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このカタログについて
ドキュメント名 | 三菱ディジタル形保護継電器[高圧受配電用] MELPRO™-Aシリーズ |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 7.6Mb |
取り扱い企業 | 株式会社RYODEN (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
FACTORY AUTOMATION
三菱ディジタル形保護継電器 高圧受配電用
MELPROTM-Aシリーズ
MOC-A・MDG-A・MGR-A
MUV-A・MOV-A・MVG-A
Page2
安全上のご注意 保証について
据付、運転、保守・点検の前に、必ず本書とその他の付属書類をすべて熟読し、正しくご使用ください。機器の知識、安全の情報、そして注意事項のすべてについて習熟してからご使用ください。ここ ご使用に際しましては、以下の製品保証内容をご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
では、安全注意事項のランクを「注意」として区別しています。
注意 取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を受ける可能性が想定される場合および物的損害のみの発生が想定される場合。 1. 保証期間
当社製品の保証期間は、別途両者間で定めない限りは、納入後1年間とします。
なお、 注 意 に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。いずれも重要な内容を記載していますので、必ず守ってください。
注意
2. 保証範囲
万一、保証期間中に当社製品に当社側の責による故障や瑕疵が明らかになった場合、必要な交換部品の提供、または瑕疵部分の交換、修理を無償でおこなわ
1. 据え付け・配線工事に関する事項 せていただきます。ただし、国内および海外における出張修理が必要な場合は、技術員派遣に要する実費を申し受けます。また、故障ユニットの取替えに伴
*取付および接続は正しく実施してください。故障、焼損、誤動作、誤不動作のおそれがあります。 う現地再調整、試運転、現場立会などは当社責務外とさせていただきます。
*端子接続ネジは確実に締め付けてください。故障、焼損、誤動作、誤不動作のおそれがあります。ネジの締付トルクは下表をご参照ください。
ただし、故障や瑕疵が次の項目に該当する場合は、この保証の範囲から除外いたします。
材質 呼び径 トルク基準値 許容範囲 適用部位
鉄 M3.5 1.10N・m(11.2kgf・cm) 0.932~1.27N・m(9.5~12.9kgf・cm) 裏面端子 ①本カタログ・取扱説明書や仕様書に記載されている以外の取り扱い・条件・環境でのご使用による場合。
鉄 M4 1.65N・m(16.8kgf・cm) 1.39~1.89N・m(14.2~19.3kgf・cm) ユニット引出形(RD形)固定ネジ ②故障や瑕疵の原因が購入品および納入品以外の理由による場合。
鉄 M6 5.49N・m(56kgf・cm) 4.71~6.37N・m(48~65kgf・cm) 盤取付ネジ ③ご購入後あるいは納入後におこなわれた当社側が係わっていない改造または修理が原因の場合。
鉄 M10 26.5N・m(270kgf・cm) 22.6~30.4N・m(230~310kgf・cm) MPD-3C床面端子
注意 ④ご購入時あるいは契約時に実用化されていた科学・技術では予見することが不可能な現象に起因する場合。黄銅 M4 0.961N・m(9.8kgf・cm) 0.824~1.11N・m(8.4~11.3kgf・cm) MZT形2次端子(k、ℓ) MPD-3T端子
⑤当社製品を貴社の機器に組み込んで使用される際、貴社の機器が業界の通念上備えられている機能、構造などを持っていれば回避できた損害の場合。
*接地工事は正しく施工してください。感電、故障、誤動作、誤不動作のおそれがあります。(接地端子のある場合)
*極性を誤りなく接続してください。故障、焼損、誤動作、誤不動作のおそれがあります。(接続端子に極性のある場合) ⑥当社製品本来の使い方以外の使用による場合。
*相順を誤りなく接続してください。故障、誤動作、誤不動作のおそれがあります。(接続端子に相順のある場合)
*制御電源、入力等を供給する電源、変成器は適切な容量、定格負担のものをご使用ください。故障、焼損、誤動作、誤不動作の原因になります。 ⑦火災、異常電圧などの不可抗力による外部要因および地震、雷、風水害などの天変地異による場合。
*施工時に取り外した端子カバー等は必ず元の位置に戻してください。取り外したままにしておくと、点検等で感電の原因になります。
*コネクタ端子は指定のコネクタにより接続してください。故障、焼損のおそれがあります。
* 内部ユニットをケースに収納するときは、ユニット正面を押し、パネルの両サイドとケース間の隙間がなくなるようにしてください。また、下部のネジを確実に締めてください。 3. 機会損失、二次損失などへの保証責務の除外
挿入が不完全な場合、裏面端子の接触が不完全になり、動作不良や発熱の原因となりますので注意して下さい。 保証期間の内外を問わず、当社の責に帰すことができない事由から生じた損害、当社製品の故障に起因するお客様での機会損失、逸失利益、当社の予見の有
無を問わず特別の事情から生じた損害、二次損害、事故補償、当社製品以外への損傷および、お客様による交換作業、現地機械設備の再調整、立上げ試運転
2. 使用・操作・整定に関する事項
使用状態は、下記の条件としてください。製品性能および寿命を低下させるおそれがあります。 その他の業務に対する補償については、当社は責任を負いかねます。
・制御電源電圧の変動範囲 定格電圧の+10~-15%以内
・周波数の変動 定格周波数の±5%以内
・周囲温度 -20~+60℃(ただし、結露・氷結が起こらない状態。) 4. 製品の適用範囲
・相対湿度 日平均で30~80%
・標高 2000m以下 ①本カタログ製品を他の製品と組み合わせて使用される場合、貴社が適合すべき規格、法規または規制をご確認ください。また、貴社が使用されるシステム、
・異常な振動・衝撃・傾斜・磁界を受けない状態 装置、機械への製品の適合性は、貴社自身でご確認ください。当社は貴社用途に対する当社製品の適合性について責任を負いません。
継電器周辺の主回路に大電流が流れる場合には、強い外部磁界により動作表示器が磁化され反転することがあります。
その場合、継電器の背面全体を覆うように鉄板による磁気遮蔽を実施してください。 ②本カタログに記載された当社製品は一般工業向けの汎用製品として設計・製造をおこなっておりますので、生命維持を目的とした医療機器・装置またはシ
・次の条件にさらされない状態
有害な煙・ガス、塩分を含むガス、水滴または蒸気、過度の塵または微粉、爆発性のガスまたは微粉、風雨
ステム、原子力関連設備、電力会社設備(発電、送変電および配電設備)、航空宇宙機器、輸送機器(自動車、列車、船舶等)など人命・財産に多大な影
*有資格者により、管理・取扱いをおこなってください。感電、けが、故障、誤動作、誤不動作のおそれがあります。
響が予想される特殊用途・潜在的な化学汚染あるいは電気的妨害を被る用途または本カタログに記載のない条件や環境に関しましては、使用されないよう
*取扱いおよび保守は、取扱説明書を良く理解してからおこなってください。感電、けが、故障、誤動作、誤不動作の恐れがあります。 お願いいたします。
注意 *主回路通電中および制御電源ON時は、指定以外の構成部品等を取り外さないでください。感電、故障、誤動作、誤不動作のおそれがあります。
*主回路通電中および制御電源ON時の内部ユニット引出し操作は、実施しないでください。感電、けが、故障、誤動作、誤不動作のおそれがあります。 ③本カタログ製品をご使用いただくにあたりましては、万一製品に故障・不具合が発生した場合でも重大な事故に至らない用途であること、および故障・不
*主回路通電中に整定値変更する時は、その前に外部にてトリップロックを実施してください。誤動作のおそれがあります。 具合発生時の対策として設備の重要度に応じてバックアップや二重化等を機器外部でシステム的に構築されていることを条件とさせていただきます。
*定格範囲内でご使用ください。定格範囲外での使用は誤動作または本体故障の原因となります。
④本カタログに記載されているアプリケーション事例は参考用ですので、ご採用に際しては機器・装置の機能や安全性をご確認のうえ、ご使用ください。
3. 保守・点検に関する事項 ⑤当社製品が正しく使用されずお客様または第三者に不測の損害が生じることがないよう使用上の禁止事項および注意事項をすべてご理解のうえ守ってくだ
点検時の試験は、下記の条件および取扱説明書に記載の条件で実施する事を推奨します。 さい。
・周囲温度 20±10℃
・相対湿度 90%以下
・外部磁界 80A/m以下
・気圧 86~106×103 Pa 5. 生産中止後の有償修理期間
・取り付け角度 正規方向±2° ①当社が有償にて製品修理を受付けることが出来る期間は、その製品の生産中止後7年間です。(ただし、生産設備および部品の事情により、修理不能となる
・周波数 定格周波数±1%
・波形(交流の場合) 歪率 2%以下 ことがあります。又、製造後15年を経過した製品は更新をお願いします。)
高調波のみの実効値
歪率 = ×100(%) ②生産中止後の製品供給(補用品も含む)はできません。
基本波実効値
・交流分(直流の場合) 脈動率 3%以下
最大値-最小値
脈動率 = ×100(%)
直流平均値 6. 仕様の変更
・制御電源電圧 定格電圧±2% カタログ、マニュアルもしくは技術資料に記載されている仕様は、お断りなしに変更される場合がありますので、あらかじめご承知おきください。
*有資格者により、管理、取扱いをおこなってください。感電、けが、故障、誤動作、誤不動作のおそれがあります。
*取扱および保守は、取扱説明書を良く理解してからおこなってください。感電、けが、故障、誤動作、誤不動作のおそれがあります。
*交換は同一形式・定格・仕様のものを使用してください。故障や焼損のおそれがあります。その他のものを使用の場合は当社に相談してください。 7. サービスの範囲
注意 *過負荷耐量以上の電圧、電流を通電しないでください。故障、焼損の原因になります。 ご購入品および納入品の価格には、技術者派遣などのサービス費用は含まれておりません。
*端子等充電部には触らないでください。感電のおそれがあります。
*主 回路通電中および制御電源ON時は清掃をおこなわないでください。カバーの汚れがひどく、清掃が必要な場合は水で湿らせたウエスで拭き取ってください。(ウエスは充分に絞っ 貴社のご要望がございましたら、当社までご相談ください。
てください。)
4. 輸送に関する事項 8. その他
*正規な方向で輸送してください。 1~7項に記載の内容は、日本国内での取引および使用を前提としております。日本以外での取引および使用に関しては、事前に当社にご相談ください。ご相
*過大な衝撃・振動を加えないでください。製品性能および寿命を低下させるおそれがあります。
談なく日本以外での取引および使用をされた場合には、本内容にかかわらず、当社は一切の事項について保証せず、責任を負いません。
5. 保管に関する事項
保管環境は、下記の条件としてください。製品性能および寿命を低下させるおそれがあります。
・周囲温度 -20~+60℃(ただし、結露・氷結が起こらない状態。)
・相対湿度 日平均で30~80%
・標高 2000m以下
・異常な振動・衝撃・傾斜・磁界を受けない状態
・次の条件にさらされない状態
有害な煙・ガス、塩分を含むガス、水滴または蒸気、過度の塵または微粉、爆発性のガスまたは微粉、風雨
6. 修理・改造に関する事項
*修理・改造する場合は、当社に依頼してください。無断で修理・改造(ソフトウェア含む)等したことにより生じた事故については、一切責任を負いません。
7. 廃棄処理に関する事項
*産業廃棄物処理してください。
Page3
時代のニーズに応える 新型MELPRO-Aシリーズ。
高信頼性と新機能で 設計・操作・保守を強力にサポート。
設 計 操 作
多様な保護協調に対応 操作性・視認性の高いデザイン
●
●OCRの瞬時要素に、3段特性を新たに搭載。瞬時整定
スイッチのツマミ構造の改良により、操作性が向
値未満(20~80%の4段階)の電流で動作でき、
上するとともに、ポジションの視認性が向上して
配電用変電所との保護協調の検討が容易となります。
います。
●
●DGRのV0最小整定値を2%へと拡大し、より高感度な
正面パネルの文字は、大きく読みやすいUD(ユニ
地絡検出に対応できます。
バーサルデザイン)フォントを採用しています。
ZVTからの接続台数拡大 整定変更時の数値LED表示
●
零相電圧検出器(MPD-3形ZVT)から直接接続できる MPD-3形
整定を変更すると、数値LEDに変更後の値を約3
● ZVT
DGRおよびOVGRの上限台数が20台まで拡大。 1台の V 回路
秒間、優先的に表示する機能を搭載。単体試験な
0
ZVTで多数の保護継電器に零相電圧を供給できます。
どの作業時にも、整定値の確認が容易となります。
DGR
※新型MELPRO-Aシリーズのみで構成する場合に限ります。
または 同左 同左
OVGR
最新規格に準拠 20台
●近年、保護継電器の規格はディジタル演算形の特性を考慮した内容に改正されています。 保 守
新型MELPRO-Aシリーズは最新のJIS・JEC規格に準拠しております。
保護継電器の異常を知らせる各種機能
従来機種からの更新が容易 ●入力、電源、CPUの回路を常にチェックする「常時監視機能」を搭載。万が一、保護継電器
●盤穴明寸法は従来型「Aシリーズ」および「Eシリーズ」と同一であり、更新工事における に故障が発生した場合でも、いち早く状況を把握できます。
パネル加工は不要です。整定などの機能面でも互換性があります。 ●定格周波数設定と入力周波数が異なる場合に、警告を表示する
