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このカタログについて
ドキュメント名 | Panasonic SV画像センサ |
---|---|
ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
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取り扱い企業 | 永光電機株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
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NEW
小型・高速・高機能
画像センサ
SVSERIES
マーキング適合
高度な検査・測定・位置決めを
画像センサで手軽に。
NEW NEW
500万画素(カラー / モノクロ) 300万画素(カラー / モノクロ) 120万画素(カラー / モノクロ)
SV-N500C / SV-N500M SV-N300C / SV-N300M SV-N120C / SV-N120M
2020.06 industrial.panasonic.com/ac/
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SV SERIES
長年培った画像処理技術を
コンパクトな画像センサにビルトイン
パナソニックは、1987年に市場で初となる多彩な機能を搭載した画像処理機「イメージチェッカ」を発売。
以来、自社のものづくりの現場で培った画像処理・検査技術をベースとした商品のラインアップ拡充により、
画像処理・検査市場の技術向上に貢献してまいりました。
SVシリーズは『高度な検査・測定・位置決めを画像センサで手軽に。』を開発思想として誕生。
お客様製造設備のさらなる生産性向上に貢献いたします。
50mm 43mm 7mm
70mm
原寸大
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SV SERIES
P.6
高速撮像・高速処理・高速出力
クラス最高の高速性※
高速CMOSセンサ、Dual Core CPU、Gigabit Ethernetを搭載し、
クラス最速※の高速撮像と独自アルゴリズムによる高速検査を実現。
また、高速画像圧縮・高速画像出力により、トレーサビリティ構築のための
「検査画像全数保存」実現に貢献します。
※:2020年5月現在、当社調べ。
P.8
実施したい検査を「柔軟」に実現
豊富な検査機能
一体型画像センサでありながら、筐体型画像処理機の検査機能を搭載。
OK / NG判定だけでなく、数値での計測結果出力も可能です。
また、フローチャート方式の検査設定や変数機能により、
従来以上に柔軟にさまざまな検査に対応いたします。
P.14
遠隔からの設定、モニタリングでIoTを実現
ネットワーク機能の充実
SV本体に内蔵するWebサーバを利用した「SV Web Console」を搭載。
PCやスマートフォンのWebブラウザを利用した遠隔モニタリングで現場での確認工数を削減。
また、FTPクライアント機能を利用した検査画像の外部サーバへの全数保存、
EtherNet/IP対応など、ネットワークを利用した機能を強化しています。
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SV SERIES
SVシリーズ ラインアップ
タイプ カラー
型式 SV-N500C SV-N300C SV-N120C
500万画素 300万画素 120万画素
画素数
2,432×2,048 2,048×1,536 1,280×960
画素サイズ 3.45µm 3.45µm 4.8µm
(8.91×7.5mm) 3.7µm (10×7.5mm) 4.9µm (10×7.5mm) 7.8µm
画素分解能
(47.5×40mm) 19.5µm (50×37.5mm) 24.4µm (50×37.5mm) 39.1µm
(視野別抜粋例※)
(178.1×150mm) 73.2µm (150×112.5mm) 73.2µm (150×112.5mm) 117.2µm
転送速度 12.5ms 8.1ms 4.8ms
シャッタスピード 20µs ~ 100m(s 可変) 10µs ~ 100m(s 可変)
レンズマウント Cマウント
内蔵照明電源 24V 10W(SMコネクタ接続 3 Pin)
設定ツール 簡単設定を追求した設定ツール「SVWorks」(Webサイトから無償ダウンロード) P.12
