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ベリモ社がお勧めする新製品をご紹介。バルブ開閉モータとの組み合わせで、エナジーバルブ新バージョンとしても提供。
信頼性の高い冷温水用の積算熱量計モジュールです。
媒体中に含まれる不要液(グリコール)の含有量の自動補正機能を持っています。
直接BACnet、MOD-bus、に接続できる通信可能タイプをラインアップに取り揃えております。アナログ信号にも対応可能。
イーサネットからの電源供給を可能とした(PoE)、 Power Over Ethernet 機能。
計測、測定のセンサーモジュールと、演算ロジックモジュールの2段構成となっています。
このカタログについて
ドキュメント名 | 信頼性の高い冷温水用 積算熱量計(サーマルエナジーメーター) |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.5Mb |
取り扱い企業 | ベリモアジアパシフィックリミテッド (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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積算熱量計 (Thermal Energy Meter) 22PE-1U..
冷温水供給配管の流体熱量を測定する積算熱量計
です。 媒体中のグリコール含有量を継続的に
測定し、自動補正する為、信頼性の高い熱量測定が
保証されます。
イーサ-ネットを介して電源供給が可能。
(PoE: Power over Ethernet)
通信はBACnet、Modbus、MPバス、又は、
M-バス (コンバーター要。) に対応。
設定はNFCによりスマホ・アプリ(Belimo Assistant)
又は、ウェブ・サーバ-で行います。
試運転時にはレポ-トを自動的に作成し、
ベリモ・クラウドも利用可能です。
タイプ
Type DN G ["] qp [m3/h] qs [m3/h] qi [m3/h] kvs theor. [m3/h] Δp [kPa] Q'max [kW] PN
22PE-1UC 15 3/4 1.5 3 0.015 3.9 15 350 25
22PE-1UD 20 1 2.5 5 0.025 7.2 12 585 25
22PE-1UE 25 1 1/4 3.5 7 0.035 13.2 7 815 25
22PE-1UF 32 1 1/2 6 12 0.06 16.0 14 1400 25
22PE-1UG 40 2 10 20 0.1 23.6 18 2330 25
22PE-1UH 50 2 1/2 15 30 0.15 32.0 22 3500 25
22PE-1UHH 50 2 1/2 22.7 30 0.15 32.0 22 3500 25
qp = 定格流量、qs = 最大流量、qi = 最小流量、
kvs : 5~30℃の清水を、バルブに流す時、バルブ全開時に差圧100kPaで流れる最大流量 [m3/h]
Δp = 定格流量 qp 時の差圧、Q'max = 最大熱量(q = qs, Δθ = 100 K)
構造
構成 積算熱量計 22PE-1U.. は、計算ユニットと測定システム
から成るセンサー・モジュールと、電源接続、
NFCインターフェースを持つロジック・モジュール
とで構成されています。
又、センサーモジュールは、スペアパーツとして
入手可能です。
1: ロジック・モジュール
2: センサー・モジュール
T1: 外部温度センサー
T2: 内蔵温度センサー
テクニカルデータ
電気特性 電源電圧 AC24 V 50/60 Hz, DC24 V
電圧許容範囲 AC 19.2~28.8 V / DC 21.6~28.8 V
消費電力 3 VA (AC)、1.5 W (DC)、2.2 W (PoE)
2
接続 ケーブル、1 m、0.75 mm x 6
イーサーネット接続 RJ45 ソケット
PoE (Power over Ethernet) DC 37~57 V
IEEE 802.3af / Type 1、Class 3
11 W (PD13W)
ケーブル AC/DC 24Vの電源供給の場合、ケーブル長<100 m、シールドやツイスト
は必要ありません。 PoE経由の電源供給には、シールドケーブルをお勧め
します。
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積算熱量計 (Thermal Energy Meter) 22PE-1U..