「周波数誤り検出機能」を搭載(※)設定誤りを未然に防止できます。
※OCR,UVR,OVRの3機種が対象です。 周波数誤り時の表示
事故記録機能を全機種に搭載
パネル加工 ●リレー動作時の入力値を記録・表示する機能を、全機種に搭載。各種事故の状況把握が
不要 可能となります。
Eシリーズ
従来型Aシリーズ 引出構造で保守点検がスムーズに
その他丸胴ケース形 ●ユニット引出形(RD形)の機種は、ケースに配線を接続したままの状態でユニット内部を
高圧汎用保護継電器
新型Aシリーズ 引出すことができるため、点検時の省力化が図れます。(当社のみラインアップ)
1 2
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種類と用途 形名の見方 ※ご注文の際は下記形名にてご指定願います。
1.過電流継電器(MOC-A3) 1.MELPRO-Aシリーズ
形 名 構 造 用 途
80 D 形
EI:超反限時 T= × (s)
I2-1 10
13.5 D
VI:強反限時 T= × (s)
動 I-1 10
作 0.14 D
NI NI:反限時 T= × (s)時 I0.02-1 10
JIS C 4602規格を満足した過電流要素2相分を1台に収納した過電流継電器 MOC 過 電 流 A3 シ リ ー ズ V 電圧引外し R ユニット固定形間 D( DT DT:定限時 T= 2 × (s)
s 10 MOC-A3 ディジタル形VI で高圧受電点・分岐線の保護に適します。 MDG 地 絡 方 向 A4 シ リ ー ズ T 電流引外し RD ユニット引出形)
EI T=動作時間(s) I =整定値に対する入力電流値の倍数
D=動作時間倍率(ダイヤル) MGR 地 絡0 A4タイプはMDGとMVGのみ TタイプはMOCとMGRのみ入力(%)
MUV 不 足 電 圧
MOV 過 電 圧
2.地絡方向継電器(MDG-A3・A4) MVG 地絡過電圧
形 名 構 造 用 途
2.零相変流器 MGR形地絡継電器およびMDG形地絡方向継電器と組合せて使用します。
JIS C 4609規格を満足した継電器で保護対象区間の対地充電電流が大きい場
V0 合の高圧受電の地絡方向保護に用いられます。 MZT 形零相変流器
MDG-A3 ディジタル形
動 この継電器は専用のコンデンサー接地形MPD-3形ZVTおよびMZT形ZCTと組
動作域 作
I 時 合せて使用されます。0
間 53 一次導体貫通穴径(φ53mm) 52D 鉄心分割形・一次導体貫通穴径(φ52mm)(
s
) 68 一次導体貫通穴径(φ68mm) 77D 鉄心分割形・一次導体貫通穴径(φ77mm)
0 0
入力(%) JIS C 4609に準拠した継電器で高圧配電の地絡方向保護に用いられます。 90 一次導体貫通穴径(φ90mm) 112D 鉄心分割形・一次導体貫通穴径(φ112mm)
MDG-A4 ディジタル形
この継電器は市販のEVTと専用のMZT形ZCTと組合せて使用されます。 110 一次導体貫通穴径(φ110mm)
160 一次導体貫通穴径(φ160mm)
250 一次導体貫通穴径(φ250mm)
3.地絡継電器(MGR-A3)
形 名 構 造 用 途 3.MPD-3形零相電圧検出器 MDG-A3形地絡方向継電器およびMVG-A3形地絡過電圧継電器と組合せて使用します。
4.MGX-1形電流トリップ補助箱 MDG形地絡方向継電器を電流引外し形CBと組合せるための補助箱です。
動
作 JIS C 4601規格を満足した継電器で地絡保護に用いられます。
時
この継電器は専用のMZT形ZCTと組合せて使用されます。 5.RDTT34形試験用端子台 MELPRO-Aシリーズのユニット引出形(RD形)継電器の単体試験時に用いると便利です。
(間 MGR-A3 ディジタル形
s なお、保護対象区間の対地充電電流が大きい場合には外部事故で不要応動し
)
0 ますので地絡方向継電器の採用が必要となります。 6.MDX-A形模擬入力試験器 MZT形ZCTおよびMPD-3形ZVT(ZPD)と組合せて使用される継電器の単体試験に用いると便利です。
入力(%)
4.電圧継電器(MUV-A3, MOV-A3, MVG-A3・A4)
形 名 構 造 用 途
MUV-A MOV-A
MVG-A MUV-A3 ディジタル形 JEC 2520規格に準拠した継電器で不足電圧保護に用いられます。
動 動
作
定限時
作
時 時 定限時
(間 (間 MOV-A3 ディジタル形 JEC 2520規格に準拠した継電器で過電圧保護に用いられます。 安全上に関するご注意
s s
) )
●ご使用の前に取り扱い説明書をよくお読みの上
0 100 100 JEC 2520規格に準拠した継電器で地絡過電圧保護に用いられます。MVG-A3 正しくお使いください。
入力(%) 入力(%) ディジタル形 MVG-A3形継電器は専用のコンデンサ接地形MPD-3形ZVTと、一方MVG-A4
MVG-A4
形継電器は市販のEVTと組合せて使用されます。
保護継電器の役割 事故の種類と保護継電器
保護継電器とは、電力系統の各機器(電力線・電動機・変圧器など)に発生 (1)過負荷・短絡事故と過電流継電器(OCR) (2)異常電圧と過電圧・不足電圧継電器(OVR・UVR) (3)地絡事故と地絡継電器(GR・DGR)
する過負荷・短絡事故や地絡事故などの異常現象を、計器用変圧器や変流器 過電流継電器(OCR:Over Current Relay)は、過負荷・短絡事故を保護 異常電圧には発電機の故障による電圧の急上昇や、停電か短絡事故 地絡事故とは、電気回路の絶縁が劣化又は破壊して、大地と接触することで短絡事故時
を介して検出し、この事故による影響が正常な機器へ波及するのを最小限に するもので、過負荷事故については限時要素にて保護を行い、短絡事故につ による電圧低下の2通りがある。前者は過電圧継電器(OVR: の電流よりは小さい。保護継電器としては、事故電流の大きさのみで検出する地絡継電
防ぐために出力信号を出して、しゃ断器等の開閉器を速やかに働かせて、事 いては瞬時要素にて保護を行う。 Over Voltage Relay)により保護し、後者は不足電圧継電器 器(GR:Ground Relay)と、事故の方向を検出する地絡方向継電器(DGR:Directional
故区間を切り離す役目を持っている。 (UVR:Under Voltage Relay)により保護する。 Ground Relay)とがある。一般的にはGRが多く使用されているが、最近は設備内の
a.過負荷保護 b.短絡保護 こんどは、 ケーブル長が長くなる場合が多いため、他の回路の地絡事故による不要動作防止としてボクの番だ。大電流が
流れて他の機器が
CB CB 苦しそうだなあ 損傷しないうちに早く、 DGRが使用される。なお、高圧受電用GRは専用の零相変流器(ZCT)と、又DGRは
正常に 少しやすませて しゃ断器(CB)を開か
運転してるかな? あげよう… (瞬時要素) なくっちゃ 専用のZCTおよび専用の零相電圧検出器と組合わせて使用する。一方、構内高圧配電用
(限時要素)
CB CB
a.過電圧保護 b.不足電圧保護
DGRは専用のZCTおよび市販のEVTと組合わせて使用する。
UVR
CT CT
OVR あッ…!電圧が
下がって、モーター a.地絡継電器の保護
電圧が上がりすぎて 君やトランス君が b.地絡方向継電器の保護
OCR カッカ、カッカ 困っている
OCR DGRの保護区間 しているゾ! 地絡電流は ZCT CB
PT ボクが
見ているからね
PT 電源側 電流の大きさ
だけみれば ZPD
電源側 CB いいのさ! 零相電圧検出器
CB 困ったナァ…
電圧が 電圧が下がって、
上がりすぎて高温 回転数が下がって エネルギーを送ること
になり、熱くて 馬力がでないよ! ができないや!
たまらないよ!! ZCT君、ZPD君!
低インピーダンスによるショート この方向の 3人一緒に力を合わせようネ!
事故では、 事故はどっちかな?
荷物が重すぎて GR ZCT 働かなくていいや あッ、こっちだ!
しんどいなぁー!
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MOC
MOC-A3シリーズ過電流継電器〔JIS C 4602
MOC
(2017)準拠品〕
特性
項 目 性 能
周囲温度:−20〜+60℃ ただし、結露・氷結が起こらない状態
相対湿度:日平均で30〜80%
標 準 使 用 状 態
標 高:2000m以下
そ の 他:異常な振動・衝撃又は傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃および水分にさらされない状態
不 動 作 特 性 瞬時要素を最小動作値整定として整定値の80%電流を急激に印加したとき、動作しない。
限時要素 各整定値 ±10%以内
動 作 値 特 性
瞬時要素 各整定値 ±15%以内
復 帰 値 特 性 各整定値の80%以上
限時要素(3A整定時) 特性例は図1-2-1, 2を参照
①超反限時(EI)
ダイヤル 入力倍率(%) 動作時間(s) ダイヤル 入力倍率(%) 動作時間(s)
300 10.00±17% 300 6.00±17% 特性管理値
公称値
700 1.67±12% 700 1.00±12% (特性試験点)
10 (200) (26.67±17%) 6 (200) (16.00±17%)
図1-1 MOC-A3V-R (500) (3.33±12%) 参考値 (500) (2.00±12%) 参考値
(1000) (0.81±12%) (1000) (0.48±12%)
②強反限時(VI)
ダイヤル 入力倍率(%) 動作時間(s) ダイヤル 入力倍率(%) 動作時間(s)
特長 300 6.75±17% 300 4.05±17% 特性管理値公称値
700 2.25±12% 700 1.35±12% (特性試験点)
1. 保護協調のとり易い動作時間特性を内蔵しています。瞬時 3. リレー動作時の電流値を1回分記録できます。事故の種別 10 (200) (13.50±17%) 6 (200) (8.10±17%)
(500) (3.38±12%) 参考値 (500) (2.03±12%) 参考値
要素では、従来の2段特性に加えて3段特性を新たに搭載し (瞬時/限時)および事故相を表示する動作表示器とあわ (1000) (1.50±12%) (1000) (0.90±12%)
ています。 せて、事故の状況把握に役立ちます。 動 作 時 間 特 性 ③反限時(NI)
限時要素:超 反限時、強反限時、反限時、定限時の4種類 4. 正面パネルは操作性・視認性の高いデザインとしました。 ダイヤル 入力倍率(%) 動作時間(s) ダイヤル 入力倍率(%) 動作時間(s)
瞬時要素:2段特性、3段特性の2種類 また、整定を変更すると、数値LEDに変更後の値を約3秒 300 6.30±17% 300 2.52±17% 特性管理値
公称値
2. 継電器の定格周波数設定と入力周波数が異なる場合に、警 間表示する機能を搭載し、整定値の確認が容易となります。 700 3.53±12% 700 1.41±12% (特性試験点)
告を表示する「周波数誤り検出機能」を搭載しています。 5. 制御電源はCT2次電流より導出しています。 10 (200) (10.03±17%) 4 (200) (4.01±17%)
6. 盤穴明寸法は従来型Aシリーズ、Eシリーズと同一です。 (500) (4.28±12%) 参考値 (500) (1.71±12%) 参考値
(1000) (2.97±12%) (1000) (1.19±12%)
④定限時(DT)
形式および定格仕様
ダイヤル 入力倍率(%) 動作時間(s) ダイヤル 入力倍率(%) 動作時間(s)
300 2.00±17% 300 1.80±17% 特性管理値
公称値
700 2.00±12% 700 1.80±12% (特性試験点)
形 名 MOC-A3V-R MOC-A3V-RD MOC-A3T-R 10 (200) (2.00±17%) 9 (200) (1.80±17%)
形 番 102PGA 518PGA 103PGA (500) (2.00±12%) 参考値 (500) (1.80±12%) 参考値
引 外 し 方 法 電圧引外し 電流引外し (1000) (2.00±12%) (1000) (1.80±12%)
電流 5A 瞬時要素
定格 整定値の200%入力印加時 50ms以下 特性例は図1-2-3を参照
周波数 50/60Hz切替
慣 性 特 性 限 時 要 素 ダイヤル10、入力:整定値の1000%、通電時間:動作時間の90%の条件にて不動作
限時電流 LOCK*-3-3.5-4-4.5-5-6A
限 時 動 作 値 周囲温度を−20℃、20℃、60℃の3点とした時の動作値変動は、20℃における動作値の±20%以内。
ダイヤル 0.25*-0.5-1-1.5-2-2.5-3-3.5-4-5-6-7-8-9-10-20 温 度 特 性 限時動作時間 周囲温度を−20℃、20℃、60℃の3点とした時の動作時間(入力倍率300%にて)変動は、20℃における動作時間の±20%以内。
瞬時電流 LOCK*-10-15-20-25-30-35-40-50-60A 定格周波数±5%の変動における動作値および動作時間は、定格周波数の時の実測値に対して以下の範囲内であること。
周波数 50Hz(SW1-ON)- 60Hz*(SW1-OFF) 限時動作値:±10%以内周 波 数 特 性
限時動作時間(定限時を除く):300%入力時、±17%以内 700%入力時、±12%以内
整定 瞬時段数 3段(SW2-ON)- 2段*(SW2-OFF) 瞬時動作値:±15%以内
使用条件 20%*(SW3-OFF, SW4-OFF) 40%(SW3-OFF, SW4-ON) 60%(SW3-ON, SW4-OFF) 80%(SW3-ON, SW4-ON) 最小動作値、最小動作時間整定にて、基本波に対し30%の第3、第5、および第7高周波を重畳し動作値を測定した時、基本波のみの動作値