設定方法 フローチャート方式 P.12
表示ツール Webブラウザ P.14
トリガ入力×1点、汎用入力×4点
パラレルI/O
READY 出力×1点、ERROR出力×1点、汎用出力×2点
・ EtherNet/IP ・ RS-232C P.15
通信機能 ・ FTPクライアント通信 ・ 転送ツール(Image Receiver)を利用した画像転送
・ 汎用通信 (総合判定 / 数値出力 / 検査画像)
ベイヤ / BMP / JPEG / JPEG圧縮(640×480サイズ) P.7
画像出力
(OK画像:保管用にJPEG形式、NG:シミュレーション用にBMP形式 等、分岐保存も可能)
P.8
・ 形状認識( 輪郭マッチング、パターンマッチング)
・ 有無判別( エッジの有無、かたまりの有無、パターンの有無、輪郭の有無)
・ カウント ( エッジの本数、かたまりの数、パターンの数、輪郭の数)
・ 外観検査( 面の傷、直線状のバリカケ、円周上のバリカケ)
検査機能一覧 ・ 位置計測( エッジの位置、かたまりの重心、パターン位置計測、輪郭位置計測、円の中心、
点と点の中心、2直線の交点、点と直線の垂直交点、円と直線の交点)
・ 寸法計測( エッジ間の距離、仮想円の直径、2点間の距離、点と直線の垂線距離、近似直線の距離、
2点を通る直線の角度、2直線のなす角度、2直線の中線の角度)
・ 色検査 ( RGB、HSV)
ケース内のボトル数カウント 車載用ヒューズの配置検査 フラットケーブル配列検査
アプリケーション例
※:その他の視野における画素分解能はP.22、P.23をご参照ください
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SV SERIES
タイプ モノクロ
型式 SV-N500M SV-N300M SV-N120M
500万画素 300万画素 120万画素
画素数
2,432×2,048 2,048 × 1,536 1,280 × 960
画素サイズ 3.45µm 3.45µm 4.8µm
(8.91×7.5mm) 3.7µm (10×7.5mm) 4.9µm (10×7.5mm) 7.8µm
画素分解能
(47.5×40mm) 19.5µm (50×37.5mm) 24.4µm (50×37.5mm) 39.1µm
(視野別抜粋例※)
(178.1×150mm) 73.2µm (150×112.5mm) 73.2µm (150×112.5mm) 117.2µm
転送速度 12.5ms 8.1ms 4.8ms
シャッタスピード 20µs ~ 100m(s 可変) 10µs ~ 100m(s 可変)
レンズマウント Cマウント
内蔵照明電源 24V 10W(SMコネクタ接続 3 Pin)
設定ツール 簡単設定を追求した設定ツール「SVWorks」(Webサイトから無償ダウンロード) P.12
設定方法 フローチャート方式 P.12
表示ツール Webブラウザ P.14
トリガ入力×1点、汎用入力×4点
パラレルI/O
READY 出力×1点、ERROR出力×1点、汎用出力×2点
・ EtherNet/IP ・ RS-232C P.15
通信機能 ・ FTPクライアント通信 ・ 転送ツール(Image Receiver)を利用した画像転送
・ 汎用通信 (総合判定 / 数値出力 / 検査画像)
BMP / JPEG / JPEG圧縮(640×480サイズ) P.7
画像出力
(OK画像:保管用にJPEG形式、NG:シミュレーション用にBMP形式 等、分岐保存も可能)
P.8
・ 形状認識( 輪郭マッチング、パターンマッチング)
・ 有無判別( エッジの有無、かたまりの有無、パターンの有無、輪郭の有無)
・ カウント ( エッジの本数、かたまりの数、パターンの数、輪郭の数)
・ 外観検査( 面の傷、直線状のバリカケ、円周上のバリカケ)
検査機能一覧
・ 位置計測( エッジの位置、かたまりの重心、パターン位置計測、輪郭位置計測、円の中心、
点と点の中心、2直線の交点、点と直線の垂直交点、円と直線の交点)
・ 寸法計測( エッジ間の距離、仮想円の直径、2点間の距離、点と直線の垂線距離、近似直線の距離、
2点を通る直線の角度、2直線のなす角度、2直線の中線の角度)
パネルの欠け検査 ICの個数カウント 組み付けネジの有無確認
アプリケーション例
※その他の視野における画素分解能はP.22、P.23をご参照ください
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SV SERIES
高速撮像・高速処理・高速結果出力
クラス最高の高速性※
SVシリーズはコンパクトなボディに
