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抜群の耐薬品性に加え、高い柔軟性を持つ高耐薬軟質バリアコーティング
Belzona 4361は防液堤のための新しいコーティング素材で、
多様な化学薬品に耐性を有する上に、柔軟性にも優れることから
母材コンクリートのクラック発生に対応可能です。
加えてこの新素材は、一般的な硬質コーティングでは対応しきれず割れて
剥離してしまうような可動域が広い金属母材に対しても適用可能です。
・極めて優れた耐薬品性
・優れた柔軟性
・シンプルな施工
・優れた接着性
・環境に優しい
◆詳細はカタログをダウンロードしてご覧ください。
このカタログについて
ドキュメント名 | 高耐薬軟質バリアコーティング Belzona 4361 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 730.6Kb |
取り扱い企業 | ジャパンモレキュラーサービス株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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Belzona 4361
抜群の耐薬品性に加え、高い柔軟性を持つ
高耐薬軟質バリアコーティング
防液堤を建設する際に最も一般的に使用される素材となるのがコンク
リートです。安価かつ優れた構造強度を持つコンクリートですが、多く
の化学薬品に対して耐性がありません。また加重や振動の影響の他、凍
結融解作用や、プラスチック収縮ひび割れなど様々な要因からクラック
が発生しやすい特徴があります。
通常、防液堤は高耐薬なコーティングにより保護されています。しかし、
これが材質的に柔軟性に乏しく母材コンクリートの変動に追従できな
い場合、コーティング自体が割れてしまうため流出防止機能が不全とな
ります。これは薬品の流出による環境汚染にも繋がり、賠償問題へと発
展しかねません。
Belzona 4361は防液堤のための新しいコーティング素材で、多様な化
学薬品に耐性を有する上に、柔軟性にも優れることから母材コンクリー
トのクラック発生に対応可能です。加えてこの新素材は、一般的な硬質
コーティングでは対応しきれず割れて剥離してしまうような可動域が広
い金属母材に対しても適用可能です。
Belzona 4361の特徴
極めて優れた耐薬品性
炭化水素、強度の酸やアルカリなどを含む、多様な
化学薬品に高い耐性を誇ります。
優れた柔軟性
通常の高耐薬コーティングより伸び率が最大20倍
も優れています。
シンプルな施工
専用工具は不要で、容易な混合と施工が可能です。
Belzona 4361の用途
優れた接着性
• 防液堤、擁壁、廃液口や水路、化学薬品の移送や保管を行う設備、 金属面およびコンクリート面に対して優れた接着
その他コンクリート製構築物の耐薬保護など 性を発揮します。
• 専用骨材を添加することで滑り止め仕上げが可能なため、防液堤
内の通路の設置にも最適
環境に優しい
• 極端な変形や変動のあるタンク、配管、その他の金属母材への保 低VOCのため、環境への影響を最小限に抑えま
護コーティング す。
www.belzona.jp
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Belzona 4361
B E L Z O N A 4 3 6 1の耐薬品性
耐薬品性 (競合他社製品*との比較結果)
Belzona 4361 競合他社製品* 12
Belzona 4361
10 競合他社製品
硫酸93% 12ヶ月後も良好な状態を維持 1日以内に破損
硫酸20% 12ヶ月後も良好な状態を維持 9ヶ月以内に破損 8
硫酸37% 12ヶ月後も良好な状態を維持 5日以内に破損 6
硫酸10% 12ヶ月後も良好な状態を維持 9ヶ月以内に破損 4
酢酸エチル100% 12ヶ月後も良好な状態を維持 5日以内に破損 2
エタノール100% 12ヶ月後も良好な状態を維持 2ヶ月以内に破損 0
硫酸93% 塩酸37% 酢酸エチル100% エタノール100%
* 比較対象となった競合他社の軟質コーティングは、防液堤の保護を主な用途としている製品です。
試験データ