瞬時感度 歪 波 特 性 限 時 動 作 値
設定 (注)瞬時整定が10Aの場合、感度を20%にすることはできません。設定した場合、2段特性と同じ応動となります。 に対し±15%以内。
動作時間特性 超反限時特性(EI)*(SW5-OFF, SW6-OFF) 強反限時特性(VI)(SW5-OFF, SW6-ON) 過 負 荷 耐 量 定格電流の20倍、1s間、2回(1min間隔)
2
(限時要素) 反限時特性(NI)(SW5-ON, SW6-OFF) 定限時特性(DT)(SW5-ON, SW6-ON) 振動数 複振幅mm(加速度m/s ) 加振時間
自己監視 正常時には1.5A以上でRUN LED(緑色)が点灯します。
(Hz) 前 後 左 右 上 下 (s) 最小動作値、最小動作時間整定にて、限時要素整定値の80%の電流
耐 振 動
10 5(10) 2.5(5) 30 を通電し、左記振動を加えた時、誤動作・誤表示はありません。
表示項目 「R相」、「T相」、「瞬時」 16.7 0.4(2) 600
表示色 動作時:橙色、復帰時:黒色
動作表示 耐 衝 撃 前後、左右、上下3方向に最大加速度300m/s
2の衝撃を各々2回加えた時、各部に異常はありません。
動作時に、黒色から橙色に変わります。
状態 絶 縁 抵 抗 電気回路一括と外箱間、電気回路相互間、接点回路端子間(極間):各10MΩ、DC500Vメガーにて ただし、相対湿度80%以下
表示復帰レバーの操作により、橙色から黒色に変わります。 電気回路一括と外箱間、電気回路相互間:AC2000V
耐 電 圧 商用周波数1min間
接点回路端子間(極間) T1-T2、a1-a2 :AC1000V }
表示項目 表示範囲 標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加した時、異常はありません。
雷 イ ン パ ル ス
電流計測 2.0〜9.9A, 10〜30A 電気回路一括と外箱との間、計器用変成器回路相互間、計器用変成器回路と制御回路との間:各4.5kV耐 電 圧
計器用変成器回路端子間、制御回路相互間(電圧引外し形のみ):各3kV
時限経過 0〜10
各整定値を最小とし、限時要素整定値の80%の電流を通電して、JIS C 4602に規定する減衰振動電圧を2s間印加し、誤動作しません。
限時整定 Lo.※1, 3〜6A 耐 ノ イ ズ ・計器用変成器回路一括と外箱との間 ・制御入出力回路一括と外箱との間
表示 ダイヤル整定 0.25〜20 各整定値を最小とし、限時要素整定値の80%の電流を通電して、150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより継電器の正面へ断続照射し、誤耐 電 波
瞬時整定(電流) Lo.※1, 10〜60A 動作しません。
引 外 し 方 式 電圧引外し形 電流引外し形
数値表示
瞬時設定(段数) 2, 3段
DC110V 15A(L/R=0ms)
瞬時設定(感度)※2 20, 40, 60, 80% 閉路容量 DC220V 10A(L/R=0ms)
限時特性設定 EI, VI, NI, DT し ゃ 断 器 AC110V 10A(cosφ=0.1) 開路容量:AC110V 60A
ただし、2Ω(力率0.5)のインピーダンスを接点に並列に接
周波数設定 50, 60Hz 引 外 し 用 DC110V 0.3A(L/R=7ms) 続して試験した場合。
開路容量 AC110V 5A(cosφ=0.1)
事故記録 3.0〜9.9A, 10〜80A AC220V 1A(cosφ=0.1)
事故記録リセット O.K.(5秒以上ポジション保持にて記録リセット) 接 点 容 量 DC110V 15A(L/R=0ms)
※1 Lo.:LOCK整定時の表示となります。LOCKとは、その要素をロックして動作させないためのものです。 閉路容量 DC220V 10A(L/R=0ms)
※2 瞬時要素を3段特性に設定したときの、電流感度(瞬時電流整定値に対する割合)を表します。2段特性選択時は消灯となります。 AC110V 10A(cosφ=0.1) 開閉容量:A C100V 2A(cosφ=0.4)
定 格 消 費 V A ( C T ) 定常時:3.5VA 動作時:4.5VA
DC110V 0.3A(L/R=7ms) DC24V 2A(L/R=7ms)
警 報 用
開路容量 AC110V 5A(cosφ=0.1) 定格:3A AC250V/DC24V (抵抗負荷)
ユニット固定形(図16-1) ユニット引出形(図16-3) ユニット固定形(図16-1) AC220V 1A(cosφ=0.1) 最大電圧:AC277V、DC30V
ケース
色:0.6B7.6/0.2(マンセル記号) 色:0.6B7.6/0.2(マンセル記号) 色:0.6B7.6/0.2(マンセル記号) 定格:5A AC250V/DC24V (抵抗負荷)
質 量 約1.0kg 約1.1kg 約1.0kg 最大電圧:AC400V、DC300V
5 *印は工場出荷時設定です。 注)主な性能についてのみ記述していますので、詳細はJIS C 4602(2017)を参照ください。 6
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MOC MOC
限時要素 限時要素
超反限時特性(EI) 強反限時特性(VI) 反限時特性(NI) 定限時特性(DT)
1000 1000 1000 1000
100 100 100 100
10 10 10 10
ダイヤル
D= ダイヤル
動 動 動 動 D=
20
作 作 作 作 20
時 時 時 時
間 間 ダイヤル 間 10
間
10
t t D= t t
〜
s
20 〜
( s) ( ) ( s) ( s)
5 6
1 1 1 1 5
〜
4
10 3 3.5
ダイヤル 2.5 3
D= 〜 2.5
2
20 2
5 1.5
4
1.5
3.5
1
10 3 1
2.5
〜 2
0.5
0.1 5 0.1 1.5 0.1 0.1 0.5
〜 1
2.5 0.25 0.25
0.25 0.5 1 1.5 2 0.25 0.5
0.01 0.01 0.01 0.01
1 2 5 10 20 1 2 5 10 20 1 2 5 10 20 1 2 5 10 20
電流(整定値に対する倍数)Ⅰ 電流(整定値に対する倍数)Ⅰ 電流(整定値に対する倍数)Ⅰ 電流(整定値に対する倍数)Ⅰ
80 D 13.5 D 0.14 D D
超反限時特性(EI): T= × (s) 強反限時特性(VI): T= × (s)
2
反限時特性(NI):T= × (s) 定限時特性(DT):T= 2 × (s)
Ⅰ-1 10 Ⅰ-1 10 Ⅰ0.02-1 10 10
図1-2-1 動作時間特性 図1-2-2 動作時間特性
7 8
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MOC MOC
瞬時要素
瞬時3段特性 整定値 動作説明
20% 40% 60% 80% 1.保護機能 ①電流計測
①制御電源はCT2次電流より導出しています。 各相の電流計測を行い、値が大きい方の相の電流値を表
500 500
②限時要素の動作時間特性は以下の式で表されます。 示します。電流計測の表示範囲は、2.0Aから30Aです。
450 450
(入力電流が2.0A未満の時は消灯し、30Aより大きい時は
400 400 80 D・超反限時特性(EI):T= × (s) を表示します。)
I2−1 10
動 350 動 350 ②時限経過
作 作
13.5 D
300 300 ・強反限時特性(VI):T= × (s) 限時要素の反限時タイマーの始動・動作経過を から
時 時 I−1 10 で表示します。
250 250間 間 0.14 D
・反限時特性(NI):T= × (s) 始動表示:電流入力が限時電流整定値を超えた時、 を
0.02
(ms)200 (ms)200 I −1 10
表示します。
150 150
D
・定限時特性(DT):T=2× (s) 時限経過:反限時タイマーのカウント経過に従って、
10
100 100 → を順次表示し、 表示で、出力接点
50 50 ③瞬 時要素の2段特性および3段特性の切替と、3段特性使用 と動作表示器が動作します。
時の感度(瞬時整定値の20%,40%,60%,80%)は、ス ③整定値表示
0 0
20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 イッチにより設定してください。なお、瞬時整定10Aの 継電器の整定状態を表示する機能で、限時電流(A)、ダ
電流(整定値に対する倍数)% 電流(整定値に対する倍数)% 場合、3段特性の感度を20%(2A)に設定した時は、2段 イヤル、瞬時電流(A)、瞬時段数、瞬時感度、限時特性、
2段階特性 3段階特性 特性と同じ応動となります。 周波数の各整定値を表示します。
図1-2-3 動作時間特性 ④レ ベル判定演算は、各入力相(R相およびT相)毎に行っ
ており、各種事故(過負荷、2相短絡、3相短絡)に対応し 4.事故記録機能
構造 た動作表示をします。下記に事故現象とリレー動作表示の ①事故記録表示
関係を示します。表示器を復帰させる場合は、表示器の下 事故時に動作信号を出力すると同時に、動作時の値の大
側に取付けてある復帰レバーを操作してください。 きい相の電流値を記録します。本機能は1現象分記録可能
数値表示用LED RUN表示LED(緑色)
表示選択用切替スイッチの操作に 制御電源・電子回路・プログラムデー (●:リレー動作表示を示す) で、次のリレー動作により新しい動作情報を記録します。
より、以下の情報が表示されます。 タ等を常時監視しており、正常時に 事 故 現 象 動作表示器の表示
・電流計測 は点灯します。
尚、事故記録は内部メモリに記録されておりますので、
種 別 相 区 別 R相 T相 瞬時
・時限経過
R-S ● ○ ○ 電源OFF後に再度RUN LEDが点灯する状態の電流が印加
・各整定値
・事故記録 CPUリセットボタン
S-T ○ ● ○
過負荷 されると事故データを確認することができます。(事故記
・事故記録リセット T-R ● ● ○ボタンを押している間、RUNラン
R-S-T ● ● ○ 録リセットについては、4.②を参照ください。)また、プが消灯し、リレー機能がロックさ
R-S ● ○ ●
表示選択用切替スイッチ
れます。 単体試験などでリレー動作直後に入力電流が切れると、
S-T ○ ● ●
ツマミの指示方向の項目が表示 短 絡 T-R ● ● ● 事故データが記録されない場合があります。
されます。 使用条件設定スイッチ
中間位置には設定しないでくだ R-S-T ● ● ● ②事故記録リセット
さい。(不定となります。) 以下の項目について、SWのON/OFF
で整定します。 ⑤ 動作出力接点(引外し用および警報用)は、リレー動作後、 表示選択用切替スイッチを“事故記録リセット”に選択し、
SWの設定時には、先の鋭いものは
限時電流・ダイヤル・ 使用しないでください。(スイッチの 入力電流が消失しますと、約60ms間保持後、復帰します。
5秒以上保持しますと が表示され、全ての事故記録の
瞬時電流整定用スイッチ
レバーが破損するおそれがあります。) データがクリアされます。
ツマミの指示方向の値が整定値 SW1 周波数 SW2 瞬時段数
となります。 ON 50Hz ON 3段
2.RUN表示(常時自己監視機能)
中間位置には設定しないでくだ 制御電源・電子回路・プログラムデータ等を常時監視して 5.整定変更表示機能
さい。(不定となります。) OFF 60Hz OFF 2段
黒帯箇所は最大整定で表示は消
SW3 SW4 瞬時感度
おり、正常時には緑色LED(RUN)が点灯します。また、 整定を変更すると、数値表示用LEDに変更後の値を約3秒間、
灯します。
OFF OFF 20% 異常時には消灯し、数値表示用LEDにエラー を表示 優先的に表示します。
OFF ON 40%
動作表示器 すると共に、動作出力をロックします。
R相・T相・瞬時の表示ができま
ON OFF 60%
CT2次電流から制御電源を導出しておりますので、電流入 6.周波数誤り検出機能
すので事故様相が判別できます。 ON ON 80%
力が1.5Aを上回る時に点灯します。この電流域付近ですと、 保護継電器の定格周波数設定と入力周波数が異なる
SW5 SW6 限時特性
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵) OFF OFF 超反限時(EI) 電流値の変動等により、LED(RUN)は点灯/消灯を繰り返 (50/60Hzが異なる)場合に を表示します。
レバーを押し上げた後、下げたときに動作表示器が復帰します。 OFF ON 強反限時(VI) す場合がありますが、異常ではありません。 検出は、継電器起動1秒後と周波数設定スイッチを変更した
注)レバーを過度に引っ張らないでください。故障のおそれがあります。
ON OFF 反限時(NI) 時のみです。
ON ON 定限時(DT)
3.数値表示機能 が表示された場合は、周波数設定スイッチをご確認く
工場出荷時の設定はOFFです。
(例:周波数設定は60Hzです。) 表示選択用切替スイッチにより、数値表示用LEDに、下記 ださい。
図1-3 MOC-A3シリーズ構造(正面)
9 に示す値を表示します。 10
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MOC MOC
内部接続図 外部接続図例
詳細端子配列は端子配列の項を参照ください。
C1R 限時要素 R相動作表示
ⅠR 瞬時要素
瞬時動作表示 a.CT2次電流引き外し方式(MOC-A3T)
C2R
T相動作表示
R S T
RUN表示
C1T 限時要素 X0
MOC-A3V-R X0 警報用 a1
変流器二次電流に
ⅠT 瞬時要素 TC1警報用 よる引外しコイル
X1 トリップ用
C2T a2
TC2
X1
CB 〔事故時の遮断器引外し経路〕
T1
