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このカタログについて
ドキュメント名 | ConMas_i-Reporter_導入事例_旭テック株式会社様 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 2.8Mb |
取り扱い企業 | 株式会社RYODEN (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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マイナビニュース レポート記事
i-Reporter によるデータ活用で
勘と経験に頼った業務から脱却
─旭テック株式会社
2000年という早い段階から iPadを各工場に導入し、管理業務に活用してい
る企業がある。旭テックは、創業1916年(大正5年)、設立1938年(昭
和13年)という長い歴史を持つ同社は、金属鋳造鍛造技術による素形材部品
メーカーとして輸送機械や産業機械とともに成長を見せてきた企業だ。国内
外に生産拠点を数多く構える同社は、“経験や勤続年数にかかわらず誰でもが
間違うことなく正しい作業ができるツール” として iPadの導入をしていった。
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■ ゆえに、実際に手順書がどれだけ閲覧されているかが不明2010年からiPadを導入していた旭テック で、点検表の「○」や「×」の理由は、それを見るだけでは
「日本の製造業界で わからなかった。こうした紙ベースの点検表、手順書の課
どこよりもiPadを使い 題を克服し、経験や勤続年数に関係なく、誰もが間違うこ
こなしているのではな となく正しい作業ができるツールとして、旭テックはiPad
いか。そんな自信すら を導入した。
あります」と、旭テッ
クのグローバル業務本 さらに業務アプリケーションを使うことで、工場のすべ
部 AWI 推進部 部長の ての点検表をデジタル化し、「○」や「×」でのチェックを
安東恭二氏は胸を張る。 旭テック株式会社 本社/横地事業所 やめ、数値による点検に変更した。これにより、日々の工
旭テックは、独自のア 場における業務の状態が “見える化” できたと、横地工場
ルミ鋳造技術・鋳鉄技 の副工場長 兼 製造課長、
術を基盤とする素形材 平原秀勝氏は語る。
部品メーカーだ。グルー
プ全体で国内に5工場、 「数値ベースでの点検
タイに4工場、中国に に変更したことで、工場
2工場の製造拠点を持 でのさまざまな業務が
ち、高い品質を誇る鋳 取材にご協力いただいた方々 “見える化” できました。
造・ダイカスト製品をグローバルに展開している。 データの推移をチェック
することで、設備の異常
■ といった変化をすぐに把ワークスタイルの変革にiPadを活用 握できるようになり、予 旭テック株式会社 軽合金事業本部
アルミ事業部 横地工場 副工場長 兼
旭テックは、2010年というかなり早い段階から、iPad 防のための行動を起こす 製造課長 平原 秀勝氏
を各工場と管理業務に導入している。そのきっかけとなっ ことも可能になりました。
たのが、2010年にスタートした同社のワークスタイル変 iPadを活用した点検表の電子化は、設備異常率を従来の4
革施策「AWI(Asahi Work Style Innovation)」の活動だ。 分の1まで減少させました」(平原氏)
最新のITを業務に取り入れることで、3年後の働き方を設
計するというAWIのミッションが、当時の社長からトップ iPadやアプリの活用状況について話し合う、定例ミー
ダウンで指示されたことを安東氏は振り返る。 ティングを毎週行う、といった導入後のフォローも功を奏
し、横地工場での点検表のデジタル化は、およそ3カ月で
「AWIのテーマは、経験や勘に頼った業務から脱却し、 完全に定着した。生
事実とデータによる管理を実現することでした。これによ 産設備の稼働効率を
り、安定的に、歩留まり良く製品を納め続けることを目標 示す指標であるOEE
として、まずはアルミニウムやマグネシウムなどの軽合金 (Overall Equipment
を取り扱う横地工場から、 Effectiveness) も、
製造現場の風土の変革を iPad導入を契機に着
行いました」(安東氏) 実に改善されていっ
たという。
旭 テ ッ ク が ま ず 取 り
