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114, 115, 117 ユーザー・マニュアルのカタログです。
Fluke のモデル 114、115、117 は、バッテリー で駆動し、6000 カウント・ディスプレイとバー・ グラフを備えた真の実効値 (RMS) マルチメー ター(以下、「本器」) です。本マニュアルは、3 つのモデルすべてに適用されます。
このカタログについて
ドキュメント名 | 114, 115, 117 ユーザー・マニュアル |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 926.8Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社テクトロニクス&フルーク (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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®
114, 115, and 117
True-rms Multimeters
PN 2572573
July 2006, Rev. 1, 2/07 (Japanese)
© 2006, 2007 Fluke Corporation. All rights reserved. Printed in China.
All product names are trademarks of their respective companies.
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保証および責任
この Fluke 社製品は、発送日から 3 年間材料および製造上の欠陥のないことを保証し
ます。ヒューズ、使い捨て電池、または、使用上の間違いがあったり、変更されたり、
無視されたり、汚染されたり、事故若しくは異常な動作や取り扱いによって損傷した
と Fluke が認めた製品は保証の対象になりません。Fluke 認定再販者は、より大きな
保証または異なった保証を Fluke に代りに行う権限は持っていません。保証サービス
を受けるには、最寄りの Fluke 認定サービス・センターへご連絡いただき、返送方法に
関する情報を入手してから、問題に関する説明を添えて製品を返送してください。
本保証は、購入者の唯一の救済手段であり、 特定の目的に対する適合性といった、そ
の他いかなる保証を意味するものでも、また暗示するものでもありません。FLUKE
は、なんらかの理由、または理論に起因して生ずる、いかなる特別な損傷または損失、
間接的な損傷または損失、偶発的な損傷または損失、または必然的な損傷または損失
に対し、責任を負うものではありません。ある国または州では、黙示の保証の期間に
関する制限、または、偶然的若しくは必然的損害の除外または制限を認めていません。
したがって、本保証の上記の制限および除外規定はある購入者には適用されない場合
があります。
Fluke Corporation Fluke Europe B.V.
P.O. Box 9090 P.O. Box 1186
Everett, WA 98206-9090 5602 BD Eindhoven
U.S.A. The Netherlands
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True-rms Multimeters
弊社のウェブサイトもご利用下さい。アドレ
はじめに スは、www.fluke.com (英語) です。日本語のサ
Fluke のモデル 114、115、117 は、バッテリー イトは、www.fluke.com/jp です。
で駆動し、6000 カウント・ディスプレイとバー・ 本器の登録には、register.fluke.com をご利用下
グラフを備えた真の実効値 (RMS) マルチメー さい。
ター(以下、「本器」) です。本マニュアルは、3
つのモデルすべてに適用されます。図は、すべ
117 危険な電圧
てモデル を示します。
これらのメーターは、CAT III IEC 61010-1 2nd 危険な電圧の存在を警告するため、本器が
Edition 規格に適合しています。IEC 61010-1 2nd 30 V 以上の電圧を測定した場合や過負荷 (OL)
Edition 状態が発生した場合には、Y 記号が表示されま
安全規格では、測定カテゴリーとして使 す。1 kHz を超える周波数を測定する場合は、
用する場所により安全レベルの基準を CAT I ~
IV Y 記号の表は仕様が適用されていません。
で分類しています。CAT III メーターは、直接
分電盤から電気を取り込む機器(固定設備)の