高速CMOSセンサ、Dual Core CPU、Gigabit Ethernetを搭載し、
クラス最速の高速撮像と独自アルゴリズムによる高速検査を実現。
また、高速画像圧縮・高速画像出力によりトレーサビリティ構築のための
「検査画像全数保存」の実現に貢献します。
※:2020年5月現在、当社調べ。
高速撮像CMOSセンサ
Dual Core CPU
Gigabit Ethernet
アプリケーション例
電子部品の方向検査 ※
テープ内の電子部品の方向を 約 2ms
濃淡エッジの方向と面積値で判別
判定出力 画像撮像 検査 判定出力 画像撮像
※:部分撮り込み機能使用、12万画素での代表値です。
すべての検査において2msを保証するものではありません。
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SV SERIES
部分撮り込み設定で、さらに高速化
約4倍※
部分撮り込み設定により、検査に必要な部分のみ転送。
高速 撮り込み
画像転送速度の高速化によるサイクルタイム短縮に貢献します。
※:120万画素のうち、30万画素(640×480)のみ部分取り込みの場合
120万画素 部分撮り込み設定 30万画素
不要部分を取り込まない
4.8 ms 1.2 ms
300万画素、500万画素カメラでは縦方向のみ部分撮り込み設定が可能です。
検査画像の高速保存※ 10枚/秒※
BEFORE 従来方式(シングルタスク) 高速保存
従来方式の画像処理機では、シングルタスクで検査実行後に画
像の圧縮を行なうため、画像圧縮による通信時間の削減のメリット CPU1
を十分活かせませんでした。
撮り込み 検査 圧縮 出力
AFTER SVシリーズ(マルチタスク) CPU1
撮り込み 検査 出力
Dual Core CPUにより、検査と並行してマルチタスクでJPEGファイル
画像圧縮が可能。出力までの時間を大幅に短縮可能です。 CPU2 圧縮
検査画像の全数保存実現に貢献します。
100ms 以下※
(→NASサーバを利用した全数保存詳細は、P.15参照)
※:120万画素、JPEG圧縮での代表値です。
OK / NGなど条件別で形式を変えて画像保存可能 約1/24
OK品の画像はJPEG形式で圧縮して保存。 容量圧縮※
NG品の画像をBMP形式で生データとして保存。
解析やシミュレーションに必要なNG品のみBMPデータ
とすることで、サーバ容量の削減に貢献します。
OK JPEG形式 NG BMP形式
0.2MB 5MB
※:500万画素(2,432×2,048)、モノクロ画像での代表値です。
「 JPEG圧縮」の設定では640×480ピクセルへの圧縮も可能です。
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SV SERIES
実施したい検査を「柔軟」に実現 700アイテム
豊富な検査機能 256検査設定100プロジェクトまで登録可能
※:設定条件により件数が変動します
▼実施したい検査内容から選択
目的から選べる“かんたん設定”
設定は用途に合わせて以下の2通りから設定が可能です。
・「寸法計測」など、実施したい検査内容からアイコンを選んで設定を実施。
・「パターンマッチング」など、搭載する機能からアイコンを選んで設定を実施。
▼搭載する機能から選択
検査機能 / 検査例
輪郭マッチング
検出したい画像の輪郭情報をテンプレートとして登録し、そのテンプレートと似ている部分を探して検出します。
検出対象物のカケ等の影響を受けずに、正確な位置を検出できるアルゴリズムを搭載し、
検出個数、相関値、検出座標、検出角度、スケールなどについてOK / NG判定を行なうことができます。
3 サーチエリア 1,280×960約 倍 高速化 テンプレート 200×200
360度検出
従来モデル
約175ms テンプレート:
SVシリーズ
約60ms
特許出願中
類似候補サーチ (90°、 180°、 270°)
輪郭マッチング 類似候補サーチ機能 登録テンプレート
輪郭検出後に設定した角度方向(90°、180°、270°)
を追加でサーチするため、高速性を維持したまま
安定した方向検出が可能です。
向きがわかりにくい輪郭の場合でも、意図しない方向
での検出を低減することができます。
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SV SERIES
スマートエッジ(線) スマートエッジ(円)
多数のセルを用いて検出した座標値から、 丸い対象物のエッジを多数のセルを用いて
近似直線を算出します。ワークの位置や傾 検出し、対象物の半径や直径、中心点を算
