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10BASE-T1Lとは
10BASE-T1L接続は、IEEE 802.3cgTM-2019規格に基づいています。このシングル・ペア・イーサネット(SPE)メディア規格は、10Mbps通信速度で、1対のツイスト・ペア・ケーブルを使って、最大1kmの距離までの電力の供給とデータの伝送を可能にします。
■シングル・ツイスト・ペア・ケーブルによるコスト削減
標準的なCATxケーブルより軽量、低コスト、小型であるため、設置も容易です。10BASE-T1L規格では、既存のシングル・ツイスト・ペア・ケーブル設備をそのまま再利用できる場合もあります。
■1kmの長距離に対応
フィールド・センサーは遠隔地に配置することが多いにも関わらず、既存のイーサネット物理層の規格は一般的に100mに制限されています。
10BASE-T1L規格では伝送距離が長くなるため、フィールド・センサー・デバイスとの長距離での直接接続が可能になります。
■10Mbpsによる新たな見識
4mA~20mA、フィールドバスなどの技術をはるかに超える帯域幅により、リモート・ノードから直接新たな見識が得られます。
■2本のワイヤで電力とデータを供給
フィールド・センサーには電力が必要であるため、遠隔地ではケーブルによる電力供給が不可欠です。10BASE-T1L規格では、本質安全アプリケーション用で最大500mW、非本質安全アプリケーション用で最大60Wの電力供給が可能です。供給可能な電力は使用するケーブルに依存します。
アプリケーション事例や詳細については資料をダウンロードしてご確認ください。
このカタログについて
ドキュメント名 | 10BASE-T1Lで接続された エッジ・センサーがもたらす効率の向上 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.9Mb |
取り扱い企業 | アナログ・デバイセズ株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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新たなデータを用いて
新たな見識が可能に
10BASE-T1Lで接続された
エッジ・センサーがもたらす効率の向上
10BASE-T1Lとは アプリケーション・レベルの価値
10BASE-T1L接続は、IEEE 802.3cgTM-2019規格に基づいています。 シングル・ツイスト・ペア・ケーブルによるコスト削減
このシングル・ペア・イーサネット(SPE)メディア規格は、10Mbps通信 標準的なCATxケーブルより軽量、低コスト、小型である
速度で、1対のツイスト・ペア・ケーブルを使って、最大1kmの距離までの ため、設置も容易です。10BASE-T1L規格では、既存の
電力の供給とデータの伝送を可能にします。 シングル・ツイスト・ペア・ケーブル設備をそのまま再利用
できる場合もあります。
10BASE-T1L規格を搭載すべき理由 1kmの長距離に対応 フィールド・センサーは遠隔地に
配置することが多いにも関わらず、既存のイーサネット
長距離対応のシングル・ペア・イーサネット10BASE-T1L物理層デバイス 物理層の規格は一般的に100mに制限されています。
は、インダストリ4.0におけるシームレスな接続というコンセプトを実現 10BASE-T1L規格では伝送距離が長くなるため、フィー
するための新たな国際規格です。イーサネット接続を遠隔地のエッジ・ ルド・センサー・デバイスとの長距離での直接接続が可能
ノードまで拡大することで、新しいデータ・ストリーム、さらなるプロセス になります。
制御変数、補助測定の通信等の実現が可能になります。利用可能な 10Mbpsによる新たな見識 4mA~20mA、フィールド
10Mbps帯域幅により、制御や自動化を担当するエンジニアに対して、 バスなどの技術をはるかに超える帯域幅により、リモート・
生産設備の状態監視のための新たな情報や実用的な見識を提供し、 ノードから直接新たな見識が得られます。
意思決定を劇的に変革します。イーサネットで使用するIPアドレスを直接 10 Mbps
指定できるため、中央の制御ユニットから各デバイスの設定や再設定が 2本のワイヤで電力とデータを供給 フィールド・セン
可能となり、デバイスの設定とアップグレードの手順が一変します。 サーには電力が必要であるため、遠隔地ではケーブルに
10BASE-T1L接続によって、IIoTを採用する利点が、工場、ビル、プロセ よる電力供給が不可欠です。10BASE-T1L規格では、
ス・プラントの隅々にまで行きわたり、これまでセンサーなどのエンド 本質安全アプリケーション用で最大500mW、非本質
ポイントの接続が限られてきた危険な場所にまで広がります。 安全アプリケーション用で最大60Wの電力供給が可能
です。供給可能な電力は使用するケーブルに依存します。
ANALOG.COM/JP/CHRONOUS
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アプリケーションごとの使用例
プロセス制御 ビルディング・オートメーション
10BASE-T1L規格による接続により、従来直接アクセスできなかった 10BASE-T1L規格をベースとしたビルディング・オートメーション・シス
プロセス制御環境のフィールド・センサーから新しい見識が得られ、 テムにより、多くのセンサー・ノードを配置し、ビルディング・パラメータ
これによってプロセス全体の業務改善を実現できます。本質安全環境 の制御を向上し、コスト削減と効率化を推進します。エッジ・デバイス
防爆(Ex)用システムでも使用でき、最大電力量に関する厳しい要件も からクラウドベースの中央管理システムへの直接接続によって、新たな
満たします。各通信センサーおよびアクチュエータの危険領域での使用 知見やビルディング管理の最適化が可能になります。HVACシステム、
の詳細については、Ethernet-AP(L Advanced Physical Layer)で仕様 IPカメラ、ビルの入退室管理、エレベーター制御、防火システム等の運用
が規定されています。プロセス・オートメーション分野の主要サプライ が、広いデータ帯域幅、IPアドレスの直接指定によって向上します。ビル
ヤーが推進するこの仕様は、IEC規格として公開される予定です。 のエッジ・ノードの再設定やデータ確認を、中央制御システムから直接
行うことができます。
環境監視
10BASE-T1L HVAC
産業用
イーサネット
標準
イーサネット
Gb産業用
オフィス イーサネット
Gb エレベーター
制御
10BASE-T1L
10BASE-T1L
電源スイッチ 入退室 在室検知
PLCおよびDCS 管理
動的な
10BASE-T1L デジタル標識 安全
防犯
10BASE-T1L 10BASE-T1L
フィールド・ フィールド・ 室内
生産施設 スイッチ スイッチ 管理
ゾーン1
10BASE-T1L FIRE 防火
システム
ビル
管理 環境
制御
将来のシームレスなエッジtoクラウド接続 ゾーン0
超低消費電力の10BASE-T1L物理層ソリューション
タイプ 帯域幅 インターフェース 距離 消費電力 パッケージ 動作温度範囲
ADIN1100 PHY 10Mbps MII/RMII/RGMII 1700m 39mW* 40ピンLFCSP –40℃~+105℃
ADIN1110 MAC PHY 10Mbps SPI 1700m 42mW* 40ピンLFCSP –40℃~+105℃
ADIN1200 PHY 10Mbps/100Mbps MII/RMII/RGMII 180m 139mW 32ピンLFCSP –40℃~+105℃
10Mbps/
ADIN1300 PHY 100Mbps/1Gbps MII/RMII/RGMII 150m 330mW 40ピンLFCSP –40℃~+105℃
* 1V振幅—1.8Vと1.1Vの両電源
本 社 〒105-6891 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワービル10F
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