労働支援に LoRa 大電流計測 IoT を活用

2020 年 4 ⽉ 22 ⽇ ニュースリリース 労働⽀援に LoRa ⼤電流計測 IoT を活⽤ 造船所における労働環境及び⽣産性向上を⽬的とした実証試験に参画 菱電商事株式会社（本社：東京都豊島区、代表取締役社⻑：正垣 信雄）は、 株式会社サノテック（本 社：⼤阪市住之江区、代表取締役社⻑：春⽊ 元伊）、スタンシステム株式会社（本社：徳島県徳島市、代 表取締役社⻑：眞鍋 厚）、株式会社 SIRC（本社：⼤阪市中央区、代表取締役社⻑：髙橋 真理⼦）と共 に、２０１９年１１⽉から１２⽉に亘り、産業分野における IoT 事業⽀援のため造船所内の労働環境と ⽣産性向上を⽬的とし、LoRa を活⽤した⼤電流計測や気象センシングの実証試験に登録電気通信事業者 （第３８３号)として参画しました。 現在、世界の造船業界は、供給が過剰であるため、韓国・中国の⼤⼿は再編を進めており、規模拡⼤に よる低価格攻勢を⽇本に仕掛けています。そのため、国内の造船業界は、製造コストを下げる改⾰を余儀 なくされ、⽣き残りをかけた厳しい状況に⽴たされています。 そこで、実証試験では、労働⽣産性を向上させ、作業コストを削減させる変⾰として、溶接作業の ⾼効率化に取り組みました。 従来、溶接作業に要する時間は、計測されることが少なく、計測したとしても作業者の報告に頼る為、 精度が⾼くなく、第三者に計測させた場合、⼈員と計測作業が必要となり、リアルタイムに⾃動集計する ことが困難でした。 実証試験では、造船所内に LoRaWAN ネットワークによる IoT 環境を構築して、溶接作業中の電流を ⼩型・軽量・低消費電⼒かつ⾮接触で⼤電流計測可能な SIRC 電流センサーで計測し、LoRa 通信する簡 単に後付けできる IoT 端末を弊社で開発し、溶接機の電源コードに取り付けました。この端末により、 実際の溶接作業で 400A クラスの直流電流を計測し、溶接作業の⾒える化を実現することができました。

収集された溶接作業時間データは、分析することで、無理な作業超過時間を回避し、作業員の健康を ⾒守り、現場の無駄な作業時間を減少させ、効率かつ⽣産性の向上に活⽤が期待されます。 System 実証試験が⾏われる造船所は、東京ドーム６個分に相当する広⼤な敷地があり、隅々まで、IoT ネット ワークを構築するには、遠距離で通信できる無線が必要です。 また、製造中の船舶は、鋼板の塊であり、パーツも壁のように巨⼤で、船舶という構造上、箱型の鋼板 に囲まれてしまう状況が多く、無線にとって、通信障害がおこりやすい過酷な環境になっています。 弊社でサポートしている、 LoRaWAN（Long Range Wide Area Network) は、LPWA の１種で、省電 ⼒であり、周波数帯域がプラチナバンド（800MHｚ）に近いため電波の回り込み性能が良く、伝送距離 は最⼤数⼗ km の範囲が通信可能であります。 この LoRaWAN による、広⼤なエリアの無線カバー性能と無線の回り込み性能が 、造船所では、最適 な無線の⼀つであると判断され、実証試験で使⽤する IoT ネットワークとして採⽤されております。 菱電商事は、産業分野における有益なセンサー開拓とセンサリング技術を融合した新たな価値を創造 するとともに、IoT システムを構築し LoRa 通信を活⽤した通信事業者として、今後もお客様の困りごと や市場ニーズの解決にソリューション提案をして参ります。 ※ 各社 Web サイト ・ 株式会社サノテック http://sanotec.co.jp/ ・ スタンシステム株式会社 https://www.stansystem.co.jp/ ・ 株式会社 SIRC https://sirc.co.jp/ ・ 菱電商事株式会社 https://www.ryoden.co.jp/

実証試験 スマート電流計 特 長 SIRC電流センサー １ 造船所の溶接機を電流計測 、 革新的な作業効率UPを支援 ２ 東京ドーム６個分の敷地を ２つのLoRaゲートウェイでカバー ４００A のDC大電流を計測 ３ 電源コードを切断なしで ※サイズ：12ｘ20 mm 後付け、簡単、便利 に IoT 設 置 システム ピタッとコ に簡単設置 ※＋側コード 設置、電源:USB サイズ:90 × 44.2 × 21.7 mm ※スタンシステム ✖ ✖ ✖