きの位置補正、バリ・欠け、歪み、波打ちの 出できます。ワークの位置や傾きの位置補
判定に利用します。 正、バリ・欠け、歪みの判定に利用します。
スマートエッジに便利な新機能
レンジ計測 面積計測 波打ち計測
バリ・欠けの判定の際に利用します。 歪み判定の際に利用します。 スマートエッジ(線)で出力した近似直線
設定された[セル数]内で、最大と最小の しきい値を超えたセル面積を積和し、積 に対して、設定した上・下限範囲を超え
偏差の差分を[レンジ]として、この値をし 和面積上・下限値を超えた数をカウント たセルを線で結び、このとき、近似直線
きい値[レンジ上限値]により判定します。 して判定します。 を何回交差したかを計測します。
3 画素の場合 ※:スマートエッジ(線)のみ設定可能。
セル 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 セル 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
波打ち
画素数 画素数0 0 5 0 0 0 -2 -2 0 0 0 0 0 0
5 0 0 0 -2 -2 0 0 0 0
判定範囲
-5 -5
波打ち回数
セ ル数「6」の場合 セ ル「6」: 3画素×(-2画素)= -6
レンジ は 5(- -5)=10 セル「7」: 3画素×(-5画素)= -15
セル「8」: 3画素×(-2画素)= -6
→合計 -27を「欠け」として判定
セル「2」→ 3画素×5画素 = 15
→15を「バリ」として判定
カラーウィンドウ 傷検査
RGB、HSV(色相、彩度、明度)色空間によ 傷の面積や、濃淡差から小さな傷、バリ、
る色検査が可能です。領域内のRGB値また カケ、異物などの有無を判定します。
はHSV値の最大、最小、平均、標準偏差を
求め、その値についてOK / NG を判定しま
す。
HSV色空間とは? P.10
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SV SERIES
実施したい検査を「柔軟」に実現
画像加工
照明不均一や、ノイズの発生する画像でも、より安定した検査に貢献します。
それぞれ画面上で元画像と比較しながら画像加工の操作が可能です。
グレー変換
カラー画像のRGB濃淡値に変換係数を設定してグレー画像に変
換します。低彩度(色味の少ない)や無彩色の部分の除去、目的
の色の強調など、照明変動による色変化の影響を受けにくい検査
を可能にします。各RGBの係数は-1,000~+1,000の範囲で任
意に設定できます。また「R強調」など、6種類のプリセット設定をワ
ンクリックで画像に適用可能です。
色抽出
人の目が感じる色の差に近いパラメータ、H(色相)S(彩度)V(明
度)を用いて、複数色(最大128色)の同時抽出が可能です。微妙
な色の違いを上限と下限のしきい値で切り分け、高精度な検査を
可能にします。設定はサンプリング機能を使用することで撮像画
像から値の抽出も可能です。
Hue(色相)
HSV色空間とは
HSV色空間は人間が色を知覚するプロセスに近い、
H(色相)、S(彩度)、V(明度)の3要素を利用します。 Saturation
(彩度)
RGB色空間より、イメージした通りの色を選択しやすいという特徴があります。 Value
(明度)
画像処理機では色検出を行なう場合にHSV色空間が多く利用されています。
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SV SERIES
前処理フィルタ画像の一括表示
前処理フィルタ(20種類)の適用後の画像を一覧表示。
実施したい検査に対する適切な前処理を最短で選択可
能です。
主な目的 フィルタ名
欠損抽出 ・異物抽出 ・濃淡差分 ・動的 2 値化 ・静的 2 値化
ノイズ除去 ・膨張 ・収縮→膨張 ・収縮 ・膨張→収縮
輪郭強調 ・ソーベル ・ラプラシアン ・プレヴィット ・エッジ強調 ・エッジ抽出X ・エッジ抽出 Y
ぼかし ・メディアン ・平滑化
コントラスト改善 ・自動階調補正 ・カット範囲 ・背景カット ・階調設定
前処理フィルタ適用例
欠損抽出 コントラスト改善
異物抽出 自動階調補正
面積の小さい点や、細い線を抽出する 画像全体の輝度グラフをもとに明
フィルタです。 るさ、またはコントラストを自動的に
補正します。
動的2値化
画像を指定した範囲に分割し
て、その中で明るさを比較して 背景カット
2値化を行ないます。全体に明 指定した濃淡値の範囲を、0~255に再編成します。不要な明るい箇所や
るさにムラのある画像を2値化 暗い箇所があり、対象物のコントラストが小さい画像に有効です。