電源回路 トリップ用 健全時 C1 R から
C
T
2
2R を介して警報回路へ
T2
流れるCT2次電流は事故時
常時監視 電流切換
電源回路監視 CT C2 C2 スイッチ
C 1R から T 1R を介して引外し
C1R T1R T2R T2T T1T C1T a2 a1
コイルに流すことで遮断器を引
外します。
C1R ~
A
なお、T相の場合は上記端子番
限時要素
X1 R相動作表示
ⅠR トリップ用 号の添字RがTとなります。
瞬時要素 負荷
C2T2R 瞬時動作表示
(ED)
T1R T相動作表示
C1T RUN表示 b.電圧引き外し方式(MOC-A3V)限時要素
X1 X0
MOC-A3T-R ⅠT トリップ用 X0 警報用 a1 R S T瞬時要素
C2T2T 警報用
X1 トリップ用 a2
TC1 電圧引外しコイル
T1T 制御電源
電源回路 CB 52aパレットスイッチ
〔事故時の引外し経路〕
常時監視 警報回路へ
事故時に閉路するトリップ用接
電源回路監視
点の端子 T 1 から T 2 を介して
電流切換
CT スイッチC1R C2R C2T C1T T1 T2 a2 a1 制御電源から引外しコイルに電
※RD形はCT短絡片あり
流を流して遮断器を引外します。
C1R 限時要素 R相動作表示
ⅠR 瞬時要素
瞬時動作表示 ~
A
C2R
T相動作表示 負荷
RUN表示 (ED)
C1T 限時要素 X0
MOC-A3V-RD X0 警報用 a1ⅠT 瞬時要素 警報用 c.無電圧引き外し方式(MOC-A3V)
X1 トリップ用
C2T a2 外部抵抗
X1 R S T (100Ω、40W以上)
T1
電源回路 トリップ用 パレット
T2 TC1 無電圧引外しコイル スイッチ 制御電源
常時監視 52a (AC110V)
CB
電源回路監視 〔事故時の引外し経路〕
警報回路へ 事故時に閉路するトリップ用接
図1-4 内部接続図
電流切換 点の端子 T 1 - T 2 間を閉路す
CT スイッチ
C1R C2R C2T C1T T1 T2 a2 a1 ることにより引外しコイルを消
磁して遮断器を引外します。
~
A
負荷
(ED)
● を配線してください。
●CT2次側は必ずD種接地してください。
●各相CTの2次出力極性とリレー端子の接続は図のように接続ください。(取扱い上のお願い1.①による。)
図1-5 外部接続図
11 12
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MOC MOC
CPUリセットボタンを押しますと本継電器は動作ロック
取扱い上のお願い
3.動作特性試験
①試 験電流(単相)を徐々にあげていきますと、1.5A前後 状態となりますので、動作ロックしておいて電流調整し
1.盤取付時 も動作確認等の点検を実施ください。 でRUN表示LED(緑色)が点灯します。これは、継電器 ますと正確な試験が可能です。また動作ロックせずに行
①各 相CTの2次出力極性を合せて、 リレー入力端子へ接続し ③ 稼動中の整定変更は、不要動作のおそれがありますので避 が正常に動作し始めたことを示します。 う場合、瞬時要素が動作することがあります。この時は
てください。(図1-6参照)極性が合っていないと、事故時 けてください。やむを得ず変更する場合には、CPUリセッ ② 限時要素の動作値試験の場合は、表示選択用切替スイッ 瞬時要素の整定を「LOCK」にしますと正確な電流調整
にリレー不動作となる場合があります。 トボタンを押して動作ロック状態として行ってください。 チを 「時限経過」 のポジションにして試験電流を徐々に上 ができます。
②既 納品をMOC-A3形に更新される場合は、アダプタが必要 (但し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。) げていき、数値表示用LEDが を点滅表示するところで ⑤ 各試験において10A以上の電流を印加する場合には、過
となる場合があります。詳細はカタログを参照ください。 ④ ロータリースイッチは、中間位置には設定しないでくだ 始動値を確認してください。更に電流を上げて が完全 負荷耐量に注意し、通電時間を3~4s程度で行い、通電間
③ユ ニット引出形(RD形)はサブユニットを引出すことが さい。不定となります。 点灯する値(動作値)を確認してください。 隔は20s以上とるようにしてください。
できます。詳細はサブユニットの引出し・収納操作の項を ⑤ RUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、 ③ 瞬時要素の動作値試験の場合、電流が大きいため、調整
参照ください。 日常点検等で確認ください。消灯していれば、入力電流 中に限時要素が動作することがあります。限時要素の整 4.動作特性管理点
値を確認し、1.5A以上でも消灯していれば、継電器の異 定を 「LOCK」 にしますと正確な試験が可能です。 下記の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行ってく
2.運用時 常が考えられますので、最寄りの当社代理店および支社 ④ 限時要素の動作時間試験時に試験電流を調整する際、 ださい。
①使用条件設定スイッチについて、工場出荷時は全てOFF へご連絡ください。 試験条件
試験項目 判定基準
側としていますので、運用に際しては使用する条件に合っ 入力 動 作 値 動作時間
R S T R S T 限 時 − 各 整 定 最小整定 整定値の±10%
た設定にしてください。 動 作 値
k k 瞬 時 − 各 整 定 − 整定値の±15%
②MOC-A3T-R形 k k 整定値の300% 動作時間 公称値の±17%
C1R T1R C2 C2T2R T2T T1T C1T a2 a1 C1R T1R
C2 C2
T2R T2T T1T C1T a2 a1
ℓ ℓ 限 時 最小整定電流引外し方式の過電流継電器においては、内蔵のb接点 動作時間 整定値の700% 特性試験点 公称値の±12%ℓ ℓ
瞬 時 整定値の200% 最小整定 − 50ms以下
で電流を開放して遮断器の引外しコイルに電流を流しま
不 動 作 瞬 時 動作電流値の80% 最小整定 − 不動作
すので、電流の大きさによっては接点に損傷が生じます。
(ED) (ED)
このため、運用に際してはb接点間(T1R~C2T2R間およ 5.動作試験回路例
a)誤った接続例 b)正しい接続例
びT1T~C2T2T間)に導通があることをテスターで確認 下記に市販の過電流継電器試験装置および実負荷試験の回路例を示します。市販の試験装置については、各試験器メーカー
図は電流引外しタイプのリレーの場合を示します。電圧引外しタイプの場合は、図
してください。この時、遮断器の引外しコイルの接続は 中T1R、T1TがT1、T2、またC2T2R、C2T2TがC2R、C2Tとなります。 の説明書により実施願います。
外して確認してください。また1回の短絡事故電流遮断で 図1-6 接続例
a.MOC-A3V-R, MOC-A3V-RD (詳細配列は端子配列の項を) b.MOC-A3T-R (詳細配列は端子配列の項を参照ください。)参照ください。
試験 OCRコード OCRコード
C1R C1T T1 a1 C1R C1T T1R a1
継電器は工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次の a. 電 気回路一括~外箱(盤取付ネジ)間にAC2000V(商用 C2R C2T T2 a2 C2 C2T2R T2T T1T a2
ような場合には是非試験を行われることをお勧めします。 周波数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。
アースサイド アースサイド
a. 製品入荷後、開梱した時 トリップコード トリップコード形 名 電 圧 印 加 端 子 コード コード
b. 設備を運開(受電開始)する時 C1R C1T T1 a1 外箱 電源 電源
c. 定期点検時(通常は1年に1回)
MOC-A3V
C2R C2T T2 a2 (盤取付ネジ) OCR TRIP
AC100/110V OCR TRIP AC100/110V
C1R C1T T1R a1
A カウンタストップの設定は A カウンタストップの設定は
外箱 “常時開路式接点”とする。 “電流引き外し方式接点”
1.試験に際して MOC-A3T C2 C2 (盤取付ネジ) とする。
T2R T2T T1T a2
① 電流入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。 注)本図はR相要素を試験する場合を示しており、T相の場合は 注)本図はR相要素を試験する場合を示しており、T相の場合は
② 試験時、表示選択スイッチのポジションを 「時限経過」 b . 電 気 回 路 相 互 間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加 C 1R C2 R C 1 T C 2T に接続を変更ください。 C 1R CT2
2
R T 1R C 1T
C2
T2T T1 T に接続を変更ください。
に合せてください。その他の整定用スイッチの整定は、 し、問題のないことを確認ください。 市販過電流継電器試験装置による試験
動作特性管理点の試験条件に合わせてください。 SW SW形 名 電 圧 印 加 端 子
③ 個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の C1R C2R C1T C2T A A
~ ~
整定条件などで管理される場合)には、受入時又は運用 MOC-A3V-R MOC-A3T-R
C1R C2R T1 a1
AC110V AC110V
開始時に、「特性管理点」 で試験を行い、継電器の良否判 C1R T1 C1R T1R
C2
MOC-A3V C1T C2T T2 a2
カウンタ
T2T カウンタ
ストップ信号 ミリセコンド C2 ストップ信号
ミリセコンド
C2R T2 T2R
T1T
定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータを後々
T1 a1
の基準としてください。
T2 a2 リレー動作でT1-T2間が開→閉でミリセコンド・カウンタ停止 リレー動作でC2T2T-T1T間が閉→開でミリセコンド・カウンタ停止
C2 C2
2.耐圧試験 C1R T1R C1T T1T
尚、T相入力の場合は、対応端子は C1 R C 1 T 、T 1R T 1T 、
T2R T2T
C2 C2 C2 C2
単体試験時には、次のように実施ください。 MOC-A3T C2 、 、T 1T T 1R となります。C1R T2R T1R a1 実負荷模擬試験 T2R T2T T2T T2R
C1T C2T2T T1T a2 図1-7 試験回路例
13 14
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MDG-A3シリーズ地絡方向継電器〔JIS C 4609(1990)準拠品〕
MDG MDG
-A3 -A3
形式および定格仕様
形 名 MDG-A3V-R MDG-A3V-RD
形 番 104PGA 519PGA
入力電流 0.2A(MZT形ZCT1次)
入力電圧 7V(MPD-3形ZVT2次)
定格
周波数 50/60Hz切替
制御電圧 AC110V(変動範囲90〜120V)
I0動作値 0.1*-0.2-0.4-0.6-0.8-1.0A(MZT形ZCT1次側換算値)
V 動作値
LOCK*-2-2.5-3-4-5-6-7-7.5-8-9-10%
0
(6.6kV完全地絡時=100%:V0 1次側電圧=3810V、MPD-3形ZVT2次側出力電圧=7V)
整定 動作時間 瞬時
*-0.2-0.3-0.4-0.5-0.6-0.7-0.8-0.9-1.0s
周波数:50Hz(SW1-ON) - 60Hz*(SW1-OFF)
使用条件設定 出力接点:自己保持(SW2-ON) - 自動復帰*(SW2-OFF)
最大感度角:進み10°(SW3-ON) - 進み45°*(SW3-OFF)
自己監視 正常時にはRUN LED(緑色)が点灯します。
表示項目 「地絡方向」
表示色 動作時:橙色、復帰時:黒色
動作表示
図 2-1 MDG-A3V-R 動作時に、黒色から橙色に変わります。
状態
表示復帰レバーの操作により、橙色から黒色に変わります。
表示項目 表示範囲
V0計測 1.0〜12.0%
特長 I0計測 0.05〜0.09A, 0.1〜1.5A位相計測 遅れ0〜359°(V0基準)
1. 零相電圧検出器(MPD-3形ZVT)対応の地絡方向継電器です。 4. MDG-A3形の拡張端子から、最大20台迄、他の継電器へ零 V0、I0始動 U.-I.で点灯表示
表示 V0整定 Lo.※1, 2.0〜10%
2. 零相電圧の最小整定値を2%へと拡大したほか、整定ステッ 相電圧を供給可能です。 I0整定 0.1〜1.0A
※2
プを細かくしており、各種系統条件に柔軟に対応できます。 5. 出力接点の復帰方式を自動復帰/自己保持で切替できます。 動作時間整定 In. , 0.2〜1.0s
数値表示 使用条件設定 周波数、出力接点、最大感度角の設定値を順に約2秒間隔で表示後、消灯
3. MPD-3形ZVTから直接接続できる継電器の上限台数が20台 6. リレー動作時の入力値(零相電圧・零相電流)および位相 事故記録V0 2.0〜40.0%
まで拡大しました。 を5回分記録でき、事故の状況把握に役立ちます。 事故記録I0 0.1〜1.5A
事故記録位相 遅れ0〜359°(V0基準)
注 意 上記は新型MELPRO-Aシリーズのみで構成する場合 7. 正面パネルは操作性・視認性の高いデザインとしました。 事故記録リセット O.K.(5秒以上ポジション保持にて記録リセット)
に限ります。従来型MELPRO-AシリーズやMELPRO-D/Sシ また、整定を変更すると、数値LEDに変更後の値を約3秒 強制動作 F.O.