一次側及び分電盤からコンセントまでの電路に テスト・リードに関する警告
対する保護機能を備えた設計になっています。 XW 警告
誤った端子にリードを接続して測定を行
フルークへの連絡 おうとすると、怪我や本器への損傷が発
フルーク社へのお問い合わせは、次の電話番号 生する場合があります。
までお願いします。 テスト・リードが正しい端子に接続されている
米国: 1-888-99-FLUKE (1-888-993-5853) ことが確認するために、ロータリー・スイッチ
カナダ: 1-800-36-FLUKE (1-800-363-5853) を A (電流) 位置に回す、又はこの位置から他
ヨーロッパ: +31 402-675-200 の位置に回すと、LEAd が短時間表示され、
日本: 03-3434-0181 ビープ音が鳴ります。
シンガポール: +65-738-5655
: +1-425-446-5500
その他諸外国
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114, 115, and 117
ユーザーズ・マニュアル
安全に関する情報
「XW 警告」は、人体の怪我を招く或いは死に至らしめる恐れのある危険な状態や行為を伴うことを示します。
「W 注意」は本器又は被試験装置に損傷を与える可能性のある危険な状態や行為を伴うことを示します。
不慮の感電事故や怪我を防止するため、本製品は以下のガイドラインに従いご使用下さい。
• 本器は、本マニュアルの指示に従って使用して下さい。これを怠ると、本器に備えられている保護
機能が損なわれることがあります。
• 本器やテスト・リードが損傷しているように見える場合や、本器が正しく作動していないような場
合は、本器を使用しないで下さい。
• 常に、正しい端子、スイッチ位置、測定レンジを使用して下さい。
• 既知の電圧を測定することにより、本器の作動を確認して下さい。作動が疑わしい場合には本器を
修理に出して下さい。
• 本器に記載されている定格を超える電圧を端子間に印加しないで下さい。また、いずれの端子も各
端子とアース・グラウンドとの間に定格を超える電圧を印加しないで下さい。
• 30 V AC RMS 、42 V AC ピーク、又は 60 V DC を超える電圧を扱う時には、細心の注意を払うよ
うにして下さい。このような電圧では感電の危険があります。
• 抵抗や導通、ダイオード、静電容量を試験する前には、測定対象回路への電源を切り、高電圧コン
デンサーをすべて放電させて下さい。
• 引火性のあるガスや蒸気のある場所では本器を作動させないで下さい。
• テスト・リード又はプローブ使用時には、保護用ガードから前に指を出さないで下さい。
• 本器と同じ電圧、カテゴリー、電流定格を備え、安全認定機関によって承認されているテスト・
リードのみを使用して下さい。
• 電池収納部の蓋又は本器のケースを開ける前に、本器からテスト・リードを取り外して下さい。
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True-rms Multimeters
安全に関する情報
• 危険な場所で作業する場合は、地域及び国の安全基準に従って下さい。
• 危険な場所で作業する場合は、地域及び国で定めている適切な保護用具を使用して下さい。
• 1 人での作業は避けて下さい。
• 指定された交換ヒューズのみを使用して下さい。他のヒューズを使用すると、保護機能が損なわれ
ることがあります。
• 使用前に、テスト・リードの導通をチェックして下さい。読み値が高い場合や、ノイズが多い場合
は使用しないで下さい。
• AUTO-V LoZ 機能を使用して電圧を測る場合は注意してください。この機能の低入力インピーダン
ス (およそ 3 kΩ) (114 及び 117 のみ) により、回路が損傷を受ける場合があります。
記号
B AC (交流) I ヒューズ
F DC (直流) T 二重絶縁
X 危険な電圧 W 重要な情報。本マニュアルを参照
N 電池 (ディスプレイに表示される場合は
J アース
電池残量低下)
~ この製品は、分別されていない地域のご
みとして廃棄しないで下さい。廃棄につ
D AC 及び DC
いては、フルーク又は認定リサイクル業
者にお問い合わせ下さい。
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ユーザーズ・マニュアル
ディスプレイ
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6 VoltAlert
7
5 9
4
10
3 11
2 12
1
16 14 13
15 17 18
edy02f.eps
番号 記号 意味 機種
A w 本器は、VoltAlert™ 非接触電圧検出モードになっています。 117