テクニカルデータ
電気特性 年間消費電力 13.2 kWh (外部からの電力供給を含む)
基本仕様 アプリケーション 冷温水、グリコール混合冷温水
通信制御 BACnet IP、BACnet MS/TP、Modbus TCP、Modbus RTU、MPバス
(M-Busの場合、コンバーター G-22PEM-A01が必要。)
設定 NFC機能によるBelimoアシスタント・アプリ、又は内蔵のウェブ・サーバー
電圧出力 0~10 V、0.5~10 V、2~10 V x 1
配管接続 ねじ込み接続:管用へ移行おねじ (ISO 228-1)
メンテナンス メンテナンスフリー
測定仕様 測定値 流量、温度
測定原理 超音波式流量測定
流量測定精度 測定値の ± (2 + 0.02 qp/q) % (グリコール0%、20℃の場合)
[qp:定格流量、q:(= qs)最大流量]
測定範囲 qi : qp 1 : 100 [qi:最小流量、qp:定格流量]
温度センサー T1 / T2 Pt1000 - EN 60751、2導線式、ケーブル取外し不可
外部温度センサーT1:ケーブル長 3 m
材質 流体接触部 ニッケルめっき真鍮、真鍮、ステンレス、アラミド繊維、PEEK、EPDM
安全仕様 環境湿度 95%以下、結露なきこと
環境温度 -35~50 ℃ [-30~120 oF]
流体温度 -20~120 ℃ [-5~250 oF]
保存温度 -40~80 ℃ [-40~176 oF]
感電保護 IEC/EN クラスⅢ (Protective extra low voltage)
適合規格 IEC/EN IEC/EN 60730-1:11、IEC/EN 60730-2-15:10
保護構造 IEC/EN IP 54 (RJ45ソケットに保護キャップ、又は保護グロメットを使用した場合)
圧力機器指令 CE 2014/68/EU
EMC指令 CE 2014/30/EU
品質基準 ISO 9001
電気保安基準 Type 1
汚染度レベル 3
定格インパルス電圧 0.8 kV
安全上の注意
・ この製品は、固定暖房、換気、及び空調システムで使用する目的で設計されており、その他の分野、 特に航空機、空輸機には
使用できません。
・ 屋外でのアプリケ-ション: 水(海)、雪、氷、日射、又は刺激ガスが直接干渉しない場合で、常に、データシ-トに従う事が
出来る時のみ可能です。
・ 取付は適切な訓練を受けた技術者が行うようにしてください。 取り付けに際しては適応するすべての法規、規則に則って
取り付ける必要があります。
・ この製品は、電気・電子部品を含むため家庭ゴミとして処理できません。各自治体の条例、規則に従い適切に処理して下さい。
・ 仕様は予告無く変更することがあります。
製品の特徴
操作モ-ド この積算熱量計は、容量測定部、電子計測配管部、2つの温度センサーから構成されており、1つの
温度センサーは本体に内蔵されており、もう1つは外部センサーとして設置されます。
加熱配管ループを介して供給される熱エネルギー、又は、冷却配管ループを介して熱交換器から
抽出される熱エネルギーを、流量と温度差(給水と排水)から計算します。
暖房計、冷房計、又は、冷暖計として使用でき、システムの給水、排水位置のいずれかに設置する
事が出来ます。 設置位置は、ウェブサ-バ-又は、Belimoアシスタント・アプリを使用して、
試運転時に設定します。
流量測定 この積算熱量計は、電源供給時は、0.1秒ごとに流量測定を行います。
熱量計算 この積算熱量計は、現在の測定流量と温度差に基づいて熱量を計算します。
消費熱量の請求 消費熱量は、請求の為、以下を使って読取る事が可能。
- バス
- クラウドAPI
- 装置所有者のBelimoクラウド・アカウント
- Belimoアシスタント・アプリ
- 内蔵されたWebサーバー
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積算熱量計 (Thermal Energy Meter) 22PE-1U..
