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VFAのオンラインモニタリングにより生産性を向上
【嫌気性消化処理制御における信頼】
従来から嫌気性処理に用いられている高コストまたは測定結果に時間の掛かる測定手法は時として適切なモニタリングをしていないことが知られています。このことから、このアプリケーションに特化して開発されたEZ7200シリーズVFA計は中大規模の処理施設での運用課題に対し、新しい処理制御の実現に向けた可能性を提供することが可能です。
【オンラインモニタリングの必要性】
嫌気性消化処理において、最善の生産効率やコンプライアンス、スムーズなバイオガス生成を維持するために、重要なパラメータをモニタリングすることが要求されます。その中でも最優先されるべきは嫌気性消化処理工程におけるメタボリック状況下でのVFA(VolatileFattyAcids)です。VFAをモニタリングすることでメタンガス生成のプロセスが阻害されているか、過負荷になっていることを表しており、このの変化を制御するために用いられるべきです。
EZ7200シリーズはこの1台で嫌気処理プロセスの重要なパラメータVFAを測定するための制御することができるユニーク且つ堅牢な操作性にも優れたオンライン滴定計です。
◆炭酸塩の影響を受けず、脂肪酸の揮発がない直接滴定法
◆低検出限界
◆嫌気性消化処理プロセスにおける連続モニタリング
◆最大限のメタンガス生成を可能にする高稼働率
◆VFA蓄積によるメタン発酵低下モニタリングとデータ転送機能
◆詳細はカタログをダウンロードしてご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
このカタログについて
ドキュメント名 | オンラインVFA分析計 EZ7200シリーズ <ハックジャパン> |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 643.6Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社ハックジャパン (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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オンラインVFA分析計 ■ アプリケーション
• 嫌気性消化プロセス
EZ7200 シリーズ
VFAを連続監視することで、生産性を向上
EZ7200シリーズは、1回の運転で不可欠なプロセスパラメーターを測定するユニークで堅牢、操作性のよ
いオンライン滴定装置です。
《揮発を最小限に抑えた直接滴定》
《嫌気性プロセスの連続モニタリング》
《高負荷率を可能にし、メタン生成を最大化》
《VFA蓄積による消化槽故障の防止》
《ネットワークへの容易なデータ統合》
《複数流路で分析可能(最大 4流路)》
■ 嫌気性消化処理制御における信頼 ■ 重要なパラメーターの監視
嫌気性プロセスの多くの分析手法はコストがかか 嫌気性消化処理槽では、生産効率、バイオガス生産量、
り、また時間もかかるため、産業用消化槽のモニタ コンプライアンスを満たすために、需要なパラメータ―
リングは十分でない場合があります。 を監視する必要があります。
嫌気性消化槽を監視するために特別に開発された 主なパラメーターである揮発性脂肪酸(VFA)は、
EZ7200シリーズは、中規模から大規模の消化槽に 嫌気性消化槽の代謝状態を表し、アルカリ度と
おける代表的な運転上の問題に対して、新たな制御 の組み合わせでストレスによる変化に素
方法を適用する可能性をご提供します。 早く反応します。
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オンラインVFA分析計 EZ7200 シリーズ
■ テクニカルデータ
EZ7200 シリーズ
モデル EZ720x EZ725x
パラメーター 揮発性脂肪酸(VFA) 揮発性脂肪酸(VFA)、全アルカリ度、Pアルカリ度
測定レンジ 10 ~ 500 mg/L(酢酸換算として) VFA:10 ~ 500 mg/L(酢酸換算として)
アルカリ度、全アルカリ度:50~2500 mg/L(CaCO₃ として)
20 ~ 1000 mg/L(酢酸換算として) VFA:20 ~ 1,000 mg/L(酢酸換算として)
アルカリ度、全アルカリ度:50~2500 mg/L(CaCO₃ として)
100 ~ 5000 mg/L(酢酸換算として) VFA:100 ~ 5,000 mg/L(酢酸換算として)
アルカリ度、全アルカリ度:50~2500 mg/L(CaCO₃ として)
500 ~ 10,000 mg/L(酢酸換算として) VFA:500 ~ 10,000 mg/L(酢酸換算として)
