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ConMas_i-Reporter_導入事例_川崎重工業株式会社様

製品カタログ

このカタログについて

ドキュメント名 ConMas_i-Reporter_導入事例_川崎重工業株式会社様
ドキュメント種別 製品カタログ
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取り扱い企業 株式会社RYODEN (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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i-Reporter 導入事例 川崎重工業株式会社様 ConMas i-Reporterを大型モーターサイクルの完 成車検査に活用し、チェックシートの作成時間を1/3 以上に短縮、検査業務の飛躍的な改善を図る。 取材にご協力いただいた川崎重工業の皆様 iPad, iPhone, Windowsタブレットによる ペーパーレス『現場帳票』記録・報告・閲覧ソリューション
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i-Reporter 導入事例 川崎重工業株式会社様 川崎重工業株式会社は、国内外の100に及ぶ関連企業とともに“技術の を抜粋し、それを帳票作成支援システムに手入力してチェックシートを 企業集団”川崎重工グループを形成し、2001年に社内カンパニー制を導 作成していた。ところが、チェックシートに記載できる文字数には制限 があるため、短い文言で検査員にチェック内容を的確に伝えなければ 入。二輪車やATV(四輪バギー車)などを生産する「モーターサイクル&エ ならず、その言葉選びに苦労したという。 ンジンカンパニー」をはじめ、「船舶海洋カンパニー」、「車両カンパニー」、 「当時は、1仕様のチェックシートを作成するために、約3時間くらい 「航空宇宙カンパニー」、「ガスタービン・機械カンパニー」、「プラント・ かかっていました。しかも、1機種で15仕様くらいあるので、そのチェッ 環境カンパニー」、「精密機械カンパニー」によって構成されており、その クシートの作成時間を短縮し、同時にチェックシートの精度を高める ことが当面の課題でした」と中村氏は語る。 事業領域は多岐にわたる。 そこで、明石工場では、従来のシステムを刷新することで、完成車種 査の諸課題を解消し、チェックシートの作成工数の軽減や検査精度の 向上を図る取り組みに着手することになった。 以前は、完成車検査のチェックシートにテキスト情報しか記載できず、検査員にチェック内容を正確に伝えるこ とが難しかったのですが、現在は部品の取り付け位置などの写真も貼り付けられるため、一目瞭然で検査が行 えます。 モーターサイクル&エンジンカンパニー 中村 和正氏 明石工場では万全な品質管理のもと 車両の仕様数の増加に伴い ハイクラスのオートバイを量産 従来のシステムで多くの課題に直面 川崎重工業株式会社は、創業者の川崎 正蔵氏が「国家社会の発 これまで明石工場では、自社製の帳票作成支援システムを使って完 展・繁栄のため」として造船所を開設した1878年の創業以来、130 成車検査のチェックシートを作成し、紙に印刷して活用していた。とこ 年以上にわたって事業分野を拡充。高度な技術や技能を駆使したも ろが、大型モーターサイクル市場の多様なニーズに応えるために、1機 のづくりで、世界の人々の多様な要望に応える製品やサービスを提供 種ごとの車両の仕様(バリエーション)やボディの色の数が年々増加 し、社会の発展に大きく寄与している。 し、従来のシステムによる紙べースの検査方法では、対応が難しくなっ そうした中、明石工場では、主に「モーターサイクル&エンジンカン ていた。具体的には、以下のような四つの大きな課題に直面していた。 パニー」が手がけている大型二輪車の開発・製造拠点として事業を 第一の課題は、従来のシ 展開。二輪車に関しては、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンな ステムでは、完成車検査の どにも製造拠点があるが、 チェックシートに54項目し いずれも比較的小型のオー か記載できず、それ以上の トバイを中心に生産してい チェック項目が必要となる る。一 方、明 石 工 場 は、 最新機種に柔軟に対応でき 「N in j a H2 /H2R」や ないことだった。そのため、 「Z900」に代表されるハイ 項目数を増やせる拡張性に クラスの大型のオートバイ 優れたシステムへ移行する 明石工場では、大型モーターサイクルの出荷前に を生産。まさに最先端の技 必要があった。 完成車検査を実施し、それぞれの仕様に適した部品などが使われているか入念にチェックしている 術を駆使したモーターサイ 第二の課題は、従来のシ 明石工場では、徹底した品質管理のもと、「Ninja クルの一大拠点といえる。 