熱基板 素朴な疑問を熱解析してみよう!」キャンペーンを開催中です。
皆様が日頃気になっているプリント基板の熱に関する素朴な疑問をお寄せいただき、その中から基板を扱う技術者の方全員に役立つ内容を選定し熱解析を行い、解析結果を皆様に公開させていただきます。
第3回は、発熱するパターンが2本並んでいる場合に、その間隔の差が温度上昇にどれほど影響を与えるか?という疑問に対して解析を行いました。
ご参考になれば幸いです。
※公開している資料は、特定条件下でのシミュレーション結果であり当社が保証するものではありません。
実測とは異なる可能性があることにご注意ください。
また、資料の利用によって生じる一切のトラブル・被害・損失・損害等に当社は一切の責任を負いません。
このカタログについて
ドキュメント名 | 大陽工業 大電流・高放熱基板/素朴な疑問を熱解析してみよう! [第3回]◆2本のパターン間隔の差が温度上昇にどれほど影響を与えるか?◆ |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 445.1Kb |
取り扱い企業 | 大陽工業株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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スライド番号 1
大電流高放熱基板素朴な疑問を熱解析してみよう! [第3回]
本のパターン間の距離の差が 大電流神 高放熱神2 にゃん にゃん
温度上昇にどれほど影響を与えるか?
隣り合うパターンが温度に影響を及ぼすケースの
温度上昇シミュレーション
10mm パターン間隔:狭
周囲温度
Ta=25℃
FR-4 FR-4
FR-4
100mm
パターン間隔を狭くするとお互いの温度上昇に
t=1.6mm どのように影響を与えるか?
銅箔厚 パターン 電流 パターン 最高温度 基準との
[um] 幅[mm] [A] 間隔[mm] [℃] 温度差[℃]
基準(1本) 34.6
2.0 39.1 4.5
1 1.0 39.6 5.0 電流値:2A 90℃
0.5 40.0 5.4 基準(パターン1本)Tmax=63.0℃
0.2 40.3 5.7
18 1
基準(1本) 63.0
2.0 82.3 19.3
2 1.0 85.4 22.4
0.5 87.4 24.4
0.2 88.8 25.8 25℃
電流値:2A 電流値:2A 電流値:2A 電流値:2A
パターン間隔:0.2mm パターン間隔:0.5mm パターン間隔:1.0mm パターン間隔:2.0mm
Tmax=88.8℃ Tmax=87.4℃ Tmax=85.4℃ Tmax=82.3℃
隣り合うパターン同士が発熱した時に、互いの発熱が温度上昇に影響しあいます。
今回の解析では、18um銅箔、1mm幅パターンが2本ある場合に、その間隔の差によって
どれくらい温度差が出るかを確認しました。
一番近い場合で0.2mm間隔、一番遠い場合で2.0mm間隔です。
電流値1Aの場合、基準となる1本のパターンではΔt=10℃弱ですが、2本になるとΔt=15℃前後
となります。0.2mm間隔と2.0mm間隔で最高温度の温度差は1.2℃とそれほど差はありません。
電流値2Aの場合、基準となる1本のパターンではΔt=40℃弱ですが、2本になるとそれだけで
Δt=60℃前後まで上昇します。0.2mm間隔と2.0mm間隔で最高温度の温度差はこちらも6.5℃と
大きくなります。
発熱が大きく見込まれるパターンに関しては、同じく発熱するパターンや部品が近傍にあるか
ないか、ある場合は間隔を考慮したパターン設計を行うことが必要です。
※本資料は特定条件下でのシミュレーション結果であり当社が保証するものではありません。実測とは異なる可能性があることにご注意ください。
本資料の利用によって生じる一切のトラブル・被害・損失・損害等に当社は一切の責任を負いません。 (2020.10)