伸び率 20%
引張強さ 24.1 MPa
プルオフ 接着強さ ブラスト処理された軟鋼: 24.4 MPaコンクリート: 5.6 MPa
アイゾット衝撃 逆ノッチ有り: 11.4 kJ/m
2 (120 J/m)
ノッチ無し: 12.8 kJ/m2 (160 J/m)
施工情報
色調 ブラック、レッド
ユニットサイズ 1.5 kg
塗布面積 1層あたり4.6m2
可使時間 20°Cで約30分
重ね塗り時間 最長24時間 施工時の可視性を向上し塗り残しを防ぐ
目的で、ブラックとレッドの2色を取り揃え
*詳細情報については、該当する取扱説明書および製品仕様書をご確認ください。 ています。
現地代理店
製品品質と技術サポート
全てのベルゾナ製品は、国際標準規格であるISO 9001:2008 およびISO
14001:2004 に準拠し、厳格な品質管理体制と環境管理体制に基づいて製造
されています。
ベルゾナは世界120カ国、140社以上の海外販売代理店からなるグローバルな
サービスネットワークを展開しています。 経験豊富な技術コンサルタントによる
問題箇所の診断からソリューションの提案、現場監督および施工管理を含めた
各種の現地サポートサービスをご利用いただけます。
ISO 9001:2008
Q 09335 国際標準規格 ISO 9000に準拠した
ISO 14001:2004 品質管理基準で製造されています 。
EMS 509612
Copyright © Belzona International Limited 2015 www.belzona.jp UK • USA • Canada • Thailand ZPD4361(JP)08/14
バリア機能を維持できた期間(ヶ月)
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製品仕様書
製品概要
製品説明
耐クラック性の観点から柔軟性を向上させた 2 液性の耐薬バリアコーティングです。
硬化後は多岐にわたる薬品への耐性を発揮し、特に酸類およびアルカリ類への耐性に優れます。
用途
製品付属の取扱説明書に従い適切な条件で施工を行った場合、主に以下の用途に最適です。
• 流出防止のための二次設備 • 薬品輸送/保管スペース
• 耐薬性が求められる防液提 • 歩行帯(防滑仕上げ可能)
• 薬液流路
施工情報
塗布手段 ベース
ハケまたはスクイージー 性状 揺変性の液状
色調 ブラックまたはレッド
温度条件 密度 1.24~1.28 g/cm3
15~30°C で施工を行ってください。
硬化剤
可使時間 性状 液状
温度条件によって異なります。温度 20°C で混合した材料の可使時間は 色調 透明な黄褐色
約 30 分です。詳細は取扱説明書をご確認ください。 密度 1.08~1.12 g/cm3
粘度 (BS 5350-B8) 0.36~0.42 Pa・s (25°C)
硬化時間
環境条件によって異なります。取扱説明書に記載の硬化時間を確認のうえ、 混合比(ベース:硬化剤)
各状況下で耐用可能となるまで適宜十分な硬化養生を行ってください。 容量比 2.8 : 1
重量比 3 : 1
注意:15°C 以下では硬化までに長時間を要するのみならず、最終的な耐薬品性
が低下する可能性があります。必ず 15°C 以上で硬化養生を行ってください。 混合後の材料
色調 ブラックまたはレッド
塗布面積 密度 1.19~1.23 g/cm3
1 層あたりの推奨膜厚 250 µm を目標に、2 層コートで塗布を行ってください。 粘度 (BS 5350-B8) 2.75~2.81 Pa・s (25°C)
最小合計膜厚 400 µm の場合、1.5 kg ユニットあたりの塗布面積(理論値)は たるみ性 (BS 5350-B9) すき間幅 500 µm までたるみなし
3.1 m2です。 表面光沢度 (ASTM D2457) 90~100 GU (60°)
揮発性有機化合物含有量 (ASTM D2369 / EPA ref. 24) 3.44%、41.57 g/L
比容
1.5 kg ユニットあたり 1,240 cm3
上記のうち施工に関連する内容については、あくまで基礎情報として掲載しています。
実際の施工手順および製品の取り扱い詳細については、製品付属の取扱説明書をご確認ください。
品質保証