ステムでは、チェックシートに文字情報しか記載できなかったため、検 H2/H2R」や「Z900」といった高性能な大型モー ターサイクルを量産している 明石工場では、大型モー 査員が微妙な色合いの違いや部品の取り付け位置などをチェックす ターサイクルの性能や燃費 る際に支障を来すこともあった。「新人の検査員の中には、モーターサ の良さなどに磨きをかける一方で、品質管理にも万全を期している。例 イクルに乗ったことのない人もいます。各部品がどこに取り付けられて えば、出荷前には全車両の完成車検査を実施。輸出する諸外国のレ いるのか教えることから始める必要があり、新人導入までの作業指導 ギュレーション(規制)に適した部品などが正しく取り付けられている に多くの時間がかかっていました。しかし、チェックシートに写真を掲 か細かくチェックし、実際に車両にまたがって性能確認などを行ってい 載できれば、部品の取り付け位置などが一目瞭然で分かるので、そう る。 した環境を整備することも重要な課題の一つでした」と中村氏は語る。 「完成車検査は、お客様に当社のモーターサイクルを提供する際の 第三の課題は、従来のシステムでは、チェックシートを紙に印刷して 最終工程になるので、その品質管理には特に力を入れています」と いたので、用紙代やプリンターのトナー代などの運用費用が年々増え モーターサイクル&エンジンカンパニー 品質保証本部 品証管理部 続けることだ。そのため、iPadのようなモバイルデバイスを活用して検 品質管理課 課長の中村 和正氏は語る。 査業務のペーパーレス化を図ることも大きな課題だった。 第四の課題は、従来のシステムでは、チェックシートを作成するため に非常に多くの時間を要していたことである。具体的には、生産技術部 が作成した作業基準書の中から、各車種の仕様に応じたチェック項目 ❶
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i-Reporter 導入事例 川崎重工業株式会社様 を抜粋し、それを帳票作成支援システムに手入力してチェックシートを 検査項目の作成時間が1/3弱に短縮し 機能が備わっているので、以前よりも検査内容を検査員に分かりやす 作成していた。ところが、チェックシートに記載できる文字数には制限 検査業務の精度も大幅に向上 く伝えることができる。例えば、従来のシステムは、チェックシートに文があるため、短い文言で検査員にチェック内容を的確に伝えなければ 字情報しか記載できなかったが、新システムでは、完成車両の部品の ならず、その言葉選びに苦労したという。 取り付け位置や色の違いなどを、写真を張り付けて明確に伝えること 「当時は、1仕様のチェックシートを作成するために、約3時間くらい 新システムは約1年かけ ができる。さらに、特に注意して検査をしてほしい部分のテキストを拡 かかっていました。しかも、1機種で15仕様くらいあるので、そのチェッ て開発し、2016年3月から 大して強調することもできるので、検査員に検査内容をより正確に分 クシートの作成時間を短縮し、同時にチェックシートの精度を高める 本格的に運用を開始した。 かりやすく伝達することが可能になった。 ことが当面の課題でした」と中村氏は語る。 工場の製造能力を維持した モーターサイクル&エンジンカンパニー 品質保証本部 品証管理部 そこで、明石工場では、従来のシステムを刷新することで、完成車種 まま移行させるため、従来 品質管理課 班長の丸山 武氏は、「以前のように、部品の取り付け位 査の諸課題を解消し、チェックシートの作成工数の軽減や検査精度の のシステムを並行稼働させ 置などを新人の検査員に教える必要がなくなったので、新人の検査員 向上を図る取り組みに着手することになった。 ながら、徐々にチェックシー もベテランの検査員と同じように検査業務が迅速に行えるようになり トの数を増やして新システ ました。その結果、完成車検 ムに移行していくことにした。当初は、ペーパーレス化による検査員の 査の精度も大幅に向上して 戸惑いを懸念していたが、完成車検査を行っている検査員は若い人が います」と語る。 現場の要望を取り入れながら理想的な 多く、もともとiPadなどのモバイルアプリの操作に慣れていたこともあ このように明石工場で 検査システムを構築 り、特に混乱もなくスムーズに移行できたという。 は、ConMas i-Reporter モーターサイクル&エンジンカンパニー 品質保証本部 品証管理部 を導入したことで完成車検 完成車検査の効率化と精度向上を図るための新たな施策として、明 品質管理課 職場長の清原 和彦氏は、「ConMas i-Reporterの使い 査の大幅な業務改善を図る 石工場が着目したのがシムトップスのConMas i-Reporterだった。そ やすさに加え、システム開発を担当した須田さんが、現場目線のシステ ことに成功している。新シス の導入経緯について、モーターサイクル&エンジンカンパニー 企画本 ムに仕上げてくれたことが、今回の大きな成功要因の一つです」と語る。 