B s 本器の機能は、「導通」に設定されています。 114、115、117
C R 本器の機能は、「ダイオード試験」に設定されています。 115、117
D O 入力が負の値である事を示します。 114、115、117
E Y X 危険な電圧。入力電圧 ≥ 30 V が測定された、又は電圧過負
荷状態 (OL) になっています。 114、115、117
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True-rms Multimeters
ディスプレイ
F K ディスプレイ・ホールド機能が使用可能です。ディスプレイ上で
は現在の読み値がフリーズします。 114、115、117
G M MIN MAX AVG モードがオンになっています。
114、115、117
VWX 最大値、最小値、平均値、現在の読み値が表示されます。
H (赤い LED) VoltAlert 非接触 センサーに電圧が存在します。 117
I LoZ 本器は低入力インピーダンスを持つ電圧又は静電容量を測定し
ています。 114、115、117
J nµF mVµA
測定単位。
Ω 114、115、117
Mk kHz
K DC AC 直流又は交流 114、115、117
L N 電池残量低下の警告 114、115、117
M 610000 mV 本器のレンジ選択を示します。 114、115、117
N (バー・グラフ) アナログ・ディスプレイ。 114、115、117
O Auto Volts 本器が自動電圧機能になっています。 114、117
Auto 自動レンジになっています。最適な分解能を得るためのレンジ
114、115、117
が選択されています。
Manual 手動レンジになっています。ユーザーが本器のレンジを設定し 114、115、117
ます。
P + バー・グラフの極性 114、115、117
Q 0L W 選択したレンジに対して入力が大きすぎます。 114、115、117
R LEAd W テスト・リード警告。本器の機能スイッチを A 位置に又は A
位置から回すと、短時間表示されます。 115、117
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ユーザーズ・マニュアル
端子
1 V
A COM
3
10 A
FUSED
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番号 説明 機種
A 10 A までの AC 及び DC 電流測定用入力端子。 115、117
B すべての測定に共通なコモン (リターン) 端子。 114、115、117
電圧測定、導通測定、抵抗測定、静電容量測定、周波数測定、ダイオード
C 114、115、117
試験用の入力端子。
エラー・メッセージ
bAtt 本器を作動させる前に、電池を交換して下さい。
CAL Err 校正が必要です。本器を作動させる前に校正を行って下さい。
EEPr Err 内部エラー。本器を作動させる前に、修理が必要です。
F11 Err 内部エラー。本器を作動させる前に、修理が必要です。
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True-rms Multimeters
ロータリー・スイッチの位置
ロータリー・スイッチの位置
スイッチ位置 測定機能 機種
x 低インピーダンス入力を使って検出された入力を基に、AC 又は DC が自 114、117
動的に選択されます。
e 0.06~600 V の AC 電圧。 114、115、117
Hz ( ) 5 Hz~50 kHz の周波数。
ボタン 115、117
D 0.001 V~600 V の DC 電圧。 114、115、117
l 6.0~600 mV の DC 結合の AC 電圧。0.1 V~600 mV の DC 電圧。 114、115、117
Ω 0.1 Ω~40 MΩ の抵抗。 114、115、117
s < 20 Ω でオンになり、> 250 Ω でオフになる導通ビープ音。 114、115、117
R ダイオード試験。2.0 V を超えると OL が表示されます。 115、117
S 1 nF~9999 µF までの静電容量。 115、117
j 0.1 A~10 A (10 A~20A の場合は、30 秒のオンと 10 分のオフ) の AC 電 115、117
流。>10.00 A でディスプレイが点滅します。> 20 A で OL が表示されま
Hz (ボタン) す。DC 結合。45 Hz~5 kHz までの周波数。
I 0.001 A~10 A (10 A~20 A の場合は、30 秒のオンと 10 分のオフ) の DC 電 115、117