する場合に有効です。
静的2値化
任意の濃淡値を境界として、それ以上の濃淡値を持つ画素を白、それ以
下の濃淡値を持つ画素を黒とする処理を行ないます。
カット範囲
指定した範囲の明るさを均一にし
ます。
濃淡差分 階調設定
細かい濃淡変化を平滑化する 階調256段階を8分割し、9点の階
処理と緩やかな明るさのムラを 調を指定します。特定の階調の変
均一化する処理を組み合わせ 更ができます。
て実行できます。
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SV SERIES
実施したい検査を「柔軟」に実現
設定ツール SVWorks
画像処理に関する専門用語を極力排除した操作画面に、「ガイドライン表示」で設定内容の説明を表示。
高機能画像処理機に搭載されるフローチャート方式プログラムを採用し、実施したい検査の設定をアシストします。
設定は「設定手順表示」の順番に設定を進めることで、検査項目や出力設定まで簡単に設定が可能です。
設定手順表示 フロー編集画面 ガイドライン表示 検査画像ウィンドウ アイテム結果表示
フロー編集画面
フロー編集画面で、実施したい検査項目の流れを設定します。同一品種内で条件分岐やループ
設定など複雑なプログラムも作成でき、お客様の検査フローに柔軟に対応いたします。
条件分岐設定例
・検査不良発生時の検査後工程スキップ
・品種別の検査フローへ分岐
ループ設定例
・検査不良発生時のリトライ
条件分岐設定 ループ設定
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SV SERIES
ガイドライン表示
選択箇所に応じて、設定画面や用語の説明が自動的に表
示され、マニュアルを確認することなく設定が可能です。
シミュレーション機能
生産現場で作成した検査プログラム、保存画像を使用し
て、オフラインで検査のシミュレーションを行なうことが可能
です。また、実機を接続することでプログラム内で設定され
たすべての検査アイテムの実行時間を個別に確認できるた
め、検査タクトに合わせて最適な検査プログラムを作成する
ことが可能です。
設定フローの部分パスワードロック
設定フローの一部に対しパスワードロックが可能です。
検査条件の変更ミスや改ざん、検査ノウハウの流出防止に
利用可能です。
文字描画機能
検査画像中に、文字、判定文字列、計測値などの表示が可
能です。検査結果や検査数値を検査画像ウィンドウで確認
可能です。
変数一覧表示
プログラム上で設定した変数の内容を一括で設定、変
更が可能です。変数に関するコメント追加を利用するこ
とで、内容確認も容易です。
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SV SERIES
遠隔からの設定、モニタリングでIoTを実現
ネットワーク機能の充実
SV本体に内蔵するWebサーバを利用した「SV Web Console」による遠隔モニタリングで、
現場での調整工数削減に貢献。また、FTPクライアント機能を利用した検査画像の外部サーバへの全数保存、
EtherNet/IP※対応など、ネットワークを利用した機能を強化しています。
※:EtherNet/IP は、ODVA の商標です。
SV Web Console
BEFORE AFTER
据え付け型の画面タイプの画像処理 SVシリーズ
従来の画像処理検査システムの導入立ち上げ時や条件変更 SV Web Console(Webサーバ機能)を搭載しており、事務
の際には、据え付け型の画面の前で設定が必要なため、画像 所のPCなどで、遠隔で検査画面や検査状況をモニタリング
処理技術者が現場に呼ばれることが多く、事務所と現場の往 可能。タブレットを利用すれば、照明やカメラの設置状態など
復が必要でした。また、位置の調整などでは設備のカメラの取 をリアルタイムで実物を見ながら調整作業することができま
り付け位置と、画面の前を行ったり来たりする必要があります。 す。さらに、SVWorksでネットワーク上から本体へ接続し、現
場のSVを操作することも可能です。
事務所で確認した後、現場へ
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SV SERIES
FTPクライアント機能
市場の品質意識の高まりにより、昨今、すべての検査情報のトレーサビリティ強化が求められています。
SVシリーズのFTPクライアント機能を利用することで、PCやNAS※サーバなどへ直接検査データを保存することが可能です。
高速撮像可能なSVシリーズでは、お客様の検査画像の全数保存を実現いたします。