アルカリ度、全アルカリ度:50~2500 mg/L(CaCO₃ として)
検出下限 (LOD) 10 mg/L
精度 標準液のフルスケール範囲の3%より優れる
測定原理 酸塩基滴定
リン酸塩や類似の解離性イオン、および非脂肪酸は、未解離の酸から酸性化すると干渉を引き起こす
妨害物質 可能性あり。硫化物はpH電極を悪影響する可能性あり。
油脂、タンパク質、界面活性剤、タール
測定周期 10 ~ 15 分
自動洗浄 あり
校正 自動、頻度の設定可能
バリデーション 自動、頻度の設定可能
周囲温度 10 ~ 30 ℃ ± 4 ℃ at 相対湿度 5 ~ 95%(結露なきこと)
試薬温度条件 10 ~ 30 ℃で保管
サンプル圧力 外部オーバーフロー容器による
サンプル流量 100 ~ 300 mL/分
サンプル温度 10 ~ 30 ℃
サンプル条件 最大パーティクル粒径 500 μm、< 0.1 g/L;濁度 < 50 NTU
ほとんどのアプリケーションでは、前処理装置EZ9130の使用が必要
流路 1流路、(オプションで)2または4 流路
電源 100 ~ 240V 、50/60 Hz 最大消費電力:120 VA
計装エアー ISA-S7.0.01-1996に準拠した、乾燥したオイルフリーの計器用空気
洗浄水 水道水
アース接続 2.5mm²以上のアースケーブルを使用し、低インピーダンス(<1オーム)の乾燥したきれいなアース
極を使用
アナログ出力 アクティブ 4 ~ 20 mA max. 500Ω負荷、標準1、最大8(オプション)
デジタル出力(オプション) Optional: Modbus (TCP/IP, RS485)
アラーム システム×1点、ユーザー設定×4点、最大 24 VDC/0.5 A、無電圧接点
保護等級 筐体:IP55 / コントローラ:IP65
材質 ヒンジ:Thermoform ABS、扉:プレキシグラス
壁設置面:亜鉛メッキスチール(パウダーコーティング処理)
外形寸法 W 465 × H 690 × D 330(mm)
総重量 25 kg
認証 CE 認証 / ETL 認証
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■ 寸法図
■ 測定手順
Step1. サンプル投入
ベッセルが洗浄された後、正確に検量されたサンプルがベッセルに投入されます。
Step2. 全アルカリ度測定 ― ベッセルに硫酸(H₂SO₄)を用いて初期pHからpH4.3になるまで滴下します。
Pアルカリ度測定 ― ベッセルに硫酸(H₂SO₄)を用いて初期pHからpH5.75になるまで滴下します。
Step3. 炭酸塩除去
サンプル中に残っている炭酸塩をエアレーションで除去します。この工程で徐々にpHが4.00より上に
上昇します。
pH4.00以下になるように硫酸を滴下し、制御されます。
Step4. VFA測定
pHが4.0 から5.0の範囲になるように水酸化ナトリウム(NaOH)を滴下してVFAが計測されます。
試薬 消費量 消費量/ 28日/ 20分/周期 試薬ボトル材質(容量)
硫酸(H₂SO₄) 濃度による 濃度による プラスチック(10 L)
水酸化ナトリウム(NaOH) 濃度による 濃度による プラスチック(10 L)
1-オクタノール ~ 0.05 mL < 0.5 L プラスチック(2.5 L)
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オンラインVFA分析計 EZ7200 シリーズ
■ オーダーインフォメーション
VFA:10 ~ 500 mg/L、 EZ7250.99
全・Pアルカリ度:50 ~ 2500 mg/L CaCO₃
VFA:20 ~ 1,000 mg/L、 EZ7251.99
全・Pアルカリ度50 ~ 2500 mg/L CaCO₃
VFA:100 ~ 5,000 mg/L、 9 9 X X 0 2
EZ7252.99
全・Pアルカリ度:250 ~ 5000 mg/L CaCO₃
VFA:500 ~ 10,000 mg/L、 EZ7253.99
全・Pアルカリ度:250 ~ 5000 mg/L CaCO₃
サンプル流路数
1流路 1
2流路 2
4流路 4
出力
2x mA 2
4x mA 4
8x mA 8
2x mA + Modbus RS485 F
4x mA + Modbus RS485 H
8x mA + Modbus RS485 P
2x mA + Modbus TCP/IP J
4x mA + Modbus TCP/IP* L
8x mA + Modbus TCP/IP* T
適応なし、標準バージョン 0
03-6205-5510(営業)
03-6205-5810(サービス)
03-6205-5980(FAX) https://hach.jp/
※改良のために予告なく記載の仕様を変更することがあります。 202410