流。> 10.00 A でディスプレイが点滅します。> 20 A で OL が表示されます。
w AC 電圧の非接触検知。 117
注記: すべての AC 機能及び自動 V LoZ は、真の実効値です。AC 電圧は AC 結合です。自動 V LoZ、
AC mV、AC 電流は DC 結合です。
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ユーザーズ・マニュアル
電池節約機能 (スリープ・モード) ディスプレイのホールド
本器は、20 分間機能を変えない、或いはボタンを押 XW 警告
さない状態が続くと、自動で「スリープ・モード」に
入り、ディスプレイが空白になります。ボタンを押 感電を避けるため、ディスプレイのホー
すか、ロータリー・スイッチを回すと、通常の作動状 ルドがオンの場合は、異なる電圧を測定
態に戻ります。スリープ・モードを無効にした状態で しても表示が変更されないことに注意し
使用するには、g ボタンを押しながら本器の電 て下さい。
源を入れます。スリープ・モードは、MIN MAX AVG ディスプレイ・ホールド・モードでは、本器のディス
モードでは常に無効になります。 プレイがフリーズします。
MIN MAX AVG 記録モード 1. f を押し、ディスプレイ・ホールドをオンにし
MIN MAX AVG 記録モードは、最小及び最大入力値を ます(K が表示されます)。
捕捉し (過負荷は無視)、すべての読み値の平均を計
算します。新しい最大値又は最小値が検出されると、 2. このモードを終了し、通常の操作に戻るには、
ビープ音が鳴ります。 f を押すか、ロータリー・スイッチを回します。
• 本器を使用する測定機能とレンジに合わせます。 バックライト
• pを押して、MIN MAX AVG モードに入ります。 Q を押して、バックライトのオンとオフを切り替
• M MAX が表示され、MIN MAX AVG モードに えます。バックライトは、40 秒後、自動的にオフに
なってから検出された最大の読み値が表示されます。 なります。バックライトの自動電源オフ機能を無効
• pを押すと、最小値 (MIN)、平均値 (AVG)、現 にするには、Q を押しながら本器の電源を入れます。
在の読み値の各値を順次表示出来ます。 手動及び自動レンジ
• 保存した値を消去することなく MIN MAX AVG 記録 本器では、手動及び自動レンジ・モードを必要に応じ
を一時停止にするには、f を押します。 て選択できます。
K が表示されます。
• MIN MAX AVG 記録を再開するには、f をもう • 自動レンジ・モードでは、測定値を表示するのに
一度押します。 最高の分解能をもつレンジが選択されます。
• MIN MAX AVG モードを終了し、保存した読み値を
消去するには、pを 1 秒以上押し続けるか、 • 手動レンジ・モードは、自動レンジ機能を停止し、
ロータリー・スイッチを回します。 手動でレンジを選択します。
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True-rms Multimeters
パワーアップ・オプション
本器の電源を入れると、電源投入時設定の自動レン
ジとなり、Auto が表示されます。 ボタン パワーアップ・オプション
1. 手動レンジ・モードにするには、q を押します。 すべてのディスプレイ・セグメントが
Manual が表示されます。 f
点灯します。
2. 手動レンジ・モードでは、q を押して、レンジ
p ビープ音を無効にします。有効な場
を切り替えます。最高レンジに達すると、次は最 合は、bEEP が表示されます。
小のレンジに戻ります。
低インピーダンス静電容量測定を無
注記
MIN MAX AVG 又はディスプレイ・ホール q 効にします。有効な場合は、LCAP が
ド・モードでは、手動でレンジを変更する 表示されます。14 ページを参照し
ことはできません。 て下さい。
MIN MAX AVG 又はディスプレイ・ホールド・ 自動電源オフ機能 (「スリープ・モー
モードである場合に q を押すと、 g ド ) を無効にします。有効な場合
ビープ音が 2 回鳴り、無効な操作である は、PoFF が表示されます。
ことを知らせます。レンジは変更されま 自動バックライト・オフ機能を無効
せん。 Q にします。有効な場合は、LoFF が表
3. 手動レンジ・モードを終了するには、q を 1 示されます。
秒以上押し続けるか、ロータリー・スイッチを回し
ます。本器は自動レンジ・モードに戻り、Auto が 基本的な測定
表示されます。 次の図に、基本的な測定を行う方法を示します。
パワーアップ・オプション テスト・リードを回路又は装置に接続する場合は、は
じめに接地側のコモン (COM) テスト・リードを接続
