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開発前の段階では、量産するまでに数年を要する車両機能がテストされる。—Sevenich氏はすでに将来の断片を予想している。私たちは、異なるアプリケーション領域の他に、ドライバ支援と自動運転の分野におけるテスト参加者との技術的な研究の実施、さらに、これらのテストの将来に向けてSevenich氏と議論した。
このカタログについて
ドキュメント名 | インタビュー: 「ADAS領域には、将来想像できないことは何もない」コンチネンタル社Martin Sevenich氏 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 897.5Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | IPG Automotive株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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(英語の原文はこちらよりご確認いただけます。)
Su ccess Stories
(英語の原文はこちらよりご確認いただけます。)
インタビュー:コンチネンタル社Martin Sevenich
「ADAS 領域には、将来想像でき
ないことは何もない」
開発前の段階では、量産するまでに数年を要する車両機能がテストされる。—Sevenich 氏はすでに将来
の断片を予想している。私たちは、異なるアプリケーション領域の他に、ドライバ支援と自動運転の分野に
おけるテスト参加者との技術的な研究の実施、さらに、これらのテストの将来に向けて Sevenich氏と議論
した。
コンピュータ上での仮想テストの利点は何か?
安全な環境で様々な機能をテストし、理想的な環境で理想的なセンサを使用して機能コードを検証する機
会を最初のステップとして提供すること。 この段階では、車両モデルを使用して様々なシナリオで A から B にす
ばやく切り替えることができる。有難いことに、CarMaker の地図データを生成する豊富なライブラリにより、実際
には不可能な 2 車線から 3 車線の高速道路に簡単に切り替えることができる。テスト走行の季節を冬から夏
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へといった季節を跨ぐ変更もシミュレータであれば簡単だ。私が思う一番の利点は、何の不具合もなく、異なる
シナリオを生成し、再現可能に繰り返すことができることだ。
単純な ADASシステムから複雑なシステムまで、テストの共有はどのように発展していくか?
テストに要する工数は、機能の多様化に伴い急激に増加していくことは間違いない。特に複雑なシステムにつ
いては、驚くほど工数が増大していくはずだ。テストベンチと車両の検証からシミュレーションへのフロントローディン
グ化は必須であり、今後も増加する事は容易に予想できる。一つの例には、ドライバと補助機能との間の相互
作用が着実に重要性を増しており、近年ではドライビング・シミュレータが大きく貢献していることだ。
シミュレータで行われるテストの数(テストケースの数)は、開発チェーン全体に関してどのように増えていく
か?
大幅に増えきている。2012 年と比較すると、ますますシミュレーションに頼るようになってきている。今後どのよう
に発展するかは予測不可能だが、急速な増加が予想されることには間違いない。リリースプロセスの点では、車
はまだ実際の交通の中で唯一の構成要素であるため、最後のリリーステストは今後も実車両を用いて実施さ
れるが、シミュレーションによって得られた結果は考慮されるだろう。
シミュレーションに関して、何か大きな課題はあるか?
複雑なシナリオをリアルタイムでシミュレートできるようになる必要がある。「現実に近いシミュレーション」のレベル
を上げていくには、センサモデルとグラフィックの両方がスピードとパフォーマンスを同時に提供する必要がある。例
えば、高速道路上の距離を測定するための理想的なラインマーキングは、理論的には 6 メートルごとに定義さ
れるとテストが簡単だ。しかし実際の距離は 6 メートルで、ある程度の偏差があり、CarMaker などのツールはこ
れらをきちんとモデル化できるようになる必要がある。HIL システムのアーキテクチャについては、新たな課題に直
面しており、新しいバスプロトコルについても言及したい。現在一般的な CAN プロトコルは時代遅れに近づいて
いて、この分野では自動車用イーサネットが将来を司るだろう。
自動運転のテスト走行に関して、今後の課題は何か?
基本的にすべてが遥かに複雑になった。以前は一つの機能を持つ制御ユニットが一つあった。今日では、相互
作用する異なる多数の制御ユニットが同じように存在している。システムの評価には、多様性があり、高度なレ
ベルで詳細、そして難解なテスト技術も今後必要である。そのため、自動運転機能のすべてのテストを車両テ
ストで行うことができなくなった。
これによって生じる課題は、まだ完全には予測できていないが、シミュレーションに対する評価方法のシフトは、
予想以上に早く来るだろう。
IPG Automotiveについて
IPG Automotive は、バーチャル・テスト・ドライビングのグローバルリーダーとして、車両開発向けの革新的なシミュレーション・
ソリューションを開発しています。シームレスな使用を考慮し設計された当社のソフトウエアとハードウエア製品は、コンセプト実
証(POC)から検証またはリリースに至るまで、開発プロセス全般にわたって活用できます。ユーザにバーチャル車両全体を
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使って新しいシステムの開発とテストを行っていただける IPG Automotiveのバーチャル・プロトタイピング技術は、自動車のシ
ステムズエンジニアリングを促進します。
IPG Automotive は、ADAS/自動運転、パワートレイン、ビークルダイナミクスという3つのアプリケーション領域でのバーチャ
ル開発に特化したエキスパートです。当社の CarMaker 製品群は、現実に近い環境で、高度に再現された車両モデルを統
合することによって、先進運転支援システムと自動運転機能の開発とテストに関連した諸課題に取り組むべく、世界中で使
用されております。詳細なセンサモデルは、車両周辺環境で起こりうる影響を考慮しつつ、インフラと交通流といった要素に左
右されます。この環境モデルを用いて、バーチャルでありながら実世界と同じ状況を実現できます。
IPG Automotive は、①品質、②徹底したユーザ志向、③効率性、④イノベーションの促進、そして⑤長く続くパートナーシ
ップを指針としております。
お問い合わせ先:
IPG Automotive 株式会社
〒105-0003
東京都港区西新橋 2-9-1 PMO西新橋 9F
Phone: 03-5826-4301
Email: sales-jp@ipg-automotive.com
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