※1 Lo.: L OCK整定時の表示となります。LOCKとは、その要素をロックして動作させないためのものです。(零相電圧V0のみ
リーズなどと混合して使用する場合、接続できる台数は5台 間表示する機能を搭載し、整定値の確認が容易となります。 をロックして、地絡継電器として使用する機能ではありません。)
となります。上限台数を超える接続はしないでください。 8. 盤穴明寸法は従来型Aシリーズ、Eシリーズと同一です。
※2 In. :瞬時整定時の表示となります。
リレー接続台数 MPD-3形ZVTに直接接続されている本継電器のV0拡張端子(M-N)から、最大20台接続可能
テストボタン
定格電圧印加状態にて、強制動作が可能
(表示選択スイッチが“強制動作”の状態で、2s以上ボタンを押すと動作します。)
定格消費VA(制御電源) 定常時:3.0VA 動作時:4.0VA
ケ ー ス
ユニット固定形(図16-2) ユニット引出形(図16-3)
色:0.6B7.6/0.2(マンセル記号) 色:0.6B7.6/0.2(マンセル記号)
質 量 約0.6kg 約0.7kg
*印は工場出荷時設定です。
注) MDG-A3V形継電器の使用に際してはMZT形ZCTとMPD-3形ZVTを組合せて使用する必要があります。
これら以外の形式のものは、組合せできません。
系統電圧3.3kVへの適用について
MPD-3形ZVTは6.6kV用に適用することを前提としており、系統電圧3.3kVへ適用した場合、
完全地絡時のZVT2次出力電圧=3.5Vとなります。(6.6kVでの完全地絡時のZVT2次出力電圧=7Vの半分の値)
このため、整定および計測表示については以下となります。
例:完全地絡時の10%整定とする場合、実際の整定は、10%の半分の5%整定とする必要があります。
例:V0計測表示が5%のとき、実際のV0計測値は、完全地絡時の10%と読み替える必要があります。(計測表示値の2倍)
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MDG MDG
-A3 -A3
特性 項 目 性 能(MDG-A3V形+MZT形ZCT+MPD-3形ZVT組合せ)
振動数 複振幅mm(加速度m/s
2) 加振時間 最小動作値、最小動作時間整定にて、
項 目 性 能 (Hz) 前後 左右 上下 (s)
耐 振 動
定格制御電圧を印加し、I0入力およびV0入力は零
10 5(10) 2.5(5) 30 の状態で、左記振動を加えた時、誤動作・誤表示
周囲温度:−20〜+60℃ ただし、結露・氷結が起こらない状態 16.7 0.4(2) 600 はありません。
相対湿度:日平均で30〜80%
標 準 使 用 状 態
標 高:2000m以下 耐 衝 撃 前後、左右、上下3方向に最大加速度300m/s2の衝撃を各々2回加えた時、各部に異常はありません。
そ の 他:異常な振動・衝撃又は傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃および水分にさらされない状態
電気回路一括とアース(E端子)との間 :10MΩ以上
零相電圧V0=2%、動作時間T=瞬時整定とし、V0入力を整定値×150%(MPD-3の1次側三相一括にて114.3V)印加し、
I 絶 縁 抵 抗 電気回路相互間(入力回路相互間を除く) :10MΩ以上 } DC500Vメガーにて ただし、相対湿度80%以下0 最大感度角にて各整定値電流±10%以内 接点回路開極端子間 :10MΩ以上
零相電流I0=0.1A、動作時間T=瞬時整定とし、I0入力を整定値×150%印加し、最大感度角にて 電気回路一括とアース(E端子)との間 :AC2000V
動 作 値 特 性 各整定値電圧±25%以内 耐 電 圧 電気回路相互間(入力回路相互間を除く) :AC2000V 商用周波数1min間
V0 V0整定(%) 2 2.5 3 4 5 6 7 7.5 8 9 10 接点回路開極端子間 a
}
11−a12、a21−a22 :AC1000V
三相一括電圧(V) 76.2 95.3 114.3 152.4 190.5 228.6 266.7 285.8 304.8 342.9 381
T端子電圧(V) 7.62 9.53 11.43 15.24 19.05 22.86 26.67 28.58 30.48 34.29 38.1
標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加した時、異常はありません。
ZVT、ZCTの1次側端子一括対地間 : 60kV
復 帰 値 特 性 雷 イ ン パ ル ス 継電器の電気回路一括とアース(E端子)との間 :4.5kV
I0、V0値共、動作値の90%以上
( 自 動 復 帰 設 定 時 ) 耐 電 圧 ZVT、ZCTの2次側端子一括と制御回路一括との間 :4.5kV
接点端子と制御電源入力端子との間 : 3kV
整定:零相電流I0=0.1A、零相電圧V0=2%、動作時間T=瞬時 制御電源入力端子間 : 3kV
入力:I0=整定値×1000%(1A)、V0=整定値×150%(三相一括114.3V)を印加し、最大感度角にて
I0動作域(V0基準) 各整定値を最小とし、定格制御電圧を加えたうえで、I0入力およびV0入力は零にて、JIS C 4609に規定する減衰振動電圧
動作位相整定 最大感度角45° 最大感度角10° を2s間印加し、誤動作しません。
+5° ZVT、ZCTの2次側端子とアース(E端子)との間
遅れ 45°±20°
80° 耐 ノ イ ズ
−30° 制御電源入力端子とアース(E端子)との間
制御電源入力端子間
進み 135°±20° 1
00°
+30°
−10° 接点端子とアース(E端子)との間
各整定値を最小とし、定格制御電圧を加えたうえで、I0入力およびV0入力は零にて、150MHz帯、400MHz帯の出力5Wの
耐 電 波
最大感度角45°(非接地系用) 最大感度角10° トランシーバで距離0.5mより継電器の正面へ断続照射し、誤動作しません。
(PC接地=リアクトル接地系用)
0° 0° DC110V 15A(L/R=0ms) DC110V 0.3A(L/R=7ms)
進み 遅れ 進み 遅れ
V V 接 点 容 量 閉路容量 DC220V 10A(L/R=0ms) 開路容量 AC110V 5A(cosφ=0.1)位 相 特 性 0 25°
0
AC110V 10A(cosφ=0.1) AC220V 1A(cosφ=0.1)
50° 注)主な性能についてのみ記述していますので、詳細はJIS C 4609(1990)を参照ください。
動作域 65° 動作域
85°
90° 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0A 90° 90° 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0A 90° 内部接続図
115° 不動作域 不動作域
130° ※RD形はI0入力にCT短絡片あり
Y1 M
155° V in V V0 out0 0レベル判定
180° 180° Y2 N
方向判定 動作表示
各整定値、最大感度角にてV0=整定値×150%、I0=整定値×130%、400%を同時に急印
Z1
試験電流 整定値に対する割合 RUN表示l0 in I0レベル判定
時間整定T X0
動 作 時 間 特 性
130% 400% Z2 X0 出力接点 a11
瞬時 50〜100ms 50〜100ms 出力接点
a12
0.2s 0.1〜0.3s 0.1〜0.2s
0.3s以上 整定値の±20% 整定値の±10% P1
X1
X1 出力接点 a21
制御電源 電源回路 出力接点
V0 =整定値×150% →0 } P2 a22復 帰 時 間 特 性 同時急変にて250ms±50msI0 =整定値×130%、400% →0 常時監視
電源回路監視
整定:零相電流I0=0.1A、零相電圧V0=2%、動作時間T=0.2s
慣 性 特 性 入力:I0=整定値×400%(0.4A)、V0=整定値×150%(三相一括114.3V)を最大感度角にて同時急印
0.05s間通電にて不動作 図2-2 内部接続図
整定:零相電流I0=0.1A、零相電圧V0=2%、動作時間T=瞬時
MPD-3形ZVTの1次側に三相一括で、3810Vの電圧を印加し、MZT形ZCTの1次側の任意の1線に、この電圧に対し進み
大 電 流 地 絡 特 性
90°の位相で30Aの電流を流して、動作します。また、上記同一条件で、電流の位相を電圧に対し遅れ90°位相とした時、
動作しません。
制 御 電 圧 変 動 特 性 AC90V〜AC120VにおけるI0動作値およびV0動作値が、定格制御電圧におけるI0、V0動作値に対して、±10%以内
周囲温度を−20℃、20℃、60℃の3点とした時、20℃における値に対して
温 度 特 性
I0、V0動作値:±20%以内、動作時間:±20%以内、動作位相:±15°以内
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MDG MDG
-A3 -A3
構造 動作説明
1. 保護機能 ④V0、I0始動
RUN表示LED(緑色) テストボタン ①VT2次電圧から制御電圧を導入する定電圧回路を内蔵し 零相電圧、零相電流入力が各整定値以上となった時、
制御電源・電子回路・プログラムデータ等を 定格電圧印加時に表示選択スイッチを強制
常時監視しており、正常時には点灯します。 動作に合わせ、2秒以上押すことにより強制 ていますので、特別な制御電源を必要としません。 U . ― I . を表示します。表示スイッチを 「V0、I0始動」
動 作ができます。但し、動 作電圧整定が ②使用条件設定スイッチにより各使用条件(周波数・出力 に設定した時は、 ― と表示し、V0検出時に
数値表示用LED “LOCK”の場合には強制動作できません。 接点・最大感度角)を設定してください。 U . ― を、I0検出時に ― I . を表示します。
表示選択用切替スイッチの操作により、
CPUリセットボタン
以下の情報が表示されます。 ③零相電圧は、継電器と組合せるMPD-3形零相電圧検出器 本機能は、受入試験および定期点検での動作値試験時に
ボタンを押している間、RUNランプが消灯し、
・V0、I0、位相計測
リレー機能がロックされます。また、出力接点
(ZVT)の2次出力より供給されます。尚、零相電圧入力は、 使用できます。
・V0、I0始動表示
が自己保持の状態でボタンを押すと接点が
・各整定値
V0拡張用として、V0拡張用出力端子(M-N)へ導出され 尚、テストボタンを押した場合は U . ― I . を表示します。
復帰します。
・事故記録 ます。 ⑤整定値表示
・事故記録リセット 使用条件設定スイッチ ④零相電流は、継電器と組合せるMZT形零相変流器(ZCT) 継電器の整定状態を表示する機能で、V0整定(%)、I0整
・強制動作 以下の項目について、SWのON/OFFで整定
の2次出力より供給されます。 定(A)、動作時間整定(s)の各整定値を表示します。
します。
表示選択用切替スイッチ SWの設定時には、先の鋭いものは使用しな ⑤零相電圧と零相電流が共に整定値以上となり、更に動作 ⑥使用条件設定表示
ツマミの指示方向の項目が表示されます。 いでください。 位相となった場合にタイマーが始動し、動作時間整定値 表示選択スイッチを「使用条件設定」にすると、使用条
中間位置には設定しないでください。 (スイッチのレバーが破損するおそれがあります。)
(不定となります。) 以上継続すれば出力接点と動作表示器が動作します。 件設定SW1~3の整定に合せ、周波数、出力接点、最大感
SW1 周波数
ON 50Hz ⑥リレー動作後、零相電流又は零相電圧が整定値未満にな 度角の整定値を順に約2秒間隔で表示後、消灯します。尚、
零相電圧・零相電流・ OFF 60Hz るか、動作位相外となると、出力接点が、使用条件設定 再度表示させるには表示選択スイッチを一度ほかのポジ
動作時間整定用スイッチ
SW2 出力接点
ツマミの指示方向の値が整定値となります。 スイッチで設定された状態(自動復帰又は自己保持)と ションへ変更後、再度「使用条件設定」に戻してください。
ON 自己保持(Ho.)
中間位置には設定しないでください。
OFF 自動復帰(FU.) なります。尚、動作表示器は、動作表示状態を保持し続 設定が例えば 50Hz 自己保持 進み10° の時、
(不定となります。)
黒帯箇所は最大整定で表示は消灯します。 SW3 最大感度角
けますので、表示を復帰させる場合は、表示器の下側に 表示は 50 Ho. 10 となります。
ON 進み10° 取付けてある復帰レバーを操作してください。
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵) OFF 進み45°
設定が例えば 60Hz 自動復帰 進み45° の時、
表示は 60 FU. 45 となります。
レバーを押し上げた後、下げたときに動作表示器が復帰します。 工場出荷時の設定はOFFです。
注)レバーを過度に引っ張らないでください。故障のおそれがあります。 (例:周波数設定は60Hzです。) 2. RUN表示(常時自己監視機能)
動作表示器
制御電源・電子回路・プログラムデータ等を常時監視して 4. 事故記録機能
リレー動作時、黒色→橙色に変わります。 おり、正常時には緑色LED(RUN)が点灯します。また、 ①事故記録表示
異常時には消灯し、数値表示用LEDにエラー を表示
図2-3 MDG-A3シリーズ構造(正面)
事故時に動作信号出力すると同時に、動作時の零相電圧、
すると共に、動作出力をロックします。制御電圧が約85Vを 零相電流、位相の各情報を記録します。表示選択スイッ
下回る時は消灯しております。 チを各事故記録のポジションに合わせると、最新の記録
より順に約2秒間隔で次の記録を表示します。本機能は
3. 数値表示機能 5現象分記録可能で、次のリレー動作により新しい動作情
表示選択用切替スイッチにより、数値表示LEDに、下記に 報を記録し、古いデータより順に削除されます。尚、事
示す値を表示します。 故記録は内部メモリに記録されておりますので、制御電
①V0計測 源OFF後に再度RUN LEDが点灯する状態の電源電圧が印
入力零相電圧値を表示します。V0計測の表示範囲は、 加されると事故データを確認することができます。(事故
1.0%から12.0%です。(1.0%未満の時は消灯し、12.0%よ 記録リセットについては、4.②を参照ください。)
り大きい時は を表示します。) また、遮断器動作により制御電源が切れる回路の場合、事
ここで、100%は6.6kV系の1相完全地絡時を表し、1次側 故データが記録されないことがあります。記録を残すには、
電圧=3810V、MPD-3形ZVT2次側出力電圧=7Vです。 動作後も制御電源を維持する回路構成としてください。
本機能により健全時の残留V0の計測が可能となりますの ②事故記録リセット
で、V0整定の際に活用頂けます。 表示選択用切替スイッチを「事故記録リセット」に選択し、
②I0計測 5秒以上保持しますと が表示され、全ての事故記録
入力零相電流値を表示します。I0計測の表示範囲は、 のデータがクリアされます。
0.05Aから1.5Aです。(0.05A未満の時は消灯し、1.5Aより
大きい時は を表示します。) 5. 整定変更表示機能
③位相計測 整定を変更すると、数値表示用LEDに変更後の値を約3秒間、
零相電圧に対する零相電流の位相を表示します。 優先的に表示します。
19 位相計測の表示範囲は、遅れ表示で0°から359°です。 20
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MDG MDG
-A3 -A3
適用例 外部接続図例
a)単回路の場合 b)多回路の場合(MPD-3形ZVTより直接V0を供給する例) AC110V
BP
MDG-A3V kt P1 P2 a11
MDG-A3V ZCT K k Z1 MDG-A3V3 a12ZCT
ZCT 3 “MZT” “MZT” Z2 a21L ℓ
“MZT” ℓt (M()N)
a22 警報回路へ
Y1 Y2 E
PCT
(ED)
DS ZVTPCT PCT“MPD”
DS DS
CB
PF
AC110V
VT
ZVT MDG-A3Vの
P1-P2へ
CB “MPD” CB
CB
(ED)
MDG-A3V MDG-A3V
3 3 MPD-3C形
CB
電圧 高圧コンデンサー
ZCT ZCT
引外し
“MZT”
コイル N N N
“MZT”
MPD-3W形
専用シールド線 MPD-3T形
52a N トランス箱 Y1(50Hz)
MPD-3形ZVTから、継電器へのV0供給可能台数は20台です。 パレットスイッチ
T Y1(60Hz)
c)多回路の場合(MPD-3形ZVTおよびMDG-A3V形継電器のV0拡張端子(M-N)からV0を供給する例) Y2BN
E
ZCT 3 MDG-A3V
“MZT”
(EA) (ED)
PCT ZVT
“MPD” CB CB CB CB CB CB
DS AC110V AC110V AC110VZCT ZCT
kt ZCT ZCT kt “MZT” kt
K k Z1
MDG-
P1 P2 M K k Z1 P1 P2 M K k Z1 P1 P2 M A3V
CB ZCT MDG-A3V V0Z2 OUT MDG- MDG-
ZCT MDG-A3V MDG-A3V
“MZT” (M()N) A3V A3V “MZT”
Z2 (M()N) Z2 (M()N)
L ℓ Y1 Y2 E N L ℓ Y1 Y2 E N L ℓ Y1 Y2 E N
同左
ℓt ℓt ℓt
同左 同左 Y1Y2E
(ED) (ED) (ED)
CB CB CB CB CB CB Y1Y2E Y1Y2E
MDG-A3V MDG-A3V MDG-A3V MDG-A3V MDG-A3V MDG-A3V (ED)
(ED) (ED) (ED)
3 3 3 3 3 3
ZCT ZCT ZCT ZCT ZCT ZCT 注)1.ZCTおよびZVTから継電器入力端子(Z1、Z2、Y1、Y2)への線材およびV0拡張端子(M-N)からの接続用線材は0.75~1mm2以上の2芯シー
“MZT” “MZT” “MZT” “MZT” “MZT” “MZT” ルド電線を使用し、シールドは継電器のE端子又は盤内のED端子に接続してください。
なお、負担は往復で5Ω以下としてください。(0.75 mm2の場合は、片道約100m)
* 2.ZVTの接続リレー台数が多い場合、各フィーダへのV0供給は、MDG-A3V形リレーのV0拡張端子(M-N)より行ってください。
(拡張端子は最大20台接続可能です。)
【注意】 MPD-3形ZVTから接続できるMDG-A3V形リレーの台数は最大20台です。ただし、従来型MELPRO-Aシリーズ(MDG-A1V形)や
MELPRO-D/Sシリーズなどと混合して使用する場合、接続できる台数は最大5台となります。上限台数を超える接続はしないでくだ