かかったのが、紙の設備 し か し、 そ れ で
点検表や作業手順書の見 も不良品の発生をゼ
直しだった。同社の工場 ロにすることは難し
では膨大な数の資料を紙 い。そこで、できて
ベースで管理していた。 しまった不良品を社
旭テック株式会社 グローバル業務本部 しかしアナログでの管理 外に流出させない仕 現場ではごく自然に iPad が利用されている
AWI 推進部 部長 安東 恭二氏
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組みを作るため、旭テックは作業手順書のデジタル化を決 横地工場での導入を決定しました」(安東氏)
定。電子ブック・デジタルカタログ作成ソフトを使って、
約750品点分の電子マニュアルの作成を行った。そして、 i-Reporterを使って、旭テックはこれまで手書きで記入
製品現品票のバーコードをスキャンすることで、製品の概 していた紙の日報やチェックシートのフォーマットに、す
要から検査手順書、製品照合表、限度基準や過去トラブル べてiPadから入力できる仕組みを、横地工場の金型および
のマップが、iPadで表示できる仕組みを構築した。 鋳造部門に構築した。i-Reporterによって、使い慣れた用
紙のビジュアルがそのまま使え、入力規則や項目も変えず
「電子マニュアルによって、従来はモノクロだった作業 に、日報やチェックシートのデジタル化を実現。もともと
手順書がカラー表示になりました。また、iPadのピンチア 現場はiPadの操作に慣れていたこともあり、i-Reporterの
ウト・ピンチインといった操作でマニュアルを拡大・縮小 定着には、ほとんど時間がかからなかったという。
して表示でき、手順確認の効率を高めることに役立ってい
ます。常に最新版が閲覧できる点も、電子マニュアルの大 「現場にしてみたら、
きな効果だと感じています」(安東氏) もともと使っていた用
紙へ、手書きではなく
■ iPadで入力できるよう管理部門と現場の相反する意向を ■ になっただけの変化でi-Reporterで実現 す。しかし私たち管理
iPadを活用した設備点検表と作業手順書のデジタル化が 者からすると、管理の
実現できた。しかし、これだけでは「事実とデータによる 面においては180度と
管理」の実現というAWI活動が目指すところには及ばない。 いっていいほど大きく
管理部門の意向は、さらに新しい仕組みを導入し、これま 変わりました。これま
で以上に事実の把握、データの分析を行うことだった。そ では現場の手書きデー
の一方で、慣れた仕組みを使い続けたいというのが現場の タをExcelで入力し、毎
偽らざる心情だ。この相反する要望を両立する切り札とし 週 5 〜 6 時間をかけて
て、旭テックが今年4月に導入したのが、電子帳票ソリュー 現状把握と分析を行っ
現場で入力された数値をスピーディに分析
ション「ConMas i-Reporter」(以下、i-Reporter)だった。 ていました。そして前 し、すみやかに現場へのフィードバックがな
月の実績と分析をもと される体制が築かれている
「現場にある帳票のデータやそのほかの重要なデータを、 に、翌月の指示を出していたのです。これがi-Reporterに
いかに管理しやすく、入力可能な仕組みを作るかという視 より入力が自動化し、ボタン1つでグラフ化することがで
点で、iPadだけではなくパソコンやAndroidデバイス向け きるようになりました。分析した翌週には、現場へのフィー
アプリケーションなど、さまざまなソリューションを検討 ドバックも行えるようになり、現場に対して的確な指示を
しました。i-Reporterは直感的な操作が可能で業務に馴染 出すスピードが、圧倒的に早くなっています」(平原氏)
みやすく、さらに管理者の欲しいデータを拾いやすいとい
う点が魅力でした。また、製造業での導入実績も評価し、 例えば金型を作る部門では、i-Reporter で金型整備
チェックシートを回覧板のように整備係と鋳造係の伝達に
利用している。それぞれの項目を作業者がi-Reporterで入
力し、場合によってはその場でiPadのカメラで撮影した
写真を添付するなどして、次の業務にうまく引き継げるよ
う情報共有を行う。i-Reporter上の金型整備チェックシー
トで、品点別の不良対策会議をその都度行うような仕組み
が実現できたと安東氏は語る。
「これまでのチェックシートは、こういう処置をしたと