テムの稼働から約1年半が 部 オペレーション企画統括室 情報システム部 技術システム課 課長 実際、新システムの導入効果は予想以上に大きなものだった。その 経過し、社内のサーバーに の濵野 道知氏は、「既に『ConMas i-Reporter』を導入していた別の うち、一つ目の導入効果は、チェックシートの項目数が増えたことであ 検査結果のデータが蓄積さ 社内カンパニーが大きな成果を収めていたので、モーターサイクル& る。従来は54項目しか記載できなかったが、ConMas i-Reporterへ れるようになったので、今後 エンジンカンパニーでも、ぜひ実現させたいと考えました」と語る。 移行したことで100項目まで増やせるようになり、今後検索項目が増 はその有効活用にも取り組む。具体的には、蓄積された検査結果の これまで明石工場では、自社製の帳票作成支援システムを使って完 また、今回のシステム開発を担当した、モーターサイクル&エンジン えても問題なく対応できるようになった。現在は、既に70項目以上の データを、BIツールを使って分析し、チェック項目でNGが多かった部 カンパニー 企画本部 オペレーション企画統括室 情報システム部の 完成車検査を実施しており、よりきめ細かなチェック体制が整い、検査成車検査のチェックシートを作成し、紙に印刷して活用していた。とこ 分などを洗い出し、その改善策を講じることで完成車両のより一層の 須田 昌樹氏は、「ConMas i-Reporterは、日頃から使い慣れている 精度の向上に結びついている。ろが、大型モーターサイクル市場の多様なニーズに応えるために、1機 品質向上につなげていく考えだ。同時に他部門への水平展開も視野 種ごとの車両の仕様(バリエーション)やボディの色の数が年々増加 Excelで作成した帳票をそのままiPad上の電子帳票として利用できる 二つ目の導入効果は、作業基準書を作成するシステムから完成車 に入れている。 し、従来のシステムによる紙べースの検査方法では、対応が難しくなっ ことが、すごく便利だと思いました。操作方法も簡単なので、現場の検 検査に必要な情報だけを抽出し、そのデータをExcelのチェックシート 査員がすぐに活用できることが大きな魅力でした」と選定理由を語る。 に自動的に取り込み、そのままiPad上の電子帳票として活用できるよていた。具体的には、以下のような四つの大きな課題に直面していた。 第一の課題は、従来のシ 実際にConMas i-Reporterを用いた新システムを構築するにあ うになったことだ。「以前は、紙に印刷された作業基準書に記載されて たっては、チェックシートを作成する品質管理課のスタッフや現場の検 いる情報をもとに、チェックシートを一から作成していたので非常に時ステムでは、完成車検査の チェックシートに54項目し 査員から、須田氏が要望点を聞きながら作業を進め、さまざまな創意 間がかかっていました。しかし今は、作業基準書のデータを1クリック か記載できず、それ以上の 工夫を施している。「新しい仕組みを軌道に乗せるためには、使いやす するだけで直接チェックシートに取り込むことができます。その結果、 いものにすることがとても重要です、そのため、実際にシステムを利用 データを手入力する手間が省け、入力ミスを未然に防げるようになっチェック項目が必要となる 最新機種に柔軟に対応でき する人から積極的に意見を聞いて、ConMas i-Reporterの導入効果 たのです」と濵野氏は語る。 をさらに高めるように努めました」と須田氏は語る。 三つ目の導入効果は、ConMas i-Reporterを活用することで、1機ないことだった。そのため、 項目数を増やせる拡張性に 具体的には、作業標準書を作成するシステムから、チェックシートの 種の全ての仕様を一括して作成することが可能になったことだという。 優れたシステムへ移行する 作成に必要なデータを抽出して、ConMas i-Reporter に自動的に反 「チェックシートの作成時間が1/3以上に飛躍的に短縮されました。そ 必要があった。 映される仕組みを実現。また、完成車種の部品の取り付け位置などが の分、ほかの業務に時間をさけるので、その効果は歴然です」と中村氏 第二の課題は、従来のシ 一目で分かるように、実車の写真を撮影し、それをPowerPointにいっ は効果の大きさに驚く。 ステムでは、チェックシートに文字情報しか記載できなかったため、検 たん貼り付けることで、Excelのチェックシートに1クリックで取り込め 査員が微妙な色合いの違いや部品の取り付け位置などをチェックす るようにしている。 る際に支障を来すこともあった。「新人の検査員の中には、モーターサ 一方、完成車検査の現場では、各車両に付与されているフレーム・ イクルに乗ったことのない人もいます。