製品付属の取扱説明書に従い適切に保管および使用された場合に限り、当製品は本仕様書上の特性および性能を満たします。当製品を含む全ての Belzona 製品は、
最良の品質を保つため厳格な品質管理体制のもとで製造を行うとともに、国際的に認知される相応の規格(ANSI、ASTM、BS、DIN、ISO 他)に従い試験を行って
います。当社の管理が及ばない範囲での製品の使用に関して、当社はその施工に関する一切の責任を負いかねます。
製造元 健康と安全
Belzona Polymerics Ltd. Belzona Inc. 製品をご使用いただく前に、該当する製品安全データシート(SDS)を
Claro Road, Harrogate, 2000 N.W. 88th Court,
HG1 4DS, UK Miami, Florida 33172, USA ご確認ください。
ご購入方法 技術サービス
各国の Belzona 販売代理店からなる流通サービスネットワークを通じて 経験豊富な技術コンサルタント、テクニカルサービス、研究開発スタッフから
お求めいただくことにより、世界各地の施工地へ迅速にお届けいたします。 なる万全のサポート体制を整えており、問題解決のためのソリューションを
詳しくは、該当する現地代理店までお問い合わせください。 ご要望に応じてご提案いたします。
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製品仕様書
耐摩耗性 曲げ特性
テーバー摩耗 ASTM D790 に従い測定した標準値は以下のとおりです。
ASTM D4060 に従い、荷重 1 kg で測定した 1000 回転あたりの体積減少量は 硬化条件 曲げ降伏応力
以下のとおりです。
CS17 摩耗輪(ドライ) 62.9 mm3 20°C で硬化 6.5 MPa
硬さ 接着強さ
ASTM D2240 に従い測定したショア D 硬さは 60 です。
付着性(プルオフ法)
ASTM D4541 および ISO 4624 に従い測定した標準値は以下のとおりです。
被着対象 硬化条件 結果
耐熱性
コンクリート(乾燥)※1 20°C で硬化 5.6 MPa ※2
コンクリート(湿潤)※1 20°C で硬化 5.4 MPa ※2
※1 ISO 13640 および EN 196 ガラス転移点温度(T ) に準拠 g
※2 ISO 11357-2 に従い測定した標準値は以下のとおりです。 母材コンクリートの強度不足による基材破壊
硬化条件 Tg
20°C で硬化 26°C
耐薬品性
耐乾熱性
ISO 11357 に従い、示差走査熱量測定(DSC)で測定した空気中における
硬化後は多岐にわたる薬品に対して優れた耐性を発揮します。 劣化温度は 130°C です。また下限温度−40°C まで耐用可能です。
詳細は耐薬品性表をご参照ください。
耐衝撃性
耐火性
アイゾッド衝撃強さ
BS EN 13501-1 に従い試験を行った結果、Class E に該当します。 ASTM D256 に従い測定した標準値は以下のとおりです。
硬化条件 ノッチ付き ノッチなし
20°C で硬化 120 J/m 160 J/m
圧縮特性
落下衝撃強さ
ASTM D695 に従い測定した標準値は以下のとおりです。 ASTM D2794 に従い測定した標準値は以下のとおりです。
硬化条件 圧縮降伏応力 硬化条件 結果
20°C で硬化 70.0 MPa 20°C で硬化 8.92 N・m
引張特性 低温での耐屈曲性
ASTM D412 (Die C) に従い測定した標準値は以下のとおりです。 ASTM D522 に従い、温度 0°C で直径 16 mm の円筒形マンドレル屈曲試験を
行った結果、折曲げに耐える耐屈曲性(伸び率 11.5%)を維持します。
硬化条件 引張強さ 伸び率
20°C で硬化 24.1 MPa 20%
40°C で硬化 30.9 MPa 16% 保管期限
コンクリート上での耐クラック性
DIBt(ドイツ建築技術研究所)の基準に従い、毎分 0.02 mm の亀裂伝搬速度 未開封のまま 0~25°C で適切に保管した場合、ベースと硬化剤はそれぞれ
で試験を行った結果、幅 0.38 mm までのクラック(亀裂)に耐えることを 製造から 2 年の保管期限を有します。
確認しています。