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製造業における品質管理と品質向上のヒントをご紹介
品質管理には、製品品質とサービス品質の2つの意味があり、
製品品質には3大管理技術のQC・IE・VEという手法があります。
その中でも、QCについて解説しています。
さらに基礎知識に加えて、製造業が抱える課題と解決のヒントを紹介します。
ぜひご一読ください。
【関連キーワード】
測定機、手入力、検査表、計測データ
改ざん防止、工程、傾向、品質、省力化
自動化、検査業務、DX、ペーパーレス化、スマートファクトリー
このカタログについて
ドキュメント名 | 【製造業向け】品質管理の基礎知識 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 698.4Kb |
取り扱い企業 | 株式会社アサカ理研 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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品質管理の基礎知識
品質向上のために
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そもそも品質管理とは
品質管理とは、製造業や商業など業界業種問わず、製品やサービスを提供するにあ
たり一定の品質を保証することを指します。また、品質には2つ意味があります。
「製品品質」と「サービス品質」です。今回は「製品品質」について紹介します。
■製品品質
高品質な製品を製造し、不良品を作らない、流さないこと
■サービス品質
目にはみえないもので、「正確性・迅速性・柔軟性・共感性・安心感・好印象」
といった要素で構成されている
品質
製品品質 サービス品質
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製品品質を管理するQC・IE・VEとは
製品品質は高品質な製品を製造することが目的です。
これを支える3大管理技術がQC・IE・VEといわれる手法です。
■QC(品質管理)
品質を維持したり不良品を出さないようにする生産管理の手法
■IE(生産工学)
作業の無駄を除去し、生産性を上げる手法
■VE(価値工学)
機能とコストのバランスをとり施策を生み出す創造的な手法
以上3つの管理技術があり、どれも製品品質を語るうえで欠かせない手法ですが、
特にQC(品質管理)は核となる手法です。
次のページでQCについてより詳しく解説します。
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製造業におけるQC(品質管理)とは
QC(品質管理)は工程の中の「工程管理」「品質検証」「品質改善」
の3つの管理を通じて、製品品質を維持します。
■品質検証
検査になどにより、製品や工程が確かであるか検証する
■工程管理
品質をつくりこむために工程を適切な状態にする
■品質改善
不適合の再発防止や、未然防止のための改善
品質改善
不良発生
製造工程① 製造工程② 製造工程③ 検査
工程管理 品質検査
次のページで製造業における品質管理の課題を紹介します。
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製造業における品質管理の課題
国内における製造業は、少子高齢化や人口減少による人材不足という
課題を抱えています。
この課題の対処にはデジタル技術の活用が効果的です。
デジタル技術の活用がどのように品質管理に寄与するのか紹介します。
■人的作業の負担軽減
・人が行っている業務のムダを排除
・膨大な書類作成、情報伝達コストの削減
■品質検査の正確性向上
・データの記録漏れ、記入ミスの防止
・品質傾向の見える化
・改ざん/不正防止
■システム活用による情報蓄積
・設備稼働状況・結果を常に取得でき、一元管理も容易に
・異常が起きている工程をリアルタイムで把握
・トレーサビリティが向上し、効率的な生産活動のための対策が打てる
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デジタル化した品質検査の例
測定機から出力されるデータを自動的にパソコンに取込み、データベースサーバで
管理できるようなりました。
結果、検査員の能力差・疲労による作業品質のバラツキやミスの排除、検査工数の
削減が可能になりました。また、データは一元管理されるので、データの保全と検
索性が向上。
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デジタル化した品質検査の例
測定機から出力されるデータを自動的に取込み、
データベースサーバで管理することで以下の課題解決につながった。
①検査員の能力差・疲労による作業品質のバラツキやミスの排除
②測定結果の入力作業が不要になり検査工数の削減
③データを一元管理することでデータの保全と検索性が向上
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まとめ
製造業において「品質管理」は何よりも重要な経営課題といえるでしょう。しかし
現在、少子高齢化などの影響により慢性的な人材不足となっています。
その要となるのがデジタル技術の活用です。デジタル技術を活用するには、解決を
目指す課題を洗い出し、小規模な取り組みからでも始めることが大切です。