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今さら聞けない湿度計測(センサ)の基礎をまとめました。
現在、使用中の測定機器でお困りのことはありませんでしょうか。
正しく湿度センサを選定されていますでしょうか。
温湿度測定の基本が分かれば、原因も見えてくるかもしれません。
測定原理やメリット・デメリットなどをまとめましたので、ご参考下さい。
このカタログについて
ドキュメント名 | 湿度計測の基本 |
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ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
ファイルサイズ | 269.5Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 有限会社シスコム (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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湿度計測の基本
~湿度センサについて~
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はじめに・・・
湿度を測定するためのセンサや計測器の種類は多様にあり、
どのように選べば良いのか分からない、使用中の機器で合っ
ているのかどうかが分からないというお声を良く伺います。
特に多い困りごとは以下のようです。
・経時変化(ドリフト値)が大きい
・センサ間のばらつきが大きい
・結露に弱く、すぐ壊れる
・精度を要求すると高価になる
・寸法が大きく、設置が難しい
そんなお客様のために、センサの種類や特徴などをまとめま
したので、ぜひこの資料をご活用下さい。
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センサの種類 現場においてよく使用されている湿度センサは主に、以下の2種類で、
多くの計測器も、いずれかを利用しています。
電気抵抗式湿度センサ 静電容量式湿度センサ
湿度の変化に対して、セ 湿度の変化に対して、セ
ンサ素子の電極間の電 ンサ素子の電極間の静
気抵抗値(インピーダン 電容量が変化するもの。
ス)が変化するもの。
感湿材料は、高分子。
感湿材料は、高分子orセ
ラミック。 信号には、アナログ回路
とデジタル回路がある。
信号処理はアナログ回
路が主流。 回路が複雑でコスト高
構造がシンプルなため、 だったが、MEMS式の
低コスト化が可能。 登場により、安価が実現。
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センサの特徴(メリット・デメリット)
電気抵抗式湿度センサ 静電容量式湿度センサ
電気抵抗を測定するの リニアリティに優れている。
で、ノイズに強い。
相対湿度0~100%RHの
大量生産が可能で、比 測定が可能。
較的安価。
応答速度が速い。
原理上、低湿度領域で
高温・低温での使用が可
の測定が不可。 能。
応答速度が遅い。
静電容量を測定するた
精度のばらつきが大きく、 め、ノイズに弱い
結露に弱い。
高精度が多く、長寿命。
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主な用途例
電気抵抗式湿度センサ
過酷な環境ではなく、厳密な値もそれほど必要でない時に用いられ
ることが多い。
価格面においても、量産民生用向きに適している。
エアコン、冷蔵庫、加湿器、換気扇 など
静電容量式湿度センサ
高い精度、速い応答性が要求される場面で用いられる。
長期安定性、耐久性があるため、工業計測用途に適している。
クリーンルーム、恒温恒湿槽、バイオ研究用、医療用 など
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弊社取り扱い製品_静電容量式温湿度センサ
Sensirion社製 SHT45,35
シリコンバンドギャップ温度センサ
と、ポリマー感湿膜の静電容量式
湿度センサが、MEMS技術により
組み込まれたセンサ。
アンプ回路やキャリブレーション
データも全て一体化された、校正
不要のデジタル出力式。
【主な実績】
高精度で、応答速度も速く、かつ ・各種車両試験
・恒温恒湿槽内測定
超小型サイズ。 ・生体計測 など
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弊社取り扱い製品_静電容量式温湿度センサ
IST社製 HYT939
耐水性があり、浸水しても、長期
測定できる温湿度センサ。
耐薬品(ガス)性もあり、過酷な環
境にも対応可能なため、工業計測
用途に最適。
焼結金属フィルタで覆われている
ため、耐久性も高い。 【主な実績】
+16barまでの耐気圧性も保持。 ・腐食試験
・コンクリート養生評価
・屋外での測定 など
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温湿度センサに求める条件に優
先順位をつけ、測定用途や設置
環境に応じて適したものをお選び
下さい。
ご紹介した弊社の温湿度センサケーブルは、以下の弊社の計
測機器に接続してお使いいただけるようにアッセンブリしており
ます。
■1chタイプ_小型充電式ロガー
■8chタイプ_マルチロガー
■ 1chタイプ_アナログ変換出力モジュール
■ 4chタイプ_アナログ変換出力ユニット
詳細は弊社シスコムまでお気軽にお問合せ下さい。