Vol.7 一般仕様

07 FA用語講座　～初級編～ POINT 2 ノイズ耐量について ノイズ耐量とは、シーケンサが耐えることのできる ーボ 示器 今回のFA用語 サ 表 ノイズの大きさを表す数値のことです。 ピーク間 インバータ ノイズ幅 （1000Vp-p）ノイズ電圧単位のVp-p(ピークトゥピーク電圧)は、 （1µs） 電圧波形の最も高い点と最も低い点の高低差を示し 一般仕様 ています。 周期（30～100Hz） シーケンサ MELSEC iQ-Fシリーズを使用する際は、 POINT 3 オーバボルテージカテゴリについて 周囲環境や設置場所に条件があります。 オーバボルテージ(過電圧)カテゴリとは、その機器が公衆配電網から構内の機械装置にいた るまでの、どこの配電部に接続されるかにより、I〜IVの4つのカテゴリに分類したもののこ 一般仕様 FX5U/FX5UC CPUユニット共通 とです（EN 60664-1による）。 周波数 加速度 片振幅 掃引回数 シーケンサのEMC整合規格であるEN 61131-2において、シーケンサはオーバーボルテージ 5〜8.4Hz ― 1.75mm DINレール取付時 カテゴリⅡでの使用を想定していることが規定されています。 耐振動＊ 8.4〜150Hz 4.9m/s² ― X，Y，Z各方向10回 POINT 1 直接取付時 5〜8.4Hz ― 3.5mm (合計各80分) 引込み口 (FX5U CPUユニット) 8.4〜150Hz 9.8m/s² ― 工場 トランス 分電盤 変圧器 耐衝撃＊ 147m/s²　作用時間11ms カテゴリⅢ正弦半波パルスにてX，Y，Z各双方向3回 2次側 カテゴリⅣ POINT 2 ノイズ耐量 ノイズ電圧1000Vp-p　ノイズ幅1μs 1次側 電力量メータ周期30〜100Hzのノイズシミュレータによる カテゴリⅠ カテゴリⅡ コンセント POINT 3 オーバボルテージカテゴリ Ⅱ以下 MELSEC iQ-Fシリーズが対応しているカテゴリ POINT 4 汚染度 2以下 ＊：判定基準はIEC61131-2による それでは、一般仕様に関係する用語について ※ 上 記はカタログ記載の一般仕様からの抜粋です。 確認していきましょう！ 上記以外の一般仕様や詳細は、マニュアルを POINT 4 汚染度（汚損度）について 確認してください。 汚染度（汚損度）とは、その機器が使用される空気中におけるほこりや導電性物質などの発生 度合いを示す指標のことで、1〜3の段階に分類されます（EN 61131-2による）。 そういん シーケンサのEMC整合規格であるEN 61131-2において、シーケンサは汚染度2での使用を POINT 1 片振幅、掃引方向、正弦半波パルスのイメージ 想定していることが規定されています。 片振幅3.5mmの振動イメージ 掃引方向のイメージ 正弦半波パルスのイメージ 段階 内容 具体的な環境 iQ-Fシリーズの Z方向 対応可否（前後） ピーク加速度 Y 汚染度1 汚染なし、または乾燥状態で、導電性の汚染がない状態。 クリーンルームなどの方向 3.5mm 3.5mm （上下） (147m/s²) 汚染は、絶縁に影響しない。 綺麗な空気環境 〇 汚染度2 通常、導電性の汚染がない状態。ただし、結露で一時X方向（左右） 作用時間 (11ms） 的な導電性が発生し得る状態。 制御盤内など 〇 汚染度3 導電性汚染がある状態、または結露によって導電性をもつようになる乾燥した非導電性汚染がある状態。 一般の工場内など × ・本文中における会社名、システム名、製品名などは、一般に各社の登録商標または商標です。 ・本文中で、商標記号（™, ®）は明記していない場合があります。