※:NAS( ナス ):Network Attached Storage
ネットワーク機能付きハードディスク
検査+画像保存
100ms以下(※ 約600枚/分)
※出力画像サイズ 0.2MB(JPEG 圧縮)の場合。
Ethernet 検査条件や NAS サーバのスペックにより変動します。
SV NAS サーバ
OK・NG
保存先の条件分岐
Ethernet
画像出力時のフロー編集機能により、
NAS サーバ 「NASサーバへは全画像保存、PCへはNG画像
のみを保存する」など、フレキシブルな保存先設
NG 定が可能です。
SV
PC
EtherNet/IP対応※
SVシリーズはオープンネットワークのEtherNet/IPに対応。
簡単な設定のみで上位PLCから高速通信による制御が可能です。
PC サーバ
プログラマブルコントローラ
FP7
HUB
HUB
SV SV SV SV レーザマーカ スライダ リモート I/O 各種センサ
※:EtherNet/IP ネットワーク上のアダプタ(スレーブ)として機能します。
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SV SERIES
Webサーバ機能搭載PLC FP7との連携
WEBサーバ搭載 プログラマブルコントローラ FP7 と複数台の画像センサSVシリーズをEthernetで接続し、
「Control Web Creator」を利用することで、PCやスマートフォンのブラウザで確認可能なGUI / データ表示画面
を構築することが可能です。
・検査領域・しきい値の調整
構成イメージ
) サーバ))
タブレット
Web サーバ機能搭載
プログラマブル
コントローラ
FP7
・検査結果のトレンドグラフや平均値表示
Wi-Fi ルータ ルータ
・計測データと保存画像の紐づけ
Ethernet
SV サーボモータ
プログラマブルコントローラ FP7 Webサーバ機能用設定ツール
Control Web Creator
豊富なWeb部品ライブラリから選んで貼り付けるだけ。
■ 表示器の作画ツールと同じ操作感覚で簡単設定。 ■ 部品は拡大・縮小しても綺麗なまま、配色も自由。
■ ドラッグ&ドロップで部品を配置可能。 ■ 画像の貼り付けが可能。
■ 部品の詳細設定はプロパティ方式で簡単。
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SV SERIES
その他お役立ち機能・特長
検査画像の連続撮り込み機能
1台で複数方向・複数枚の検査画像を連続して撮り込んだ後、ワーク搬
送中に、まとめて検査を実施することにより、検査タクトの短縮を実現し
ます。また、シャッタスピードなど、撮像条件を変更して連続で撮像するこ
とも可能です。
BEFORE 撮り
当社従来品
検査 出 撮り 検査 出 撮り 検査 出 撮り 検査 出
込み 力 込み 力 込み 力 込み 力 パレット搬送
① ② ③ ④
AFTER 撮り 撮り 撮り 撮り タクト短縮
SVシリーズ
検査
込み 込み 込み 込み 出力
① ② ③ ④
パレット搬送
照明電源内蔵 照明一体型 照明を分離した場合
照明電源(10W)をコンパクトボディに内蔵。
固定型(照明一体型カメラ)の照明では、正反射で照明が映り
こんでしまい、うまく撮像ができなかったり、コントラストが出せな
い場合があります。
SVシリーズではあえて照明一体型とせず、照明電源のみを内
蔵することにより、さまざまな照明や撮像条件に対応できるよう
配慮しています。
3方向からの自在な取り付け
設備への取り付け状態に合わせて、本体両側面・裏面の3方向
から選んで取り付けが可能です。
※:絶縁台座は製品に同梱。
絶縁台座
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SV SERIES
ハードウェア構成
レンズ( Cマウント)
カメラ一体型画像センサ
LED照明用電源コネクタ
Power I/O ケーブル
接続用端子 Ethernetポート
システム構成
タブレット
Webサーバ機能(SV Web Console)による遠隔監視
レンズ(Cマウント)
画像センサ SV
中間リング
Wi-Fiルータ
HUB
PC
LED照明
Power I/O
LED照明用電源 ケーブル モニタ
※: LED照明用電源は、LED照明の消費 ※ブラウザ機能付きモニタ、または
電力が10W以上の場合に必要です。 スティック型PCを使用した場合
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SV SERIES
