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VZ-E形VMC使用環境確認関するセールスとサービス

製品カタログ

このカタログについて

ドキュメント名 VZ-E形VMC使用環境確認関するセールスとサービス
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 310.3Kb
取り扱い企業 株式会社RYODEN (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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No. 206 三 菱 受 配 電 機 器 セ ー ル ス と サ ー ビ ス 機 種 高圧真空電磁接触器(VMC) VZ-E 形⾼圧真空コンタクタ及びコンビネーションユニットをご使⽤のお客様へ 使⽤環境の確認について 弊社製 VZ-E 形⾼圧真空コンタクタ及びコンビネーションユニット(VMC)において、⽇本電機⼯業会規格 (JEM)の標準使⽤状態を超える⾼湿度、結露が発⽣する環境条件でご使⽤された場合に、制御回路などの 故障により不要動作することがあります。故障を未然防⽌するため、VMC のご使⽤において⾼湿度や結露が発 ⽣していないことをご確認願います。 記 1.ご使⽤環境について (1)JEM 標準使⽤状態(相対湿度 85%以下かつ結露無きこと)でご使⽤いただいている場合や、 配電盤内にスペースヒータ・除湿器等が設置され湿度管理されている場合、問題ありません。 (2)キュービクル式⾼圧受電設備や⾦属閉鎖形スイッチギア等の⾼圧盤内にVMCが設置されている場合、 盤内は周囲環境の影響を受け難いと考えられますが、下記のような設置環境では盤内雰囲気が規格に 定められた条件を満⾜しないことがあります。 ① 河川、池、海に⾯した環境(湿度上昇、塩分浸⼊) ② 粉砕・⽊⽚チップ・集塵設備の近傍(塵埃・異物の浸⼊) ③ クーリングタワー、排⽔ピット、洗場等の近傍(湿度上昇、ガス浸⼊) ④ 外気を直接給気している電気室(湿度上昇、温度急変) 2.お願い事項 (1)VMC のご使⽤環境が相対湿度 85%を超える⾼湿度で結露が発⽣していないことをご確認願います。 (2)⾼湿度や結露が認められる場合は、制御基板の絶縁劣化が懸念されます。取扱説明書に記載の 「点検周期を短くして点検」いただくとともに、「盤内⼜は電気室内の使⽤環境の改善」 ※をお願いします。 ※ 盤内スペースヒータや除湿器等による湿度対策 <添付> VZ-E 形 VMC 取扱説明書(抜粋) 以上 発⾏ VZ-E 形⾼圧真空コンタクタ及びコンビネーションユニット 三菱電機(株)受配電システム製作所 2018 年 9⽉ 件名 (担当)機器営業課 (TEL)0877-24-2075 ⽇付 使⽤環境確認のお願い 〒763-8516 ⾹川県丸⻲市蓬莱町 8 番地 1 / 2
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【VZ-E 形 VMC 取扱説明書 (抜粋) 】 表 3-1 使用環境 3.お取扱いの前に 標準使用状態 3-1 使用環境に対する注意 1.標高が 1 000m 以下の場所。 VMC は JEM1167(2007)高圧交流電 2.周囲温度が最低-5℃,最高+40℃の範囲内。た 磁接触器に準拠し,屋内機器として設計製 だし,1 日 24 時間の平均値は,+35℃を超えな い。 作されていますので,表 3-1 に示す標準使 3.相対湿度が最低 45%,最高 85%の範囲内。 用状態でご使用ください。また,標準使用 4.異常な振動及び衝撃を受けない状態。 状態と異なった状態でご使用になる場合に 5.過度の水蒸気,油蒸気,煙,じんあい,塩分,腐食 は,ご相談ください。 性物質などが存在しない雰囲気。 なお,特殊環境に対し一般的に行う対策 6.温度変化,湿度変化などによる結露が生じない状 3-2 態。 例を表 に示します。 7.直射日光及び直射日光を間接的に反射などで受 けない状態。 ● 設置場所,周囲雰囲気に対する注意 じんあいの多い場所,腐食性ガス雰囲気をもつ化学工場,また,屋外盤などの環境でご使用 になる場合は,防じん,防食,防水,結露などに対する配慮が必要です。 ● VMC を屋外盤に適用する場合 VMC は屋内用機器として設計されたものですが,VMC の設置場所が上記の条件を満足する場合, 屋外盤にも適用可能です。 ● 特殊環境と盤側対策例 表 3-2 特殊環境と盤側対策例 特殊環境 具体的な例 対策例 条件 ・昆虫,ネズミ,ネコ,ヘビ,ヤモリなどの侵入 ・通風口面積の縮小。また,季節風の当たらない小動物 面に通風口を設ける。 ・じんあい(砂じん,粉じん,昆虫糞など)が多い ・フィルターの設置。 場所。 ・特に底部が開放型(パンチメタル含む) 汚損 ・塩風(海岸に近い場所又は塩が風によって運 の場合は保守点検を頻繁に行うこと。 ばれる場所。)があたる場所。 ・氷雪の多い場所,湿地帯,クーリングタワー近 ・ケーブルピット内に浸水しない構造。 傍など,盤内の湿度が高くなる場所。 ・スペースヒーターの設置。 高湿度 ・結露(高温~低温サイクルにより発生する)がさ ・底部が開放型の場合は,保守点検を頻繁に行 けられない場合。 うこと。 ・化学工場,温泉地などでの腐食性ガス 例: ・腐食性ガスにさらされる危険性のある場合は, 酸化窒素ガス(NOX) 防ガスを配慮した盤構造(エアリング・エアー 腐食性ガス 塩化水素(HCl),亜硫酸ガス(SO2) パージ)とすること。 硫化水素(H2S),アンモニア(NH3) 塩素ガス(Cl2),オゾン(O3) 特に,次の三項目に該当する盤に VMC を収納する場合は対策を行い,日常の保守点検を頻繁 (巡視点検 1 ヶ月毎,定期点検 1 年毎)に実施することが必要です。 ①開口部を有する盤。 ②風雨が直接入りやすい構造の盤。 ③雨・風・雪などの影響を直接受けやすい場所,特に塩害地,台風多発地帯などの厳しい環境に設置された 盤。 設置環境条件を満足しない場所又は特殊環境において適切な 処置・対策をしないまま使用しないでください。 注 意 開閉性能,通電性能,絶縁性能などの劣化又は不具合の原因と なります。 2 / 2