さい。上限台数以上のフィーダにV0を供給する場合は、MDG-A3V形リレーのV0拡張端子(M-N)より接続してください。
*印がMDG-A3V形継電器のV0拡張端子(M-N)からV0を供給している部分を示します。 尚、V0を受けるリレーはY1-Y2端子に接続してください。また、V0を供給するリレーは、制御電源が入っている必要があります
拡張用V0を供給するMDG-A3V形継電器は、MPD-3形ZVTより直接V0を受けているものとしてください。 3.拡張用V0を供給するMDG-A3V形リレーはMPD-3形ZVTより直接V0を受けているものとしてください。
ZVTに直接接続された継電器1台あたり、20台の拡張接続が可能です。 4.フィーダ保護用のMDG-A3V形リレーのCB引外し回路と警報回路は図示省略しています。受電部の当該回路が必要になります。
5.電圧引外し方式を示します。電流引外しの場合にはMGX-1形補助箱が必要になります。
図2-4 MDG-A3V形継電器の適用例 6.MDG-A3V-RD形の場合、サブユニット引出時Z2-Y2間がオープンとなりますので、外部で端子Z2-Y2間を2mm
2電線で接続してください。
7.MZT形ZCTのℓ端子は接地しないでください。
● を配線してください。
図2-5 外部接続図例
21 22
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MDG MDG
-A3 -A3
整定と使用条件設定 取扱い上のお願い
1. 整定 2. 使用条件設定 1. 盤取付時 けてください。やむを得ず変更する場合には、CPUリセッ
一般的には、次のように整定されますが、系統の諸条件(残 工場出荷時、使用条件設定スイッチは全てOFF側としてい ①継電器のアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。 トボタンを押して動作ロック状態として行ってください。
留電圧・電流等)および保護協調を考慮し、整定願います。 ますので、運用に際しては使用する条件に合った設定にし ②ユニット引出形(RD形)はサブユニットを引出すことが (但し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。)
〈整定例〉 てください。 できます。詳細はサブユニットの引出し・収納操作の項を ③ロータリースイッチは、中間位置には設定しないでくだ
受電点 : I0=0.2~0.4A(※) ⑴ 周波数:50Hzで使用の時はSW1をON側(上側)にして 参照ください。 さい。不定となります。
V0=5~10%(※) T=0.2~0.3s(※) ください。60Hzの時はOFF側(下側)にしてください。 ④RUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、
分岐フィーダ: I0=受電点と同一又は小さいタップ ⑵ 出力接点:制御電源が喪失又はCPUリセットボタンを操 2. 運用時 日常点検等で確認してください。消灯している時は、制
V0=5~10%(※) T=瞬時(約70ms) 作するまで、出力接点を自己保持して使用の時はSW2を ①使用条件設定スイッチについて、工場出荷時はOFF側と 御電源電圧値を確認し、85V以上でも消灯していれば、継
※印部については電力会社と打ち合わせて決めてください。 ON側にしてください。出力接点を自動復帰にて使用の時 していますので、運用に際しては使用する条件(周波数、 電器の異常が考えられますので、最寄りの当社代理店お
尚、V0整定に際しては、本継電器のV0計測機能で常時のV0 はOFF側にしてください。 出力接点、最大感度角)に合った設定にしてください。 よび支社へご連絡ください。
を計測の上、計測値以上のタップにして不要動作を防止く ⑶ 最大感度角:リアクトル接地系(PC接地系)で使用の時 ②稼動中の整定変更は、不要動作のおそれがありますので避
ださい。 はSW3をON側にしてください。PC接地系でない非接地
系の時はOFF側にしてください。
試験
継電器は、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次 b. 電気回路一括~アース(E端子)間にAC2000V(商用周波
施工上の注意 のような場合には是非試験を行われることをお勧めします。 数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。
〈結線〉 a. 製品入荷後、開梱した時 電 圧 印 加 端 子
⑴ ZCTの試験端子:零相変流器の試験端子kt、ℓtは試験時 ⑻ ZVTのアース:MPD-3形ZVTのE端子はA種接地としてく b. 設備を運開(受電開始)する時
模擬事故電流を流す時だけ使用し、試験後は開放してお ださい。 c. 定期点検時(通常は1年に1回) Y1 Z1 P1 M a11 a12
E
いてください。(短絡しますと、動作に影響を与えます。) ⑼ MDG-A3V形継電器のアース:MDG-A3V形継電器の Y2 Z2 P2 N a21 a22
⑵ 結線材料:MDG-A3V形継電器は、高感度なディジタル Z2-Y2間は内部にて短絡されていますので、MPD-3形 1. 試験に際して
形継電器ですので、主回路および他の制御線からのサー ZVTのY2端子又は、MDG-A3V形継電器のY2端子の一点 ①入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
c. 電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加
ジおよびノイズを極力抑える必要があります。 のみアースしてください。尚、V0拡張端子使用時には、 ②試験時、表示選択スイッチのポジションを「V0計測」、「I0 し、問題のないことを確認ください。
したがって継電器入出力端子(Z1、Z2、Y1、Y2、M、N) N端子の一点のみをアースしてください。 計測」、「位相計測」、「V0、I0始動」に合せてください。そ 電 圧 印 加 端 子
への線材は0.75~1mm2の2芯シールド線(黒白)を使用し、 MDG-A3V-RD形の場合、サブユニット引出時Z2-Y2間が の他の整定用スイッチの整定は、動作特性管理点の試験
シールドは継電器のE端子又は盤内のED端子に接続して オープンとなりますので、外部で端子Z2-Y2間を2mm2電 条件に合せてください。
P1 P2 a11 a12 a21 a22
ください。なお、負担は往復で5Ω以下としてください。 線で接続してください。 ③個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の
Y1 Y2 a11 a12 a21 a22
(0.75mm2の場合、片道約100m) ⑽ ZCTとの接続:MDG-A3V形1台に対してZCTの接続可能 整定条件などで管理される場合)には、受入れ時又は運
⑶ ZCTの2次配線:2次端子(k、ℓ)、および試験端子(kt、 台数は1台です。2台以上並列接続した場合、正しい検出 用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良否
Z1 Z2 a11 a12 a21 a22
ℓt)はダブルナットになっておりナット間に接続します。 が出来ない場合があります。 判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータを
接続する際は、内側(ZCT側)のナットを緩めないでく 後々の基準としてください。
M N a11 a12 a21 a22
ださい。 〈耐圧試験〉 ④ZCT(MZT形)および、ZVT(MPD-3形)と組合せた状
⑷ 極性:この継電装置は極性が非常に重要な意味を有して ⑴ 盤組込み後、高圧回路と大地間および高圧回路と低圧回 態で試験を行ってください。組合せずに、継電器本体へ
P1 P2 Y1 Y2
おります。ZCTおよびZVTからの結線は充分極性に注意 路間の試験の際は、ZVTのE端子、ZVTの2次側(又は 直接印加すると焼損する場合があります。
され、図面通りとしてください。アース点も同様です。 ZCT2次側)とVT2次側のアースが施工されていること P1 P2 Z1 Z2
⑸ ZVTの位置: ZVTの位置はCBの電源側・負荷側のどちら を確認してください。尚、拡張端子使用時N端子がアー
2. 耐圧試験 単体試験時には、下記にて実施ください。
でも、特性上および保護上関係ありません。 スされていることを確認ください。
a. 継電器単体での試験時、継電器、零相変流器、零相電圧 P1 P2 M N
⑹ 電力ケーブルのシールドアース:ZCTの1次に、電力ケー ⑵ 低圧回路と大地間の試験の際は、必ずZVT2次側(又は
検出器をそれぞれ分離し個別に実施してください。定格
ブルを使用される場合は「高圧受電設備規程(JEAC ZCT2次側)、VT2次側をアースから外してください。尚、 注) Y1 Y2 ~ Z1 Z2 間、 Y1 Y2 ~ M N 間、 Z1 Z2 ~ M N
以上の電圧を印加すると焼損のおそれがあります。
間には、絶対に試験電圧を印加しないでください。
8011)」のシールドアースの項目に示されたように、シー 拡張端子使用時N端子をアースから外してください。
ルドのアースにご注意ください。
⑺ 電力ケーブルの位置:ZCTの1次導体の外装に傷を付けぬ
よう取扱いにご注意ください。また、曲げ半径は導体外
径の10倍以上とし、ZCT貫通部では三相対称に配置して
ください。
23 24
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MDG MDG
-A3 -A3
3. 動作特性試験 [MDG+ZCT+ZVT組合せ] ④定格電圧印加でリレー正面テストボタンを押して強制動
テスト前に“開”であることを必ず確認してください
①現地試験においては、配線の確認すなわち方向性の確認 作することを確認してください。 DS MDG-A3V (ED)
E
をするもので、零相電圧検出器の1次側(高圧側)より電 表示選択スイッチのポジションを 「V0、I0始動」 にしてい K kt
※
k Z1 P1
ZCT AC100/110V
圧を印加しますが、その方法としては図2-6の各機器を組 る時は、テストボタンを押した場合 ― から “MZT” ℓℓt Z2 P2
L
合せて試験回路を構成する場合と、図2-7の市販の継電器 U . ― I . の表示となります。 ※ a11 a12 Y1 Y2
試験器による場合の2方法があります。 尚、テストボタン操作時、V0、I0入力は零としてください。 AC100V
②本試験を行う場合、主回路は必ず停電していることを確 入力が印加されていますと、その大きさ、入力極性(位相) CB 引外しコイル
or
DC100V
認の上実施してください。 により不動作となることがあり、正常な動作チェックが
52a
③制御電圧を徐々に上げていきますと、85V前後でRUN表 行えません。
示LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路が正常 ※ ※
に動作し始めたことを示します。 MPD-3C
U V W “位相計”
MPD-3W
②より -
4. 動作特性管理点 φ MPD-3T 注) MPD-3Cの高圧側に三相一括で
下記の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行ってください。 ①より + N Y1T 電圧を印加して試験する場合を
E Y2 示します。
試 験 条 件
試 験 項 目 判定基準 0~1000Ω
I 0 整 定 V 整 定 動作時間 入 力 20Ω0 A (EA) (ED) MPD-3Tのテスト端子(T)から電
~
SW R1 R2 圧を印加して試験する場合は、高
※ ※
I0 動 作 値 各 整 定 最 小 瞬時
V0=整定値×150%
最大感度角にて
整定値の±10%
U u 圧側三相一括入力の1/10の値とな
AC100/110V ~V 0~1000V
①へ ります。
②へ
V 動 作 値 最 小 各 整 定 瞬時
I0=整定値×150%
0 V v
最大感度角にて
整定値の±25% 電圧調整器
P P T端子には380Vを超える電1 2
最大感度角45°設定 MDGのP
圧は印加しないでください。
1、P2端子へ
(非接地系用) 図 2-6 各機器の組合せによる試験方法
遅れ:25〜65° ●ZCTのkt、ℓt端子がない場合は、
V =整定値×150%
進み:115〜155° ZCTの貫通穴に電流要素コードの
位 相 特 性 最 小 最 小 0.2s
0
I 赤クリップを貫通させて、黒クリ0=整定値×1000%
最大感度角10°設定 ップと短絡して通電してください。
(PC接地系用)
遅れ:50〜85° ●MDG-A3V形継電器は、入力極性がZCT
進み:90〜130° DS K“MZT”L CB I0入力のZ1側およびV0入力のY2側
が+○側です。
瞬時 50〜100ms ●※印のワイヤはテスト後必ず取外
V0=整定値×150%
黒クリップ kt ℓt ヒューズを抜く してください。動 作 時 間 特 性 最 小 各 整 定 0.2s I0=整定値×130% 0.1〜0.3s
●テスト端子(T)を使用する試験の
最大感度角にて同時印加 赤クリップ
0.3s以上 整定値の±20% 時にはMPD-3C高圧側※部の結線は
VT ※ ※ 不要です。
(E ) ●ZCT(MZT形)およびZVT(MPD-3P1 P2 D MPD-3C
形)と組合せた状態で試験を行っ
はずします。 赤クリップ
MPD-3W てください。
組合せずに、継電器本体へ直接印
a21 加すると焼損する場合があります。
MPD-3T
a22
MDG-A3V Y1 N
Y T2 E
Z2 Z1 P1 P2 Y2 Y1 a11 a12 E
(E ) (ED)D (EA)
電流要素コード 黒クリップ
トリップコード
電圧要素コード
赤クリップ
黒クリップ AC100/110V
補助電源コード V A φ
図 2-7 継電器試験器による試験方法
25 26
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MGR-A3シリーズ地絡継電器〔JIS C 4601(1993)適合品〕
特性(MGR形+MZT形ZCT組合せ)
MGR 項 目 性 能 MGR
周囲温度:−20〜+60℃ ただし、結露・氷結が起こらない状態
相対湿度:日平均で30〜80%
標 準 使 用 状 態
標 高:2000m以下
そ の 他:異常な振動・衝撃又は傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃および水分にさらされない状態
動 作 値 特 性 全動作値・最小動作時間整定にて整定値の±10%以内
復 帰 値 特 性 動作値の90%以上
全整定値、I0=0A→整定値の130%、400%に急変時
試験電流 整定値に対する割合
動作時間整定 130% 400%
図3-1 MGR-A3V-R 動 作 時 間 特 性 瞬時 75ms以下
0.2s 0.1〜0.3s 0.1〜0.2s
0.3s以上 整定値の±20% 整定値の±10%
特長 復 帰 時 間 特 性 全整定値、I0=整定値の130%、400%→0Aに急変時、500ms以下
慣 性 特 性 零相電流=0.2A、動作時間=0.2s整定で、整定電流値の400%の電流を急印し、0.05s間通電にて不動作
1. 動作値および動作時間の整定範囲が拡大し、各種系統条件 4. 正面パネルは操作性・視認性の高いデザインとしました。
に柔軟に対応できます。 また、整定を変更すると、数値LEDに変更後の値を約3秒 制 御 電 圧 変 動 特 性 AC90V〜AC120Vにおける動作値が、定格制御電圧における動作値に対して±10%以内
2. MGR-A3V-R形は、出力接点の復帰方式を自動復帰/自己保 間表示する機能を搭載し、整定値の確認が容易となります。 周囲温度を-20℃、20℃、60℃の3点とした時、20℃における値に対して
持で切替できます。 5. 盤穴明寸法は丸胴タイプの従来型Aシリーズ、Eシリーズと 温 度 特 性 動作値:±20%以内、動作時間:±20%以内
3. リレー動作時の入力値(零相電流)を5回分記録でき、事 同一です。
故の状況把握に役立ちます。 振動数 複振幅mm(加速度m/s
2) 加振時間
(Hz) 前後 左右 上下 (s) 最小動作値、最小動作時間整定にて、定格制御電
耐 振 動 圧を印加し、I0入力は零の状態で、左記振動を加
10 5(10) 2.5(5) 30 えた時、誤動作・誤表示はありません。
形式および定格仕様 16.7 0.4(2) 600
耐 衝 撃 前後、左右、上下3方向に最大加速度300m/s2の衝撃を各々2回加えた時、各部に異常はありません。
形 名 MGR-A3V-R MGR-A3T-R
電気回路一括とアース(E端子)との間、電気回路相互間、接点回路開極端子間:各10MΩ以上、DC500Vメガーにて
形 番 110PGA 111PGA 絶 縁 抵 抗
ただし、相対湿度80%以下
引外し方法 電圧引外し 電流引外し
入力電流 0.2A(MZT形ZCT1次) 電気回路一括とアース(E端子)との間 :AC2000V
定格 周波数 50/60Hz切替 耐 電 圧 電気回路相互間 :AC2000V 商用周波数1min間
接点回路開極端子間 :AC2000V
}
制御電圧 AC110V(変動範囲90〜120V)
動作値 LOCK*-0.1-0.2-0.4-0.6-0.8-1.0A(MZT形ZCT1次側換算値) 標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加した時、異常はありません。
動作時間 瞬時*-0.2-0.3-0.4-0.5-0.6-0.7-0.8-0.9-1.0s ZCTの1次側端子一括大地間 : 60kV
整定
周波数:50Hz(SW1-ON)- 60Hz*(SW1-OFF) 雷 イ ン パ ル ス 継電器の電気回路一括とアース(E端子)との間 :4.5kV
使用条件設定
* 耐 電 圧 ZCTの2次側端子一括と制御回路一括との間 :4.5kV出力接点:自己保持(SW2-ON)- 自動復帰 (SW2-OFF) ー
接点端子と制御電源入力端子との間 : 3kV
自己監視 正常時にはRUN LED(緑色)が点灯します。 制御電源入力端子間 : 3kV
表示項目 「地絡」
各整定値を最小とし、定格制御電圧を加えたうえで、I0入力は零にて、JIS C 4601に規定する減衰振動電圧を2s間印加し、
表示色 動作時:橙色、復帰時:黒色
動作表示 誤動作しません。
動作時に、黒色から橙色に変わります。
状態 ZCTの2次側端子とアース(E端子)との間
表示復帰レバーの操作により、橙色から黒色に変わります。 耐 ノ イ ズ
制御電源入力端子とアース(E端子)との間
表示項目 表示範囲 制御電源入力端子間
I0計測 0.05〜0.09A, 0.1〜1.5A 接点端子とアース(E端子)との間
始動 I.