型式一覧
本体・ケーブル・レンズ・中間リング・照明
画像センサ(注1) Power I/Oケーブル(注1)
3mタイプ
1.2Mカラータイプ 1.2Mモノクロタイプ SV-HP03R
SV-N120C SV-N120M 5mタイプ
3Mカラータイプ 3Mモノクロタイプ SV-HP05R
SV-N300C SV-N300M 10mタイプ
SV-HP10R
5Mカラータイプ 5Mモノクロタイプ 20mタイプ
SV-N500C SV-N500M SV-HP20R
※: 耐屈曲仕様です。
メガピクセルカメラ用レンズ 中間リング(注2)
M30.5 P=0.5 M30.5 P=0.5 M30.5 P=0.5
f=16 ロック付き f=25 ロック付き f=50 ロック付き 5mm × 1個 40、20、10、5、1、0.5mm × 各1個
ANPVL162 ANPVL252 ANPVL502 ANB84805 ANB848
照明(注3)
照明のスタンダード 傷検査・エッジ検査に ローアングルからハイアングル 斜光角度の調整に 高輝度・高均一性を
幅広いアプリケーションに対応 最適 まで高均一性を実現 便利なアイテム 同時に実現
ダイレクトリング照明
ローアングル マルチポジション
バー照明 フラット照明
ダイレクトリング照明 リング照明
ANPLDRN□□□□ ANPLLDR□□□□ ANPLMPR□□□W ANPLBAR□□□□ ANPLFLT□□□R
照明(注3) 電源(注3)
均一な光を 鏡面状、かつ凹凸ワーク全体に 鏡面状のワークに 連続光=256 階調
凹凸ワーク全体に 均一照射 最適 フラッシュ光=16 段階で発光時間切り替え
ドーム照明 スクエアドーム照明 同軸落射照明
LED 照明用デジタル電源
AC 入力タイプ
ANPLDMH□□□W ANPLSDM□□□W ANPLCVN□□□W ANB8600□
(注1): 型式名から“-”を取って、頭に“U”を付けるとご注文品番になります。
(注2): 画像センサを購入すると、中間リング(1mm×2枚、0.5mm×1枚)が付属します。
(注3): 照明および電源のラインアップ詳細については、「画像処理機用 LED 照明カタログ」をご参照ください。
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仕様
一般仕様 機能仕様
商品名 画像センサ 商 品 名 画像センサ
項目 型式名 SV-N120M / SV-N120C / SV-N300M / SV-N120M / SV-N120C / SV-N300M / SV-N300C / SV-N500M / SV-N500C 項目 型 式 名 SV-N300C / SV-N500M / SV-N500C
定 格 電 圧 24V DC 処 理 方 法 濃淡処理 / 2値化処理 / カラー処理(型式名末尾
許 容 電 圧 範 囲 21.6~26.4V DC(リップル含む)
に“C”が付くタイプのみ対応)
LED照明接続時: 22.8~26.4V DC 検 査 設 定 数 最大256検査設定(検査内容による()注1)
定 格 消 費 電 流 0.5A以下(LED照明接続時: 1.0A以下()注2) 撮 像 シ ー ン 数 64シーン
使 用 周 囲 温 度 0~ +45 ℃(但し、結露および氷結しないこと)
基 準 画 像 数 80枚/1検査設定
保 存 周 囲 温 度
登 録 ア イ テ ム 数
ー20~+60℃(但し、結露および氷結しないこと)
700アイテム/1検査設定
数値変数: 最大200個
使 用 周 囲 湿 度 35~85%RH
(+25 ℃にて。但し、結露および氷結しないこと) ロ ー カ ル 文字列変数: 最大100個
変 数 配列変数: 最大30個
保 存 周 囲 湿 度 35~85%RH
(+25 ℃にて。但し、結露および氷結しないこと)
(配列長 最大1,000個)
グ ロ ー バ ル 数値変数: 最大100個
耐 ノ イ ズ 性 1,000V パルス幅 50ns / 1μs( ノイズシミュレータ法による) 2値化ウィンドウ / 濃淡ウィンドウ / 2値化エッジ /
10~55 Hz 掃引速度1オクターブ/min. 濃淡エッジ / 特徴抽出 / パターンマッチング /
耐 振 動 複振幅0.75mm または最大加速度49m/s² 検 査 機 能 傷検知 / スマートエッジ(円) / スマートエッジ(線)/
X、Y、Z各方向2時間 輪郭マッチング / カラーウィンドウ(型式名末尾
耐 衝 撃 196m/s² X、Y、Z 各方向5回 に“C”が付くタイプのみ対応)