パワーアップ・オプションを選択するには、次の表に してから、通電側のリードを接続して下さい。また、
示されているボタンを押しながら本器の電源を入れ 取り外す場合は、通電側のリードを取り外してから、
ます。本器の電源を切るかスリープ・モードになると、 コモン・テスト・リードを外します。
パワーアップ・オプションはオフになります。
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ユーザーズ・マニュアル
抵抗の測定 導通検査
edy06f.eps
edy04f.eps 注記
XW 警告
導通機能は、開放や短絡をすばやく確認
感電、怪我、本器への損傷を避けるため、 するのに便利な機能です。確度の高い抵
抵抗、導通、ダイオード、静電容量をテ 抗測定を行うには、本器の抵抗機能 (e)
ストする前に、回路の電源を切り、高電 を使用して下さい。
圧コンデンサーをすべて放電させて下
さい。
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True-rms Multimeters
基本的な測定
AC 及び DC 電圧の測定 AC 及び DC 電圧 (ミリボルト) の測定
eek03f.eps eek18f.eps
自動電圧選択の使用 (114 及び 117 のみ)
l
機能スイッチが x 位置にある状態では、V 又は + この機能でスイッチを に合わせると、ミリボ
と COM ジャック間に印加されている入力を基に、 ルトの AC 及び DC 電圧を測定します。g を押し
DC 又は AC 電圧測定が自動的に選択されます。 て、本器を DC 電圧測定 (ミリボルト) に切り替え
ます。
この機能は、残留電圧による誤った読み値の可能性
を軽減するため、本器の入力インピーダンスをおよ
そ 3 kΩ に設定します。
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ユーザーズ・マニュアル
AC 又は DC 電流の測定 (115 及び 117)
XW 警告 1
怪我又は本器への損傷を防ぐため、次の事項を
厳守して下さい。
• 開放回路のアースへの電位が > 600 V であ
る場合は、回路電流測定を実行しようとし A
ないで下さい。
• 試験前に、本器のヒューズをチェックして 2 3
下さい。(「ヒューズのテスト」を参照)。
• 行おうとする測定に適した端子、スイッチ
位置、レンジを使用します。
• テスト・リードが A (電流) 端子に接続され
ているときには、テスト・リードに並列に回
路や部品がつながらないように注意して下
さい。 edy08f.eps
回路の電源を切って回路を切断し、本器を回路に直
列に接続します。それから、回路の電源を入れて下
さい。
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True-rms Multimeters
基本的な測定
10 アンペアを越える電流の測定 静電容量の測定 (115 及び 117 のみ)
オプションの mV/A 電流プローブを使用して出力を
本器のミリボルト及び電圧機能で測定することによ
り比較的大きな電流にも対応できます。本器で電流
プローブに合った AC 又は DC 機能が選択されている
ことを確認して下さい。互換性のある電流クランプ
については、フルークのカタログをご覧いただくか、
サービス・センターまでお問い合わせ下さい。
edy05f.eps
edy14f.eps
13
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ユーザーズ・マニュアル
周波数の測定 (115 及び 117 のみ) g を押して、周波数測定機能のオンとオフを切
XW 警告 り替えます。周波数は、AC 機能のみ作動します。
> 1 kHz 周波数では、バー・グラフとレンジ・インジケーター
感電を避けるため、 の周波数では、 により、AC 電圧又は電流の存在が示されます。
バー・グラフを無視して下さい。測定され
た信号の周波数が > 1 kHz である場合は、 安定した読み値を得るには、手動レンジを使って
バー・グラフと Z は規格外です。 徐々に選択するレンジを低くして下さい。
AC 電圧の検出 (117 のみ)
eek09f.eps
本器は、1 秒ごとに信号がトリガー・レベルを超える
回数を数えることにより、電流信号の周波数を測定
します。トリガー・レベルは、すべてのレンジで 0 V、
0 A です。 eek13f.eps
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True-rms Multimeters
基本的な測定
AC 電圧の存在を検出するには、本器の上部を導体の ダイオード試験 (115 及び 117)