製品の特徴
Belimo クラウド クラウドサービスの使用に関しては、「Belimoクラウドの利用規約」の現在有効なバージョンの適用を
受けます。
注)BelimoCloudへの接続は、永続的に利用できます。 アクティベーションは、ウェブサーバー、又は
Belimoアシスタント・アプリを介して行います。
PoE 必要に応じて、イーサーネット・ケーブルを介して積算熱量計に電力を供給する事が出来ます。
(Power over Ethernet) (Belimoアシスタント・アプリ又は、Webサーバーで設定が必要。)
別の装置(アクチュエイター、アクティブセンサーなど)の電源供給用として、この積算熱量計の1番、
2番線を利用する事が出来ます。(DC 24 V:最大8 W)
注意 : PoEは、別の装置が積算熱量計の1番、2番線に接続されている場合、又は、1番、2番線が絶縁されて
いる場合にのみ有効です。
試運転レポート 試運転が完了すると、試運転レポートが、ウェブサーバー、Belimoアシスタント・アプリから利用可能になり、
全設定、基本データが明確に構造化されて表示されます。
レポートは、pdf ファイルとして保存できます。
スペアパーツ 積算熱量計のセンサーモジュールの構成要素
- 内蔵温度センサーT2と外部温度センサーT1を含むセンサーモジュール x 1
減圧 目的の体積流量qに達する熱量計全体の圧力降下は、理論上のkvs値(P.1 タイプを参照) と以下の公式を使用
して計算できます。
差圧計算公式
Δp:kPa
q 2
( q:m3/h
Δp = x 100 kPa
k vs theor. )
kvs theor.:m3/h
例 (DN25の 22PE-1UE の場合)
kvs theor. = 13.2 m3/h
qp = 3.5 m3/h
( q 2 1.7 m3/h 2
Δp = x 100 kPa = x 100 kPa = 1.66 kPa
k vs theor. ) ( 13.2 m3/h )
差圧グラフ
Δp = 差圧
q = 測定流量
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積算熱量計 (Thermal Energy Meter) 22PE-1U..
製品の特徴
測定精度 水とグリコールの混合物の測定精度に関する注意
測定精度は、グリコール含有量が60%以下で、温度が、-20~120℃の範囲で定義されます。
精度:
流量が、定格流量の20~100% (q@0.2qp~qp) の時、精度は、測定流量の±5%
流量が、最小流量~定格流量の20% (q@qi~0.2qp) の時、精度は、定格流量の±10%(±0.1qp)
(但し、測定流量の±30%以下)
---- 水 + グリコール(濃度60%以下)
― 水 ±(2 + 0.02 qp/p)% q
y = 測定精度
q = 測定流量
qp = 定格流量
操作制御と表示
操作項目 ❶ 緑色表示LED
点灯:稼働中(電源供給中)
点滅:操作中
消灯:供給電圧なし
❷ 流れる方向
❸ NFCインターフェース
設置時の注意
設置の方向 センサーは、垂直から水平に取付け可能。
吊下げ位置に設置してはいけません。
排水側での設置 設置は排水側をお勧めします。
インレット配管部 規定の測定精度を得る為に、測定配管フランジの上流に、
水流を安定させる流入部分(インレット配管)を設けなければいけません。
長さは、使用口径(DN)の5倍以上になります。
a) 推奨される取付け位置
b) 空気が蓄積する危険性がある為、
取付け禁止。
c) バルブ直後の設置は禁止。
例外) くびれの無い遮断弁で、
100%開の場合。
d) ポンプの吸込み側への設置は禁止。
推奨水質 ドイツ規格VDI 2035相当の水質をお勧めします。
メンテナンス 積算熱量計は、メンテナンスフリーです。
メンテナンスを行う前には、必ず、
電源供給を止める事が重要です。
関係する配管系にあるどんなポンプも停止して、
適切にスライドバルブを閉めて下さい。
(必要に応じて、全てのクールダウンと
システムの水圧を適切に下げます。) 取扱説明に沿って、専門の訓練を受けた者が積算熱量計を
適切に設置し、適切な手順で配管に給水するまでシステムは停止して下さい。
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積算熱量計 (Thermal Energy Meter) 22PE-1U..