表示 ※1 各整定値を最小とし、定格制御電圧を加えたうえで、I0入力は零にて、150MHz帯、400MHz帯の出力5WのトランシーバI0整定 Lo. , 0.1〜1.0A 耐 電 波
動作時間整定 In.※2
で距離0.5mより継電器の正面へ断続照射し、誤動作しません。
, 0.2〜1.0s
数値表示
周波数設定 50, 60Hz 電圧引外し形 電流引外し形
接点設定 Ho., FU.(MGR-A3V-R形のみ)
事故記録 0.1〜1.5A DC110V 15A(L/R=0ms)
事故記録リセット O.K.(5秒以上ポジション保持にて記録リセット) 閉路容量 DC220V 10A(L/R=0ms)
接 点 容 量 AC110V 10A(cosφ=0.1) 開路容量:AC110V 60A
強制動作 F.O. ただし、2Ω(力率0.5)のインピーダンスを接点に並列
※1 Lo.: LOCK整定時の表示となります。LOCKとは、その要素をロックして動作させないためのものです。 DC110V 0.3A(L/R=7ms) に接続して試験した場合。
※2 In. :瞬時整定時の表示となります。 開路容量 AC110V 5A(cosφ=0.1)
AC220V 1A(cosφ=0.1)
定格消費 VA(制御電源) 定常時:3.0VA 動作時:4.0VA
ユニット固定形(図16-2) 注)主な性能についてのみ記述していますので、詳細はJIS C 4601(1993)を参照ください。
ケ ー ス
色:0.6B7.6/0.2(マンセル記号)
質 量 約0.6kg 約0.6kg
*印は工場出荷時設定です。
注) MGR形継電器の使用に際してはMZT形ZCTを組合せて使用する必要があります。
MZT形以外のZCTは組合せできません。
27 28
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用できます。尚、テストボタンを押した場合も を 表示し 動作により新しい動作情報を記録し、古いデータより順に
構造 ます。 削除されます。尚、事故記録は内部メモリに記録されてお
MGR ③整定値表示 りますので、制御電源OFF後に再度RUN LEDが点灯するRUN表示LED(緑色) テストボタン MGR
制御電源・電子回路・プログラムデータ等を 定格電圧印加時に表示選択スイッチを強制動作 継電器の整定状態を表示する機能で、I0整定(A)、動作 状態の電源電圧が印加されると事故データを確認するこ
常時監視しており、正常時には点灯します。 に合わせ、2秒以上押すことにより強制動作がで 時間(s)の各整定値を表示します。 とができます。(事故記録リセットについては、4.②を
きます。但し、動作電圧整定が“LOCK”の場合
数値表示用LED ④周波数設定表示 参照ください。)には強制動作できません。
表示選択用切替スイッチの操作により、 使用条件設定SW1に合せ、周波数の整定値を表示します。 また、遮断器動作により制御電源が切れる回路の場合、事
以下の情報が表示されます。 CPUリセットボタン
・零相電流計測 ボタンを押している間、RUNランプが消灯し、リレ ⑤接点設定表示(MGR-A3V-R形のみ) 故データが記録されないことがあります。記録を残すには、
・始動表示 ー機能がロックされます。また、出力接点が自己 使用条件設定SW2に合せ、出力接点の設定を表示します。 動作後も制御電源を維持する回路構成としてください。
・各整定値 保持の状態でボタンを押すと接点が復帰します。
設定が自己保持の時、表示は となります。設定が自 ②事故記録リセット
・事故記録 (MGR-A3V-R形のみ)
・事故記録リセット 使用条件設定スイッチ 動復帰の時、表示は となります。 表示選択用切替スイッチを「事故記録リセット」に選択し、
・強制動作 以下の項目について、SWのON/OFFで整定します。 5秒以上保持しますと が表示され、全ての事故記録
SWの設定時には、先の鋭いものは使用しないで
表示選択用切替スイッチ 4. 事故記録機能 のデータがクリアされます。
ください。
ツマミの指示方向の項目が表示されます。
(スイッチのレバーが破損するおそれがあります。) ①事故記録表示
中間位置には設定しないでください。
(不定となります。) SW1 周波数 事故時に動作信号出力すると同時に、動作時の零相電流 5. 整定変更表示機能
ON 50Hz 値を記録します。表示選択スイッチを事故記録のポジショ 整定を変更すると、数値表示用LEDに変更後の値を約3秒間、
零相電流・動作時間 OFF 60Hz
整定用スイッチ ンに合わせると、最新の記録より順に約2秒間隔で次の記 優先的に表示します。SW2 出力接点
ツマミの指示方向の値が整定値となります。 ON 自己保持(Ho.) 録を表示します。本機能は5現象分記録可能で、次のリレー
中間位置には設定しないでください。 OFF 自動復帰(FU.)
(不定となります。) ※SW2はMGR-A3V-R形のみ
黒帯箇所は最大整定で表示は消灯します。 工場出荷時の設定はOFFです。
(例:周波数設定は60Hzです。)
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵) 内部接続図
レバーを押し上げた後、下げたときに動作表示器が復帰します。 動作表示器
注)レバーを過度に引っ張らないでください。故障のおそれがあります。 リレー動作時、黒色→橙色に変わります。
Z1 Z1
図3-2 MGR-A3シリーズ構造(正面) I0 レベル判定 動作表示 I0 レベル判定 動作表示
Z2 Z2
RUN表示 RUN表示
X0 T1
X0 c T2
X0 出力接点 X0 出力接点
P1
b
P1 O1
動作説明 制御電源 電源回路 制御電源 電源回路 X0 X0 O2
X1 出力接点 a X1 出力接点
P2 P2 S2
1. 保護機能 表示を復帰させる場合は、表示器の下側に取付けてある X1 B1 S1
L
①VT2次電圧から制御電圧を導入する定電圧回路を内蔵し 復帰レバーを操作してください。 常時監視 B2 常時監視 S0
X1 B1
ていますので、特別な制御電源を必要としません。 電源回路監視 電源回路監視
B2
②使用条件設定スイッチにより各使用条件を設定してくだ 2. RUN表示(常時自己監視機能)
a)MGR-A3V-R b)MGR-A3T-R
さい。 制御電源・電子回路・プログラムデータ等を常時監視して
図3-3 内部接続図
③高圧需要家内で地絡事故が発生すると、事故電流(零相電 おり、正常時には緑色LED(RUN)が点灯します。また、
流−充電電流)は大地を経て配電線や機器の対地静電容量 異常時には消灯し、数値表示用LEDにエラー を表示
を通じて流れ、その事故電流はMZT形零相変流器(ZCT) すると共に、動作出力をロックします。制御電圧が約85Vを
により検出され、2次出力により継電器に供給されます。 下回る時は消灯しております。
④零相電流が整定値以上となった場合には、タイマーが始
動し、動作時間整定値以上継続すれば出力接点と動作表 3. 数値表示機能
示器が動作します。 表示選択用切替スイッチにより、数値表示LEDに、下記に
⑤リレー動作後、零相電流が整定値未満となると、 示す値を表示します。
・MGR-A3V-Rの場合:出力接点が、使用条件設定スイッ ①I0計測
チで設定された状態(自動復帰又は自己保持)となり 入力零相電流値を表示します。I0計測の表示範囲は、
ます。 0.05Aから1.5Aです。(0.05A未満の時は消灯し、1.5Aより
・MGR-A3T-Rの場合:出力接点は自動復帰します。警報 大きい時は を表示します。)
用接点を自己保持回路とする場合は、図3-8を参照して ②始動表示
ください。 入力零相電流が整定値以上となった時、 と表示します。
尚、動作表示器は、動作表示状態を保持し続けますので、 本機能は受入試験および定期点検での動作値試験時に使
29 30
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外部接続図例 R S T 〔事故時の遮断器引外し経路〕MGR-A3V-R形継電器
⑴ 地絡事故時、 c - b 間を開放することにより引
MGR 〔事故時の遮断器引外し経路〕 DS 外しコイルを消磁して遮断器を引外します。 MGR
MGR-A3T-R形継電器
⑴ 地絡事故時、制御電源から S 1 、接点、 T 1 、引 ⑵ 短絡事故時、 T 1 - T 2 間を閉路することにより引
R S T E
外しコイル、 T 2 、接点、 S 2 を介して遮断器を引 外しコイルを消磁して遮断器を引外します。
kt Z1 Z2 P1 P2 a b c B1 B2
E 外します。 K k
DS L ED
⑵ 短絡事故時、R相の場合には C 1 R から T 1 R を介し ZCT 1. ——を配線してください。
Z1 Z2 P1 P2 B1 B2 T1 T2 O1 O2 S1 S2 S0 L
E ℓD
て遮断器を引外します。またT相の場合には C 1 T 、 ED ブザー回路を自己保持回路とする場合は、図3-8を参ℓt
kt
照ください。
K k
T 1 T 、 O 1 、 T 1 、引外しコイル、 T 2 、 O 2 を
BZ ブザーAC110V 2. 三菱MOC-A3V-R形過電流継電器を併用した場合を示
ZCT 他の電流制限器 介して遮断器を引外します。 ED
L ℓ
します。
ED 他の電流 F VT
ℓt 制限器を 3. 零相変流器のkt、ℓt端子は短絡しないでください。
52a 使用する CB
場合 1. ——を配線してください。 無電圧引外し
コイル
AC100/110V
外部抵抗 4. 端子の詳細配列は、端子配列の項を参照ください。
ブザー パレットスイッチ
AC100/110V
E ブザー回路を自己保持回路とする場合は、図3-8を参
(100Ω、40W以上)
D
AC110V
F VT
BZ
照ください。 パレットスイッチ
52a
2. 電流制限器はCBのトリップコイル定格によって決定
CB TC1 TC2 変流器二次電流
による引外しコイル してください。 C1R C1T T1 a1 電流切換
スイッチ
3. S1端子を使用し内蔵形リアクタを使用すればS0端子の CT C2R C2T T2 a2
配線は不要です。 A
~
電流切換 4. 三菱MOC-A3T-R形過電流継電器を併用した場合を示C1R C1T T1R a1
スイッチ ED 三菱 MOC-A3V-R 形
CT C2 C2 T1T a2
します。
T2R T2T 過電流継電器
A 5. 零相変流器のkt、ℓt端子は短絡しないでください。 図3-6 無電圧引外し方式
~
6. S1−S2の制御電源をCBの負荷側からとられる場合は、
ED 遮断器のパレットスイッチは不要です。
三菱 MOC-A3T-R 形
過電流継電器 7. 端子の詳細配列は、端子配列の項を参照ください。 整定と使用条件設定
図3-4 電流引外し方式 1. 整定 2. 使用条件設定
一般的には、次のように整定されますが、系統の諸条件(残 工場出荷時、使用条件設定スイッチは全てOFF側としてい
留電流等)および保護協調を考慮し、整定願います。 ますので、運用に際しては使用する条件に合った設定にし
〔事故時の遮断器引外し経路〕 〈整定例〉 てください。
R S T MGR-A3V-R形継電器 ⑴ 地絡事故時、制御電源から引外しコイル、52a、 受電点 : I0=0.2~0.4A(※) ⑴ 周波数:50Hzで使用の時はSW1をON側(上側)にして
c 、 a を介して遮断器を引外します。 T=0.2s(※) ください。60Hzの時はOFF側(下側)にしてください。
DS ⑵ 短絡事故時、制御電源から引外しコイル、52a、 分岐フィーダ: I0=受電点と同一又は小さいタップ ⑵ 出力接点:制御電源が喪失又はCPUリセットボタンを操
T 1 、 T 2 を介して遮断器を引外します。 T=瞬時(75ms以下) 作するまで、出力接点を自己保持して使用の時は、SW2
E ※印部については電力会社と打合せて決めてください。 をON側にしてください。出力接点を自動復帰にて使用の
kt Z1 Z2 P1 P2 a b c B1 B2 時はOFF側にしてください。(MGR-A3V-R形のみ)
K k 1. ——を配線してください。
ED
ZCT ブザー回路を自己保持回路とする場合は、図3-8を参
L
ℓ
ED 照ください。
ℓt 施工上の注意
2. 三菱MOC-A3V-R形過電流継電器を併用した場合を示
ブザー
BZ 〈結線〉
AC110V します。
ED ⑴ ZCTの試験端子:零相変流器の試験端子kt、ℓtは試験時 ⑷ 電力ケーブルのシールドアース:ZCTの1次に、電力ケー
VT 3. 零相変流器のkt、ℓt端子は短絡しないでください。F 模擬事故電流を流す時だけ使用し、試験後は開放してお ブルを使用される場合は「高圧受電設備規程(JEAC
4. 端子の詳細配列は、端子配列の項を参照ください。
いてください。(短絡しますと、動作に影響を与えます。) 8011)」のシールドアースの項目に示されたように、シー
CB
電圧引外しコイル ⑵ 結線材料:MGR-A3形継電器は、高感度なディジタル形 ルドのアースにご注意ください。
52aパレットスイッチ 制御電源
継電器ですので、主回路および他の制御線からのサージ ⑸ 電力ケーブルの位置:ZCTの1次導体の外装に傷を付けぬ