近くに配置します。電圧が検出されるとビープ音と
画面表示により通知されます。2 つの感度設定を使
用できます。「Lo」設定はコンセント、ケーブル
タップ、工業用コンセント、その他の電源コードな
どで使用できます。「Hi」設定を使うと、奥まった所
のコネクターや埋め込まれているコネクター、ソ
ケット等でも AC 電圧を検出できます。「Hi」設定で
は、VoltAlert 検出器は、最低 24 V までの電圧を持つ
裸線アプリケーションで作動します。
XW 警告
ビープ音や表示がなくても、電圧が存在
する場合があります。シールドされたワ
イヤーでは、VoltAlert 検出器の結果に依
存しないで下さい。ソケットの設計、絶
縁体の厚さや型の違いなどにより、本器
の作動が影響を受ける場合があります。
低インピーダンス静電容量の測定
(115 及び 117 のみ)
残留電圧を持つケーブルで静電容量を測定するには、
q を押しながら本器の電源を入れ、本器を LoZ
(低入力インピーダンス) 静電容量モードにします。
このモードでは、静電容量測定の確度やダイナミッ
ク・レンジが低くなります。この設定は、本器の電源
を切った場合、スリープ・モードになった場合には保
eek07f.eps
存されません。
15
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114, 115, and 117
ユーザーズ・マニュアル
バー・グラフの使用 ヒューズのテスト (115 及び 117)
バー・グラフは、アナログ・メーターの針のように作 下図に示されているように、ヒューズをテストします。
動します。右側に過負荷インジケーター (>) 、左側
に極性インジケーター (+) があります。
バー・グラフはデジタル表示よりも高速であるため、 <.5 OK
ピークとゼロ設定をすばやく行うのに便利です。 OK
静電容量を測定している際は、バー・グラフは表示さ
れません。周波数では、バー・グラフとレンジ・イン
ジケーターにより、最高 1 kHz までの基本電圧又は
電流が示されます。
セグメントの数は、測定値及び選択されているレン
ジのフルスケール値に関係します。
例えば (下図を参照)、60 V のレンジでは、スケール
の主要分割単位は、0、15、30、45 及び 60 V を表わ
します。-30 V の入力では、負の記号が表示され、ス
edy10f.eps
ケールの中央までセグメントが伸びます。
aej11f.eps
16
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True-rms Multimeters
保守
保守
本器の保守には、電池とヒューズの交換、ケースの
クリーニングが含まれます。
電池及びヒューズの交換
XW 警告
感電、怪我、本器への損傷を防ぐため、
次の事項を厳守して下さい。
• 本器のケース又は電池収納部の蓋を開ける
前に、本器からテスト・リードを取り外し
て下さい。
• 必ず指定されているアンペア数、溶断、電
圧、及び速度の定格のヒューズを使用して
下さい。
電池の交換には、次の手順に従って電池収納部の蓋
を取り外します。
1. 本器からテスト・リードを外します。
2. 電池収納部の蓋にあるネジを外します。
3. 指を使って蓋を少し持ち上げます。
4. eek11f.eps
蓋を真っ直ぐに持ち上げ、ケースから離します。
電池を収納部の蓋内に収納してから、底部を先に、
完全に収まるまでケースに挿入します。ケースに直
接電池を収納しないで下さい。
5. 電池収納部の蓋にネジを取り付け、締め付けます。
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114, 115, and 117
ユーザーズ・マニュアル
ヒューズの交換には、ケースを開きます。 クリーニング
1. 本器からテスト・リードを外します。 ケースは、水で軽く湿らせた布と弱中性洗剤を使用
2. 本器をホルスターから取り出します。 して拭くようにして下さい。ケース又はレンズ/ウィ
ンドウのクリーニングには、研磨剤、イソプロピル・
3. ケースの底部から 2 つのネジを外します。 アルコール、溶剤を使用しないで下さい。端子部に
4. ケースの底部と上部を離します。 ゴミや水分があると、測定値に影響を及ぼすことが
5. あります。
ホルスターからヒューズを取り出し、 11 A 、
1000 V、最小遮断定格 17,000 A を備えた速断
ヒューズと交換します。Fluke PN 803293 のみをお
使い下さい。
6. 本器を組み立て直すには、まずケースの底部と上
部を合わせ、2 本のネジを取り付けます。最後に、
本器をホルスターに挿入します。
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