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全世界の拠点にHachのTOC(全有機炭素)分析装置BioTectorを250台以上導入いただいている企業様の事例
大手化学メーカーのDOW社では、全世界の拠点にHachのTOC(全有機炭素)分析装置BioTectorを250台以上導入いただいています。ここでは主に、ドイツのシュパコウにある拠点の事例をご紹介します。
このカタログについて
ドキュメント名 | 【海外事例】TOC計をグローバルで多数導入~大手化学メーカー |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 182.4Kb |
取り扱い企業 | 株式会社ハックジャパン (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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【海外事例】
TOC計をグローバルで多数導入
~大手化学メーカー
大手化学メーカーのDOW社では、全世界の拠点にHach の TOC(全有機炭素)分析装置 BioTector を 250 台以上導
入いただいています。ここでは主に、ドイツのシュパコウにある拠点の事例をご紹介します。
■ 概要
DOW 社の TOC 専門家チームは、TOC 測定の商業的・
運用上価値を熟知しています。
DOW 社はサンプル中に、油脂、塩分、微粒子、グリー
スなどが存在するような困難なアプリケーションにおいて
も、BioTector がオンライン TOC 分析装置として信頼性
の高い正確な TOC測定が可能であると評価しました。
長年にわたり、DOW 社は分析装置 BioTector の最大
ユーザー様の一社です。DOW社内では、この装置をMET
(Most Effective Technology:最も有効な技術 ) として標
準化してきました。このことは、DOW チームの TOC 測
定装置運用上のメリットに関する専門知識と、多様なアプ
リケーションで適切に機能する BioTector の湿式二段階酸
化方式の技術力に対する信頼を浮き彫りにしています。 ▲DOW社ドイツのシュコパウ(Schkopau)の航空写真
(提供:Steffen Bach氏)
DOW社で活用している BioTector のアプリケーション
1. ボイラー復水 4. 最終排水 7. 雨水
2. 冷却水 5. 飲用水 8. 逆浸透水
3. 脱塩水 6. プロセス水 9. 下水処理場の汚染水
■ DOW社拠点の一つ、シュコパウの拠点(ドイツ)
ドイツ東部に位置する DOW 社のシュパコウの拠点には、4台の Hach 社製 BioTector 分析装置が設置されています。
もともとは 1999年に設置され、2013年にアップグレードされました。
4台の BioTector B7000 の設置状況をご紹介します。
1台目 および 2台目 ー 冷却水と雨水
各分析装置は2つのストリーム / チャンネルを使用します。TOC データは、オペレーションチームがプロセス機器の故
障や故障を示したり、放流や水の処理に関する決定を下したり、政府の規制に準拠しているかどうかを確認するために使
用されます。TOC レベルが 30ppm を超える場合は、水を貯水池に分散し、容量がある場合には廃水処理プラントに処理
を依頼することになります。
3台目 ー 廃水処理プラント 流入
BioTector B7000 は、処理プラントに流入する廃水を監視します。また、廃水中の塩分負荷(最大 2000 mg/L Cl ‒
および 600 mg/L SO 2-
4 )にも、長年にわたって安定した性能を発揮しています。BioTector B7000 の測定データを利
用することで、負荷を安定化させ、必要に応じて水を希釈し容量を最適化して、廃水処理プラントでの円滑な操業を確保
することができます。
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【海外事例】 TOC計をグローバルで多数導入
~大手化学メーカー
4台目 ー 排水処理プラント最終放流
シュコパウの拠点は COD 規制されており、DOW 社は TOC を介してここをオン
ラインで管理することが許可されています。ここでの管理限界は 25ppmです。
このプラントは地元のサーレ川に排水しています。この時点での TOC 測定値は綿密
に管理されており、測定値のスパイクや汚染があれば排水バルブが閉じられ、処理場
に戻されます。この最終チェックにより、政府の規制が遵守され、DOW 社が罰則や
悪評を受けないことが保証されます。BioTector は長年にわたり、ラボでのバリデー
ションテストと比較し、97% 以上の非常に高い精度レベルで継続的に動作することが
証明されています。最終的な排出を正しく規制することは、経済的にも大きなメリッ
トがあります。
▲バイオテクターB7000
■ 代替技術
DOW 社では、頻繁に起こる分析装置の詰まりによる、継続的で著しいメンテナンス上の問題や、ダウンタイムが発生
していました。これらの詰まりの原因は廃水に含まれる塩分や石灰でした。長年にわたり、多くの代替分析技術を試験し
てきた結果、BioTector は 1999 年にこの拠点で試験され、湿式二段階酸化方式の技術が一貫してその性能を発揮しました。
BioTector の稼働率は 99.86% で、M-CERTS* 認証を取得しています。(*Monitoring Certification Scheme:1998 年に
英国環境庁が発足させた「産業プロセスからの大気汚染物質排出を規定する機器に関する監視認証スキーム」)
DOW 社のシニア分析スペシャリストである Bach 氏は、「BioTector は断然に優位性がありました。BioTector には、
単なる製品ではなく、ソリューションがありました。」と述べています。
■ 優れたメンテナンス
続けてBach 氏は「BioTector はシュコパウの拠点で優れたメンテナンス実績を誇っています」と述べています。
BioTector は 6ヶ月毎の定期点検と毎月の試薬交換を行っています。併せて検量線も、予防措置として月に一度チェッ
クしています。このメンテナンスにより、ランニングコストを削減しやすくなります。現場の BioTector は、14 年間の
安定稼働の後、最近アップグレードされました。
■ 信頼の精度
DOW 社のチームは BioTector の測定値を信頼しており、
その情報は確信を持って廃水処理プラント運用上の意思決定
に利用されています。BioTector B7000 の提供する情報を
用いて DCS(分散制御システム)を使用して管理情報を提供
します。この情報により、安定した生産レベル、予測可能な
廃水負荷、最適な廃水処理プラント運営が可能になります。
TOC ラボ試験も実施され、日常の複合サンプルを使用して
BioTector B7000 のデータをさらに検証しています。DOW
EH&S 社分析サポートの Katrin Heinrich 博士は、その精度
に満足し、「システムを信頼しています」と述べています。 ▲BioTectorの精度がDOW社拠点のTOC測定の信頼性を
高めています。
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【海外事例】 TOC計をグローバルで多数導入
~大手化学メーカー
■ 結論
歴史的に、オンライン TOC技術は問題を抱えており、TOC測定の真価と意義を損なってきました。しかしDOW社は、
Hach の TOC分析装置 BioTector が 90 年代に市場に導入されたとき、その価値を理解し、湿式二段階酸化方式をいち早
く採用しました。そしてその後も商業的、運用的、規制的、環境的なメリットを享受すべく、ますます多様なアプリケー
ションにおいて使用され続けています。
■ 導入企業様について
DOW 社は、アメリカ合衆国に本社を置く大手化学メーカーです。30 カ国以上で約 190 の製造拠点を運営しており、
最近ではエチオピア、ナイジェリア、モロッコにオフィスを開設したアフリカなど、世界で最も急速に成長している地域
にも進出を続けています。
*DOW 社 シニア分析スペシャリストの Steffen Bach 氏と DOW EH&S 社分析サポートの Dr. Katrin Heinrich に感謝
の意を表します。
03-6205-5510(営業)
03-6205-5810(サービス)
03-6205-5980(FAX) https://hach.jp/