設置時の注意
給水方向 流量が正しく測定される様、ハウジング上に指定された給水方向には従って下さい。
キャビテーション キャビテーションを回避する為に、積算熱量計の出口の圧力は、qs(最高流量)時で最低1.0 bar及び、
の回避 90℃以下の温度でなければなりません。
又、120℃の温度では、積算熱量計の出口の圧力は、少なくとも2.5 barでなければなりません。
配管の洗浄 設置前には、配管経路を完全に洗浄して不純物を除去する必要があります。
配管ストレスの予防 配管や継手による過度のストレスに注意して下さい。
アクセサリー
納入品目 内 容 型 式
RJ接続モジュール用グローメット(クランプ付き防水カバー) A-22PEM-A04
温度センサ-用ステンレス製保護管、50 mm, G 1/4", SW17 A-22PE-A07
スペアパーツ 内 容 型 式
積算熱量計 センサーモジュール DN 15 R-22PE-0UC
積算熱量計 センサーモジュール DN 20 R-22PE-0UD
積算熱量計 センサーモジュール DN 25 R-22PE-0UE
積算熱量計 センサーモジュール DN 32 R-22PE-0UF
積算熱量計 センサーモジュール DN 40 R-22PE-0UG
積算熱量計 センサーモジュール DN 50 R-22PE-0UH
アクセサリー 内 容 型 式
温度センサ-用ステンレス製保護管、50 mm, G 1/4", SW17 A-22PE-A08
温度センサ-用保護管付きT型配管(DN 15) A-22PE-A01
積算熱量計(DN 15 - 25用)保温カバー A-22PEM-A01
M-Busコンバーター G-22PEM-A01
DN 15 直管 x 2 EXT-EF-15D
温度センサ-用保護管付きT型配管(DN 20) A-22PE-A02
DN 20 直管 x 2 EXT-EF-20D
温度センサ-用保護管付きT型配管(DN 25) A-22PE-A03
DN 25 直管 x 2 EXT-EF-25D
温度センサ-用保護管付きT型配管(DN 32) A-22PE-A04
積算熱量計(DN 32 - 50用)保温カバー A-22PEM-A02
DN 32 直管 x 2 EXT-EF-32D
温度センサ-用保護管付きT型配管(DN 40) A-22PE-A05
DN 40 直管 x 2 EXT-EF-40D
温度センサ-用保護管付きT型配管(DN 50) A-22PE-A06
DN 50 直管 x 2 EXT-EF-50D
サービス ツール 内 容 型 式
ブルートゥース / NFC コンバーター ZIP-BT-NFC
配線図
注意! ・ 安全用絶縁変圧器による電源供給を行って下さい。
・ Modbus (RTU) / BACnet (MS/TP)の配線は、該当するRS485の規格に従って行って下さい。
・ Modbus / BACnet:電源と通信は電気的に絶縁されていません。各機器のア-ス信号線を接続して下さい。
・ センサー接続:追加でセンサー(パッシブ温度センサー Pt1000、Ni1000、NTC10k(10k2)、DC 0~10V出力の
アクティブセンサー、接点スイッチ)を接続できます。それらのアナログ信号は、積算熱量計でデジタル化して、
対応するバスシステムに転送出来ます。
・ アナログ出力:流量、温度センサーT1 / T2の信号を積算熱量計(5番ケーブル)から、アナログ値(DC 0~10V、
DC 0.5~10V又は、DC 2~10V)として出力できます。
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積算熱量計 (Thermal Energy Meter) 22PE-1U..
配線図
BACnet IP / Modbus TCP PoE with BACnet IP / Modbus TCP
ケ-ブル色:
1 = 黒、GND
2 = 赤、AC/DC 24V
3 = 白、追加センサ-
5 = 燈、DC 0~10 V
、MPバス
6 = 桃、C1 = D- = A
7 = 灰、C2 = D+ = B
BACnet MS/TP / Modbus RTU
C₁ = D- = A
C₂ = D+ = B
MPバス、電源含む3線接続 MPバス、2線接続、各アクチュエイタ-ごとの電源供給
A:追加できるMP機器
A:追加できるMP機器 は最大8台
は最大8台
Mバス・コンバ-タ-の接続 アクティブセンサーの接続 パッシブセンサ-の接続 外部スイッチの接続
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積算熱量計 (Thermal Energy Meter) 22PE-1U..
寸法
T1 温度センサー用保護管
型 式 DN L1 [mm] L2 [mm] B [mm] H1 [mm] X [mm] Y [mm] 重 量
22PE-1UC 15 110 230 90 136 206 85 1.30 kg
22PE-1UD 20 130 230 90 136 206 85 1.45 kg
22PE-1UE 25 135 230 90 140 210 85 1.65 kg
22PE-1UF 32 140 230 90 143 213 85 1.80 kg
22PE-1UG 40 145 230 90 147 217 85 2.10 kg
22PE-1UH 50 145 230 90 152 222 85 2.55 kg
22PE-1UHH 50 145 230 90 152 222 85 2.55 kg
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据付要領 22PE-1U..
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据付要領 22PE-1U..
BACnet IP / Modbus TCP PoE BACnet IP / Modbus TCP
1 = GND
2 = AC/DC 24 V
3 = センサ-
5 = MP、DC 0~10 V
6 = C1 = D- = A
7 = C2 = D+ = B
BACnet MSTP /
Modbus RTU
MP-バス
M-バス
追加センサー
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