100MΩ以上(500V DC 絶縁抵抗計にて()注1) 2点間距離、2直線交点、2直線の中線、垂線距離、幾 何 演 算
絶 縁 抵 抗 入力端子・出力端子一括 - 電源端子・機能アース一括 近似直線、近似円、近似楕円、円と直線
(初 期 値) 入力端子・出力端子一括 - 非充電金属部 位 置・領 域 補 正 1点参照、2点参照、1線参照、2線参照、自動領域設定
電源端子 - 非充電金属部 四則演算(+、-、×、÷)、括弧、三角関数14種類、
500V AC / 1分間(600V AC / 1秒間) 演 算 比較関数6種類、算術関数10種類、統計関数5種
カットオフ電流10mA(注1) 類、幾何学関数18種類耐 電 圧
(初 期 値) 入力端子・出力端子一括 - 電源端子・機能アース一括 フ ロ ー 制 御 機 能 分岐、ENDへジャンプ、I/O、ループ、WAIT
入力端子・出力端子一括 - 非充電金属部 グレーフィルタ20種類
電源端子 - 非充電金属部 膨張、収縮、収縮→膨張、膨張→収縮、自動階調補
汚 損 度 汚損度2 正、背景カット、カット範囲、階調設定、メディアン、平
使 用 高 度 標高2,000m以下 滑化、ソーベル、プレヴィット、ラプラシアン、エッジ抽画 像 加 工 出X、エッジ抽出Y、エッジ強調、異物抽出、動的2値
過 電 圧カテゴリ カテゴリⅠ 化、静的2値化、濃淡差分、
適合規制 / 認証 EMC指令適合、RoHS指令適合、韓国電波法適合、
グレー変換(型式名末尾に“C”が付くタイプのみ対応)、
NRTL認証(UL / CSA規格適合) 色抽出(型式名末尾に“C”が付くタイプのみ対応)
質 量 約200g 登 録
テ ン プ レ ー ト 数
最大2,000個
保護キャップ: 1個
中間リング[t=0.5mm : 1、t=1mm : 2]: 1セット 履 歴 画 像 保 持 数 最大1,001枚(画素数による)
付 属 品
絶縁台座: 1個、絶縁台座取付ビス: 4個 描 画 機 能 図形描画、文字描画
施工説明書(日本語 / 英語、中国語): 各1部 キャリブレーション機能 係数算出、座標変換
General Information for Safety, Compliance, and 接続先:1
Instruction(s 23ヶ国語):1部
FTPクライアント機能
匿名アクセス対応
(注1):本評価は、機器内部回路の電源一次側バリスタ、コンデンサを外した状態で実 ユーザ登録数:1 パスワード対応
施しています。 データ書き込み方法:追加書き込み / 1ファイル書き込み
(注2):電源には、保護回路を内蔵した電源容量3A以上の絶縁型DC電源をご用意く
ださい。 ア カ ウ ント 設 定
ユーザ種別:管理者 / 一般(登録数最大5)
ユーザ名、パスワード、アクセスレベル:0 / 1 / 2
(注1):プロジェクトの内容により、本体メモリに保存できる検査設定数は変動します。
(注2):プロジェクトが保存される本体メモリには、不揮発性メモリを使用しています。
連続的に書き込まれることがないようにしてください。
カメラ仕様
商品名 画像センサ
項目 型式名 SV-N120M / SV-N120C SV-N300M / SV-N300C SV-N500M / SV-N500C
撮 像 素 子 120万画素 1 / 2型モノクロCMOSセンサ 300万画素 1 / 1.8型モノクロCMOSセンサ 500万画素 2 / 3型モノクロCMOSセンサ
(SV-N120CはカラーCMOSセンサ) (SV-N300CはカラーCMOSセンサ) (SV-N500CはカラーCMOSセンサ)
画 素 数 水平1,280画素×垂直960画素 水平2,048画素×垂直1,536画素 水平2,432画素×垂直2,048画素
画 素 サ イ ズ 4.8×4.8μm 3.45×3.45μm
転 送 速 度 最速4.8m(s 120万画素撮り込み時) 最速8.1m(s 300万画素撮り込み時) 最速12.5m(s 500万画素撮り込み時)
レンズ マウント Cマウント
フランジ バック 17.526mm
S / N 50dB
シャッタスピード 10μs~100m(s 10μs単位で設定可能) 20μs~100ms( 10μs単位で設定可能)
カ メ ラ ゲ イ ン カラーCMOSセンサ: 1.0~4.0、 モノクロCMOSセンサ: 1.0~40.0
ブラックレベ ル 0~64
撮 像 遅 延 時 間 0.0~999.9ms
F L A S H 信 号 0.0~999.9ms
遅 延 時 間 ※使用するフラッシュ(ストロボ)照明に依存します。
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