各部品がどこに取り付けられて ナンバー・カードの二次元コードを読み取ることで、それぞれの仕様 iPadを用いたペーパーレス化を実現し いるのか教えることから始める必要があり、新人導入までの作業指導 に応じたチェックシートの画面がiPad上に表示される仕組みを採用し 紙代やプリンターのトナー代が不要に に多くの時間がかかっていました。しかし、チェックシートに写真を掲 ている。その後は、検査員がチェックシートに記載された検査項目に 載できれば、部品の取り付け位置などが一目瞭然で分かるので、そう 従って、実際に完成車検査を行い、正しければ、それぞれの項目にOK さらに四つ目の顕著な導入効果は、チェックシートのパーパーレス した環境を整備することも重要な課題の一つでした」と中村氏は語る。 ボタンを押していく。そして、検査結果のデータを社内のサーバーに 化が実現されたことである。ConMas i-Reporterは、Excelで作成し 第三の課題は、従来のシステムでは、チェックシートを紙に印刷して アップロードして一連の作業が完了する。 たチェックシートをiPad上で直接入力できる電子帳票に変換できる いたので、用紙代やプリンターのトナー代などの運用費用が年々増え ので、以前のようにチェックシートをプリンターで出力して、検査員に 続けることだ。そのため、iPadのようなモバイルデバイスを活用して検 配布する必要がなくなったのだ。そのため、完成車検査業務を実施す 査業務のペーパーレス化を図ることも大きな課題だった。 る度に発生していた紙代やプリンターのトナー代などの間接費用が一 第四の課題は、従来のシステムでは、チェックシートを作成するため 気に削減できるようになった。しかも、紙のチェックシートを保管して に非常に多くの時間を要していたことである。具体的には、生産技術部 おく手間も省けるので。その導入効果は極めて大きいという。 が作成した作業基準書の中から、各車種の仕様に応じたチェック項目 そして五つ目の導入効果は、ConMas i-Reporterには多彩な編集 ❷
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i-Reporter 導入事例 川崎重工業株式会社様 機能が備わっているので、以前よりも検査内容を検査員に分かりやす く伝えることができる。例えば、従来のシステムは、チェックシートに文 字情報しか記載できなかったが、新システムでは、完成車両の部品の 取り付け位置や色の違いなどを、写真を張り付けて明確に伝えること ができる。さらに、特に注意して検査をしてほしい部分のテキストを拡 大して強調することもできるので、検査員に検査内容をより正確に分 かりやすく伝達することが可能になった。 モーターサイクル&エンジンカンパニー 品質保証本部 品証管理部 品質管理課 班長の丸山 武氏は、「以前のように、部品の取り付け位 置などを新人の検査員に教える必要がなくなったので、新人の検査員 もベテランの検査員と同じように検査業務が迅速に行えるようになり ました。その結果、完成車検 査の精度も大幅に向上して います」と語る。 このように明石工場で は、ConMas i-Reporter を導入したことで完成車検 査の大幅な業務改善を図る ことに成功している。新シス 完成車検査場では、検査員がiPadを使って各車 テムの稼働から約1年半が 両の検査項目をチェック。部品の取り付け位置も 経過し、社内のサーバーに 画像で確認できるため、作業効率が格段にアップ している 検査結果のデータが蓄積さ れるようになったので、今後 はその有効活用にも取り組む。具体的には、蓄積された検査結果の データを、BIツールを使って分析し、チェック項目でNGが多かった部 分などを洗い出し、その改善策を講じることで完成車両のより一層の 品質向上につなげていく考えだ。同時に他部門への水平展開も視野 に入れている。 iPad, iPhone, Windowsタブレットによる ペーパーレス『現場帳票』記録・報告・閲覧ソリューション http://conmas.jp/ 株式会社シムトップス i-Reporter & MC-Web CONTROLLER 営業グループ メール:conmas-sales@cimtops.co.jp さらに四つ目の顕著な導入効果は、チェックシートのパーパーレス 化が実現されたことである。ConMas i-Reporterは、Excelで作成し たチェックシートをiPad上で直接入力できる電子帳票に変換できる ので、以前のようにチェックシートをプリンターで出力して、検査員に 配布する必要がなくなったのだ。そのため、完成車検査業務を実施す る度に発生していた紙代やプリンターのトナー代などの間接費用が一 http://www.cimtops.co.jp 気に削減できるようになった。しかも、紙のチェックシートを保管して <東京本社> おく手間も省けるので。その導入効果は極めて大きいという。 〒153-0061 東京都目黒区中目黒2-6-20 京急イマスビル6F そして五つ目の導入効果は、ConMas i-Reporterには多彩な編集 TEL : 03-5721-4610 FAX : 03-5721-4612 ❸