およびノイズを極力抑える必要があります。 よう取扱いにご注意ください。また、曲げ半径は導体外
したがってZCTから継電器への線材は0.75~1mm2の2芯 径の10倍以上とし、ZCT貫通部では三相対称に配置して
C1R C1T T1 a1 電流切換
スイッチ シールド線(黒白)を使用し、シールドは継電器のE端 ください。
CT C2R C2T T2 a2 子又は盤内のED端子に接続してください。なお、ZCTと ⑹ 警報回路:MGR-A3T-R形の場合、出力接点は自動復帰
A
~ 継電器本体との間の接続線は往復で5Ω以下としてくださ しますので、警報を自己保持してご使用の際は図3-8のよ
い。(0.75mm2の場合、片道約100m)
ED 三菱 MOC-A3V-R 形 うに回路を構成してください。
過電流継電器 ⑶ ZCTの2次配線:2次端子(k、ℓ)、および試験端子(kt、
⑺ZCTとの接続:MGR-A3形1台に対して、ZCTの接続可能
図3-5 電圧引外し方式 ℓt)はダブルナットになっておりナット間に接続します。
接続する際は、内側(ZCT側)のナットを緩めないでく 台数は1台です。ZCTを2台以上並列接続した場合、正し
ださい。 い検出が出来ない場合があります。
31 32
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〈耐圧試験〉 で、その動作原理上方向性は持っていません。電流の大 〔送出し用ケーブルの場合〕
⑴ 盤組込み後、高圧回路と大地間および高圧回路と低圧回 きさのみで動作しますので、負荷側の対地容量が大きい
外部地絡事故時の 総合
路間の試験の際は、VT2次側とZCT2次側のアースが施 (ケーブルが長い距離にわたって布設される)場合は No. シールドアース施工方法 ケーブル自体の地絡保護 考 察ケーブル充電電流Icの影響 評価
MGR
工されていることを確認してください。 MDG-A3形地絡方向継電器の使用を検討ください。
MGR
○ 保 護範囲でありGR動作す △ 充電電流IcがZCTを貫通す 構内分も含め充電電流が大きい
電源側
⑵ 低圧回路と大地間の試験の際は、必ずVT2次側とZCT2 ⑵ MGR-A3T-R形をご使用になる場合は、内蔵リアクタの ZCT ケーブルCB ヘッド る る。したがって充電電流が 場合はDGRを使用すること。
次側をアースから外してください。 インピーダンス特性(R=4.5Ω、L=2.9mH)の整合を検 1 シールド 大きい(ケーブルが長い) ○
Ic アース
〈使用上の注意〉 討し、必ず3A以上流れる組合せとしてください。なお、 GR 場合GRが誤動作する可能
外部事故
⑴ この地絡継電器は零相変流器の電流のみを利用したもの 弊社のVCBの場合は整合しております。 性がある。
○ 同 上 △ 同 上 同 上
Ic
ZCT
CB
MGR-A3形継電器 2 ○
警報回路部分のみ示す
電源側 GR
X
○ 同 上 △ 同 上 同 上
B1 B2 Ic
MGR ZCTCB
3 △
Y Y
GR
電源側 ブザー
BZ Y
AC100/110V ケーブル事故 △ 保護範囲であるが地絡電流 × No.1と同様 適用しないこと。
PB Ic
E ZCT
MGR
(自己保持解除用) が分流するため検出感度が 更に接地点の電位差により
4 低下する。 低圧回路の地絡時循環電流 ×
図 3-7 ケーブルのシールドアースの方法 図 3-8 警報を自己保持して使用する方法 が流れGRが誤動作する危
GR
険がある。
× 保 護範囲であるがGR動作 ○ 充電電流IcがZCTを貫通し 同 上
地絡継電器とケーブルのシールドアース
ZCT しない。 ないのでGR の誤動作はな
CB
い。
5 ×
Ic
地絡継電器設置時の留意点としては、「高圧受電設備規程 護機能有無や外部事故時の充電電流による地絡継電器の不 GR
(JEAC 8011)」にも示されているようにケーブルのシール 要動作の有無などが変わります。
ド接地個所を注意しなければなりません。 次表に種々のシールドアース施工方法に対する地絡継電器
シールドアース施工方法によって、ケーブル自体の地絡保 の応動を示します。
〔引込用ケーブルの場合〕 静電容量・充電電流一覧表
外部地絡事故時の 総合
No. シールドアース施工方法 ケーブル自体の地絡保護 考 察 6600V架橋ポリエチレン(CV, CE, EM-CE, CVT, CET, EM-CET)ケーブル
ケーブル充電電流Icの影響 評価 公称断面積
電圧 形 状 JIS C 3606
電源側
○ 保 護範囲でありGR動作す △ 充電電流IcがZCTを貫通す 高圧受電設備規程で推奨されて (mm2)
ZCT ケーブル
ヘッド CB る。但し事故点の解除不可。 静電容量(μF/km) 充電電流(A/km)る。したがって充電電流が いる方法である。構内分も含め
8 0.63 0.905
1 シールド 大きい(ケーブルが長い) 充電電流が大きい場合はDGR ○
Ic アース 配変側DGRも動作し電力 14 0.72 1.034
GR (会社との連絡により復旧が 場合GRが誤動作する可能 を使用すること。 22 0.81 1.163外部事故 早くなる。 ) 性がある。 38 0.96 1.379
3芯(3芯一括〜アース間) 60 1.11 1.594
× 保護範囲であるがGR ○ 充電電流IcがZCTを往復す 構内の充電電流が大きい場合は
ZCT 100 1.35 1.939
CB 動作しない。 る の でGRの 誤 動 作 は な DGRを使用すること。 150 1.56 2.241
2 い。 △ 200 1.53 2.198Ic
250 1.65 2.370
GR (配変側DGRのみ動作する
6.6kV
8 0.21 0.302
ため復旧に手間どる。 ) 14 0.24 0.345
× 同 上 ○ 同 上 同 上 22 0.27 0.388
ZCT 38 0.32 0.460
CB
単芯 60 0.37 0.531
3 Ic ( 同 上 ) △ 100 0.45 0.646
GR 150 0.52 0.747
200 0.51 0.733
250 0.55 0.790
△ 保 護範囲であるが地絡電流 × No.1と同様 適用しないこと。
ケーブル事故 ZCT
充電電流(Ic)算出式 Ic: 3線一括充電電流(A) 但し、単芯の場合は1線の充電電流を示します。 静電容量はJIS C 3606( 2003)による。
CB が2つの接地点へ分流する 更に接地点の電位差により Ic=2πfCE( A) f :周波数(50Hz又は60Hz) 表中の充電電流の値は60Hzの場合を示します。
4
Ic
ため検出感度が低下する。 低圧回路の地絡時循環電流 ×
C :3線一括静電容量(F) 50Hzの場合は5/6倍となります。
GR 事故点の解除不可。 が流れGRが誤動作する危 E :対地電圧(V)
険がある。
× No.2と同様。 ○ 充電電流IcがZCTを貫通し No.2と同様
ZCT
CB ないのでGRの誤動作はな
5 Ic い。 ×
GR
33 34
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取扱い上のお願い
4. 動作特性管理点
下表の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行ってください。
MGR 1. 盤取付時 トボタンを押して動作ロック状態として行ってください。 試 験 条 件試 験 項 目 判 定 基 準 MGR
①継電器のアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。 (但し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。) 入 力 動 作 値 動 作 時 間
③ロータリースイッチは、中間位置には設定しないでくだ 動 作 値 − 各整定 瞬時整定 整定値の±10%
2. 運用時 さい。不定となります。 瞬時整定 −
①使用条件設定スイッチについて、工場出荷時はOFF側と ④RUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、 0→整定値の130% 0.2s 0.1〜0.3s
していますので、運用に際しては使用する条件(周波数、 日常点検等で確認してください。消灯している時は、制
0.3s以上 整定値の±20%
動 作 時 間 最小整定
瞬時整定 75ms以下
出力接点)に合った設定にしてください。 御電源電圧値を確認し、85V以上でも消灯していれば、継
0→整定値の400% 0.2s 0.1〜0.2s
②稼動中の整定変更は、不要動作のおそれがありますので避 電器の異常が考えられますので、最寄りの当社代理店お
0.3s以上 整定値の±10%
けてください。やむを得ず変更する場合には、CPUリセッ よび支社へご連絡ください。
試験 R S T テスト前に“開”であることを必ず確認してください。
DS
(ED)
継電器は、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次 c. 電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加 E
のような場合には是非試験を行われることをお勧めします。 し、問題のないことを確認ください。 kt ※
Z1 MGR-A3V P1
a. 製品入荷後、開梱した時 ① MGR-A3V-R形 k
ZCT K AC110V
b. 設備を運開(受電開始)する時 電 圧 印 加 端 子 “MZT” ℓ
L Z2 P2
c. 定期点検時(通常は1年に1回) ℓt
P1 P2 a b c B1 B2 ※ a c b
1. 試験に際して
Z1 Z2 a b c B1 B2 500Ω 0~1000Ω
①電圧入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。 A
~ CBのAC110V AC100V or
②試験時、表示選択スイッチのポジションを「I0計測」に合
CB R1 R0 引外しコイル DC100V
Z1 Z2 P1 P2
せてください。その他の整定用スイッチの整定は、動作
特性管理点の試験条件に合せてください。 52a
③個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の ② MGR-A3T-R形
P1 P2
※印 のワイヤはテスト後必ず取外し
整定条件などで管理される場合)には、受入れ時又は運 電 圧 印 加 端 子 MGR-A3のP1、P2端子へ てください。
用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良否 図 3-9 各機器の組合せによる試験方法
T1 O1 B1 S0 S2
判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータを P1 P2
後々の基準としてください。 T2 O2 B2 S1
④ZCT(MZT形)と組合せた状態で試験を行ってください。 ZCT
“MZT”
組合せずに、継電器本体へ直接印加すると焼損する場合 T1 O1 B1 S0 S2 DS K L CB
Z1 Z2
があります。
T2 O2 B2 S1
kt ℓt ヒューズを抜く 注) ZCTのkt、ℓt端子がない場合は、
2. 耐圧試験 単体試験時には、下記にて実施ください。 Z1 Z2 P1 P2 黒クリップ VT ZCTの貫通穴に電流要素コード
a. 継電器単体での試験時、継電器、零相変流器をそれぞれ 赤クリップ P1 (ED) の赤クリップを貫通させて、黒
分離し個別に実施してください。定格以上の電圧を印加 クリップコード クリップと短絡して通電してく
すると焼損のおそれがあります。 3. 動作特性試験 [MGR+ZCT組合せ] はずします P2 ださい。
b. 電気回路一括~アース(E端子)間にAC2000V(商用周 ①現地試験に於ける試験回路例を図3-9、図3-10に示します。 MGR-A3V 補助電源コード
波数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。 ②本試験を行う場合、主回路は必ず停電していることを確
① MGR-A3V-R形 認の上実施してください。 Z2 Z1 P1 P2 a c b E電流要素コード (ED)
電 圧 印 加 端 子 ③制御電圧を徐々に上げていきますと、85V前後でRUN表
赤クリップ
示LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路が正常
P1 Z1 B1 a c 黒クリップ “市販継電器
E に動作し始めたことを示します。 テスター”
P2 Z2 B2 b ④動作時間試験時に試験電圧を調整する際、CPUリセット 図 3-10 継電器試験器による試験方法
ボタンを押しますと本継電器は動作ロック状態となりま
② MGR-A3T-R形 すので、動作ロックしておいて電圧調整しますと正確な
試験が可能です。
電 圧 印 加 端 子
⑤定格電圧印加でリレー正面のテストボタンを押して強制
P1 Z1 T1 O1 B1 S0 S2
E 動作することを確認してください。
P2 Z2 T2 O2 B2 S1
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