いう結果があとから報告される、いわば “死亡診断書” のよ
電子帳票ソリューション「ConMas i-Reporter」 うなものでした。i-Reporterを使うことで、結果の伝達・
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共有を目的とした “健康診断書” へと質を高めることができ
ました。病院で使われるカルテのように、「トラブルにつな ■ 国内外の工場にもi-Reporterを
がるこういう傾向があるので、こういう対策を行った」と ■ 標準ツールとして導入
いう、内容に深みを持たせた情報共有が可能になります」(安 まだiPadが物珍しかった2010年から、製造業の現場で
東氏) 積極的にiPadを活用してきた旭テック。同社が業務の改善
ツールとして選んだi-Reporterは、製造業にとって大きな
さらにi-Reporterによって、工場の作業者が毎日作成す 可能性があるのではないかと、AWI推進部の鈴木恭晃氏は
る鋳造日報の作成時間も、従来は毎朝45分かかっていたの 指摘する。
が5分で終わるようになるなど、大幅な作業時間の短縮に
もつながっている。 「これまでは勘や経験
から判断していた部分を、
しかし、現場の作業の効率化、管理部門のデータ分析の i-Reporter によってデー
スピード化という、目に見えるi-Reporterの導入成果以上 タ活用がなされるように
に、無形の効果が大きいと平原氏は強調する。 なったことで、アイデア
しだいでさまざまな業務
「分析結果のフィードバックを受け取る、現場の理解度 の改善に結びつけやすく
を高めることにも、i-Reporterが貢献していると思います。 なるのではないでしょう
単に指示されたことを作業するのではなく、本当に理解し か。私たちも管理部門や
旭テック株式会社 グローバル業務本部
たうえで問題解決のために作業する。こうすることで結果 現場の声を反映しながら、 AWI 推進部 鈴木 恭晃氏
は大きく変わります。さらに定期的に行っている不良対策 これまでの紙の帳票だと
会議も、i-Reporterによるデータを見ながらミーティング i-Reporterに馴染まなかった部分を、i-Reporterに合わせ
を行えるため、会議や作業の “質” の向上にもつながってい てデータの取り方を変えるといった改善を日々行っていま
ると感じています」(平原氏) す。製造業は業務をどんどん改善していこうという気質が、
他業種の企業より強いと思いますが、i-Reporterは製造業
また、寸法検査全数チェックシートのデータを、そのま の現場での改善活動においても、とても活用しやすいツー
ま生産現場の品質管理に使われるX-R管理図へ展開できる ルであると感じています」(鈴木氏)
など、i-Reporterが集計したデータのスピーディな横展開
も効果が大きいという。AWI推進部の森岡亜依氏は、こう 旭テックでは現在、i-Reporterを横地工場にのみ導入し
したデータをExcelやPDFのフォーマットで出力できる点 ているが、今後は国内外の製造拠点にも標準ツールとして
も高く評価している。 展開していきたいと考えている。
「現場で入力されたデータを、管理者画面から写真付き 「愛知県にある豊川工場、そしてタイのバンパコン工場
でそのままPDFに出力し、それを見ながら現場で判断する にも、i-Reporterを順次展開しています。iPadは国籍や言
ことができます。さらに、データを保存しておくことで、 語にかかわらず、世界のどの国や地域でも使われているグ
過去にこういうケースが ローバルなツールです。我々のようなグローバル製造業は、
あったということを記録 こうしたツールを活用し、自分たちの “標準” によって、世
として残すことも可能で 界中で良い製品を作っていくことが重要です。こうした我々
す。i-Reporter で継続し の “標準” のスピーディな横展開を、i-Reporterといっしょ
て記録していくことで、 に行っていきたいと考えています」(安東氏)
日々の業務の改善だけで
なく、長期的なメリット
も出てくるのではないか
と期待しています」(森岡 株式会社シムトップス
氏) TEL:03-5721-4610
旭テック株式会社 グローバル業務本部 URL:http://www.conmas.jp/
AWI 推進部 森岡 亜依氏
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